父のコートと母の杖

父のコートと母の杖

1,430円 (税込)

7pt

4.0

人気ムック『暮らしのおへそ』編集ディレクター・一田憲子さんが父と母を綴る初めてのエッセイ集

昭和のモーレツ会社員で、バリバリ仕事をしてきた父。
専業主婦としてそれを支えてきた母。
いつまでも元気だと思っていた両親が、80代、90代になり、
娘である自分がケアをしなくてはいけなくなったとき──。

「だんだんと体力が衰え、できないことが増える。
自分の親にその『年齢』がやってきていることを知ったとき、
訪れたのは「恐怖」だった。(中略)父や母が弱っていくことがイヤだ。
いつまでも元気でいてほしい。もしそうでなくなったら、
いったいどうしたらいいのだろう。そんなジタバタを経て、
『老い』を受け入れなくては仕方がない、と理解し始めたときから、
私は父や母と出会い直してきた気がする」(はじめに より)

現在進行形で老親と向き合う一田さんの、実感を綴ったエッセイです。

はじめに
目次
1│もう一度、親と出会い直す
大嫌いな親との再会
父のコート
母の杖と自立の教え
アイロンかけは父の役目
母のおしゃれ指南
父の銀磨き
ぶっきらぼうな母
いばりん坊の父との会話
年代ものの調理道具とカレー作り
父からのメール
無垢な母と小賢しい娘
朝食はバタートースト
母の自信

2│親の人生の最終コーナーで
老いる意味
マイナスのアップデート
父と母の誕生日に寄せて
家事は「点」でなく「線」で考える
一田家のティータイム
父の免許返納と私の運転
親に甘えられない問題
父と母の喧嘩遍歴
育てられ方と、私らしさ
心配しすぎ症候群
介護ヘルパーさんと両親の見栄
一田家のお出かけ
両親は、尊敬できなくたっていいのだ
80歳も90歳も、人生のはじめて
家族の力関係

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父のコートと母の杖 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    自分の父と母と重ねながら、しみじみ読んだ。
    両親の老いにともなって、関係性も変わってくるんだなぁ。老いた親と出会いなおす、と思えば、親の老後はどうなっていくんだろうという不安よりも、どんな家族の時間を最後に過ごせるかなぁという楽しみが増えた気がした。

    0
    2025年06月28日

    Posted by ブクログ

    だんだん年を取っていく両親と向き合う中で綴られたエッセー。とっても良かった。この頃、老いることや死について考えることがあって、そんな自分にドンピシャなテーマでした。
    筆者がもともと感じていたのと同じように、自分の親の老いは受け入れ難く、いつまでも親であってほしくて、衰えを認めたくない思いはあった。

    0
    2025年05月16日

    Posted by ブクログ

    まさに、自分も家族の老いで不安になっていた時に読んだので、すごく共感。年老いた今の両親とひっしやが向き合っている姿に、読んでいる自分の逃げ腰な姿と照らし合わせ恥ずかしくなった。

    0
    2025年04月15日

    Posted by ブクログ

    人気ムック「暮らしのおへそ」編集ディレクターの一田憲子さんが、父と母を綴る初めてのエッセイで、現在進行形で老親と向き合う一田さんの実体験が綴られています。

    長年親が目の上のたんこぶだったと語る一田さん。大反対を受け、駆け落ち同然で飛び出し結婚され、始めて知った親の愛情。

    愛情とは「正しい」か「正

    0
    2025年01月12日

    Posted by ブクログ

    心の中のあんなことやこんなことの表現に、いつも頷きながら読ませてもらいます。私は、一田さんより一回りと少し年下ですが、チラチラと両親のことが気になり出していた中、この本に出会いました。起こっていないことにアレコレ心配せずに、両親に与えてもらった安らぎや安心を私なりにお返しできたらいいなぁと思いました

    0
    2025年01月11日

    Posted by ブクログ

    60歳の著者が綴る、80歳の母と90歳の父のこと。
    人生の終わりに近づいていく両親の姿や暮らしから教えられた、家族の尊さと「老い」との付き合い方。
    いくつになっても「子ども」と「親」という関係性は変わらない。親は子どもを心配したり幸せであってほしいと願い、子どもは少しうっとおしく感じながらも親に元気

    0
    2024年11月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     新聞の書評欄で見て、あっという間に読み終えた。 
    90代のお父様と80代のお母様。どちらもまだ頭はしっかりしておられて、一人だといろいろできないことも多いけれど、二人でなんとかバランスをとって暮らしておられる。たまに著者が訪ねてあげて、補ったり。
     ずっと前に父を亡くした私だったり、片方認知症、片

    0
    2025年05月28日

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