一田憲子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
人気ムック「暮らしのおへそ」編集ディレクターの一田憲子さんが、父と母を綴る初めてのエッセイで、現在進行形で老親と向き合う一田さんの実体験が綴られています。
長年親が目の上のたんこぶだったと語る一田さん。大反対を受け、駆け落ち同然で飛び出し結婚され、始めて知った親の愛情。
愛情とは「正しい」か「正しくない」かや意見が「同じ」か「同じでない」蚊で測れるものではない。大嫌いでも愛されている。そのことが、私が両親から受け取った、いちばん大きな真実であるような気がする。
「もう一度、親と出会い直す」より
さらに作中では、彼女が現在ライターとして活躍する中で、自然と両親から授けられたことに気づき、改 -
Posted by ブクログ
60歳の著者が綴る、80歳の母と90歳の父のこと。
人生の終わりに近づいていく両親の姿や暮らしから教えられた、家族の尊さと「老い」との付き合い方。
いくつになっても「子ども」と「親」という関係性は変わらない。親は子どもを心配したり幸せであってほしいと願い、子どもは少しうっとおしく感じながらも親に元気でいてほしいと願う。
いくつになっても、親から教えられることは多いという言葉に、なんだか安心した。
親が老いていくことへの恐怖が、著者と同じく、私の中にもある。
でも、親の生き方を見ることで、まだまだ支えてもらえる、娘のままでいられるということが、嬉しいのだ。
もちろん介護など、身体的にサポートが -
Posted by ブクログ
著者の仕事関係者へのインタビューということで、好きな事を仕事とし、家庭と両立しつつバリバリ働いている方の話が多く、専業主婦の自分にとっては、夫婦関係以前に1人の女性の生き方として率直にすごいなぁと圧倒される部分が多かった。
最後のインタビューのみ専業主婦の方だったが、夫婦共に妻は働かず夫の稼ぎだけで暮らす事を最善と感じているからこそうまくいっているように感じた。
私は自分が働いていないことを後ろめたく感じている事、夫に期待してしまっている事、自分の価値観と夫の価値観を合わせたいと思う事、によって夫に対して無駄に不満を感じてしまっているのかもしれない。
夫婦なら互いに助け合い、支え合って生 -
Posted by ブクログ
女性たちが自分に合った生き方・働き方を模索して進んでいる姿に、学ぶことがたくさんあった。
・家事や育児は「"今、やっていることだけ"を考えるとストレスがなくなる」
・「できない」ことを考えるより「できる」ことを考えた方がずっとラク
・「何かが違う」という小さな違和感を見逃さない
・何かをやってみるということは、それを続けるための「環境」をつくることだ。
などなど、生きるヒントになる言葉がたくさん散りばめられていた。
悩んでもがいて生きているのはみんな一緒なんだ、と思えて、勇気ももらえた気がする。
36歳の今。
私も毎日を「機嫌よく」過ごせるように、
自分の「ちょうどい