一田憲子のレビュー一覧
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ネタバレ新聞の書評欄で見て、あっという間に読み終えた。
90代のお父様と80代のお母様。どちらもまだ頭はしっかりしておられて、一人だといろいろできないことも多いけれど、二人でなんとかバランスをとって暮らしておられる。たまに著者が訪ねてあげて、補ったり。
ずっと前に父を亡くした私だったり、片方認知症、片方歩けない状態でぎりぎりいっぱいの私の友人などからすると、羨ましいなあ・・・という家庭。大変なのだろうけれど羨ましい。
これから老いていく自分を思うと、このご両親のように二人でバランスをとりながら長生きできたらいいなあと思った。ひとつの憧れの形です。 -
Posted by ブクログ
だんだん年を取っていく両親と向き合う中で綴られたエッセー。とっても良かった。この頃、老いることや死について考えることがあって、そんな自分にドンピシャなテーマでした。
筆者がもともと感じていたのと同じように、自分の親の老いは受け入れ難く、いつまでも親であってほしくて、衰えを認めたくない思いはあった。
でも、このエッセーを読んでいると、できないことが増えていってもそれなりに工夫して、ちゃんと生きていく毎日があるんだなぁと。その歳にはその歳なりの生活がある。
「人生は「はじめて」の連続」という言葉もいいなと思った。歳を取っても「はじめての70歳や80歳」を生きるわけね。なるほど、そうだよね。
親には親の生活や生き方があって、それを尊重したいね。もちろん、困りごとには手を差し伸べつつ。筆者とご両親の程よい距離感がいいなと思いました。
あと、筆者の性格や考え方が私に近いものを感じて。安定志向で不安がりの心配性。そんな筆者の言葉は共感できるものでした。読んで良かったなと思えた一冊。
「私自身が年を取る練習でもあり、親は老いることの見本になってくれている」 -
Posted by ブクログ
雑誌「暮らしのおへそ」の企画、編集、執筆までを手がけるフリーライター一田憲子さんが運営するWEBサイト「外の音、内の香」を拝読しています。
「日常は5ミリづつの成長でできている」「明るい方へ舵を切る練習」に続き、発売された本作は、著者が還暦を迎えた2024年のブログが元になっています。
WEBで読んだ日のブログもあるので、その頃の自分の日々も思い出したり、書かれているレシピをメモしたりしつつ、楽しく読ませてもらいました。
WEBでは続いている「日々のこと」は私にとっても大切な1ページになっています。書籍になるまで楽しみに読み、待っていたいと思います。 -
Posted by ブクログ
人気ムック「暮らしのおへそ」編集ディレクターの一田憲子さんが、父と母を綴る初めてのエッセイで、現在進行形で老親と向き合う一田さんの実体験が綴られています。
長年親が目の上のたんこぶだったと語る一田さん。大反対を受け、駆け落ち同然で飛び出し結婚され、始めて知った親の愛情。
愛情とは「正しい」か「正しくない」かや意見が「同じ」か「同じでない」蚊で測れるものではない。大嫌いでも愛されている。そのことが、私が両親から受け取った、いちばん大きな真実であるような気がする。
「もう一度、親と出会い直す」より
さらに作中では、彼女が現在ライターとして活躍する中で、自然と両親から授けられたことに気づき、改めて感謝する内容が多く綴られています。
育てられ方で人は変わる。親から刷り込まれたものは、子供の個性となる。それをプラスにするか、マイナスにするかは、きっと子供の使命なのだ。(中略)いいことも悪いことも丸ごと受け取る覚悟を持てたとき、そこから「自分らしさ」を自分で育てていけるように思う。
「親の人生の最終コーナーで」より
著者のご両親は現在介護的には要支援の状態で、ヘルパーさんによる週2回の訪問介護で、家事の手助けをお願いされている以外は、お2人で生活されています。ご両親とも持病もあり、通院もされていますが、今のところ2人でできる限り生活し、娘たち(著者には妹がおられる)の時折帰省を楽しみにしておられます。
私たち夫婦も要介護の母がおり、幸いにも施設でお世話になっていますが、著書にもありますが、介護は本などたくさんあって、知識を得る機会は多くありますが、実際に直面してみないとわからないことも多々あります。
それでもこういう作品が少しでも心の拠り所になるといいなと思います。 -
Posted by ブクログ
60歳の著者が綴る、80歳の母と90歳の父のこと。
人生の終わりに近づいていく両親の姿や暮らしから教えられた、家族の尊さと「老い」との付き合い方。
いくつになっても「子ども」と「親」という関係性は変わらない。親は子どもを心配したり幸せであってほしいと願い、子どもは少しうっとおしく感じながらも親に元気でいてほしいと願う。
いくつになっても、親から教えられることは多いという言葉に、なんだか安心した。
親が老いていくことへの恐怖が、著者と同じく、私の中にもある。
でも、親の生き方を見ることで、まだまだ支えてもらえる、娘のままでいられるということが、嬉しいのだ。
もちろん介護など、身体的にサポートが必要になることはあるだろう。けれど、人生の先輩として、その小さくなっていく後ろ姿からも学べることはまだまだたくさんある。
そう思うと、元気なうちに親とたくさん話したり聞いたりしたいことはたくさんあるし、今のこの時間を大事にしようと改めて思う。 -
Posted by ブクログ
著者の仕事関係者へのインタビューということで、好きな事を仕事とし、家庭と両立しつつバリバリ働いている方の話が多く、専業主婦の自分にとっては、夫婦関係以前に1人の女性の生き方として率直にすごいなぁと圧倒される部分が多かった。
最後のインタビューのみ専業主婦の方だったが、夫婦共に妻は働かず夫の稼ぎだけで暮らす事を最善と感じているからこそうまくいっているように感じた。
私は自分が働いていないことを後ろめたく感じている事、夫に期待してしまっている事、自分の価値観と夫の価値観を合わせたいと思う事、によって夫に対して無駄に不満を感じてしまっているのかもしれない。
夫婦なら互いに助け合い、支え合って生きていくもの、と考えがちだが、その本質はひとりとひとり。
まずは自分が自分の足でしっかり立つことが大事だなと思った。