モーリス・ルブランのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
同時期にイギリスで活躍していたシャーロック・ホームズとアルセーヌ・ルパンの対決は、前作『怪盗紳士ルパン』にも少し語られているが、本作は一冊まるごと探偵と怪盗の対決となっており、読み応えのある作品である。
時期としては、ホームズが長い失踪から帰ってきた『シャーロック・ホームズの帰還』と、最後から二つ目の『最後の挨拶』との間にある頃となる。
本家ホームズは、ワトスンが筆をとっているものがほとんどなので、やはり第三者筆でホームズ譚を読むと、やや違和感を感じる。
長編・中編の以下の二編から成る。
子供の頃、児童書で(本作も児童書だが)、何度も読んだ同作品は、第一話だけだったようだ。
金髪の美女
数学教師ジェルボワ氏が娘のシュザンヌのために古道具店で整理机を購入しようとしたが、その机を売値の三倍の値段で購入したいと持ちかけてくる青年があった。ジェルボワ氏はその依頼をはねつけるが、その数日後白昼堂々と机が盗み出されてしまった。
数か月後、老将軍オートレック男爵の死体が部屋の真ん中に横たわっているのを下男のシャルルが発見し通報する。男爵の遺品のうち非常に価値の高い青いダイヤモンドが競売にかけられクローゾン伯爵夫人が落札する。このダイヤモンドが盗み出されてしまい、家中の数人に容疑がかたまる。
男爵夫人は、この迷宮入り事件の解決のために、ベーカー街二二一番Bに住むシャーロック=ホームズに依頼することを決意する!
ユダヤのランプ
ダンブルバル男爵の寝室からユダヤのランプが盗まれるという事件が発生した。ユダヤのランプ自体の価値は高くないが、ランプの中に宝石のはまった黄金の怪獣を隠していたが、そのことを知る者は家中にはいないはずだった。当局に通報するも解決の見込みが立たず、ダンブルバル男爵は、事件の解決をホームズに依頼する手紙を出すが、その手紙とほぼ同時にルパンからホームズへ、事件から手を引くように警告する手紙が届く。 -
Posted by ブクログ
ネタバレルパンは読んだことがないので、こういうものなのかって想いながら読みました。
最初の「プリンセスの結婚」って、勝手に吹聴した結婚する噂で外堀から埋めていくあたり、どうかと思いましたけど、不美人のアンジェリックがとってもいい人だったんで、救われました。だから、ルパンも彼女のその後を追って寄付したんでしょうね。
「伯爵夫人の黒真珠」は、老婦人の唯一の財産である黒真珠を盗もうとしたら、先を越されて真珠はないし、殺人はされてるしって状況でしたけど、結果はどうであれ、唯一の財産を奪うってのはどうかってのが気になっちゃいました。
最後の「王妃の首飾り」が一番好きな話で、謎解きにやってきた青年=犯人なわけですけど、それが分かると、自分で自分のしていた謎を解いただけなんで、すごくもなんともないかなぁ。ただ、あのトリックを少年時代に思いついたのはすごいと思いますけど。 -
Posted by ブクログ
小・中と大好きだったルパンシリーズ。
ハマったのはホームズよりも先。ホームズはなんか
怖そうだったので、結局まともに読んだのは高校なんだよなあ。まあ、ドラマは観てたんだが・・・。
奇厳城・青い瞳の少女・813の謎、などなど何度も何度も読んだなあ。とにかくわくわくした。
つーわけで楽しみにして読んだのだが・・・・。
うーん・・・・。まあおもしろくない、とはまではいかないんだが、正直あんまわくわくしなかった。
子どもの心を失ったから???
同時収録の一番最初の短編の方がおもしろかった。
コラさん、四人のお友達、別に誰が好きとかでなく
楽しく過ごしていたいだけ、とか言ってたわりに、
ルパンなら愛するようになるとか、意味分からん。
つーか、なぜ湖に飛び込む、そしてまんまと浚われるんだ??あのへんの展開の突然ぶりがなんだかなーっと。
ルパンもルパンで、コラさんがあなたが好きですビームをだしまくってるのに、なぜ王妃にしたがるのだ?
ここもまた意味わからん。
まあ、犯罪者の連れにはできない、とか、まあいろいろ葛藤はあるんだろうが。
でも、結局最終的にはらぶらぶやし・・・・。
うーん。
ホームズって映像化とかしてもおもしろいけど、
ルパンってあんま映像化とかきかないし、確か映画もあったような気がするけど、ヒットしてないような気もする。作品としては両方ともおもしろいと思うんだけど、
やっぱホームズの方が世界が広がりやすいのかしら? -
Posted by ブクログ
ネタバレようやく!ようやく読むことができました。
でも、あれれ?
私の愛しのルパンはこんな?
私が年取っちゃったのー!と寂しく思っていたら、推敲途中の原稿だそうで、ちょっとホッとする。
骨格だけだったんだな。
花の盛りの40歳になったルパン。
自分とは世界が違うとか言いつつ、唇を奪ってしまうあたり、むふふ。
ルパンだなー!
最後の恋のお相手は箱入りなのに大胆な怖いもの知らずのお嬢様、コラ。
肉食になったクラリス(アニメの)って感じ。
あー、このお話にガッツリ肉がついていたらどんなになったんだろう。
サー・ドースンとの駆け引きもきっともっとスリリング。惜しくて仕方がない。
これを世に出してしまったこともちょっと悲しい。これ一冊でルパンを語る人がいるかもと思うと。
同時に初収録の最初のルパンがあるのに慰められる。
もう一度シリーズを読み直して、もう一度惚れ直そうかな。
「これがアルセーヌ・ルパンの最後の冒険になるかどうかはわかりません。でもわたしは確信しています。これが最後の恋に…ただひとつの恋になると」
きゃー!