畑野智美のレビュー一覧

  • タイムマシンでは、行けない明日

    Posted by ブクログ

    たぶんSF小説の分類になるんだろうけど
    どこか現実的で、私の苦手なSFとは違う。

    まぁよくある話だなと思って読んでいたら
    途中からはがっつり印象が変わった。

    自分の選んだ道が1番よかったのかなんて
    そんなの誰にもわからないけど、
    どんな場合であれ結局最終的に選んだのは自分。
    未来をどう変えるか決めるのも自分。

    0
    2018年07月06日
  • 感情8号線

    Posted by ブクログ

    環状8号線沿線に住む女性たちの六つの連作短編。連作短編は「へーそういう繋がりがあったのね〜」と1度で2度美味しい的な楽しみがあるので好き。

    どの話もハッピーエンドではなく、モヤモヤ感が残ります。

    麻夕ちゃんみたいな子は、お嬢様育ちのせいか、自分のまわりの人の事などお構いなく、さっさと一人で幸せをつかむタイプのような気がする。苦手なタイプだな。


    0
    2018年05月03日
  • 夏のバスプール

    Posted by ブクログ

    等身大の高校一年生が、みごとに描かれていて、想像以上に面白かった。
    人を見下したり、いじめに加担してたり意識化に無いところで心無い行動をしてることは確かにあり、この主人公は誰にでもどこかあてはまるんじゃないかな。
    でも、最後は心を偽らない行動を涼太と久野ちゃんがとってくれたので嬉しかった。

    0
    2018年01月20日
  • 国道沿いのファミレス

    Posted by ブクログ

    チェーン店のファミリーレストランに勤めてる主人公、佐藤善幸は、いわれのない社内クレームから故郷の支店に左遷されてしまうところから始まる話。

    幼馴染のシンゴは父親がいなく、主人公本人も特殊な家族模様で生きてきた。

    狭い田舎世界での話で、話自体は面白く進むけど、主人公の父親が馬鹿すぎてその分減点です。

    0
    2017年09月09日
  • 南部芸能事務所 season3 春の嵐

    Posted by ブクログ

    「南部芸能事務所」シリーズの3作目。
    前作でようやくコンビ名が決まった“溝口新城”だけど、だからと言って彼らが芸人として認められるわけでもなくTVに出られるようになるわけでもない。
    お笑いブームが去った後の厳しい世界でやっていけるかどうか、相変わらずの境遇の中で自分の将来だけでなく、自分の周りの人の将来も含めて、決して楽天的になれない思索がグルグルと回る。
    このシリーズ、世代も境遇も私が生きる世界とは全く違う世界の話なのだけど、何となく身につまされることが多いなぁ。
    一緒に暮らす男女間の感情の機微、家族が子供に寄せる思い、姉が弟を見守る気持ち、夫婦になろうと思う時の決意、これまで生き抜いてきたことへの自負と過ごしてきた時間への悔恨。
    主人公の新城と溝口だけでなく、周りで息づく人々のそれぞれの生活を通して語られる、それぞれの人生に対する思いが、なかなかしっかり沁みてくる。
    ゆっくりと、本当にゆっくりと進む話は、ようやく最終盤に吹いた“春の嵐”によって動き出すか。一筋縄で進む筈もない1年がかりのオーディション番組、次巻をまた楽しみに待つ。

    0
    2017年06月06日
  • 南部芸能事務所

    Posted by ブクログ

    弱小芸能事務所を舞台に、所属する芸人たちの葛藤する想いを綴る連作短編集。
    明日はどうなるのか分からない芸能人。そのなかでも『笑い』を提供する芸人は、自分の実力プラス時代の需要が人気を左右する。駆け出しの若手、行き先を迷う中堅、終点地を考える大御所。それぞれの希望や苦悩が、絶妙な表現で読み手に伝わってくる。シリーズ作品ということで、今後が楽しみな群像劇である。

    0
    2017年03月26日
  • 感情8号線

    Posted by ブクログ

    2017.2.17〜2017.3.7

    軽い気持ちで本を読みたいと手に取った作品。
    本自体は薄かったが、ただの恋愛小説ではなくとてもメッセージ性がある本であった。

    感情8号線。環状8号線。

    荻窪、八幡山、千歳船橋、二子玉川、上野毛、田園調布

    距離は近いのに、遠い。
    東京ってそういうところ。近くにあるのに手に入らなくて、幸せとは遠い街。
    すぐそこにある幸せを掴めず、遠回りしながら恋をしたり仕事をしたりして生きている。

    そんな女性にとても共感した話でした。
    性格も容姿も全て合わないけど、それでも
    共感したのは、幸せになるための選択を私たちはしているからだと思う。

    0
    2017年03月08日
  • 感情8号線

    Posted by ブクログ

    誰も真っ向から好きになれなくて、でもこれが女だよなって思えて面白かった。月並みだけど、隣の芝生は青く見えたって、実際どうかなんて本人しかわからない。

    0
    2017年02月21日
  • 国道沿いのファミレス

    Posted by ブクログ

    最初は主人公の善幸を好きになれなかったけど、読み進めていくと女性にはだらしないけど悪人ではないし、仕事も濡れ衣で飛ばされても腐らずちゃんとやり、ストーカーに怯える同僚の危機を聞けば走って駆け付けて退治する一面も持つ。幼馴染のシンゴとの友情は羨ましくなるくらい。お互いに相手を一番に思いあって恋人が嫉妬するのがわかる。粧子さんに子供ができてプロポーズ、これからの二人を応援したい。最後は家族全員ファミリーレストランに勢ぞろい、よかったね。

    0
    2017年02月14日
  • 国道沿いのファミレス

    Posted by ブクログ

    主人公の佐藤義幸は大学卒業後、東京に本社がある外食チェーンの会社に就職し、都内のファミリーレストランで働いていた。あと半年も経てば本社勤務になるはずだったが、ネットに書き込まれたデマが原因となり、転勤の辞令が下る。左遷先は、六年半一度も帰らなかった故郷にある店舗だった。
    淡々と過ごそうとする義幸、物語も当然淡々としているが、職場、家族、恋人、親友、色々あってハッピーエンド。
    25歳男の人が主人公の小説って初めて読んだかも。

    0
    2016年08月01日
  • 南部芸能事務所

    Posted by ブクログ

    芸人を目指す一組の若手の話かと思っていたけど、南部芸能事務所に所属する人たちやファンの連作短編で、とても良かった。
    もちろんその一組の若手が物語の軸なんだけど、それを中心としつつも、皆が個性があり読みやすかった。なにより社長が良い味を出していてキャラがいい。
    次巻ももうすぐ文庫化されるので楽しみ。

    0
    2016年04月08日
  • 国道沿いのファミレス

    Posted by ブクログ

    1602 初著者作品。読みやすく、登場人物も味わい深い人が多かったです。狭い世界でくっつき過ぎな感じもあるけど、大団円なのが良かった!読後感すっきり!
    第23回小説すばる新人賞受賞作。

    0
    2016年02月21日
  • 国道沿いのファミレス

    Posted by ブクログ

    どんだけ狭い街なんだと頭の中で突っ込み苦笑い。でもそれは些細なこと。内容は若者らしさ全開でとても面白かった。性描写に少し違和感を覚えたけど、なるほど女性作家さんということで納得。男性が女性に対して誤った固定概念があるように、逆も然りなのかもしれない。
    あらすじ(背表紙より)
    佐藤善幸、外食チェーンの正社員。身に覚えのない女性問題が原因で左遷された先は、6年半一度も帰っていなかった故郷の町にある店舗だった。淡々と過ごそうとする善幸だが、癖のある同僚たち、女にだらしない父親、恋人の過去、親友の結婚問題など、面倒な人間関係とトラブルが次々に降りかかり…。ちょっとひねくれた25歳男子の日常と人生を書いた、第23回小説すばる新人賞受賞作。

    0
    2016年01月05日
  • 国道沿いのファミレス

    Posted by ブクログ

    ちょいと駄目な感じだけれども一応社会に順応している雰囲気イケメンが、いわれの無い女性問題の中傷書き込みで本社を追われ、生まれ故郷のファミレスに配属になるところから始まります。
    都落ちの上に生まれ故郷に配属という事で、少々腐り気味となりますが、6年ぶりに会う親友や、父親以外の家族との触れ合いで次第に心がほどけて行きます。
    この父親以外という所が味噌で 、女好きで家に寄りつかないくせに息子の事が大好きで、そんな父親の女癖の悪さが自分に遺伝しているんではないかと嫌悪感がありまして、しかもそんな父親の女性問題が善幸に直接の大問題を起こす事となるのであります。

    この善幸くん基本的に年上好きで、今まで付き合った女性は全員年上。この話の中で付き合い始めるのも年上です。
    僕も年上好きのようで年下は1回しか付き合った事ありませんが、彼は逆ナンパ受ける位なので雰囲気イケメンとはいえ結局かっこいいんですよきっと。うらやましい。

    最近の若者のけだるい毎日を描いた話なんだろうと、半分鼻ほじりながら読み始めましたが、いい具合にだるい感じと一生懸命な感じが同居していて、自分の若者時分と重なり合う部分が有りまして、結局とっても楽しめました。

    0
    2015年09月21日
  • 夏のバスプール

    Posted by ブクログ

    「夏休みまで、あと5日。
     トマトを投げて来たあの子は誰だ!?」

    じりじりと暑くなる予感を秘めた夏の朝、
    僕の右肩にトマトが飛んできた。

    夏。空。プール。制服。白。トマト。赤。目の前の女の子。

    何かが始まる予感と
    何かが壊れる予感。

    泳げない僕と
    泳げるあの子。

    あの子もその子もみんな一直線。一方通行。
    それぞれの道が交差して。
    どう頑張ってもぶつかってしまうなら
    駆け抜けて可能性を捉まえたい。

    感想が抽象的になってしまうけど、
    細かく伏線とかその後とか言わずに
    登場人物の不器用さに触れてほしい一冊です。

    0
    2015年07月05日
  • 夏のバスプール

    Posted by ブクログ

    突き抜けた爽やか青春小説かと思ったら、全然そんなことなかった。ちょっと思っていたのとは違ったけど、普段読んでるのには近い感じかな。文庫の方の装丁の方がしっくりくる。

    0
    2015年07月02日
  • 国道沿いのファミレス

    Posted by ブクログ

    お仕事の話かと思って読み始めたけど、恋愛の要素が強かった。でも、恋愛小説という感じではないなぁ。。。
    言っても言わなくても後悔するなら言わない方が良い。っていう言葉が印象的だった〜

    0
    2015年02月18日
  • 国道沿いのファミレス

    Posted by ブクログ

    微妙に違うけど他人事とは言えないシチュエーションですいすい読み進めてしまった。あんまり大団円みたいなの好きじゃないんだけど、この話はなんか好き。

    0
    2014年11月28日
  • 国道沿いのファミレス

    Posted by ブクログ

    私が父のことをあまり良く思わないのは、きっと自分と似てるからなんだろうな、特に自分の嫌なところが。
    歳を取って、鏡に映る顔の形やちょっとした仕草や口調が似てくるのを自覚すると、益々そう思うようようになった。
    だけども、ほんとは自分の嫌なところは、多少の遺伝はあったとしても、自分の人生の、自分の責任なんだよね。
    息子を持って、二人とも独立した今となって、もっとこう接してあげていたら良かったとか、こう育てていれば良かったとか思うけど、彼らの人生には、私はまた間接的にしか関与できなくて、彼らの人生は自分で作り上げるものなんだよ。今度の次男の就活でつくづく思った。
    ずっと長い、父と私、私と息子たちとの生活を経て、そういうことが漸く分かって来たのも今更なのだけど、この小説の、主人公と父の関係を見ていて、そういうことを改めて思った。
    前置きが長くなったけど、この小説、ファミレスのチェーン店に勤める主人公・佐藤善幸がネットに書かれた良からぬ噂によって、都心の店から、遠く離れた故郷の町の店に飛ばされてきたところから始まる。
    幼馴染みのシンゴ、その母の茜さん、高校の同級生でシンゴの恋人の吉田さん、行きずりから恋仲になった綾さん、女にだらしない父、それを赦してこの日まで来た母と祖父、店の上司・同僚とアルバイトの面々…、これらの人との交わりの日々がグダグダと描かれる。
    それにしても、このグダグダ感がリアル過ぎ。
    したいことが何もない、将来の確たる希望もない、ただ生きるために生きている、欲望に任せて彼女と交わる、執着もなく、愛情も薄く、若者だけでなく、多分人間誰しもが持つ怠惰な欲望がこれでもかというように描かれて、自分の怠惰な心にグサッと来る。
    だけども、それでも「立派な社会人になる」程度のささやかな望みの中で、恋を実らせ、仕事に生きることも、ちゃんとしたひとつの人生と思わせて、エンディングのささやかな幸福感が余韻あり。

    0
    2015年10月03日
  • 大人になったら、

    Posted by ブクログ

    『大人になったら、』という題名に興味を持ったので読んでみた。

    解説にもある通り、葛城命という主人公の身の上やその思想を描く筆致は見事だった。

    小説内では基本メイと呼ばれるが、彼女はいわゆる「35歳独身の拗らせ女」と呼ばれる人である。そのことは解説でも書いてある。
    彼女はキートスという喫茶店の社員であり、出世欲と結婚願望は、明確には意識していないものの「なんとなくある」。これも本当に「よくいる」という感じだ。

    つまりは本当に「片腹痛い」もっと言えば「イタイ」と思わせる書きぶりであり、読者の感情を揺さぶるに足る表現力があるということの裏付けであろう。

    しかし結局、私の中に最終的に残った読後感は、
    なんとも言えない不快感や疲れであった。

    多くの読者に読まれて感情を動かす物語世界を描くことと、本当の名作とされる小説の違いは、
    まさしくこのことであろう。

    小説を読んだ後、自分の中に何が残るか。

    不快感を味合わせるくらい良い表現で分かりやすい作品と、なんだかよくわからないがためにさらに深く読んで考える必要のある作品とがあれば、
    私は後者が好きだ。

    その点でこの小説のよい点を挙げると、葛城命という人間を反面教師的に受容できる点であろう。

    羽鳥先生との将来が暗示されて物語は幕を閉じるわけだが、私はその先にとてもではないがいい未来は想像できない。

    いい未来を想像させないことは作家としては凄いのだ。しかし、ネガティヴなニュアンスで心の箱に終われてしまうのだ。
    それは果たして「いい小説」と言えるのだろうか。私はそれが疑問なのだ。

    これは自分の中である種の「教訓」となった。言ってしまえば、「イタイ人と付き合うと大変だ」ということだ。

    教訓となっていることは凄いのだ。
    しかし、それは「ネガティヴな教訓」なのだ。

    良いか悪いかはさておき、とにかくそうなのだ。


    しかし、現代の女性を象徴するような社会的な姿とそこに息づくリアルな心情があることも確かに感じるため、そこに考える余地はあるような気がした。

    ジェンダーの観点からもう一度読み返そうかな。

    0
    2026年09月27日