畑野智美のレビュー一覧

  • 世界のすべて

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    ネタバレ

    ―普通で居られたら楽なのだろうか
    普通として生きるのがどうしてこんなに難しいのだろう。
    登場人物の各々が何かを抱えて普通と違う何かを感じている

    生きづらさを感じている人にとって一読してみると良い本と思います。

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    2025年10月29日
  • アサイラム

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    見えない傷を抱えている人は時間と受け入れと治癒に時間がかかる
    見えないからこそ厄介で調子が悪くなると一気に穴に落ちてしまう
    アサイラムで過ごして少しずつ前へ向く彼らがこれから少しでも安寧な日を過ごせるように祈りたい

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    2025年10月12日
  • 若葉荘の暮らし

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    「40歳以上独身女性限定のシェアハウス」
    コロナ禍、一人暮らしの40歳を迎えたミチルは「アネモネ」という飲食店でアルバイトしている。
    コロナの影響で収入も減っていき、生きていけないと思い、【若葉荘】に住むことになる。
    シェアハウスでの暮らしは適度な距離感があって心地良い。
    【若葉荘】での出会いと別れ。
    40代からの心身の揺らぎや孤独、将来への不安を抱える女性たちの姿。

    「おばさん」と認めてしまうと、できないことが急激に増えていく気がする。トキ子さん、真弓さん、美佐子さんも自分のことを「おばさん」といって甘えたりしないし若者ぶって無理することもない…
    そのミチルの気持ちが凄く共感できる。

    私も歳の流れにゆったり乗っていきたい。
    心はいつでも若々しくいたい。
    いつかみんなが通る年齢でもある。
    良い歳の重ね方をしたい。

    ひとり、ふたり、若葉荘から居なくなり
    そしてまた、新たな住人がやってくる。

    リアルな現状と心情を描いた物語だが
    文体が柔らかくとても穏やかに読めた。

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    2025年10月01日
  • 海の見える街

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    拗らせて、拗れて、絡まって、ほどけて。
    青春かよっ。
    青春だよっ。
    4人とも、もどかしいわ。
    1話目の海と最終話の海って勝手に「同じ海っ!!」てなってニヤニヤしてもたけど同じ海よね?
    いやぁ、好き。

    ☆マメルリハ
    ☆ハナビ
    ☆金魚すくい
    ☆肉食うさぎ

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    2025年07月12日
  • アサイラム

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    心に傷を負った人たちの街。優しくて穏やかで、でも少しだけ息苦しさもあって。
    面談で、加害者側の視点で事件を語った被害者に対して担当者がかけた言葉「あなたはあなたが見たことを信じればいい。そしてそれを話せるようになってください」に、ハッとした。自分視点で物事を語るのは、主観的であまり良くないことのように思えてしまうけど、そんなことはないのかもしれない。

    すごくがんばっていて、がんばりすぎて周囲から心配されていて、その心配の通りくじけてしまった留美ちゃんを見ていて寄り添うことの難しさを痛感した。留美ちゃんが街を出た後どうなったのかわからないままなのが気がかりだけど、人生ってそういうものだから。畑野さんの作品はいつも、人と人の関わりは人生のほんの通過点だと教えてくれる。
    雪下くんが街を出て行ったのはどんなに前向きな旅立ちであっても寂しさが大きくて。
    いつか、元気で再開してほしいな。

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    2025年07月05日
  • 若葉荘の暮らし

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    現代の女性たち誰しもが一度は脳裏を過ぎったことがある将来への不安が物語を通して描かれていて、ドラマを見ているようだった。(ドラマ化してほしい)

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    2025年06月29日
  • 感情8号線

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    ネタバレ

    環状八号線沿いの荻窪、八幡山、千歳船橋、二子玉川、上野毛、田園調布を舞台にした連作。たまたますべての土地が土地勘があり、分かるので楽しめた。八号線は北から南に行くにつれランクが上がる、なるほどね。
    対照的にでてくる女性はみんなヘビーな恋愛。読むだけでDVは辛い、愛じゃない逃げてほしい。ニコタママダム、これは悲しい。それぞれの土地のイメージと女性がうまくリンクして、面白く読めた。改めて次はどこに引越そうか、と考えた。

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    2025年06月19日
  • アサイラム

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    ネタバレ

    アサイラム(asylum)とは、英語で「避難所」や「保護施設」といった意味を持つ言葉である。

    様々な加害行為を受けた心に傷を負った被害者が安心して暮らせる街を税金で賄っている。この世界は、彼女たちの理想郷だなと感じた。

    様々な問題から、現状だと実現は難しいと思う。
    しかし、私も、アサイラムのような避難所のような居場所を見つけたいなと思った。

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    2025年06月18日
  • アサイラム

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    こんな街が現実にもあったらいいのに。
    「そんなこと」と言われても、それを嫌だと感じたなら、それは「被害」でいい。

    社会的には相手を慮るのも大事かもしれないけど
    自分を一番大切にできる生き方をしたい。

    もっとキツイかなと思ったけど
    比較的マイルドな濃度で読みやすかった。

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    2025年06月15日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    ラストは鳥肌が立った! そうきたか!

    こちらは長編小説。
    短篇集の「ふたつの星…」のバラバラのピースが、本書でひとつにまとまり世界が繋がった観覚に浸れた。

    時空は一本の線ではなく、何通りも並行している…パラレルワールドの話は他小説やドラマでも題材になっているが、とても良く構成されている。

    親の気持ちを思うと苦しくて堪らなくなった。

    どんな世界でも、出会うべき人、影響を受ける人とは巡り会う♡ どの世界でもみんな幸せを感じてほしい

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    2025年04月24日
  • 神さまを待っている

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    派遣切りに遭い、職と家を失った愛が行き着く先は__圧倒的リアリティで描かれる貧困女子の現実。何をしようにもお金が足りない。取り上げられるように希望や気力を失い、次第に揺らいでゆく価値観。私ならと考えずにはいられない...神さまはいるのだろうか。

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    2025年02月19日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    ネタバレ

    最初はなかなか進まなかったけど、途中からとてもおもしろくなりました。
    私も過去に彼を亡くした事があるので、重なることもありとても切なかったです。タイムマシンで、彼が生きてた頃にいきたいと当時も思っていました。
    お父さんとの再会の時、息子は顔が多少変わっても分かりますよね。2人の会話が切なかったです。お母さんの草餅のところも涙が出そうになりました。

    彼を亡くして数年後私が結婚の挨拶に行った時、彼の両親は泣いて喜んでくれました。その時は申し訳ない気持ちも大きかったのですが、母になった今は長谷川さんに幸せになって欲しいと思う気持ちが分かりました。

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    2025年01月31日
  • 世界のすべて

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     ひとりの青年の葛藤と成長を通して、性的マイノリティとして生きることの苦悩を描くヒューマンドラマ。
              ◇
     脚付きのグラスに紫色のシロップを注ぎ、氷を多めに入れてからソーダ水を加えて軽くかき混ぜる。そして丸くすくったバニラアイスを載せさくらんぼを飾る。喫茶ブルーのクリームソーダの完成だ。

     ストローを添えてトレイに載せ、女子高生2人が向かい合って座る壁際の席に運ぶ。歓声を上げさっそくスマホでクリームソーダを撮り始める彼女たちに「ごゆっくりどうぞ」と声をかけ、カウンターに戻った。

     ランチタイムが終わっても、店内には結構たくさんの客がいてめいめい寛いでいる。
     ブルーは40年以上前から営業していて、昭和の雰囲気が残る喫茶店だ。レトロカフェ人気が高まったこともあって、最近は常連さんだけでなく10代から20代の若い女性客の姿も見られるようになった。

     僕はこの店でアルバイトを始めてまだ1年だけれど、会社勤めをしていたときに客としてブルーに来たことがある。その頃の僕は就職して5年が過ぎ、心身ともにとても疲れていた。 ( 第1章 ) ※全9章。

          * * * * *

     多様性やジェンダーについて、深く考えさせられる作品でした。

     子どもの頃から友だちとの性的なズレを感じていた主人公の鳴海優輝は、大学でジェンダーについて学び、自身がアロマンティックアセクシャルであることを確信します。ただこの時点では、だからどういった生き方をすべきかということにまで、彼は思い至りませんでした。

     就職後のことです。
     ある日、会社の草野球に臨時で駆り出された鳴海は、ベンチで野球部員たちが繰り広げる下品極まりない猥談に気分が悪くなってしまいます。
     それまでも同僚の男たちが猥談を始めるとそれとなく距離を取って加わらないようにしていましたが、狭いベンチ内では逃げ場がありません。
     おまけに悪乗りした体育会系男たちの話はそこにいない女性社員への言葉による凌辱じみたものに及んだことで、鳴海の精神は限界に達したのでした。

     その帰り道、偶然ブルーの前を通りかかった鳴海は、ガラス越しに見た店内の落ち着いた雰囲気に惹かれ、思わずドアを押していました。
     物静かなマスターから漂う包容力の賜物なのか居心地のよさを感じた鳴海は、会社に辞表を出してブルーでフルタイムのアルバイトをする決心をします。

     物語は、鳴海がブルーで出会う客たちやマスターの啓介一家とのかかわりを通して、自分らしく生きていくためのスタンスを模索する姿が描かれていきます。
     ブルーで過ごす時間が鳴海にとって大きかったのは、孤独感から解放されたことです。どこにも居場所のなかった鳴海をきちんと受け止めてくれる人がいたことは、これからの生き方へとつながっていきます。


     性的マイノリティと言っても実に多様であること、分類上は同じカテゴリーであっても個人個人で微妙にタイプが異なることなど、本作を読んで初めて知りました。

     性的マイノリティの人たちは、人口の1割近くを占めるそうです。けれど、カミングアウトすることなく、苦痛を感じつつもマジョリティの中に紛れている人は決して少なくないとも言われています。
     彼らにとって生きにくい社会であるという現実は、残念ながらそうそう変わらないでしょう。それは、マジョリティ側のスタイルが正しいとする人が圧倒的に多いからです。

     そんな社会の中では、マイノリティが身の置き所を見いだすのは難しい。
     だからこそ、そんな人たちの「居場所」となるようなカフェを作ろうとする鳴海の姿に心打たれたし、未来に対する仄かな希望の光が見えたような気がしました。

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    2025年01月19日
  • 神さまを待っている

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    ネタバレ

    話が進むにつれ内容が重くて辛すぎて途中で読むのを辞めようか正直考えた。
    しかし最後まで読んで大正解だった。

    愛のホームレスになってからの苦悩や、「貧困というのは、お金がないことではない。頼れる人がいないことだ」という本書の肝となるフレーズから、自分には頼れる存在がいることのありがたみを感じた。

    また、愛が途中相手のことを信じられなくなってしまう場面では、過去の自分と重なって少し辛くなった瞬間があった。しかし、相手を信頼することも大事で、相手に信頼される人に自分はなりたいと思えるきっかけになった。

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    2024年11月13日
  • 神さまを待っている

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    仕事を失ってから、あっという間に世の闇に接することになる主人公のじわじわとした転落の姿がリアルすぎる。普通に暮らしていたはずなのに、少し外れたところ(それでも日常に背中合わせなくらい近い距離)には闇がぱっくり口を開けて主人公を待っている。

    読み始めた時にはポジティブな印象を持っていたタイトルも、意味がわかった時にはあっと驚くとともにヒリヒリした気持ちになってしまった。でも、これ以上にこの作品を代表するタイトルもないと思う。

    フィクションでありながら貫かれるリアリティこそが、このお話を圧倒的に刺さるものにしている。
    読んでみて辛い気持ちになったけれど、読めてよかった一冊。強烈で痛切な読後感を残していった。

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    2024年08月30日
  • 国道沿いのファミレス

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    ネタバレ

    ファミレス社員の佐藤はネット批判され、故郷のファミレスに飛ばされた。錆びれている街には活気や賑わいは一切ない。本社に戻るまでの辛抱と考える佐藤だが、いつの間にか店員・地元の人間関係に巻き込まる。地元には親友のシンゴがいてそれなりに楽しいが、シンゴの過去や結婚問題、佐藤の新しい恋人・綾の過去、バイトのストーカ行為など勃発。何故かそこにヤバイ自分の父親が!畑野作品の魅力は過去の自分とのリンクもあり、大いに共感したりする。また登場人物が多様でヤバイ奴やイイ奴も出てくる。そこが畑野作品の重厚さと醍醐味だろう。⑤

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    2024年08月15日
  • 神さまを待っている

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    早く雨宮くんに頼るてか電話取って相談したら良いのにー、、、

    主人公の子はお母さん早く亡くなって可哀想ではあるけど、ちょっと無知?てか頑張る方向間違ってる、、、

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    2024年06月20日
  • 運転、見合わせ中

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    2024/06/12
    畑野さんの本が好きで、色々な作品を遡って読んでます。
    タイトルの通り、見合わせになった一本の電車を通してそこに関係していた人々のそれぞれの恋愛関係や人間関係の変化について短編という形で描かれています。
    どの話も描いているのは日常であるはずなのに何故か続きが気になって読み進めてしまいました。
    描かれている内容も突飛な訳でもなく、かと言って単調という訳でもなく絶妙な感じがします。
    何か、心に平凡を求めたいときに気軽に読み進められるのでオススメです。

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    2024年06月13日
  • 国道沿いのファミレス

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    全てうまくいって全員報われるハッピーエンドでは全くないけど、それでもなんか読み終わった後に少しスッキリする話だった、読みやすい

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    2024年05月16日
  • 大人になったら、

    QM

    購入済み

    読みやすい

    主人公の人柄も登場人物も、みんなそれぞれの悩みも全然ありふれたもので、自分の周りにもこういう人いそうだ~!と思いながら読んだ。人それぞれ色んな過去、生き方と夢があって、十人十色が当たり前なのについ忘れがちな世の中(結婚出産出世などに関しては相手にその気がなくても勧めてしまう)だけど、もっと自分に正直に生きていきたいね。かっこわるくても。面白かったです😊

    #癒やされる

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    2024年03月22日