畑野智美のレビュー一覧
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誰も一人で傷つかない、優しすぎる「多様性」の教科書。
カフェ店員の鳴海くんが、店を訪れる客たちとの交流を通じて「世界の多様性」を学んでいく物語。アロマンティック、アセクシャル、ポリアモリーにフィクトセクシュアル……。今の時代、LGBTQという言葉だけでは括りきれない、グラデーション豊かな「個」の在り方が丁寧に描かれます。
知らない言葉も多かったですが、それらを知識として「押し付ける」のではなく、あくまで日常に存在する「特別ではない隣人」として提示する姿勢には非常に好感が持てました。まさに令和の多様性の教科書、といった趣です。
ただ、登場人物全員が「いい人」すぎて、まるで最近のテレビ -
Posted by ブクログ
ネタバレ睡眠と寝具のこと、勉強になった。
相手の気持ちを察しやすい人が陥りやすい、かつての天秤が傾いたような関係がだんだん明らかになる様子は読者への大きな問い。
好きな人によく思われたい、好かれたいと思うのはとても自然なこと。
かといって、一方的に相手に合わせたり、相手の希望に沿うように振る舞うのは違う。
依里は婚約者の直樹が事故で死んだことによりそのことに思い至る。
相手の気持ちや好みを察した上で、自分がどうしたいのかを選ぶことができるのが一番いい。
転居して職場も変わった依里が、再び立ち上がって新しい自分で、新しい関係を作っていけるかもしれない、と感じさせる最後、よかった。
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Posted by ブクログ
寝具店でパートをする女性、依里。
彼女は恋人を数年前にバスの事故で失い。
さらに恋人が浮気をしていた…⁉︎
とかなり辛い経験をしている。
そんな彼女をある日恋人の浮気相手の女性の夫が
お店に尋ねてきて…
寝具店の知識の豊富さは実際に作者が
寝具店で働いた経験が元になっているので
ちょっとした枕や毛布の知識も知れて
お得でした♪
(まさか枕の寿命が3年とか衝撃∑(゚Д゚))
依里は喪失感を抱えながらも
少しずつ自分と向き合い、他人じゃなくて
自分のため生きていく姿が良かったです。
ただ、自分は依里のように誰かのために
やりたかったことを諦めたりという経験は
ないので、それだけ好きな人や -
Posted by ブクログ
主人公の鳴海くんみたいに『好き』や『したい』が欠落してるんじゃなくて、単にその回路を持ってないだけなのに、周りが勝手に『可哀想』とか『いつか出会えるよ』とか、頼んでもない外野のノイズをぶつけてくる。
あれ、最高に余計なお世話ですよね。
結局、マジョリティが作った『普通』っていう物差しで測ろうとするから歪むわけで。喫茶店『ブルー』みたいな場所が必要なのは、そこが特別な場所だからじゃなくて、外の世界がそれだけ『正解』を押し付けすぎてるからじゃないですかね。
『みんな違って、みんなめんどくさい』。
それでいいじゃん、って改めて突き放してくれる感じ。心地いいですよね -
Posted by ブクログ
婚約者が女性と一緒に温泉宿の帰りに事故死。あまりのショックで眠れなくなってしまった主人公の女性はデパートの寝具売り場で、寝具一式を買い替えた事をきっかけに自身もパートスタッフとしてその寝具売り場で働くことに…。
婚約者が一緒にいた女性との関係も気になり読み進めるが、寝具て自分の身体や睡眠を考えたら、もっとこだわるべき物なんだな…と少々反省。
幸いベッドに入り、読みかけの小説を読み始めるとコテッと寝てしまう私にとって、眠れない…なんて日はそんなに多くないので自分の使っている寝具に関して合っているかどうかを考えてみたこともなかった。寝てても肩がこる、腰が痛いなんて事があったら寝具の交換を考えて