鎌谷悠希のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
鎌谷先生の新刊、何年ぶりだろう。また作品を読むことができてとても嬉しい。
ヒラエス(Hiraeth)とはウェールズ語で、失われた過去や帰れない場所への郷愁、そして記憶や愛情を懐かしむという意味があるらしい。
友人を突然亡くした14歳の主人公。黄泉の国での友人との再会を願い、神様(名前はない)と不死身の男・日々野と旅を始める。
まだキャラクターの背景がよく分からないので何とも言えないけれど、私には大切な人が死んだからと死にたくなる気持ちがよくわからない。(過去に友人や家族を亡くした時もそんな気持ちにはならなかった。)
とはいえ死にたくなるほど人を愛したのだから、その気持ちが悪とも思えない。 -
無料版購入済み
51ページの試し読み。先生の新作嬉しい!相変わらず美しい絵柄、雫がするっと白髪の子の手を避ける所とか。明るく死にたい女の子と黄泉に行こうとする神様がふたり。妙な使命ではあるが面白い旅にはなるかな。
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Posted by ブクログ
ストレートの人間が自分を解って貰う為に「実は性交渉の時に縛って貰うのが好きなんです」とか一々言うだろうか。それと同じくらい、周囲に判って貰う為に一々言うか言わないかで悩まなければならないのだ。同性愛者である事を言うか言わないか、そう言う低いラインでマイノリティの人は闘っているんだなぁ…性癖や恋愛対象を職場や学校で公にする必要はない、何故必要に駆られるか、それはその人が誰かを愛したり好きになったりするからだ。その想いは純粋だからだ。
BLとは違い、物語はゆっくり進む。主人公の少年を表現するのに周囲の登場人物の状態を見せる、と言う手法で、BLの描き方ではない。行間と言うかコマの空白を読む雰囲気で表 -