あらすじ
【飛べ! 仁王像 戦え! 阿修羅像】
明星菩薩と融合した「半分仏」こと想運は、平家から奈良の都を守るべく、盟友・湛慶とともに立ち上がる。炎の弓矢を操る阿修羅、最強の門番仁王――くせ者揃いの仏像たちを味方に、想運は危機を乗り越えることができるのか――!? 面白さ国宝級の仏像ファンタジー、第2巻登場!
(C)2015 Yuhki Kamatani
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Posted by ブクログ
半身仏となった想。
その身に半身の『明星菩薩』を来迎させ闘いを一段落させることが出来たが、その反動で一ヶ月も眠りについてしまう。
その間に、想を身寄りとして置き『想運』という名をくれた運慶仏師は、頼朝の命により鎌倉へ。想は南都に残った運慶の子供達と共に仏師としての仕事をすることとなった。
運慶が長子、湛慶と共に阿吽仁王像を彫ることとなったが・・・。
長子としての責務と才能に悩む湛慶と、身一つで何もないが仏師としての力と才能に底が見えない想。
二つの才能がぶつかり合った先に降りる一光は、どんな明日をもたらすのか。
仏敵として登場する平家の落人、教経のすっとぼけた軽さが好きです。
けれど、内に秘めたる源氏への恨みは相当根深いようで、時折見せる内側の表情は暗く重いもので、現世を牛耳る頼朝の偉そうで軽薄なイメージをより際立たせている感じです。
湛慶の長子としての父親に対する尊敬の心や、仏師として、一人の人間として超えるべき対象への重責や悩み、そういうものが赤裸々に語られ、彼の成長を見届けることが出来ます。
ここでも明星菩薩の仏として人を導く姿が。
3巻は夏発売予定。
待ち遠しいです。
Posted by ブクログ
ムスメに頼まれて3巻を買いに行き、いざ読みかけたら話が分からない!…なんのことはない、2巻をまだ読んでなかったと(^^; つい先日、興福寺に行ったけど拝観料が必要ということで仏像はスルーしちゃった。ムスメと一緒に行ってたら観たんだけどなぁ…こんなことなら観とけばよかった(爆)ていうか、迦楼羅さんの来迎姿見たい!
Posted by ブクログ
相変わらず面白い。
出てくる仏様も増えていて楽しいです。
大きすぎる父(運慶)をもつ湛慶の葛藤と成長が描かれた2巻。
平家・鎌倉の思惑と想運の行く先が気になります。