鎌谷悠希のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2巻では、自身ではその個性に気づけない部長の悩みが描かれている。
普段、自分の声は骨導音としてしか聴こえないから、
歌の上達にむけては、周囲の指導を仰ぐしかない。
でも、上達に謙虚さが不可欠であることは、
歌に限らず、他のあらゆる物事においても同様である。
何事も、上手な人は皆謙虚。
大人になるってそういうことなのかなと、
大人になりきれないわたしは思う。
「誰よりも高音が出せる」「絹のように細く儚い声である」
わたしもまた、昔は、自分にはない仲間の個性に憧れた。
でも、ひとりでは非凡にはなれなくても、
声を重ねることで、個性を足しあえることを知り、吹っ切れた。
当時感じたのと同じ清涼感を味わえた一冊だった。
また、3巻以降に描かれそうな曲である「あしたはどこから」。
パートも、役職もおそろいだった後輩が作詞した、
2003年Nコン(高校の部)課題曲。
思春期から大人へと近づく間の葛藤が現れた難曲を、
ライバル校の中学生が歌う姿について、どう描かれるかも楽しみ。 -
Posted by ブクログ
涙腺崩壊とはこのことだ!
と言わんばかりに、この作品、この巻には泣かされました。
隠の世界を舞台にした主人公壬晴の物語は、宵風や虹一、しじま、雷鳴・・・色んな人と出会い、関わり、そして別れ、ようやく終わりを迎え、新たな始まりがそこに訪れたんだなと思うと、切ないような嬉しような、そんな複雑な気持ちになります。
基本的に私は、最終巻というものは読みたいようで読みたくないと思ってとっておくことが多いのですが、隠の王は違いました。
その結末をすんなりと受け入れられたような気がします。
この壬晴たちの物語が、もう読めなくなることに嘆くのではなく、彼らの物語を最後まで見届けたいという思いのほうが勝ったのだと思います。
――これが、壬晴と宵風の物語なんだと。読み終わった時、僅かな切なさはありましたが、穏やかな気持ちになったことを覚えています。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ良い終わり方でしたー!最初の頃に比べたら壬晴くんの強くなったことを凄く感じました。そうして取り戻したのが宵風の記憶というところが嬉しかったです。大好きな人を亡くしてしまった悲しい気持ちも好きな人の記憶なんですね。う〜ん、私がそんな立場になったらそう思えるかな。そうだと良いです。
帷先生は終盤はほぼ瀕死だったから印象が薄くなってしまいましたね。瀕死になったからこそ壬晴くんがあれほど揺さぶられた訳ですけれども。
虹一としじまの不死者コンビもお気に入りです。虹一と雷鳴の関係も気になってました。この二人は両思いじゃなかったかな〜。ファンブックにもそんな事は書いてありませんでしたし。不死者であまりにも長い間生きてきた事と元は梟だと思えば、そうなんですけどね〜。そこを越える気持ちがあったのかと。
これで終わりなのは寂しいけれど、アニメは観ていないのでそのうち観てみたいと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレずっとずっと待ち望んでた隠の王、最終巻です。
虹一としじまの願い、あの人の野望、帳先生や雷鳴の決意、それぞれみんなが望む未来に囲まれて、壬晴はどんな選択をするのか。どんな結末になるのか、全く想像がつかなくて読むのすごいどきどきしました。
正直、壬晴が森羅万象を使って宵風が生き返って、虹一たちもみんなが死ぬまで一緒にいて、みんなが死ぬときに死のうっていうこおに決めて、宵風は雪見とあの部屋にまた住んで。そんな風に終わってくれたらいいなって思ってたんです。むちゃくちゃですけど。
だって本当に宵風が消えてしまってから悲しくて、もっともっとみんなと笑いながら不器用でも生きるって楽しいなってたくさん感じてほしかった。
でもやっぱり、それは彼らの信念とか決意は無視してる形で、私個人のエゴなんですよね、実際そういう終わり方だったら少しがっかりしちゃうなって思う。
素晴らしい最終巻だった。
言葉ではいい表せない。自分の文章力では伝えられないけれどもうほんとうに隠の王読んでてよかったって思いました。
宵風を思い出してくれてありがとう、
宵風を、壬晴や雪見のもとへ返してくれてありがとう。
壬晴と宵風は不思議な関係ですよね。恋人という感じでもないし、友人というには愛が深すぎる。私は二人は双子か、鏡に映った自分みたいな関係な感じがします。
以前言いかけて、結局いえなかった「ただいま」「おかえり」をやっと言えた宵風と雪見。このシーン、すごく好きです。涙腺壊れた。ドアの前で宵風を見送る壬晴の晴れ晴れとした慈愛み満ちた笑顔。宵風の根幹には、雪見とあの部屋があるんだなあって思って、切ないのと同時にほっこりしました。不器用にだけどお互い家族並みに大切に思ってる二人が再会できて、雪見が「宵風」を思い出してくれて、よかった、本当によかったー
それから壬晴の選択。森羅万象は使わないって、決めたのすごいなあって思います。他人の命の采配が自分の手にあるって、ものすごく恐ろしいことで、死なないようにすることができるのにあえて森羅の誘いを断った壬晴。しかも自分のために、自分の意志で。ずっといままで周囲の人の意見にゆらゆら揺れてた、無関心でいようと努めてた壬晴が・・・。成長したなあ、っていうか、より強く優しくなってくれたなあって思いました。
変わる人もいれば変わらない人もいて、例えば風魔小太郎や一季さんのことも無理やりいい人とかにしないところが、好きです。
一季さん、この漫画で最強なのでは・・・。
とにかく隠の王、最終巻発売おめでとうございます。鎌谷先生、おつかれさまでした。切なくて、でもあったかくて、もやもや考えさせられるところもクスっと笑える小ネタも満載の隠の王大好きでした。いやこれからもずっと大好きです。人生のバイブルにします。笑
背表紙と、表紙カバーの折ったところ?と目次ページが素敵ですね。壬晴が手を振る先には、宵風がにっこり笑って立っていると信じています。