鎌谷悠希のレビュー一覧

  • しまなみ誰そ彼 2

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    二巻になって更に深いとこ突いてきた感じ。キュンキュンするけど痛い。思春期のキラキラや若さゆえの残酷さ、これは決してBLではない、LGBTという全く違う切り口でリアルを描いた傑作。美空の何者なのか分からないという葛藤とか、その美空の気持ちを誰よりも分かっていたつもりになっていたタスクとの感情のぶつけ合い、心ないストレートな言葉が胸に刺さる。椿にも闇がありそうだし、それでも椿を思うタスクと何とか気持ちが通じ合ってほしいと願わずにはいられない。登場人物皆すべてが愛おしい青春の応援歌。

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    2017年01月13日
  • しまなみ誰そ彼 2

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    読んで辛くなるのは登場人物の苦悩やその感情表現が美しいから、だけでなく、自分が無意識に抱えていた無知・鈍感・偏見を浮き彫りにさせられるからです。
    「たすくかわいそう」に終止せず、人一倍痛みをわかっている(と、幻想する)たすくでさえ他人を傷つけてしまうというのが真摯で残酷で、そんな幻想を抱いていたことに恥じいる。

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    2016年12月05日
  • しまなみ誰そ彼 2

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    男が男を好き、女が女を好き、女装が好きな男子、そんな性的マイノリティが集う「場」を描いた作品の第2巻。この巻では、彼らの葛藤を正面から取り上げていて迫力のある展開になっている。

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    2016年10月30日
  • しまなみ誰そ彼 1

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    壁を壊そうと思っても一歩踏み出すのは大変なエネルギーがいる。まずは釘一本から、っていう表現が素晴らしいと思った。

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    2016年03月18日
  • しまなみ誰そ彼 1

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    感動してなのか何なのか、3回ぐらい泣いた。なんでだろう……
    心のつかみ方がサイコーに巧い……これ、多分小説で書かれても泣けないんだろうなと思う。鎌谷先生が漫画で描くから泣けたんだろうな。

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    2016年01月21日
  • しまなみ誰そ彼 1

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    新たな傑作が生まれた予感!スメルズライクグリーンスピリットが好きな方なら共感するんじゃないかな。BLではなくLGBT。だからゲイであることをすぐ受け入れられないで悩んで葛藤する思春期の少年のリアルがそこにある。軸になるのは主人公の高校生とクラスメイトになるのだろうけど談話室に集まる人々それぞれの性や生き方の群像劇でもある。今回はまだたすくが自分の性癖を受け入れるところまで。BLでは当たり前のことが非常に重くて心にずっしりくる。泣けた。

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    2016年01月15日
  • しまなみ誰そ彼 1

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    ネタバレ

    「ぶっしのぶっしん」で知った鎌谷悠希さん。
    尾道を舞台に自分の「性」」を見つめる物語。
    鎌谷ワールドはそのまま、非日常として捉えられがちな性的マイノリティに関することを「日常」として描いています。

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    2016年01月13日
  • しまなみ誰そ彼 1

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    鎌谷悠希の最新作。これは凄い!Gファンタジーで描いていた頃も才能の一端を垣間見せていたけど、「少年ノート」でいよいよその才能が開花し、そして本作品にまで繋がった。過疎地の空き家問題と、LGBTという2つの難しいテーマを見事に融合させ、魅力的な「場」と「空気」を表現する手法は見事としか言いようがない。第1巻にして名作となることが決定したも同然であり、とにかく続きを早く読みたい。

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    2015年12月27日
  • ぶっしのぶっしん 鎌倉半分仏師録 1巻

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    コレに似た漫画が今まであったかしら…
    と想いを馳せるけれど、
    ないないない‼︎
    超仏像大戦、これは見モノです。

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    2015年04月12日
  • ぶっしのぶっしん 鎌倉半分仏師録 2巻

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    半身仏となった想。
    その身に半身の『明星菩薩』を来迎させ闘いを一段落させることが出来たが、その反動で一ヶ月も眠りについてしまう。
    その間に、想を身寄りとして置き『想運』という名をくれた運慶仏師は、頼朝の命により鎌倉へ。想は南都に残った運慶の子供達と共に仏師としての仕事をすることとなった。
    運慶が長子、湛慶と共に阿吽仁王像を彫ることとなったが・・・。
    長子としての責務と才能に悩む湛慶と、身一つで何もないが仏師としての力と才能に底が見えない想。
    二つの才能がぶつかり合った先に降りる一光は、どんな明日をもたらすのか。

    仏敵として登場する平家の落人、教経のすっとぼけた軽さが好きです。
    けれど、内に秘

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    2015年01月25日
  • ぶっしのぶっしん 鎌倉半分仏師録 1巻

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    平泉の地で地神ミズチと源頼朝率いる兵士や神仏に使える僧侶、神官が闘う最中、主人公の想は、彫った仏像に明星菩薩を召喚する。
    しかし、首を落とされながらも地神の放つ圧倒的な力の前に明星菩薩は半身を喰われ、想自身もその身を喰われてしまう。
    命が消えようとしている最中、想は「まだ死ねない」という思いからか、半身となった仏像と自身の半身を合わせ、一人の身体の中に「想」と「明星菩薩」、二つの魂を持つ半分仏(はんぶんぼとけ)としてその命を長らえることとなった。

    仏師という職業の方は物凄い審美眼をお持ちと伺ったことがあります。
    この漫画に登場する仏師達も相当な力と技術を持っていて、心身を注いだ仏像に神仏を『

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    2015年01月25日
  • 少年ノート(8)

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    完結巻。綺麗で穢れない……ように描かれ続けるユタカにも、消化しなければならない難題が降り掛かってくる。今巻の表紙で描かれている林檎は、彼の心理世界が育てた、彼の木が実らせたもので、作中でも度々描写され、町屋さんがそれを手にする場面も描かれる。だけれど林檎が象徴するものは「神の知恵」であり「人の罪」でもある。そう深読みしてみると、なかなかに、興味深い。時が実らせたものは、それを受け止めた者へ様々な影響をもたらすのだと。

    それぞれの登場人物をねじ曲げることなく、それぞれの流れに添って(それは多少は読者に心地よい形で)、一つの物語を奏でていく。とても漫画らしい、けれど他の漫画にはなかなか無い画面構

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    2014年11月08日
  • 少年ノート(8)

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    素敵な終わり方、きれいな終わり方。

    中学生たちが、合唱を通して変わっていく姿を見届けた気持ちになる。
    音はないのに毎回音が聞こえてきそうな絵にもみとれた。

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    2014年08月12日
  • 少年ノート(8)

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    ついに完結。そして1話にもどる、ううん、つながるっていう終わりの番外編がよかったです。先生の、また1巻から通して読んでもらえると、という言葉が沁みます。
    儚いソプラノに、こどもたちの儚い青春が終わって、これからまたみんな変わってゆくんですね。
    最後まで泣いてしまいました。
    ポポちゃんが町の人々に、有名人じゃなくて友人として愛されていくのもよかったです(*´`*)
    また1巻から読み返したいです。

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    2014年07月31日
  • ぶっしのぶっしん 鎌倉半分仏師録 1巻

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    ジャケ買いだったけど、いやぁ、おもしろい!大好きなテイスト!
    設定も分かりやすいし、絵柄もきれいだし、仏像に興味がない人でも入りやすい感じ。

    戦う仏像が今キテるのだとしたら、ぜひ「仏ゾーン」の続編をお願いします!!(*^^*)

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    2014年07月26日
  • 少年ノート(7)

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    きらきらしてる。合唱も、生徒たちの心も。それとは反対に、不協和音を奏でているような心情の動きも。それが絵で表現されてるのがすごいし、面白いなぁと思う。
    クライマックスに向かってるのかな? 次も楽しみ。

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    2014年03月25日
  • 少年ノート(7)

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    前巻がこわいところで終わったので、どうなるかと思っていましたが…。
    みのるさん、すきだなあ。
    佐藤さん、すきだなあ。
    ゆたかの声変わりもはじまって、少年の時期も終わってくのですね。
    次巻、最終回かあ_(:3 」∠)_

    一緒に収録されてる、少年ノートの元、みたいな、読み切りの「オクターブ」。
    主人公ゆたかの髪型が「隠の王」の帷ヘアでぼくは…。
    少年ノートのゆたかは天パでよかった(笑

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    2014年03月25日
  • 少年ノート(7)

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    やっぱりみのる兄ちゃんはすごく美しい。
    ポポちゃんセクシーさもたまらない。すごく魅力的。
    7巻もすごくよかったです。

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    2014年03月22日
  • 少年ノート(6)

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    「なんで歌うのか」「なぜ金賞をとりたいのか」、それは「青春」だから‼︎

    とにかく絵が上手い! 人物の描きわけが巧みで、内面描写もしっかりしているから、逐次共感してしまうんだな。
    大好きな作品です^ ^

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    2014年03月06日
  • 隠の王14巻

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    ネタバレ

    最終巻。
    涙。泣けた…。
    壬晴の選んだ、森羅万象の最期。
    虹一としじまの選んだ未来。
    そして、ようやく再び呼べたあの人の名前。
    改めて寂しくもなったけれど、思い出せて良かった。
    お話が進むほど読みごたえも出てきて、このラストに満足。

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    2014年01月01日