畑野智美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アセクシャル・アロマンティックの性的自認を持つ青年が主人公。
アセクシャル・アロマンティックという人たちがいるというのは、昔、NHKドラマ「恋せぬふたり」で初めて聞いた。
今は性的嗜好を自認してカミングアウトして生きていく人もいる中で、この物語の鳴海優輝はアセクシャル・アロマンティックを自認しつつもカミングアウトせずに生きている。
生きづらさを感じながらも、同じように何かを抱えている人が集まる「喫茶店ブルー」で働きながら、少しずつ自分の居場所を作ろうとする。
職場にもジェンダーの人がいるし、以前読んだ「正欲」も性的嗜好がテーマの話だった。
人は十人十色だから、少数のカテゴリーに仕分けするほう -
Posted by ブクログ
ネタバレ救いない現実を突きつけられるラストのため、⭐︎3。筆者の見事な文才やストーカーへの見聞が広がる点はもっと⭐︎を、と思うが、気持ちが悪くて2度は読めない。
筆者の描きだす、基準となる価値観が異なれば、人によって真実や正義はこうも違うのか、と唸る巧妙な見事な書き振りは見どころだとおもう。
松原ストーカーは、サクラが女が、自分に逆らってはいけない、それが立派な女になる事などという戯言が、世界の基準。絶対お断りしたいが、離れる事は悪事だと断罪してくる。周囲にこういうモラハラ気質が居て、恥ずかしくないのか?と思うが、全く悪いなど思っちゃいないんだろう、と確信した一冊であった。 -
Posted by ブクログ
後味の悪さが印象に残った。
「ヨルノヒカリ」がとてもよかったので
畑野智美さん2冊目にこの作品を読んだのだが…
序盤から早くもストーカーの話になって
読んでる途中から嫌な気持ちになったけど
読みやすく そしてどう解決してくれるかって思ってどんどん読めた。
終盤では
「絶対に来るでしょ 松原…」
とヒヤヒヤしつつ
「なんて隙を与えるさくら!」と歯痒い気持ちだった。
スカッと終わってくれたら救われた…
さくらの中途半端さにもモヤモヤして
応援する気持ちより、何で?と思う点が多い。
主人公への若干の 共感のなさが後味の悪さに繋がるし
被害者の甘さと加害者の歪んだ正義感が際立ち、
そういう意味 -
Posted by ブクログ
ネタバレ真希
二年前からほぼ毎日餃子を包んでいる。荻窪の餃子屋のアルバイト。三年前の三月から働き始めた。二十三歳。中央線沿いの西荻窪のワンルームアパートに住んでいる。最初に会った時からずっと、貫ちゃんがすき。静岡の短大を卒業して、三年前に役者になるため東京に出てきた。公太と付き合っている。
麻夕
餃子屋のアルバイト。二十三歳。去年の春に大学を卒業して、先週までの約一年間は家事手伝いという名目の無職だった。田園調布の実家に住んでいる。貫ちゃんの舞台を見て、貫ちゃんが働いている餃子屋でアルバイトを始めた。
貫ちゃん
餃子屋のアルバイト。二十三歳。風呂なしトイレ共同の西荻窪のアパートに住んでいる。高校を -
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ネタバレ水越愛
大学を卒業して三ヵ月が経った頃、文房具を開発している会社に派遣された。三年経過し、社員登用が無理だと伝えられた。家賃を払えなくなり、漫画喫茶に寝泊まりする。
雨宮
愛と高校、大学でも一緒だった。区役所の福祉課に勤めている。
マユ
愛と同じように漫画喫茶で寝泊まりしている。
サチ
出会い喫茶で会った女性。
勇気
愛の父親の愛人の子。腹違いの弟。
仁藤
ボランティアスタッフ。大学院で社会学を学んでいる。
ナギ
シネコンの入り口の前によくいる女の子。
ルキア
サチの息子。
キララ
サチの娘。
山本由美
高校一年、二年の時に同じクラス。
ケイスケ
出会い喫茶の常連。
川瀬 -
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ネタバレ35歳の誕生日を迎えた主人公の女性が、女性の正しい生き方とは?という問題に日々モヤモヤしながらも答えを見つけ出すお話。
高校の時から付き合っている彼氏と社会人になっても付き合っていて、そのうち結婚して子ども産んで…という王道のルートを当たり前に自分にも訪れると思っていた主人公は、彼との失恋により王道のルートからは外れ、35歳になっても彼氏はおらずこのままだと結婚も出産もしない「普通」ではない人生を歩むのかと不安になったりする…いやいや、結婚するのも出産するのも普通じゃないから。そもそも普通の生き方ってなんだ?。
仕事も仕事で、そこまで力を注ぐわけでもなく…後半で少し動きはあるけどもう少し意識持