畑野智美のレビュー一覧

  • 消えない月

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    マッサージ店に勤める女性が、お客と少しの期間交際したばかりに、ストーカー被害にあっていく…。
    被害女性視点とストーカー視点の2つで物語は進んでいくため、普段触れることのないストーカーする側の視点や、どういった思考回路でその結論に至るのかが描かれていて到底理解出来ないと思った。また1人の女性にそこまで執着できることを少し羨ましくも感じた。もしかすると、被害女性が好きなのではなく、そういった環境に身を置いている自分自身が好きなのかもしれない。

    反対に女性視点では、どれだけ逃げ続けても、ストーカーの思い通りにならない限り、何をしてくるか分からない恐怖、履き違えた愛情をひしひしと追体験できた。

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    2025年02月23日
  • 神さまを待っている

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    グロいな、と思ってしまった。
    希望が見えては失われていく過程をさまざまな状況で見せつけてくる。就活生なので「私もこうなるのか…?」とヒヤヒヤしながら読んでいた。

    けど、私にはいざという時に助けを求められる家族がいる。この物語は「頼れる人がいない状況が貧困だ」ということを伝えたいのだと思う。その視点で見ると、私が貧困になる確率は低いから安心してしまった。いや、安心していいのだと思うけれど。

    愛が夜職を軽蔑しない考え方は私は賛成できないかな。この本が執筆された頃は死なないための手段の一つとして夜職があったのだと思う。世間も夜職への批判はありつつ「生きるためには」と思っている部分もあったと思う。

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    2025年02月01日
  • 家と庭

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    畑野さんずっと気になっていた作家さんで、これが初読み作品です。
    テンポのいい会話の中に時折クスッと笑えるやりとりもあって、ホームドラマを見ているかのようにさくさく読めました。
    外から見たら仲のいい素敵な家族ですが、個々にはそれぞれの悩みもあって、特に文乃については心が痛かったです。
    でも最後にはみんな良い形で旅立っていき、一人残された望にも…

    下北沢という場所も、テレビでは見たりして何となくしか知りませんでしたが、この本を読んで、素敵なところだなと思いました。

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    2025年01月26日
  • 神さまを待っている

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    愛と同じくホームレスになっても身体は売りたくないと思っているけど、作中で愛がなかなかワリキリに踏み込まない時は「なぜこんなに躊躇っているのか」と思ってしまったので私はきっと貫き通せるものが何もないんだと思った。
    同時に身体を売ってお金を得ることの重さが分かっていないなと痛感した。
    派遣切りからホームレスに至るのが転落のピークと思っていたけど、そこから更にじわじわ追いつめられていく様子はくるしかった。

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    2025年01月20日
  • 海の見える街

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     物語は冴えない男性司書の恋愛を主に進められるのだけれど彼の周りにいる登場人物たちが、どの人も魅力的な個性を持っていることが私がこの本に感じる一番の魅力だと思う。
     章によって視点が変わるのでどの人物にも新鮮な気持ちで感情移入しまくりで終始飽きずに読めた

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    2024年12月29日
  • 神さまを待っている

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    あんまり読んだことないジャンル
    30代の貧困の話。
    仕事も家もなくて漫画喫茶で寝泊まり。色んな方法で稼ぐ。
    こういう世界もあるんだよなぁと勉強になった。何故かすごい引き込まれた。今読めてよかった。そう思う。

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    2024年11月30日
  • ふたつの星とタイムマシン

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    ネタバレ

    ちょっと不思議なことが起こるものだったりひとが出てくる話。平沼先生はもしかして、とか想像するのが楽しいです。話は楽しいものばかりではないですが、読み応えがありました。

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    2024年11月22日
  • 消えない月

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    ネタバレ

    ストーカーに追われる女の子「さくら」。
    怖いのにページをめくる手が止まらなかった。
    読書中に心の中で色んな感情が湧き出てきて、
    辛いし怖いし、何より悲しい展開。

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    2024年11月20日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    ネタバレ

    面白かったです。最終は男子高校生〜大学生の会話などの描写がちょっと厳しいなーと思いましたが、タイムスリップしてからは違和感は無かったです。自分は親なので、親の立場で読むと、父親のシーンで胸が痛かったです。楽しみにしていたラストで?なってしまったのが少し残念でしたが、それでも心に残る良い作品だと思いました。

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    2024年11月12日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    いやぁ今回の智美ちゃんはとてもいいお話だった。
    これは刺さった。最後の方も焦って話が進まず、良かったと思う。
    これは、映画とかドラマになると是非みたいと思う。

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    2024年09月27日
  • 夏のバスプール

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    高一の夏を切り取った青春小説。普通の高校生の話。多少、種になる非日常的な背景はあるけども、描かれる日常は極めて現実的。その中で久野ちゃんが際立つ。

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    2024年09月22日
  • 消えない月

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    タイトル

    消えない月って何だろうと思いながら読み進めました。最後にそういうことかと納得いきました。

    ストーカー松原は、自分の行動が事態を悪化させ、さくらとの復縁も叶わないというのに、ある意味ポジティブで、なるほど、ストーカーとはこうして誕生するのかと思いました。

    また、さくらと池田はこれから明るい未来を迎える・・・と思いきや、さくらの死亡は、とても素敵な結末でした。
    ハッピーエンドだと嫌だなと思っていたので、全てが打ち砕かれた感じと、捕まってもなおさくらを思う松原の気もちが心地良かったです。

    #ハッピー #タメになる #共感する

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    2024年07月15日
  • 神さまを待っている

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    文房具メーカーで真面目に働いていた水越愛は派遣切りに合い、ホームレスへと転落してしまう
    じりじりと愛が切迫していくようすがリアルで、現代の貧困女子の実情に迫っていると思った
    私も若いころ、俗にいうブラック企業で働いていて、どれだけ残業しても手当てがつかず、手取りが本当に低くて……毎日鬱々としている時期があった
    あの時、退職して実家に少し帰ったけれど…もしその時誰にも頼れなかったら私も愛のようになっていたと思う
    すぐ隣にいる人たちの話であるし、自分がいつその立場になるかは誰も分からない
    色々考えさせられる話でした!読めてよかった
    現実には雨宮くんは簡単に現れてくれないけど、誰も彼も自分だけの神さ

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    2024年06月09日
  • 海の見える街

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     好きだった日野さんと松田さんのこれからが気になったなぁ。
     みんな何かを抱えているけど、みんな幸せになってほしい。

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    2024年06月03日
  • 水槽の中

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    ネタバレ

    井上遥
    二年三組。谷田部先輩萌え。

    マーリン
    綿貫茉莉。自分で作った食品サンプルのキーホルダーを通学カバンにぶら下げている。二年三組。図書委員。

    谷田部
    三年一組。テニス部。

    バンちゃん
    学年に二人しかいない考古学部員。竹井。

    ミツイアルト
    満井有音。二年三組。知的男子。考古学部。五歳から小学校四年生になる前まだ、ロンドンに住んでいた。

    小山田
    数学教師。

    ジェニファー
    ニュージーランドから来た英語教師。

    川西友梨奈
    二年三組。圧倒的にかわいい。

    田村
    生まれた時から中学校二年生の夏まだ、アメリカに住んでいた。

    山岸
    担任。世界史担当。

    瀬野
    和菓子屋の娘。

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    2024年05月17日
  • 運転、見合わせ中

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    電車が止まった時、それでも人はそれぞれ事情がある。
    そんな人々を上手く描いたお話。

    それぞれお話としては独立しているが
    電話が止まったところから始まることは同じ。

    人それぞれってこういうことかな…
    とも考えさせられるお話でした。

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    2024年03月11日
  • ヨルノヒカリ

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    ネタバレ

    この作品は、嫉妬や告白、付き合うといった恋愛ドラマ的な展開はほとんどなく、もっと静かで、もっと深くて、もっと丁寧な「男女の人間物語」でした。読んでいて何度も、自分自身のこれまでの人生と重なる部分があり、心に刺さるような言葉がいくつもありました。

    とくに印象的だったのは、主人公のひかり君が孤独を感じ、「これからもずっと一人なのかもしれない」と思っていたところから、少しずつ、自分の周囲にある“支え”に気づいていく過程です。友人とその家族、隣人のおじいちゃん、そして手芸屋を通じて出会っていく人たち。ひかり君は、自分の弱さや恥ずかしさを含めてまるごと受け止めてくれる人たちに囲まれて生きているんだと気

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    2025年06月29日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    「ふたつの星とタイムマシン」を読んですぐにこちらも。
    人間関係もしっかり頭に入った状態だったので、面白さが倍増した気分。
    変えたい過去があったとしても、タイムマシンを使ってしまったらパラドックスが起こってしまうんだよな…。過去に戻ろうとする光二にハラハラしながら読み進めた。
    前作からの登場人物も綺麗に繋がって、なるほど!と納得。でも、それぞれの気持ちを考えると切ないなぁ。

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    2024年01月02日
  • 家と庭

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    下北沢に住む、4姉弟妹の物語。
    この設定だけでもかなり好き。
    家庭って家と庭だったんだな〜と改めて認識。

    女姉妹に囲まれて暮す弟、望目線で話は進んでいく。
    居心地の良い街、実家で暮らし、目的も何もなかった望は、姉妹や幼馴染の決断に影響を受け、望みを持つようになっていく。

    家族とはいえ、考えていることは皆バラバラ。
    その姿を見て、『自分は自分だから、自分の思うことを頑張っていこう、これで良いと思う幸せ、そこから目標に進もう、自分の望みを叶えよう』とする望の成長は眩しい。

    悩んでいる時に手にして良かった。

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    2023年12月31日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    「ふたつの星とタイムマシン」は散漫として面白くなかったのだが、この作品のための序曲(準備)だったんだな。
    巷によくあるタイムトラベルが現実をひん曲げてしまう危険を孕むというものでなく、パラレルワールドで話を膨らませていた。そして平沼教授が校舎の窓から祭りに賑わう人々を見て、「SNSを通すことで一人でいることも大事だが、その自分を肯定して寂しいことに慣れないでほしい」と呟く。まさに現在、そして未来に、人との触れ合い、繋がりの大事さを訴えて、体温を感じる関係が必要と警鐘を鳴らしている。時空を超えてスッキリするような解決はないのだが、それぞれの異なる世界での立ち位置をそれぞれが確立していく。

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    2023年12月21日