神さまを待っている

神さまを待っている

800円 (税込)

4pt

誰にも「助けて」と言えない。
圧倒的リアリティで描かれる貧困女子の現実。

文房具メーカーで派遣社員として働く26歳の水越愛。
会社の業績悪化で派遣切りに遭い、失業保険を受けながら求職活動をするが
どこにも採用されない。アパートの更新料や家賃、住民税、そして食費…
あっという間にホームレスになった愛は、漫画喫茶に寝泊まりしながら
日雇いの仕事を始め、前の生活に戻ることを目指していたが、次第に
価値観、自己認識が揺らぎ始める。
同じ境遇の女性たち、「出会い喫茶」に来る客との交流。
生きるために「ワリキリ=売春」をやるべきなのか。
ここまで追いこまれたのは、自己責任なのだろうか。


大学に進学し、勉強や就活に励み、まじめに勤めていた女性が
またたくまに貧困に呑み込まれていき、抜け出せなくなる。
著者自らの体験をもとに描いた「貧困女子」長篇小説。

解説は 俳優・佐久間由衣

※この電子書籍は2018年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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神さまを待っている のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    派遣切りに遭い、職と家を失った愛が行き着く先は__圧倒的リアリティで描かれる貧困女子の現実。何をしようにもお金が足りない。取り上げられるように希望や気力を失い、次第に揺らいでゆく価値観。私ならと考えずにはいられない...神さまはいるのだろうか。

    0
    2025年02月19日

    Posted by ブクログ

    仕事を失ってから、あっという間に世の闇に接することになる主人公のじわじわとした転落の姿がリアルすぎる。普通に暮らしていたはずなのに、少し外れたところ(それでも日常に背中合わせなくらい近い距離)には闇がぱっくり口を開けて主人公を待っている。

    読み始めた時にはポジティブな印象を持っていたタイトルも、意

    0
    2024年08月30日

    Posted by ブクログ

    早く雨宮くんに頼るてか電話取って相談したら良いのにー、、、

    主人公の子はお母さん早く亡くなって可哀想ではあるけど、ちょっと無知?てか頑張る方向間違ってる、、、

    0
    2024年06月20日

    Posted by ブクログ

    秋に買ってたのか、こんな長く寝かせていたとは、1番最初に読むやつだって自分しっかりしろよと。私小説、ノンフィクションを読んでる感じしかしない、何故こんなになったかよりも、よくも戻ってこられた方が感想です。半年間の出来事で、自分からしたら短い時間としか思えないけど、感情がなくなってお金を貯める為に生き

    0
    2023年11月05日

    Posted by ブクログ

    ひょんなことから転がり落ちていった女性の話。
    何かが違えば、何か間違えてしまったら自分もこうなってしまうんじゃないかと怖かった。

    0
    2023年08月20日

    Posted by ブクログ

    ホームレスになってしまった26歳の女性の半年のお話。
    そうとは知らずにタイトル買いしたら大いに当たり、一気読みでした!
    お金がないって苦しい、だけどそれ以上に頼れる人が居ないことはもっと苦しい。
    その人はその人なりの「神さま」を探してる。
    雨宮と千鶴のお話はとてもタイムリー笑笑
    この作者の本はまだ買

    0
    2023年06月12日

    Posted by ブクログ

    自分とは無関係の世界であって欲しいけれど、知っておくべき世界ではあるなと思った。日本の社会的問題を知ることができ、出会えて良かった一冊です。

    0
    2022年11月10日

    購入済み

    少しでも気になったら

    読むべき一冊

    0
    2021年12月16日

    Posted by ブクログ

    読み進めていくうちにどんどん引き込まれた。と、同時に胸が締め付けられる思いだった。「貧困というのは、お金がないことではない。頼れる人がいないことだ」という台詞が印象的で、私も人を頼って、また頼られて生きていけるような関係を築きたいなと思った。貧困女子をエンタメとして消費してはいけない問題だと実感した

    0
    2025年12月02日

    Posted by ブクログ

    グロいな、と思ってしまった。
    希望が見えては失われていく過程をさまざまな状況で見せつけてくる。就活生なので「私もこうなるのか…?」とヒヤヒヤしながら読んでいた。

    けど、私にはいざという時に助けを求められる家族がいる。この物語は「頼れる人がいない状況が貧困だ」ということを伝えたいのだと思う。その視点

    0
    2025年02月01日

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