畑野智美のレビュー一覧
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“美味しいおやつが食べたくなる”ようなものではなく、おやつを通して気持ちや人生の揺らぎを描いたアンソロジーだった。
作中のおやつは、ただ甘いものではなく、それぞれの登場人物が踏ん張るための“小さな支え”や“カンフル剤”として描かれていた。
自分らしく生きる道を見つけるきっかけになったり、本と一緒に孤独や空腹を埋める青春の思い出になったり、懐かしい味が安心へ繋がったり。
特に4話目の子育ての話は、自分ではない誰かの人生に関わり続けることの大変さが強く伝わってきた。
迷ったり悩んだりしながらも、その子自身を信じていくしかない。
だからこそ、ほんの少し息をつける“おやつの時間”が必要なんだろう -
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なんだかんだ言っても不倫なんてろくな
もんじゃない、何で不倫をするんだろうと
思っていたんですが、スリルや刺激を求める
ためなんて言われたら勝手にしてくれと
作品の趣旨と違う感想を持った島本理生さんの
「楽園の代わりのカッサータ」。
受けた恩というか優しさって相手が
思っている以上に大きなものだし
その優しさを自然とできる彼・・・素敵だ
と思った織守きょうやさんの
「ファースト・アンド・オンリー」。
両親を亡くした悲しみから救い出してくれた
瀬戸内の島でいっしょに暮らす叔父との
素敵な時間とジャムに心ひかれた友井羊さんの
「春とマーマレード」。アイドルって見た目の
華やかさとは裏腹に大変な職業 -
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2026/05/08(金)
アサイラム:避難所や保護、亡命という意味。精神的に弱っている人や住む場所のない子どもたちの他に、障害のために生活に困難のある人や高齢者の保護施設こと。
結構重い話だった。
雪下くんの過去に関しては、環境が劣悪すぎて浮世離れしているなと感じたけれど、実際に同じような家庭はあるだろうと考えると残酷だなと思った。
被害者が受けるダメージは自分が遭ってからでないと理解できない層が一定数いる。遭っていたとしても、理解できない人は本当に哀れだと思う。スミレの大学時代の友人の話は一理あるようなないようなという感じだった。言いたいことは分からんでもないけど、絶対に被害者を前にし -
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2026.05.04
この作者自身のエッセイかと思い込んで読み始めたため、主人公の名前が出た時にあれ?となってそれで小説なことを知った。エッセイじゃないなら読むのをやめようかなと思って50ページくらい読んだところで主人公の妹汐里が出てきてその名前に親近感があったのでそのままいっきに読んでしまった。
主人公とヨシくんの関係、わかるようなわからないような。要は現実から目を背けたり大事なことを考えずに後回しにするのにお互いに都合のいい人だったんだよね。主人公は美人で自立しているのにとても自己肯定感が低いから慕ってくれる相手を受け入れてしまったのと、ヨシくんはクリエイターで作品にこだわりがあって、主 -
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ネタバレ百貨店勤務経験があるので、その当たりの細かな描写は懐かしさを感じた。
よその売場に仲の良い人ができる人間関係は羨ましい。
今思っていることをもう少しお客様に伝えないと
理由がわからないと納得いくものもいかないのではなかろうか。
正しいことを言っていても相手が受け入れる気がないと意味がなくて
結局合わない安い枕を買って本人が納得するなら
接客業として微妙なところだなと思う。
謝罪の席でパフェは頼まないにしろ、飲めなくて一切飲まないものを
頼むのは勿体ないし、お店にも悪いと思うのだが。
同じ接客業をしているのにそういうところは気にならないのかな。
女性でもっている職場なのに何故か男性が軽視し -
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ネタバレ14歳の少年少女たちの犯罪についてのお話。
自分が学生の頃もあったな、と思うような、一言で何かが崩れる感覚とか自分の行動がずれたらそれだけで仲間はずれにされそうな感覚、自分が周りから見られたい感覚、表面上は仲良くしてるけど本当は仲良くない感覚、あの人と仲良くしたいけどそうしたら自分の今の関係が壊れる感覚。今思えばなんでそんなことを気にしていたんだろう、と感じるが、中学生だった当時はそれだけで自分の居場所がなくなるように感じられて。この本はなんとも言えないむず痒い感覚を言語化するのが上手いなと感じた。悪いことでもその時は楽しくてやってしまう、そのあとから後悔してモヤモヤするけどまたやってしまう。 -
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恋人を事故でなくした女性が寝具売り場で働くお話。
いわゆるお仕事小説に、死別した恋人へのこだわりと決別があり、恋愛未満のような恋愛のようなものもあり、社会における女性の立場の低さを訴える要素も含んでいて、なんていうかこう「AIに生成させたらこうなるかもなってくらい、絵に描いたような”女性向け小説”やな」と思いました。
文章はとても読みやすく飽きることはない。話の進展もするすると心地よかったです。結末に近づくにつれ「おいおい主人公、眠いこと言い出したなあ」と私は冷めていきましたが、感情移入して読めた人にとっては割と爽やかでいい感じだったのかもなと思います。私は「なんのかんの言ってゆるいな -
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大学時代に友人から性暴力に遭ったスミレ。
その後社会人として過ごしていたが、あるきっかけで心のケアをするために行政が作り上げた街で暮らすことに。
虐待やいじめなど暴力を受けてきた人々と関わりながら生き方を模索していく…。
タイトルの「アサイラム」は避難所、保護、亡命という意味だそうです。
あらすじから重たい内容だと覚悟していましたが、主人公に共感出来ない部分もあって全体的に水面を浮いている様な息苦しさがありました。
加害行為に遭った人は普通の生活を送ることさえ努力しなければならず、十分なケアを受けることも被害を忘れることもできない。それが今の日本の社会なんだと身につまされました。
どう生きて