畑野智美のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
2年ぶりの再読。テーマは貧困。
すごく引き込まれる内容だった。面白かった。
主人公である水越愛の苦しい状況を応援したいという猛烈な想いと、テーマが決して他人事ではないという緊張感があったことが没頭できた理由だと思う。
登場人物に、2児のシングルマザーであるミサという人物が出てくる。
彼女は、出会い喫茶で、「茶飯」ではなく「ワリキリ」をして生計を立てている。そこまでしないと家族を養っていけないのが、読んでいてとても苦しかった。生活保護を申請しようにも、学歴のないミサに対し、市役所の人が怒ったような、責める態度になるという。おまけに彼女には発達障害があって、制度のことなんてなおさら理解できない。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ高校生の丹羽君は自分の気持ちを伝えようとしていた相手である長谷川さんを交通事故で亡くしてしまう。大学生になり研究室にあるタイムマシンで過去に戻るがそこで目にしたものは…。
元の時代に戻れてもそれは全く同じ世界でないというのがこの物語の主軸となっている。いるはずの人がいなくなってる世界。
魚住さんは丹羽君をどんな気持ちで送り出したんだろう…。丹羽君も長谷川さんも魚住さんも好きという気持ちを言えずに会えなくなる切なさ。
平沼先生に会う時お弁当箱に入った奥様手作りの草餅をお土産に持参した丹羽君のお父さんには涙でした。
最後に出てきた村上さんが誰なのかピンと来なくて考察を読んでそうなんだ…と。 -
Posted by ブクログ
ポプラ並木さんのベスト11の中に入っていて、私が未読だった一冊。
SF。私はそれほどSFが得意分野ではないのだが、パラレルワールドの物語はその中でも割と好きな分野(*^▽^*)
プロローグから本編に入っていくあたりが、どうにも読み辛くなかなか頭に情景が入ってこない(-。-;
会話文の連続が、誰が喋っているのか全然ついていけず(^◇^;)
48歳の私。
どうも最近、老眼が進んできたようで、少し字が小さいと、うまく読めないのだ(^◇^;)
私はど近眼で、眼鏡をかけると文字がかなり小さくなってしまう。。。
100均で老眼鏡を買ってきた(笑)
こりゃ読みやすい(笑)
そこからはスピードアッ -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近何故か青春ものが続く。主人公・涼、夏休み直前の登校中、同じ高校の女子・久野ちゃんにトマトを投げつけられる。久野は野球好きの弟が中学でいじめられたことで仙台から転校してきた。久野が野球部の西澤と付き合っているという噂。涼の元カノの微妙な距離感、親友カップルの関係もおかしい。涼は自分では気づかないうちに西澤や身近な同級生に心に傷を与えていたことを知る。青春時代の繊細な心情、微妙な距離感、疑心暗鬼、このすべて青春なんだ!ラストの涼と久野が対峙する場面はドキドキした。畑野作品の短文だけど鋭い描写を堪能した。④
仙台の強豪野球部というと2校。仙台育〇と東〇。悪いイメージされちゃうのは困ってしまう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ以前、歌手の方が「地方の人間にとって国道は大切」と仰っていた。生活の要なのだろう。その国道にあるファミレス。近くに大きなショッピングモールが出来て、今後の見通しは不明。主人公の境遇と良く似ている。2つの景色が合わさる中、主人公は「ちゃんとした社会人になる」事を目標に淡々と生きる。
仕事して、彼女もいて、ある意味幸せそうな彼が1番好きになった女の子の1番好きになった男が自分の父親で、家族に暴力を振るわなくなった代わりに愛人に暴力をふるっていたという状況はかなり衝撃的だと思うが、それすらすんなり受け入れる主人公の度量の大きさにびっくり(笑)その後の彼女の言動にもびっくり。
シンゴとみちるの結婚 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイムトラベル作品のなかでは珍しい展開。
大体こういうのは、何度もタイムトラベルを繰り返して長谷川さんを救ってハッピーエンドか、タイムトラベルをしたあとに魚住さんへの気持ちに気づいて戻ろうとするかの2択だと思ってたけど、一度だけタイムトラベルしてそのまま10年以上その時代で生き続けるのは驚いた。
タイムトラベルものだと、過去の自分が死ぬと未来の自分もいなくなるのがセオリーだが、この本の仕組みはパラレルワールドだから他の世界線の自分が死んでも生き続けるという設定も珍しく面白かった。
設定が思ったよりしっかりしてて私は好きだったー
-
Posted by ブクログ
ネタバレたまにしか行かない映画館だが、シネコンってこんな感じで仕事が回ってるのね。
島田貴美さんと岡本君、ラスト1ページがハッピーエンドでよかった。
長年フリーターであるこの二人の他、学生バイトの加藤君や木村君、新人バイト片山さん、小学生の母である宮口さん、オフィスの千秋さん、それぞれの立場で書かれたそれぞれのポジションでの仕事内容、そして各々の感じ方の違い、みんなから嫌われている「トーキョウ」とあだ名される副支配人の思いなど、角度さまざまで興味深かった。
ますます機械化が進む映画界、次に見に行くときは、これまでと違う視点でスタッフを見てしまいそう。