齋藤孝のレビュー一覧
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オーディオブックで聞きました。
上級編になると漢字表記も見ておきたいところもあり…活字の本で読めば良かったなと思うところもありましたが、オーディオブックでも聞く価値あり。
もういい大人だしきちんとした言葉遣いを改めて心がけたいです。
例文の引用に漱石が多くて…漱石を読み返したくなりました。
あとがきに「文化は共有することによって深まる。
源氏物語がはやったのは、紫式部が優秀だっただけでなく、当時の人が物語に描かれる文化や教養を解する力があったから。人々が教養に繋がる語彙を持っていたから。」という趣旨の記載があり、印象に残りました。
教養に繋がる語彙を年齢とともに豊かにしていきたいです。 -
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ネタバレ【以下、オリジナル要約】
日本は読書立国だ。江戸時代における日本の識字率は、当時の世界水準と比較して著しく高かった。明治維新以降、日本は近代化の要請で急速に情報や思想を吸収する必要に駆られ、読書を中核とした向学心の伝統が培われた。この際、日本には聖書のような唯一絶対の価値を持つ本がないため、国内外の雑多とも言える本を積極的に読んできた。日本ではこの大量の読書が、いわば宗教による倫理教育の代わりをなしていたと言えるだろう。
しかし、日本では本は「当然読むべきもの」から「別に読まなくてもいいもの」へと変わってしまった。「本を読む読まないは自由」ではなく、少なくとも大学生に関しては100%読 -
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ネタバレ福沢諭吉の学問のすすめがわかりやすく要約・解説してある本。
国民のあるべき姿・政府のあるべき姿がとてもわかりやすく書いてあった。
要はどっちが上とか下とか作らず、偉ぶったり依存したりせず、各々が自分の仕事を全うし自律・共創を目指そうということだと理解した。
福沢諭吉は明治時代の丁度開国した時代に生きた人なので、西洋の文化や技術・軍事力に圧倒され、日本もこのままでは植民地にされる!西側の仲間入りをせねば!って必死だったんだろうな
個人的には、個人の自由を侵してくるものには卑屈になるのではなく、論理と道義を持って抗議しよう。
という内容が印象的だった。
「自分が我慢したらいいかな、、」と思 -
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年中の娘が一気にぐわっと言葉が増えたなと感じた時がありました。
そんな時にこの本を見つけ、手にとってみました。
前半は言葉を使ったゲームのアイデア集を紹介
後半は語彙力を育てるための声かけ、考え方など。
本書は文字が大きく、簡単な言葉と漫画で説明されているのでわかりやすく読めました。
ゲームのアイデアは主に小学校3.4年生以上を対象といった感じなので(慣用句や四字熟語など)うちの子に合わせたレベルに変えて言葉で遊ぶのは楽しめていいなぁと良い方法を教えてもらいました。
生のコミュニケーションというアウトプットは語彙力に欠かせないものの一つだと思いました。
私は語彙力とは、『言葉をたくさん知って -
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ネタバレ読書のモチベ維持のために、10冊に1冊程度の割合で、「読書」をテーマとした本を読むことに決めました。そのルールを課してからの2冊目です。
前回の読書本とは、異なる考えもあり、面白かったです。
筆者が、「読書力がある」ということに対して、「まずは文庫本100冊・新書50冊読むこと」と定量的な基準を定めていて、この部分は非常にモチベアップにつながりました。私もまずはそこを目指してみようと思いました。
一方で前回読んだ読書本とは異なる考え方だと思ったのが、どんな本でも良いわけではなく、少し精神的に負荷のかかるような硬い本を読むように促している点です。私は、その時々で自分の読みたい本(勿論、硬い本 -
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齋藤孝さんの、読書に対する熱量が好きだ。熱すぎる。
この本の中で紹介されてたおすすめ本50冊を今年中に読破すると決めた!
《要約メモ》
◎インプット法
・音読
・3色ボールペン
・引用ベストスリー
・呼吸法
◎アウトプット法
・メモする
・友人に話す
・質問する
《引用ベストスリー》
1『極端なことを言えば、引用ができない人は教養がないということです。』
2『赤、青、緑という色にそれほど強くこだわる必要はありません。どの色にすべきかと悩みすぎてしまうと、読書に大切なスピード感がなくなってしまいます。』
3『声に出して読むことにより、その言葉の意味が自分の内側に乗り移ってきます。』
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30代からは話の深さが求められる
中庸(バランスの取れた考え、発言)こそが深み
中庸を取るには両極端の考え、意見を踏まえて自分の意見を練り上げる
例えば、LGBTへの意見については、賛成派(多様性)と反対派(例えばキリスト教的考え)などを踏まえて自分の意見を練る。また、奥行きを出すという意味では古典や歴史など、教養を引き出しにもつのもアイデア。特に古典などは、いつの時代も新しさを失わない本質が詰まってる
本質的かつ具体的アイデアが重宝される。本質を考えるには表の意見を支える10倍、100倍の考えを巡らせる必要がある(筆者の論文を書くには1枚、30枚、300枚で書ける必要があるというエピソードは -
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多機能ボールペンを日々愛用してるのだけど、どうしても青の使用に偏り、緑の使用頻度がほぼなくなってしまう。もっと多機能ボールペンを活用できないかと思い手に取った本。
客観的に重要な事柄を赤と青で、主観的に重要な事柄を緑でマークしていく方法を基本に、本や資料を読むときのマーキングからスケジュールの記載にまで応用する。すべてが著者と同じ考えてはない(本は読み返したら気になるところは変わってると自分は思うなど)が情報整理として有用に思う。
実践をイメージしてみると自分は緑の使い方に戸惑う。主観と重要度の低い客観との区別を曖昧にしてるのだろう。メリハリをつけながら情報を読むことを少し実践してみたい。