あらすじ
理解し合えないまま、それでも共に生きる。
夏祭りの苦い思い出を拭えぬまま迎えた新学期。
たすくは、想いを寄せる椿から文化祭の課題を一緒にこなそうと誘われ、戸惑いながらも足を運ぶ。
しかし、すでに顔見知りである「談話室」のメンバーを揶揄する椿の姿に、たすくは困惑と悲しみを抱えることに。
一方、「談話室」メンバーの内海の元に、かつての部活仲間の小山が現れた。
小山は善意から、内海が今「男性として生きている」ことを、部のOG達に知らしめようとするが…?
尾道を舞台に鎌谷悠希が描く性と生と青春の物語、第3集。
感情タグBEST3
核心に迫ってきた(?)
物語の核心というよりも、筆者の核心ですかね。人が知らぬ間に相手を、大切に思っている相手でさえも傷つけていことを実感するお話。他人を誰一人傷つけない生き方はないと思うけれど、こういった経験を通じて、少しでも傷つけてしまう相手を減らせればと、そう感じる回でした。カーーーーッ!!あんた天才だよ!!!!
Posted by ブクログ
親切心から性的マイノリティの人を過度に気遣う人々と、それを鬱陶しく思う当人たち。ほっておいてもらいたい、無視してほしい、いないものとして扱ってほしい、という心の叫びが痛々しい。私はLGBTには当てはまらないけど、それでもその気持ちには共感できる。
読み続けるつもりです
1巻では自分の苦しみにのみ没頭していたたすくが2巻以降少しずつ他者の痛みにも目を向けられるようになってきて、これからどういう風に成長していくのか見届けたいと思います。しかし椿くんって一体何なんだろうね。