あらすじ
膨大な情報が飛び交い、過剰な量のコンテンツであふれる現代。私たちはついつい受け身のまま、惰性に流された日々を送ってしまいます。
・スマホを眺めているだけで、長い時間が経っていた。
・SNSでのやり取りだけで、一日が終わってしまった。
・サブスクで面白い映画を探していたら、何も観ないまま過ごしていた。
もっと活き活きとした、能動的な生活を送るためにはどうすればよいのでしょうか。
著者の齋藤孝先生は、「知的生活」とは、黙々と読書し続けるようなクールなイメージとは違うと言います。もっと能動的で、日々ワクワクドキドキして過ごすような、自らのクリエイティビティが発揮できるような、ホットな生活です。
・生まれ持った遺伝子や環境を恨むのではなく、成長の喜びで満たされる生活
・得た知識が次の知識を呼び込み、好奇心の高まりが加速されていくような生活
・不遇な時期も、孤独な時間も、将来に飛躍する糧となる生活
教育者として30年にわたって学生と向き合ってきた著者が、今の20代に向け、また自分の20歳を振り返りながら、「知的生活」を送る意義と技法を説きます。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
◎要点
① 知性とワクワク感は本来切っても切れない関係にある。
② 既知と未知の知識がつながる瞬間、人は最大の幸福を感じる。
③ 知性を持つ幸せとは、成長を実感できること。
◎印象に残った言葉
「知性が『よく生きる』ための能力そのもの」
「勉強したのに暗くなるのは本末転倒」
知的な営みとは、上機嫌で自分を高めること。
◎今後への活用
・“学び”を義務ではなく、好奇心からのワクワクとして楽しむ
・気になったことはすぐに調べる
・カフェでの作業時は2時間を限度とし、時間を圧力として活用する
知性とは、楽しみながら成長する力。
学ぶことを「喜び」に変えてくれる一冊でした。
Posted by ブクログ
この本は、「もっと本を読んで知性を磨こう」と強く思わせてくれる一冊だった。
もともと私は、本を読むことは良いことだと思っていたが、「なぜ良いのか」と問われると、うまく言葉にできなかった。しかし、この本を読んでその理由がはっきりした。本には動画にはない良さがある。動画はすべてが視覚的に提示されるが、本は足りない部分を自分の想像力で補う必要がある。その「想像する余地」こそが、知性や教養を育てる土台になるのだと気づいた。また、物語の中で、自分と重なる部分に出会えば共感や慰めを得られ、逆に自分にはない感覚に触れれば、世界を広く捉える視野が養われる。そのことを実感できたのが、この本を読んだ一番の収穫だった。
もう一つ、深く考えさせられたのは「理解しようとする姿勢」の大切さだ。
特に印象に残ったのは、「『愛する』は愛せない相手には憎しみしか生まないが、『理解しようとする』は、愛せない相手に対しても別の向き合い方ができる」という言葉である。理解は相性や趣味、思想、信条をも超える。この考え方に強く共感した。人は皆、自分と違う価値観の人と出会うが、そのときに排除ではなく理解で向き合うことができたら、どれほど生きやすくなるだろう。
そして、視野を広げるためには、「興味の対象外のものでも斜に構えず、素直に良い部分を探し、それが支持される理由を考えること」が大切だという言葉にも心を打たれた。自分の世界を狭めず、未知のものに対しても開かれた心を持っていたい。そう思わせてくれる一冊だった。
Posted by ブクログ
めっちゃ刺さる本だった。
最初は、具体例の説明や著者本人が触れたコンテンツに対する感想が過剰に書かれているように感じられて鬱陶しいなと思ったが、読み進めると、心を動かされることがたくさん書いてあったので読み終える頃にはすごく満足感、充実感を感じられた。こう、自分の人生もっと良くなるぞという期待感みたいなものが生まれた。
「世界は広い、それに気づくためのアクションとしてこういうものがあるよ」とか「こういうことをするとより輝く人生になるよ」とかポジティブな示唆はもちろんたくさんありワクワクさせられた。
同時に、コンテンツの選択肢が無限にある現代において、動画ばかり見てずっと受身でいることやネット検索で得た情報だけで満足してしまうことの危険性なども示されていて、ドキッと焦るようなものもあった。
でもそれは嫌だということではなく、どちらの項目も、これから自分がどう生活していくか、ということを意識し、背筋を伸ばす材料になった。
Posted by ブクログ
20歳大学生、この本は自分に刺さりました。
知性•教養のある人とない人、どちらになりたいですか?
と聞かれたら、ほとんどの人はある人と答えると思います。しかし、今の大学生は全く読書をしない人が増え、教養を身につけないことに危機感を持たなくなった、と書かれています。
齋藤孝さんは、自分自身の人生を豊かにするために、知的生活を勧めています。
知的生活とは、自分にとって新しい刺激になりそうなもの、心を動かされるものを貪欲に取り入れること、としています。
しかし難しいのが、ただ雑学や知識を詰め込むだけでは教養にならない、と。
じゃあどうすればいいのか。
本に書いてあるので、是非読んでください!(特に大学生)。
Posted by ブクログ
買っていた本
以前になんどか読んだことがある本
夜遅くの衝動に駆られて、
自分で持っている全本を紙袋にまとめて、
明日売りに行こうと思っていた。
その前に全部読み尽くそう、あわよくば手元に残す本を決めよう(こんな物理的な荷物を少なくしたいけど、でもこれを肯定してくれるなにかを見つけたいと少々の期待をこめて)と思い立って1番はじめにとった1冊。
結果的に肯定してくれた齋藤さん
今のこの情報過多な時代
アマプラもネトフリもWOWOWも契約して録画もみる本も読む仕事も素早くこなすという齋藤さん、尊敬します、時間の使い方が気になりますね。
時代背景も踏まえながら展開され、以下自分の中に残ったこと
✳️知的生活を自ら取りに行く
✳️既知の情報に未知の情報が出会うことでおもしろい!となることで好奇心、満足感に繋がる的な
✳️アウトプットするため 最短ルートを思い描いていこう
ことば遊び(文章書きからお笑い、しりとりも含めおおおおおきく括りたい)ができること、それだけの積み重ねがあることってすごいよなぁと思うこの頃。
頭が働かない、というか高校生の頃に比べると
幅広くいれていないせいで頭の使い方が限局的で、それに対してネガティブに感じている。
どうにかしてくれんかね。
このあとにまた出会う本が解消してくれるのか。
(今日2025/04/20の今00:54)
Posted by ブクログ
知的生活によって創造的で情熱的な人生になることが可能です。インプットに対する姿勢だけではありません。インプットばかりしてアウトプットをしない人、知識を蓄えるばかりで、それを創作の資源に使おうとしない人も、私は知的とは言えないと思います。クリエイティブなものを自分の中にインプットするだけで満足せず、アウトプットを前提にインプットする。そして実際にアウトプットに次ぐアウトプットをするのが現代的な知的生活であろうとも思います。
そして、知性とワクワク感は、本来切っても切れない関係性にあります。1冊の本を読む前と後で自分の感覚が変化していくのが伝わっていくと思います。知性を持つことの幸せな人とは自分が日々成長していると言うことを肌で実感できることです。
世界の広さを知性が心まで強くしてくれます。世界は常に素晴らしい。別の選択肢を用意してくれており、知性を持つことによってその選択肢との接点を持つことができるようになるのです。
Posted by ブクログ
普段本を読まないのだが、上司に影響されて読み始めた。SNSの広告から知って購入。
暗黙知や推し活の幸福感など知らない知識がたくさんあって、おおぉ、なった。
読みやすくて、好奇心をそそられる、他にも本を読んでみようかなという気になる本でした。
Posted by ブクログ
すっと読めた
最後の方に書いてあった「世界には常に素晴らしい別の選択肢があり、知性を持つことによって、その選択肢との接点を持つことはできる」っての覚えとこ
あと、「理解力」は「愛」を超越するってことも!
これ読んで、ミルクボーイの「ほな〇〇と違うかあ」に当てはめてしゃべるのハマった笑
Posted by ブクログ
SNSを見るより名作を読んでみる、人と話してみる、、。今の時代は選択肢が多いからこそ迷うし自分次第なところが多い。その中で挑戦し、失敗し、考え抜き、インプットとアウトプットを繰り返しながら知性を育てる。そんな人生にしていきたい
タスクが来たら来た瞬間にやってしまう。夏休みの宿題を最終日まで残してしまう私に取って胸に刺さる言葉でした。
Posted by ブクログ
ゴクゴク飲み込めるように読める非常に読みやすい本でした!牛乳か?
自分の中での気づきも多くあり、その気づきからある複数のモノの見方が変わりました!
仕事やタスクはすぐ行動!花火のように打ち上げろ!!!学んでいる期間の自分を敬って信じろ!!と、先生を伝って自分の中の自分が叫びました!
Posted by ブクログ
年上世代の説教は苦手だし聞き流してしまうけれど、大学教授をしている齋藤孝ならではの自分の心に刺さる言葉で教養の大切さを伝えてくれる。読み終わったあとは、教養を持った人間になりたい、次の本を読みたい、と何かアクションをしたいなと思わせてくれた。内容は大学入りたての人向けかなと思うが、年齢問わず人としてかくありたいと襟を正してくれるような一冊。
印象に残ったフレーズ
・いつチャンスが来ても大丈夫なように準備しておく。
・読書は想像をする余白がある。著者と感動を共有できる。
・アウトプットする。そのためには締め切りを設定するか、依頼されて即日に行う。時間がたったタスクは初期のワクワクが失われて、億劫なものとなる。
Posted by ブクログ
情報をただスマホから受け取るのではなく、本などを通して、体系的な知識として身につけることでより実用的になると感じた。
経済的幸福だけでなく、知的好奇心を刺激することによって得られる幸福を追い求めるべきだと思う。
また人の代わりを務める「代理力」、退屈で辛い時こそ成長できる「退屈力」などの話も面白かった。
Posted by ブクログ
「知てき生活によって創造的で情熱的な人生に」
知性を持つことで様々な選択肢との接点をもつことができる。選択肢を持つということは可能性を広げること。当事者として人生を進んでいくことにつながる。確かに、膨大な教養を身につけ、知的生活を営んでいる著者は、上機嫌で余裕のある生き方をしているように思う。
特に読書は知性を持つことに直結した営みである。読様々な時代の多様な他者の考えに触れることができ、自分の血肉にすることができる。情報を教養に変えるためにも、本を読み、自分で考える習慣をる身につけていきたい。一度きりの人生、読者、他者との交流を通して教養を深め、知性を持てるように。
Posted by ブクログ
SNSの普及により、外見的な美しさが評価される時代となった。
しかし、昔は容姿よりも内面的な美しさが評価されていた。例えば、平安時代は男性がどれだけ巧みな恋文を送れるかで女性は判断していた。
これは男性女性ともに教養がないと恋文を書く•読むことができなかったわけだから、昔の人は必然的に教養を身につけることができた。
このように今の時代と昔の時代を比較して、教養の必要度が変わっている。
そんな中でこの本に出会えたことは、周りの人と差別化できるきっかけをくれたと思う。
今は昔ほどは教養に熱中する若者が少ないからこそ、この本で書いてある様々なことを試してみて自分の知識の幅を広げたいと思った。
Posted by ブクログ
知的に生きるというテーマについて、今回考えるきっかけになりました。
知的に生きることが人生を面白くさせること、そして良くも悪くも今は繊細に生きすぎている状態であることを自覚しました。
自分を繊細に大事にしていくことではなく、気にせず強く生きることも必要であることが印象に残りました。
Posted by ブクログ
今自分が生きている時代と知性の関係、知的生活を送るための第一歩が分かりやすくまとめられていました。本を読むこと、人と話すことの根幹の部分を知ることができた気がします。大学入学前に出会いたかったという気持ちに駆られたので、これから大学生になる人、今大学生の人に特におすすめです。
Posted by ブクログ
本が人生に与えてくれるいい影響を改めて感じた
P56. 「当時の日本は、東西冷戦の時代にあって、西側(資本主義陣営)に属していながら、「最も成功した社会主義国」と言われていました。」
本当の昔のことはわからないけど、私が3丁目の夕日に憧れすぎてる理由、人々が助け合って生きていたあの時代が尊すぎるから。今では考えられない。東京に住んでる大学の後輩が、こっちにいると自分が自分がって性格が悪くなっていくのがわかるって言ってて、自分中心主義になるような社会構造なんだろうね、寂しいね。
あと、遺伝子についての話も書いてあって、私は自他共に認める顔面至上主義だし、自分自身努力してきてるから顔で評価してしまう時あるけど、真の人の価値ってやっぱり内面だよね。イケメンと付き合っても性格が残念なことある。結局今はイケメンより常識がある人がいいなって思うし、もう少し私は内面とか教養あるかを重視して相手を見たい。おばかさんが可愛いなんてもう思えないし、私自身も内面磨きを重視していきたいな。
P69 「私は、人を好きになる理由としても、「理解力がある」ことを重んじるような価値観を持つほうが、幸せになれると考えています。遺伝子至上主義ではなく、コミュニケーション力や理解力、共感力など、「自分のことを理解してくれている」「お互いに理解し合える」と感じられる基準を持つことで、人付き合いの選択の幅を広げてほしいと切に願います。
また理解は、相性や趣味、物事の好き嫌い、思想や信条の違いさえも超越するものでもあります。」
肝に銘じます。
P108 「一人の人間の人格は、その人が自分一人でつくるものではなく、両親やお世話になった先生など、その人が自分の中にどれだけの人物を住まわせるかによって変わってきます。
その人物というのは、本で出会った人物も含みます。尊敬する人物が生まれるたびに、その一部が自分になってくる感覚です」
なりたい自分に近づくために、その人になりきって過ごしてたら、本当に自分の一部になったことがある。なりたい自分像があるから、もっと本を読みまくってより近づけるようにしていく。
Posted by ブクログ
この本からは、「退屈なこと、辛いことこそ人を育てる」ということを学びました。
現代では、インターネットを使えばすぐに解決策が見つかるし、面白いサブスクが溢れていたりもします。
そんな中でも、読書のように、少し難しい知的活動をするのが大事なのだと思いました。
日々の生活でも、少し難しく、楽ではないことにも取り組んでみたいです。
Posted by ブクログ
「知的生活が人生を面白くする」
感性も自己理解も笑いも教養も知性があるとないのとでは、深みが全然違う
知っていると好奇心が刺激され、発見があり学びがあり、それは間違いなく自分の人生を楽しく豊かにするものだと思う。
コーヒー1杯でさえなんとなく飲むのと、詳しく知って飲むのでは感動も面白みも全然違う。
コーヒー1杯で感動できる大人になりたい、色んな分野の奥の奥の奥まで知って楽しめるようになりたい。
良い人格を形成し、向上心を持ち、周りの人に良い影響を与えられるような力が読書にはある。
サブスクで見れるYouTubeなどはどうしても意識の拡散が起きるし受動的なので、週末YouTubeを見て過ごして、人生が変わったとなることは少ないだろう。
ついついスマホ触ってしまいがちだけど、自分の人生を能動的・刺激的な面白いモノにするために今日も私は知識をつけようと思う
Posted by ブクログ
学生時代から何かの為になればと思い、本を読む習慣を付けているが、目に見える変化がなく、読書に対する疑念が湧いていたところ出会った一冊。
そんな本への疑念を払拭してくれました。
また、チャンスは人との交流から生まれるものであると知り、なんとなく避けていた集まりにも積極的に参加しようと思います。
Posted by ブクログ
知識を得ることで精神的にも強くなれるし、より深い感動を味わうこともできるようになるということもわかった笑
言われてみれば、知識がなければ、言葉も出てこないし、創造もわかない。
美術館で絵画を見ても、ありきたりな言葉しか出てこないでは寂しい。
また、"「最高のもの」に触れる事は知性を育ててくれる"と言う言葉に深く心惹かれるものを感じた。
そして、雑誌から知識を得ると言う考え方も面白いと思った。
雑誌のインタビュー欄などを見て、人それぞれの考え方からお手本にするべき考え方を得る方法も、確かに必要なことだと思った。
Posted by ブクログ
この世界には面白いもので溢れているから、あんまり自分の生活近辺の悩みを考えすぎないようにしよう。
好奇心がくすぐられるもの、好きなこと
・映画館
・小説に没頭する
・洋服
・音楽を聴く
・カフェでぼーっと過ごす
・友達と学問的なことを話す
・景色を見てぼーっとしながら電車に乗る
・猫
Posted by ブクログ
知的生活を送ることに憧れていたけれど、たまに本を読むくらいしか実践できていなかった。この本を読んで知的生活へのさらなるモチベーションを得た。
私たちの周りは様々な娯楽に溢れていて、YouTubeやSNSなどの受動的に楽しめるものについ意識が移りゆく。今ほとんどの娯楽が簡単に手に入るため、後で思い返しても記憶に残りにくい。本を読むのには想像力を要するので脳に負荷がかかるが、想像力を膨らませながら読んだ本を感想としてアウトプットするのは知的生活の質が上がるのを実感した。本だけではなく、何度もアウトプットしようとしてきた事を次こそ途中でリセットせずに続けようと思った。
最近本物に触れたいという思いを胸に秘めていて、この本がこの思いを肯定してくれて嬉しかった。
興味のない事を先延ばしにしてしまうクセがあるので、この本に書かれているように「究極の面倒くさがり」になって期限が迫り来るプレッシャーやストレスから解放されるように気をつけようと思う。
知的な会話を出来るライバルのような人は既にいるが、私の人格に影響を及ぼすような人にはまだ出会っていないので積極的に探していきたい。
Posted by ブクログ
考えることの重要性を教えてくれる。自分は40歳だが、タイトルのとおり、20代の人に強くお勧め。この作者にいつもでてくる「カマローゾフの兄弟」、いつか読んでみたい