畑野智美のレビュー一覧

  • 国道沿いのファミレス

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    ネタバレ

    ファミレス社員の佐藤はネット批判され、故郷のファミレスに飛ばされた。錆びれている街には活気や賑わいは一切ない。本社に戻るまでの辛抱と考える佐藤だが、いつの間にか店員・地元の人間関係に巻き込まる。地元には親友のシンゴがいてそれなりに楽しいが、シンゴの過去や結婚問題、佐藤の新しい恋人・綾の過去、バイトのストーカ行為など勃発。何故かそこにヤバイ自分の父親が!畑野作品の魅力は過去の自分とのリンクもあり、大いに共感したりする。また登場人物が多様でヤバイ奴やイイ奴も出てくる。そこが畑野作品の重厚さと醍醐味だろう。⑤

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    2024年08月15日
  • 消えない月

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    ストーカーに変貌した松原と被害者のさくらの視点で交互に話は進んでいく。
    松原の思考回路がやばすぎて、怯えながら読んだ。
    怖いけど、結末がどうなるのか気になって、一気読み。

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    2024年07月23日
  • 大人になったら、

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    自分のやりたいもの、なりたいことを見つけ、周りの環境や人に真摯に向き合い、悩み、もがいた先に光が見える世界が広がっている可能性を不器用な主人公を通して描いていると思った。恋が全てじゃない、でも時間って有限かもしれない。今自分の中にある矛盾の一例を見れた気持ち。

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    2024年07月15日
  • 神さまを待っている

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    早く雨宮くんに頼るてか電話取って相談したら良いのにー、、、

    主人公の子はお母さん早く亡くなって可哀想ではあるけど、ちょっと無知?てか頑張る方向間違ってる、、、

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    2024年06月20日
  • 運転、見合わせ中

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    2024/06/12
    畑野さんの本が好きで、色々な作品を遡って読んでます。
    タイトルの通り、見合わせになった一本の電車を通してそこに関係していた人々のそれぞれの恋愛関係や人間関係の変化について短編という形で描かれています。
    どの話も描いているのは日常であるはずなのに何故か続きが気になって読み進めてしまいました。
    描かれている内容も突飛な訳でもなく、かと言って単調という訳でもなく絶妙な感じがします。
    何か、心に平凡を求めたいときに気軽に読み進められるのでオススメです。

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    2024年06月13日
  • 大人になったら、

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    年齢とともにあがる恋愛の難しさ、周りの恋愛・結婚・出産への焦燥や、「誘いにくくなってしまった」という寂しさ、人を好きだと感じる喜び…様々な感情の描写がリアルで、苦しいほどに共感した。いつの間にか恋愛をしていること、既婚、子持ちが社会的ステータスのようになって、それらがないだけで「恋人は作らないの?」「いつ結婚するの?」「子どもが欲しいとは思わないの?」と周りは身勝手に詮索してくる。恋愛をしていないからこそ得られる幸せもあるし、自分にしか分からない恋愛への不安や恐怖だってあるというのに、恋愛で苦しむ彼らは恋愛至上風情だ。なにより、出産にはタイムリミットがあること、年を重ねるほど相手が見つかりにく

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    2024年06月08日
  • 国道沿いのファミレス

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    全てうまくいって全員報われるハッピーエンドでは全くないけど、それでもなんか読み終わった後に少しスッキリする話だった、読みやすい

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    2024年05月16日
  • 大人になったら、

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    ネタバレ

    35歳になったメイ。周りは子持ちで、親友のみっちゃんも婚活ばかり。当分は結婚しないと思ってた大ちゃんも若い奥さんと突然結婚。でも当のメイは十年前に別れたふうちゃんのことが忘れられず彼氏もできない。そこで羽鳥さんにあったことをきっかけに、店長試験を受け前に進む。

    店長試験という非日常な成功に輝くメイを見て大人になっても前に進むことの大切さと、中学生の恋をしているメイを見て20代のうちにしっかり恋愛しなきゃとおもった。でも、マイペースに生きているメイを見て結婚するのは、特に男の場合はまだまだ焦らなくていいんじゃないかなとも思った。博士進んだら卒業する頃には28で遅いなって思ったけど、よみおわった

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    2024年05月12日
  • 大人になったら、

    QM

    購入済み

    読みやすい

    主人公の人柄も登場人物も、みんなそれぞれの悩みも全然ありふれたもので、自分の周りにもこういう人いそうだ~!と思いながら読んだ。人それぞれ色んな過去、生き方と夢があって、十人十色が当たり前なのについ忘れがちな世の中(結婚出産出世などに関しては相手にその気がなくても勧めてしまう)だけど、もっと自分に正直に生きていきたいね。かっこわるくても。面白かったです😊

    #癒やされる

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    2024年03月22日
  • 海の見える街

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    ネタバレ

    話が進むにつれ、ゆるやかに変化していく登場人物たちの心情が、軽やかなテンポ感と穏やかでやさしい風景描写と共に描かれているのが印象的だった。

    本田、日野さん、松田、この3人の変化のきっかけとなった春香自身が一番、この街に来て変わったのだと感じた。
    私たち読者の目に最初に映った春香は、こんなにも愛らしい女の子だっただろうか。

    『みんなに優しくていいから、ほんの少しだけわたしを特別にしてほしい。』

    海が見えるこの街で 4人が迎える明日が、少しでもあたたかいものであればいいなと思う。

    (『金魚すくい』で発熱した本田がかなりツボで好き)

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    2024年03月18日
  • ヨルノヒカリ

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     光は家族というものがわからない。
     木綿子は恋というものがわからない。
     自分が「普通」とは違うということに悩む2人が、小さな一歩を踏み出すまでの9か月間を描くヒューマンドラマ。
     物語は主人公の2人、光と木綿子の視点で交互に描かれていく。
              ◇
     大型台風が町を襲ったその日、強風で飛ばされた物干し竿がアパートの部屋の窓ガラスに突き刺さった。たちまち吹き込む雨風。
     6畳ひと間の部屋が居場所もないほど水びたしになっていくのを見て、光は隣の駅近くにある健康ランドへの避難を決めた。

     駅に向かいながら、光はこれからの身の振り方を考える。

     働いていたレストランの閉店まで1か

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    2025年04月19日
  • 海の見える街

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    主人公が誰か分からないぐらい、それぞれに見どころがあって、感情移入しやすく読み進められました。
    誰にでも抱えてる悩みはあるんだなと思いつつ、
    でもネガティブな本ではなく前向きに方向転換でき、
    ラストの展開がすごく好みでした。

    春香ちゃんが個人的に1番好きです。
    あ、分かる!!こういう人いるいる!笑となる部分が
    多くて面白いです。

    海の見える街、憧れます。

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    2023年11月06日
  • 水槽の中

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    鎌倉だろうか、だろうね。海がいつも身近にあり、そこに集うかけがえのない友人。簡単ではないんだよな、4人が集まってくだらない話にどうでもいい話に、でもなくなるとダメ。花火大会のキスから遥とアルトのギクシャクがあるわけで、あーやっぱり男女は違うのかと思うし、でも友情だけを求めるのは単なる綺麗事かな自分はとも思う。部活をやらないで無駄と思っていた時間を友人が大切な時間で見えないものが見えると言う、桜が綺麗とか思う事から何かが見つかると言い、そういう友達がいて羨ましいな。桜舞い散る場面から始めて桜の蕾で終わる物語

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    2023年11月05日
  • シネマコンプレックス

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    南部芸能事務所を読んでいる気分になるって、流れも人の書き方も、嫌いじゃない好きなんだろうな。1人の気持ちの吐露するから次に相手のページが読めるのは面白いし、繋がっているし、短編小説って呼ぶんだね。バイトと読んでもその中には世界があるので、仕事に上も下もない、とは言いながらバイトの心情がリアルでいいかな、土屋の様な女性はたくさん存在するし、先輩と呼び方にキレるとかエグい。加藤くんと付き合っても自分が嫌われる前に振るんだろう絶対に。最後にあの2人はあそこから始める?のか。長い冬だよね、上手くいくのかな

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    2023年11月05日
  • 家と庭

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    下北沢って数回しか行けてないけど、魅力ある街だから、そこに住むとか羨ましい。よしもとばななも読んだなあああ。ずいぶん濃い一年だったけど最後に大きな家で一人暮らしになるとは、本当先は分からない。最後に告白してあまねに振られて、ここで言うのか思うたけど、あとがき2ページで救われたんよ、良い終わり方、林太郎繋がりから芸能界の仕事するとはね。インドネシアのお父さんが一言も話さないのも味がある

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    2023年11月05日
  • 運転、見合わせ中

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    南部芸能事務所を全シリーズ読み耽るし、環状8号線も、海の見える街も、直近では大人になったら、神様を待ってるでは感動で震えた。なので続編のタイムマシンは遅いくらいでようやく読める行幸しかないって事。で登場人物が出会う前に挫折します うーんどうにもこうにも入って来ないんですが、何故だかわからないが、畑野智美なのに何故だ自分 うーん読めなかった〜

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    2023年11月05日
  • 神さまを待っている

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    秋に買ってたのか、こんな長く寝かせていたとは、1番最初に読むやつだって自分しっかりしろよと。私小説、ノンフィクションを読んでる感じしかしない、何故こんなになったかよりも、よくも戻ってこられた方が感想です。半年間の出来事で、自分からしたら短い時間としか思えないけど、感情がなくなってお金を貯める為に生きてるって就職とか考える事も出来ない所まだった。ケイスケなんか屑に暴力も込みで良い顔して生きてる屑に見つかって残念、もっと屑がいただろうな。雨宮に神谷にたくさん居たんだね。ナギを心配するまともな神経があったよ。

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    2023年11月05日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    ネタバレ

    同じ作者の「ふたつの星とタイムマシン」と併せて読むと面白い、みたいなことが書いてあったのだが、そちらは7年前に読んでいて、内容については全く印象に残っておらず。
    その時のレビューを見ても『口当たりはいいけど何となく物足らず』と書いてあったが、まあ、これはこれとして読んでみよう。

    2016年から偽札を持ってタイムマシンで1962年に行き三島由紀夫の新刊を買う仙台の大学教授・平沼が描かれた後、ロケットの打ち上げが行われる島に住む高校生・丹羽光二と、彼の気になる同級生・長谷川葵の2003年秋の日常が描かれていく。
    光二と葵の初めてのデートの日、葵が交通事故に遭い帰らぬ人になるが、光二は大学生になり

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    2023年10月08日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    あなたは、あの時あんなことをしなければ良かった…というような後悔の感情に苛まれることはないでしょうか?

    朝起きて、夜にベッドに入るまで人間の一日の中にはさまざまなことが起こります。もちろん、その日のおおまかな予定というものは朝起きた時点で決まっていたと思います。しかし、そんな朝の時点では全く予想もしなかった一日が待っていたというようなこともあると思います。

    それはあなたの選択の結果が招いた結果であるとも言えます。私たちは朝起きた時から知らず知らずのうちに選択を繰り返します。目覚ましが鳴った瞬間に起きて、顔を洗って、朝ごはんを食べて、着替えて時間通りに出かけるという一日があったとします。一方

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    2023年09月11日
  • 神さまを待っている

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    ひょんなことから転がり落ちていった女性の話。
    何かが違えば、何か間違えてしまったら自分もこうなってしまうんじゃないかと怖かった。

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    2023年08月20日