【感想・ネタバレ】20歳の自分に伝えたい 知的生活のすゝめのレビュー

あらすじ

膨大な情報が飛び交い、過剰な量のコンテンツであふれる現代。私たちはついつい受け身のまま、惰性に流された日々を送ってしまいます。

・スマホを眺めているだけで、長い時間が経っていた。
・SNSでのやり取りだけで、一日が終わってしまった。
・サブスクで面白い映画を探していたら、何も観ないまま過ごしていた。

もっと活き活きとした、能動的な生活を送るためにはどうすればよいのでしょうか。

著者の齋藤孝先生は、「知的生活」とは、黙々と読書し続けるようなクールなイメージとは違うと言います。もっと能動的で、日々ワクワクドキドキして過ごすような、自らのクリエイティビティが発揮できるような、ホットな生活です。

・生まれ持った遺伝子や環境を恨むのではなく、成長の喜びで満たされる生活
・得た知識が次の知識を呼び込み、好奇心の高まりが加速されていくような生活
・不遇な時期も、孤独な時間も、将来に飛躍する糧となる生活

教育者として30年にわたって学生と向き合ってきた著者が、今の20代に向け、また自分の20歳を振り返りながら、「知的生活」を送る意義と技法を説きます。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

20歳大学生、この本は自分に刺さりました。

知性•教養のある人とない人、どちらになりたいですか?
と聞かれたら、ほとんどの人はある人と答えると思います。しかし、今の大学生は全く読書をしない人が増え、教養を身につけないことに危機感を持たなくなった、と書かれています。

齋藤孝さんは、自分自身の人生を豊かにするために、知的生活を勧めています。
知的生活とは、自分にとって新しい刺激になりそうなもの、心を動かされるものを貪欲に取り入れること、としています。
しかし難しいのが、ただ雑学や知識を詰め込むだけでは教養にならない、と。

じゃあどうすればいいのか。

本に書いてあるので、是非読んでください!(特に大学生)。

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2025年06月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

知性が「よく生きる」ための能力そのもの

自分にとって新しい刺激になりそうなものを、なんでも貪欲 に取り入れてみようとする能動的な生のあり方こそが、本当の意味で知的な生活

知性を持つことの最大の恩恵の一つは、これを持つことで、日々の生活の様々な局面で「驚く」経験ができるということです。
:世界の解像度が上がる

古代ギリシャの哲学者ソクラテスは、ギリシャ語で「驚き」「驚異」「 驚愕」を意味する「タウマゼイン」、つまり自分の想像を超えたものを目の当たりにしたときに喚起される精神的高揚感こそが、すべての知的探求の始まりであり、哲学の始まりでもある、と考えていました。

既知の知識が未知の知識とつながった瞬間、自分の好奇心が満たされることで、他の何物にも代えがたい幸福感に浸ることができます。

知識がなければ、創造性も出てこないのです。
:クリエイティブに成るには大量のインプットとそれを基にした大量のアウトプット、そして作品をメタ認知出来る能力が必要

知識があることは、新鮮な感動にとって、障害であるどころか条件なのです。

なぜ外部の目にさらされたとき、薄っぺらく感じさせるのかといえば、それは 現代人の内面世界が、その人自身の「気質」だけで構成されていて、その気質を下支えする土台や、柱・梁 にあたるものがないからだと私は思います。
:厚みを作るには経験や知識が必要ではないか。経験は勇気を出して挑戦したり、失敗や挫折したりしたものがよいのではないか。知識は本を読むことで得られるのではないか。

戦前の身体文化と精神文化まで「なかったこと」にしてしまったのは大きな損失だった
メモ:世代が変わって戦争を知っている人がいなくなってしまい、国の復興や国民生活をより豊かにするという気持ちを持つ人がいなくなってしまった。また、全国民がほぼ豊かになってしまったので仕方ないのでは。

かつては「教養がないと恥ずかしいから本を読まなきゃ」だったのが、知的なプレッシャーがなくなり、「各自が好きなサブカルを楽しめばいい」という価値観になりました。
メモ:2026年現在では、サブカルチャーの細分化がますます進み、個人が周囲を気にせずに楽しんでいることが顕著になってきている。

現代人が教養を身につけることにそれほど熱心になれないのは、人間を評価する尺度としての教養の価値が昔よりも大幅に低下し、代わりに容姿や経済力に価値を置く比重が高まった影響が大きいのかもしれません。
メモ:外見が非常に重視される傾向(ルッキズム)が現在では強い

人を好きになる理由としても、「理解力がある」ことを重んじるような価値観を持つほうが、幸せになれると考えています。遺伝子至上主義ではなく、コミュニケーション力や理解力、共感力など、「自分のことを理解してくれている」「お互いに理解し合える」と感じられる基準を持つことで、人付き合いの選択の幅を広げてほしいと切に願います。また理解は、相性や趣味、物事の好き嫌い、思想や信条の違いさえも超越する ものでもあります。
メモ:先天的な容姿(遺伝的なモノ、ルッキズム)よりも、相手を理解するという姿勢の方が大切ではないか

「査定社会化」も若者を苦しめている
メモ:内申や出席数などを真面目に取らないと減点されるという評価基準。しかしある程度は必要では。

「学ぶ」という行為は、先天的な遺伝子とは違って、誰に対しても開かれています。文明を築き、社会を良くしていくものでもあります。美醜よりも向上心・向学心を問題にしたいものです。
メモ:ルッキズムは若い内はある程度仕方がない部分もあるが、基本的には向上心などの内面的な人間性で評価をしていきたい

私の授業では、先が読めないようにすることも含め、盛り上がる、ということを何よりも大事にしています。「へー!」「うそでしょ!?」という感動がエネルギーになって、教室に充満する。そうした祝祭的な学びや教育のあり方が、私にとっての理想であり、「当たり前」なのです。
メモ:自分の知識が広がり、世界の解像度が上がる瞬間を味わってほしい

それまである仕事をレギュラーで務めていた人が休んだときに、代理で入り込んだ人がその仕事ぶりを評価され、そのままその仕事をモノにしてしまう、というのは、現実社会でもあることです。 こうやって仕事をゲットする力を、私は「代理力」と呼んでいます。
メモ:チャンスをものにするには代理になれる位の準備を日頃からすること

学問をし、古今の教養に触れることで得られる満足感は、お金にはとうてい代えがたいものなのです。
メモ:精神世界が豊かになり充足感が得られる

本を読むという行為は、そうした飽きっぽい人間性を陶冶し、精神の粘り強さを養うもの でもあります。
メモ:読書体力(集中力)を養う。共通テストの英語にはかなり必要。スマホでは短いコンテンツばかりで読書体力がつかない。

一人の人間の人格は、その人が自分一人でつくるものではなく、両親やお世話になった先生など、その人が自分の中にどれだけの人物を住まわせるかによって変わってきます。 その人物というのは、本で出会った人物も含みます。尊敬する人物が生まれるたびに、その一部が自分になってくる感覚です。
メモ:人間性は出会った人や経験の積み重ねで形成される、それは実際の現実でだけでなく読書を通じてのものでもよい。

読書はそれ自体が人間によって行われる最高度の知的活動であり、受動的どころか非常に能動性の高い行為
メモ:文章やコマから頭の中で映像を作り出すので、イメージ力が上がる。動画ではすでにイメージがあるので鍛えられない。ポルノでも同様で動画ばかり見ると麻痺してくる。

ラクがしたい、退屈したくないという気持ちばかりが前面に出ると、人は知的なものをかみ砕く顎の力がどんどん弱くなっていきます。
メモ:面白いか面白くないかという基準だけで作品を選んだり、ドラマ、アニメ、映画、YouTube、ショート動画など映像作品ばかりだと衰える。

絵本は想像力を 駆使 する余地が多分にあります。
メモ:絵本は幼い時からできるイメーシカのトレーニング

「最高のもの」に触れることも、知性を育てる最良の道です。
メモ:最高のものは素人が見ても驚きや感動を覚え、好奇心を刺激してさらに学びたい知りたいと思わせる

専門家の批評を読むことは本当に重要だし、批評という行為には独立した価値がある
メモ:批評から新たな視点が得られる

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

知的生活を送ることに憧れていたけれど、たまに本を読むくらいしか実践できていなかった。この本を読んで知的生活へのさらなるモチベーションを得た。
私たちの周りは様々な娯楽に溢れていて、YouTubeやSNSなどの受動的に楽しめるものについ意識が移りゆく。今ほとんどの娯楽が簡単に手に入るため、後で思い返しても記憶に残りにくい。本を読むのには想像力を要するので脳に負荷がかかるが、想像力を膨らませながら読んだ本を感想としてアウトプットするのは知的生活の質が上がるのを実感した。本だけではなく、何度もアウトプットしようとしてきた事を次こそ途中でリセットせずに続けようと思った。
最近本物に触れたいという思いを胸に秘めていて、この本がこの思いを肯定してくれて嬉しかった。
興味のない事を先延ばしにしてしまうクセがあるので、この本に書かれているように「究極の面倒くさがり」になって期限が迫り来るプレッシャーやストレスから解放されるように気をつけようと思う。
知的な会話を出来るライバルのような人は既にいるが、私の人格に影響を及ぼすような人にはまだ出会っていないので積極的に探していきたい。

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2025年08月14日

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