齋藤孝のレビュー一覧
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久しぶりに、齋藤孝さんの本。
そうだよね〜と納得する部分が多かったです。
納得部分を下に記します。
8.独創性などない
ゲーテの主張は、先人たちの影響なしにつくったものなどない。先駆者たちの作品を模倣し、継承したという意識を持つのが正統。自分の独創性と考えるのは思い上がり。
シェークスピアの『ハムレット』やゲーテの『ファウスト』は、既にあるフォークロア(伝承)をアレンジして名作に仕上げている。
紫式部の『源氏物語』は、中国にあった話をいろいろと取り入れた作品。現代では、作家たちが『源氏物語』をベースに様々な作品を作り上げている。
“オリジナリティ”という幻想にとらわれて、近代の人々は先人たちの成果を勉強しないクセがついてしなうのではないかとゲーテは懸念した。
ゲーテが200年前に批判した潮流が、今の日本に強く現れている。今の大学生は「教養がなくたってかまわない」、「知らないことは恥ずかしいことだ」と思わなくなった。本の選び方も、「いいものを読め」ではなく、「好きなら何でもいい」になり、「本なんか読まなくていい」とさえ考える大学生もいる。
これは、ある一定レベル以上の知能を有する人向けの言葉なのかもしれません。でも、教養欲しいなぁ…わが子にもあってほしいなぁ…。
ただ、古い物を学んで、今に生かす手法は、どんな仕事でもありますよね。文学や芸術ばかりではなく…。天才ばかりではなく、凡人にとっても必要な事です。
その後、本文で色々続きます。いちいち納得します。
ピカソは、実はデッサン力が素晴らしく、その後、キュピズムなど崩した画法に向かっている。基本がしっかりしているのである。ヘタウマをもてはやす思考もいかがなものか。などなど…。
17.読書は新しい知人を得るに等しい
ゲーテの述べる読書は、一般的ではないかもしれない。最初は書物の思想に吞み込まれ、書き手の説や考えに染められる。しばらく経ち意味がわかるようになると、自分との違いもはっきりしてくる。差異を求めて読書する人は稀かもしれない。
女性や中年男性は、読書に共感を求めることが多いと聞く。読書に求めているのは、自分が知らなかったことを知る喜びや感動ではなく、自分に中になるものを再現し確認し、書物によって、自分を肯定してもらいたい読書。
自分の趣味に合う本は、心に全く抵抗感がない本。もちろん読書は娯楽でもあるが、自分の読む範囲が限られていまうと、世界は広がっていかない。
齋藤孝さんは、作家名を伏せて小説を読んでも、女性の描写を見れば、それが男性作家のものか女性作家のものか区別がつく。男の書く女性像は偏っていて、現実離れした「男の幻想」が色濃く投影かれている。
そのため、ある種の刺激を求めて、若い女性作家の本を読んでいる。
・『蹴りたい背中』綿矢りさ、第130回芥川賞受賞作
・『蛇にピアス』金原ひとみ、第130回芥川賞受賞作
心は、年を取るにしたがい狭くなる。今までの自分や価値観を守ろうとするために、違和感のあるものを否定して排撃する。それはノーマルな反応だが、「普段の自分なら読まない」本を読むと、少し縮こまった心の筋肉が柔軟さを取り戻すはず。
本当に私の読書は、共感を求めての読書が多いなと思います。 -
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ネタバレ夜型でも結果を出している偉人のエピソードを知ることができてよかったです。「朝型こそ正義」みたいな世の中で、夜の時間を大切に有効に過ごし、結果を出した人もいるんだなあと励みになります。
「頭がスッキリしている午前中は生産性が上がる」と聞きますが、私の場合はどうにも実感することができませんでした。著者の齋藤さんも朝早くから仕事すると調子が良くないと書かれていて、「一緒だ〜!」と安心しました。
「夜型人間は、結果で周囲を黙らせる」心に留めておきたいと思います!
読書とか映画とか後半の話は、私が求めていた趣旨のことではなかったので、さら〜っと読み飛ばしました。 -
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日本人が苦手と言われるスピーチのコツ88選。
著者ら昔からよく喋っていたようで体感してきたものもあると思うが、ネタを持っている人は強い。そして聴き手に体を向けて開くこと。
ネタを用意して向き合って喋っておけばなんとかなるし、終わりを最低限用意しておけば詰まってしまうことも少なくなる。
例えが面白かったのは、武士は言われたらその通り切腹するのだから、スピーチ、コメントを求められたら潔くするべしというのは笑った。
確かにもじもじしていても改善はない、ポイントは短く30秒程度で言いたいことを決めてそこに向かって喋ること。
偉人やテレビ、書籍コメントも役に立つ。
スティーブ・ジョブズの有名なスタンフォードの演説stay hungry, stay foolishも書籍の引用とは知らなかった。
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10代の若い人向けの本のようですが、おとなの自分が読んでいても大事な気づきがたくさんありました。
エネルギーがあまっていてもだるくなったり、やる気が出なくなり、不機嫌になるというのが興味深くて、自分の不機嫌(一応おとななので社会の場では周りにさとられないように心だけで、あーだるい、めんどくさいと思っている状態)も、「そうか年齢等により疲れているというマイナスの状態でなくて、エネルギーがあまっている、むしろポジティブな状態なんだ」とプラスに捉えられるきっかけになりました。そして、滞っているエネルギーを“元気の通り道“(大きな声を出す、おもしろくなくても笑うなど)を作ることによって、“エネルギーをうまく循環させる“という技法も書かれていて、ぜひ実践していこうと思いました。
自分で自分の機嫌がとれるおとなでありたいと思いました。
『意味もなく上機嫌!』モットーにしていきます。
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Posted by ブクログ
特に印象に残ったのは現代、遺伝至上主義が強くなる中で教養をもつ知性を身につけ、教養文化があることを魅力的と捉えることで若者たちの容姿の悩みから抜け出せるのではないかという点は腑に落ちた。
知性というのは後天的であり、誰もが平等に学ぶことができる。また平安時代では顔ではなく教養や歌のうまさによってモテが決まってた点を考えると現代はあまりにも容姿に重きを置きすぎてると感じた。そしてそれが容姿によって自分は結婚できないと思い込み少子高齢化が助長されてるのではないかと推論できる。
他にも非常に面白い観点から知性を扱っていてこれからも読書を続けたいとつくづく思わせてくれた本だった。 -
Posted by ブクログ
齋藤孝先生の本を読んでまず思うことは、知識量が半端ないということ。引用するにしてもジャンルが幅広すぎる。一体、どこにそんな読書ができる時間があるんだろう、そしてそれをこんなにも適切にアウトプット出来ることに脱帽する。
きっと、実際に会話してみても相当楽しい人なんだろうなと思う。
そしてそんな齋藤先生が、読書をするコツをいくつかあげているのが本作。
どうやったら読書量が増えるのか、読書に向かう気持ちを高めたり、自分の中に知識として入れ込むにはどうすれば良いのかたくさんのヒントが書かれている。
読書をすることの意義についても書かれているのだけど、
”人生を、自分だけで豊かに感じるのは実は難しいことです。自分がいまここに存在するのは、これまでの歴史の中でさまざまな人が生きてきたからです。そんなさまざまな人生を知って、「人生そのものの豊かさ」を感じられるようになるはずです。”
というフレーズが心に残った。
教養をつけることは、自分を生きやすくするため。
毎日をポジティブに、明るく朗らかに生きていきたい。そのためには、自分はまだまだ知らないことがたくさんあることを理解して、少しずつでいいから読書を通して教養をつけていきたい。
今いる場所からどこへでも行けるし、追体験ができる。自分の経験値があがる。それこそが読書の魅力。そして人間だけに与えられた知性のある行動こそが読書である。
印象的だったのは、読書と同じ能動的で知性ある行動の中には漫画も含まれるということ。漫画ってなんとなく娯楽のイメージが強かったけど、中々挑戦できない長文小説とか世界文学なんかも漫画から入ってみようかなと思えた。