畑野智美のレビュー一覧

  • アサイラム

    Posted by ブクログ

    こんな町が現実にあればいいのに。批判はあっても行政の支援は必要だと思う。自分が家族や友人だったら何ができただろうか。

    0
    2025年08月10日
  • ヨルノヒカリ

    Posted by ブクログ

    手芸店の店主木綿子は35年男性と付き合ったことがない。住み込み店員として同居することになった光は、今は亡き母を待ち続けながら大人になった。…
    前回読んだ「世界のすべて」にもアロマンテイックの人が登場していた。多分木綿子はそれではない。とは言え恋愛に臆病になっているから自分の感情に素直になれていない、ひかりくんへの想いは恋以外のなにものでもない、なんて決めつけはいけないのだろう。
    関係性に名前をつけてしまいがちだけど、人それぞれでいい。お互いが自分らしくいられたらそれでいい。
    素敵な人がたくさん登場した作品だった

    0
    2025年08月01日
  • 海の見える街

    Posted by ブクログ

    私はバッドエンドが苦手なので、いつもご法度であるけれど、最後を確認してから本を読み始める。
    今回もそうしたのだが、すると誰と誰がくっつくのかがわかってしまった!
    恋愛小説なんて、カップルがわかってしまえばあとは読まなくてもいいかな、とも思ってしまっていたけど、読んでみたら良い小説だった。
    何が良いのか、というと、じんわりとした人としての温かさを感じる小説だったところ。
    恋愛の行方だけじゃなく、文として良かったと思う。
    たまにくすりと笑える表現もあって、今回初めて畑野智美さんを読んだのだが、また読んでみたいと思った。

    0
    2025年06月22日
  • 若葉荘の暮らし

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    お互いに配慮しつつも共同生活で交流がある。今の私にはいいなと感じた。もちろん一人暮らしには一人暮らしの良さがあるけど、ふっと寂しさを感じる時もある。だから、家族ではないけど家族のように少しお互いを気にかけつつ個を大切に一緒に暮らせたら、日常の癒しになる時もあるんじゃないかと。まぁ、現実世界においては多々トラブルもあると思うけど。こんな所があれば、一度住んでみたいと思った。

    0
    2025年06月21日
  • 世界のすべて

    Posted by ブクログ

    水色でもピンクでもない、薄紫ベースのグラデーション表紙で色がまず綺麗だなと、惹かれて手に取りました。話の中で紫色について書かれているところがあったので、今作で大事なカラーなんだと思う。
    多様性について・ジェンダーについて、上澄みだけ掬ったに過ぎないが、改めて知る機会がなかったので読んで良かった。読めてなかったら、「そういう性格の人」で片付けて、嫌な固定概念を押しつけてしまったかもしれない( ;∀;)。気をつけよう。

    『とにかく僕は「普通の子」に見られたいのだ。自分の性や恋愛について、誰にも言わないのは自分自身が偏見の強い人間である証拠だ。そのくせ、誰かに「普通の子」と言われるとは引っかかって

    0
    2025年06月21日
  • 神さまを待っている

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    派遣切りにあった愛がホームレスに至るまで。ひとつひとつが不幸な出来事ではあるが愛の選択の積み重ね、全てそっちじゃない方を選んでいる。今の世の中は確かにこうなってる。でも愛には雨宮がいた。こんなに親身になってくれる人が、そうそういる訳はないのに、助けても言えない。でも貧困って思考もおかしくなってしまうほど、正常ではないんだろうな。通常でも小難しく書かれた役所の書類はわからないのに…
    愛には神様がいたけど、大多数の人には現れない。この本は2019年の本だけど今ならもっと神様はいないかも。手を差し伸べる余裕がなくなってる。厳しい現実。

    0
    2025年06月18日
  • アサイラム

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    2025/05/03予約 24
    アサイラムとは避難所、保護、亡命などの意味。
    心に傷を負った被害者が安心して暮らせる街を
    税金で賄っている。税金の使い道として理解してもらいにくいとは思うが刑務所は莫大な税金で運営されている。そう思えば被害者は自力で立ち直れというのは公平ではない。考え方のひとつとして、なるほどと思った。ただ体の傷を負った人、病を得た人の事も考えたいと思う。働きたいけど働けない、そして福祉からもこぼれ落ちる人は必ずいる。全ての人に同じように、と思うが言うは易しなんだろう。理想郷ではある、そんな国になればいいな。

    0
    2025年06月15日
  • ヨルノヒカリ

    Posted by ブクログ

    こんな感情は私には分からない…
    でも、ぐいぐいと引き込まれて読破。
    自分たちの形を大事にして、生きていってほしいと思いました。

    0
    2025年06月02日
  • アサイラム

    Posted by ブクログ

    いじめや何らかの犯罪被害者が避難して庇護下で生活できるという架空の街。本人だけではなく家族で住むことができる。
    被害者ではなく「加害行為に遭った」という表現に違和感があったが読み進めるとなるほどと思えた。
    加害者は刑務所や更生施設で税金によって暮らしているのに被害者にはそのような制度がないのは確かに矛盾している。
    犯罪被害者でなくても心を壊してしまう人が増えている昨今このようなコミュニティが必要だと感じた。

    0
    2025年06月01日
  • 消えない月

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    闇、病み‥
    最後の結末をどのように受け止めれば良いのか。
    松原氏は更生できるんだろうか‥と思う。
    生涯罪と向き合うことで、彼は変われるのだろうか‥。彼は加害者でもあるけど、家庭環境や学生時代を考えるとある意味被害者的な側面もあったんだろうなと思った。

    0
    2025年05月28日
  • 若葉荘の暮らし

    Posted by ブクログ

    全体として穏やかな作品でありながら、女性の貧困、感染症による飲食店の困窮など、私たちが抱えてきた問題が赤裸々に描かれている一冊だ。主人公のミチルさんは40代・アルバイト・独身・子なしと人によっては哀れむような境遇かもしれないが、けっして人生に対して真摯じゃなかったわけじゃない。むしろ荒れ狂う世の中を頑張って生き延びてきた人物だ。そんな彼女が若葉荘と出会って、より積極的に人生を変えていこうと踏み出すその変化がステキだなと思う。私も人生を諦めたくない、そう思わせてくれる一冊だった。

    0
    2025年05月22日
  • アサイラム

    Posted by ブクログ

    ちょっとSFっていうか不思議な話だった。
    なんか心がゾワゾワする。ずっと闇って感じだった。
    留美ちゃんみたいな結末の子がこの作者さんの本にでてくることに驚いた

    0
    2025年05月15日
  • 感情8号線

    Posted by ブクログ

    予想以上に面白かった!
    環状8号線沿いの駅に住む女の人たちの恋愛やら悩みやらをクローズアップするオムニバス。
    馴染みのある駅もあり楽しかった。
    女の人たちの恋愛のドロドロさや、自分にも当てはまるような性格の黒さがものすごくリアルに描かれている。
    最後のページあたりで都度落とされる感じもなんとも…。
    出てくる男でまともなのは結城くんと貫ちゃんくらいかな。里奈のその後がとても気になる。

    0
    2025年05月10日
  • 消えない月

    Posted by ブクログ

    こんな急展開ってなに
    1番びっくりの結末を
    こんなサラッと書いて終わる作風が逆によかった

    ストーカーのやることはいかんよと思いながらも
    彼についてはちょっと同情もあったな…

    被害者視点とストーカー視点が
    交互にあるので同じシーンを往復するものの
    わかりやすく面白かったです

    0
    2025年05月06日
  • アサイラム

    Posted by ブクログ

    加害に遭った人たちの街が本当にあるのかと思って思わずネット検索してしまった。実在はしないよう。世の中にこういうコミュニティがあってもいいと思う反面、コミュニティ内で全てが完結してしまうのもこわい。

    当事者にならないと本当の辛さはわからないけれど、自分がニ次加害を無意識に加えないように、自分の物差しを常に疑うようにしたい。
    自分が我慢すればいいみたいな風潮はやっぱり無くなってほしいし、自分自身もやらないようにしていこうと思う。

    読みながらあっちこっち思考が飛んで、色んなことを考えさせてくれる本。というより、考えざるを得ない状態になってしまう。

    0
    2025年05月06日
  • 国道沿いのファミレス

    Posted by ブクログ

    特にこれといった事は何も起こらない。

    誰も殺されないし死なない。でも、面白いと言わざる得ない。

    畑野智美、目をつけただけの事はある。人の感情を描くのが巧い。

    この人の作品は全部読むのだ。もう決めた。

    星は4つだ。これがデビュー作品とは恐ろしい。

    0
    2025年04月08日
  • タイムマシンでは、行けない明日

    Posted by ブクログ

    主人公がタイムマシンを使い過去に行ったことで未来の世界が変わってしまう物語。あらすじだけ文字にするとよくありそうなSF物語である。けれど、日常にフォーカスされた話であるからこそ、たったひとりの人間の行動が世の中の出来事に大きく反映されているのだと納得できる。

    誰かに影響を与えていない人なんて、この世にいない。一本早い電車に乗る乗らない、コンビニで寄り道をするしない、たったひとりの選択で未来の世界が変わってくる。そう考えると、自分が生きていることにすら責任が伴うように思えてくる。

    だけど、重く考え過ぎず生きたい。というより考えなくても、どんな世界線で生きたとしても、出会うべき人とは必然的に出

    0
    2025年04月06日
  • 消えない月

    Posted by ブクログ

    ストーカーする側の視点で客観的に物事を見る機会はないので、新たな視点で物事を捉えることができた。ストーカー事件のニュースを聞くたびになぜこんな事件が起こるのだろうと思わずにはいられないけれど、彼らにとっての正解が行きすぎて、事件を起こしてしまうことを知った。だからといって正当化できるものではないので、どうしたらこのような事件が無くなるのだろうと考えずにはいられない。この小説の後味の悪さは、読者に問いを与えてる証なのかもしれない。

    0
    2025年03月02日
  • 海の見える街

    Posted by ブクログ

    少しずつ人が変化していく成長物語、変化の物語。初めは一人の人物の登場によって、日常が少しずつ歪んでいくように思えた。読み進めるうちに歪みではなく、プラスに変化していると感じるようになる。この変化って自分の日常生活でも起こっているし、人が新しい出会いを繰り返している限り、誰でも経験していることなのではないか。一見変化してないように思えても、変化していない人はいないと思った小説。

    0
    2025年03月01日
  • 消えない月

    Posted by ブクログ

    マッサージ師のさくらは過去のトラウマを抱えつつ優しいお客の松原と交際をスタートした。しかし、次第に『愛』を盾に松原の狂気的な言動がエスカレートし、さくらの希望の光は一撃で闇に飲み込まれてしまう。一瞬で暗闇に侵食され、ただ茫然としてしまった。彼女の幸せを祈る思いと隣り合わせで恐怖も側にいる。

    0
    2025年02月28日