あらすじ
膨大な情報が飛び交い、過剰な量のコンテンツであふれる現代。私たちはついつい受け身のまま、惰性に流された日々を送ってしまいます。
・スマホを眺めているだけで、長い時間が経っていた。
・SNSでのやり取りだけで、一日が終わってしまった。
・サブスクで面白い映画を探していたら、何も観ないまま過ごしていた。
もっと活き活きとした、能動的な生活を送るためにはどうすればよいのでしょうか。
著者の齋藤孝先生は、「知的生活」とは、黙々と読書し続けるようなクールなイメージとは違うと言います。もっと能動的で、日々ワクワクドキドキして過ごすような、自らのクリエイティビティが発揮できるような、ホットな生活です。
・生まれ持った遺伝子や環境を恨むのではなく、成長の喜びで満たされる生活
・得た知識が次の知識を呼び込み、好奇心の高まりが加速されていくような生活
・不遇な時期も、孤独な時間も、将来に飛躍する糧となる生活
教育者として30年にわたって学生と向き合ってきた著者が、今の20代に向け、また自分の20歳を振り返りながら、「知的生活」を送る意義と技法を説きます。
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Posted by ブクログ
20歳大学生、この本は自分に刺さりました。
知性•教養のある人とない人、どちらになりたいですか?
と聞かれたら、ほとんどの人はある人と答えると思います。しかし、今の大学生は全く読書をしない人が増え、教養を身につけないことに危機感を持たなくなった、と書かれています。
齋藤孝さんは、自分自身の人生を豊かにするために、知的生活を勧めています。
知的生活とは、自分にとって新しい刺激になりそうなもの、心を動かされるものを貪欲に取り入れること、としています。
しかし難しいのが、ただ雑学や知識を詰め込むだけでは教養にならない、と。
じゃあどうすればいいのか。
本に書いてあるので、是非読んでください!(特に大学生)。
Posted by ブクログ
本が人生に与えてくれるいい影響を改めて感じた
P56. 「当時の日本は、東西冷戦の時代にあって、西側(資本主義陣営)に属していながら、「最も成功した社会主義国」と言われていました。」
本当の昔のことはわからないけど、私が3丁目の夕日に憧れすぎてる理由、人々が助け合って生きていたあの時代が尊すぎるから。今では考えられない。東京に住んでる大学の後輩が、こっちにいると自分が自分がって性格が悪くなっていくのがわかるって言ってて、自分中心主義になるような社会構造なんだろうね、寂しいね。
あと、遺伝子についての話も書いてあって、私は自他共に認める顔面至上主義だし、自分自身努力してきてるから顔で評価してしまう時あるけど、真の人の価値ってやっぱり内面だよね。イケメンと付き合っても性格が残念なことある。結局今はイケメンより常識がある人がいいなって思うし、もう少し私は内面とか教養あるかを重視して相手を見たい。おばかさんが可愛いなんてもう思えないし、私自身も内面磨きを重視していきたいな。
P69 「私は、人を好きになる理由としても、「理解力がある」ことを重んじるような価値観を持つほうが、幸せになれると考えています。遺伝子至上主義ではなく、コミュニケーション力や理解力、共感力など、「自分のことを理解してくれている」「お互いに理解し合える」と感じられる基準を持つことで、人付き合いの選択の幅を広げてほしいと切に願います。
また理解は、相性や趣味、物事の好き嫌い、思想や信条の違いさえも超越するものでもあります。」
肝に銘じます。
P108 「一人の人間の人格は、その人が自分一人でつくるものではなく、両親やお世話になった先生など、その人が自分の中にどれだけの人物を住まわせるかによって変わってきます。
その人物というのは、本で出会った人物も含みます。尊敬する人物が生まれるたびに、その一部が自分になってくる感覚です」
なりたい自分に近づくために、その人になりきって過ごしてたら、本当に自分の一部になったことがある。なりたい自分像があるから、もっと本を読みまくってより近づけるようにしていく。
Posted by ブクログ
知的生活を送ることに憧れていたけれど、たまに本を読むくらいしか実践できていなかった。この本を読んで知的生活へのさらなるモチベーションを得た。
私たちの周りは様々な娯楽に溢れていて、YouTubeやSNSなどの受動的に楽しめるものについ意識が移りゆく。今ほとんどの娯楽が簡単に手に入るため、後で思い返しても記憶に残りにくい。本を読むのには想像力を要するので脳に負荷がかかるが、想像力を膨らませながら読んだ本を感想としてアウトプットするのは知的生活の質が上がるのを実感した。本だけではなく、何度もアウトプットしようとしてきた事を次こそ途中でリセットせずに続けようと思った。
最近本物に触れたいという思いを胸に秘めていて、この本がこの思いを肯定してくれて嬉しかった。
興味のない事を先延ばしにしてしまうクセがあるので、この本に書かれているように「究極の面倒くさがり」になって期限が迫り来るプレッシャーやストレスから解放されるように気をつけようと思う。
知的な会話を出来るライバルのような人は既にいるが、私の人格に影響を及ぼすような人にはまだ出会っていないので積極的に探していきたい。