畑野智美のレビュー一覧

  • ふたつの星とタイムマシン

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     「タイムマシンでは、行けない明日」と登場人物がリンクした短篇集。ただし、こちらの方が先に出版されている。自分は「タイムマシンでは…」の方を先に読んだので、本書はサイドストーリー的に読むことができた。どちらを先に読むべきということはないので、好きなほうから読んでいいと思う。ただ、両方を読むことで、登場人物と時間が絡み合い違った世界が見えてくる。ぜひ2冊とも読むことをおすすめする。

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    2023年04月22日
  • ふたつの星とタイムマシン

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    7話からなる短編集。
    こんなのあったらいいな~なんて想像されがちな、今現在では非科学的な物を実際使ってみたけど、結局は自分で決断して行動しないとね・・・そんなお話。

    各お話の登場人物は少しずつ関わっていたりいなかったりの距離感で登場します。

    全体的にほんわか幸せなお話。
    いじわるや血みどろな部分はゼロなので、なんだかリラックスできる本が読みたいかも・・・という人におすすめな一冊。

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    2023年04月20日
  • ふたつの星とタイムマシン

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    タイムラインや超能力、瞬間移動など科学や物理で解明できない能力やものたち、科学で解明できる人間ロボットなどが登場する短編集。
    繋がりがある物語も。

    少し生活が豊かになったり、逆に親友との関係がぎくしゃくしてしまったり…一見便利にも思えるこれらの力だけど、力を使えばその分、その人に何らかの影響を及ぼしてしまう。
    面白かった。

    単行本で読んで文庫で再読。

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    2023年04月20日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    ネタバレ

    タイムトラベル作品のなかでは珍しい展開。
    大体こういうのは、何度もタイムトラベルを繰り返して長谷川さんを救ってハッピーエンドか、タイムトラベルをしたあとに魚住さんへの気持ちに気づいて戻ろうとするかの2択だと思ってたけど、一度だけタイムトラベルしてそのまま10年以上その時代で生き続けるのは驚いた。
    タイムトラベルものだと、過去の自分が死ぬと未来の自分もいなくなるのがセオリーだが、この本の仕組みはパラレルワールドだから他の世界線の自分が死んでも生き続けるという設定も珍しく面白かった。
    設定が思ったよりしっかりしてて私は好きだったー

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    2023年03月26日
  • 罪のあとさき

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    ネタバレ

    卯月くん家の訳アリ品の蟹を家族で食べるところが妙に心に残りました。
    卯月くんの優しいけれどどこか幼い危うさもあるところが、中学と大人時代を織り交ぜられて表現されていき、どんどん読み進めていってしまいました。
    受け入れられる渡辺さんは凄いと思いますが、彼女もしたたかな強情さがありますね…
    とても面白い作品でした!

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    2023年01月07日
  • 罪のあとさき

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    最後で締めくくる言葉が素敵で狡いと思った
    僕にも大切にしたいと思える命ができたり存在に気付いたりできるのだろうか

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    2022年08月06日
  • 水槽の中

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    スクールカーストではなくて、将来に不安を感じながらも、友達や恋愛などキラキラとしたものが流れていく、限られた時間を感じた。
    高校2年の一年間を切り取った作品。
    季節の移ろいや海が象徴的。

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    2022年07月19日
  • シネマコンプレックス

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    ネタバレ

    たまにしか行かない映画館だが、シネコンってこんな感じで仕事が回ってるのね。
    島田貴美さんと岡本君、ラスト1ページがハッピーエンドでよかった。
    長年フリーターであるこの二人の他、学生バイトの加藤君や木村君、新人バイト片山さん、小学生の母である宮口さん、オフィスの千秋さん、それぞれの立場で書かれたそれぞれのポジションでの仕事内容、そして各々の感じ方の違い、みんなから嫌われている「トーキョウ」とあだ名される副支配人の思いなど、角度さまざまで興味深かった。
    ますます機械化が進む映画界、次に見に行くときは、これまでと違う視点でスタッフを見てしまいそう。

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    2022年06月20日
  • 感情8号線

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    ネタバレ

    環状8号線沿いに暮らしている6人の女性たち。
    人生や恋愛に迷う彼女たちのリアルで切ない物語。

    登場人物に自己投影していた。
    読みやすく面白かった。

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    2022年05月22日
  • 水槽の中

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    特別なことがなくても、特別は作られる。

    この小説を読んでいると、自分自身が高校生だった時のことや気持ちが、本当に鮮明に浮かび上がってきて、驚いた。

    遥やアルト、マーリン、バンちゃん。
    毎日毎日、同じようなことを話して、笑って、また明日って言い合っていたなぁ。
    そんな中でも、微妙な関係性の変化があったり。

    大人にとっては、卒業アルバム読み直すような感覚の一冊だった。ある意味、描写がすごい!

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    2022年04月28日
  • 水槽の中

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    友達でいたい。好きかもしれない。つきあいたい。でも気まずくなるのが怖い。高校生活はあっという間に終わるけど、人生のなかでいちばん凝縮した日々がつまってる。もうあの頃には戻れないけれど、あの頃の色んな気持ちを懐かしく、ほろ苦く思いだした。

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    2022年04月26日
  • 感情8号線

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    6編収録
    登場人物たちのつながりや時系列から
    連作といっていいでしょう
    環状8号線沿いの街を舞台に女性の恋愛事情なお話でした
    いろんなパターンのお話でどれも楽しめました
    それぞれのその後の話もあるといいかなと思いました

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    2022年03月22日
  • 南部芸能事務所 season5 コンビ

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    感想書き忘れてたけど
    1から5までさくっと読めた。

    コンビってすばらしい。
    もちろんピンもトリオもすばらしいけど。
    よかった。

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    2022年01月10日
  • 罪のあとさき

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    再読。
    今回もかなり複雑な気持ちで読みました。
    卯月の犯罪は、理由が何であれ正当化されてはいけないと思います。
    殺していい命なんて絶対にないんです。
    更生した元犯罪者に対して、楓のような心境になれる自信はないです。
    裕子さんや芽衣子の気持ちは良く分かりますが、ホントはそれではいけないのかもしれないですね。

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    2021年12月21日
  • 南部芸能事務所 season5 コンビ

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    大好きなシリーズなのに、この本が出たのを全く知らなくて、今年に入って気がついた。なかなか中古本屋にも出て来ず、ようやく入手。

    前作の、長い長いエピローグみたいなお話が7つ。
    オーディションに敗れて閉じこもったままの新城。
    売れっ子になっても寄る辺のない葵。
    レギュラー番組を持って舞い上がる中野と野島。
    榎戸に対する自分の気持ちを持て余す鹿島。
    引っ込んだ山梨の実家で立ち上がる途上の長沼。
    綿々と亡き溝口の父に対する思いを吐露する南部社長。
    自分でも言い様のない心のモヤモヤを抱えた溝口。

    なんとなくしょっぱい話が続き、これまでのテイストとちょっと違うなぁと読んでいくが、各話の終わりには薄明か

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    2021年11月20日
  • 国道沿いのファミレス

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    小気味よいテンポ。
    ハードボイルドやミステリーを読む元気はないけどなんか読みたいって時にちょうどいい。

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    2021年09月07日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    高校時代に事故で亡くなってしまった想い人を救うために、タイムマシンに乗って過去へ。
    ロマンチックSF好きにはたまらない設定だが、過去を変えたら当然起きるよねパラドックス。
    過去を変えようとしたせいで未来が変わってしまいどうしようもなくなってしまった男のお話。

    舞台は好みだし、登場人物が個性的で魅力にあふれていておもしろかったのだが、主人公の物語としてはラストのラストで最重要人物が出てきたのが少し物足りなさを感じた。
    彼らがどう関係を紡いでいくのかを見たかった。
    もしくは、主人公が運命や過去に縛られずに自ら分かれ道を選択するところを見たかった。

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    2021年07月30日
  • シネマコンプレックス

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    学生の頃は1年に100本くらいの映画を見ていたが、その頃はシネコンは無く、大きなビルにいくつも映画館が入っているところはあったけれど、チケット売場はひとつでも、地階が「東宝シネマ」、2階が「宝塚劇場」、5階が「スカラ座」、7階が「東宝名画座」てな感じで、モギリや売店もそれぞれの階にあるという作りだった。
    あれから何十年、仕事が忙しくて映画どころじゃなくなってしまい、子どもが大きくなればドラえもんやコナンにも行かなくなったので、シネコンに足を運ぶこともなくなってしまったなぁ。

    それにしても映画館には色んな役割があるものだ。ボックス(チケット売り場)、フロア(もぎり・清掃)、コンセッション(飲食

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    2021年06月12日
  • 運転、見合わせ中

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    朝のラッシュの時間に電車が止まった。
    そこに居合わせた人たちの話
    大学生、フリーター、デザイナー、OL
    そして、引きこもり、対応している駅員
    普通の人たちの話。

    どの人もそれぞれ悩んでいる
    電車が止まった事で、答えのきっかけを掴む
    全てがいい方に解決するわけではないけれど
    よかったねと思える

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    2021年06月11日
  • 罪のあとさき

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    少年事件を扱った内容ですが、卯月君の全く悪人ではない描写から 重いテーマでありながら、サラサラと読めます。

    人とは違う記憶力を持つ卯月君と言語能力に欠けた妹・千尋、病的な心を持つ卯月の母親と頼りない夫。
    複雑な家庭環境の中で何とか必死で生き抜いている卯月。

    そして永森君を殺害してしまった卯月君の気持ちに寄り添った時、何とも言えない切なさが残りました。

    全体に靄が掛かっている様なイメージのストーリーでしたが 理屈では説明出来ない、人生の妙が表現されていました。

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    2021年03月15日