畑野智美のレビュー一覧

  • 神さまを待っている

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    派遣切りに遭い、職と家を失った愛が行き着く先は__圧倒的リアリティで描かれる貧困女子の現実。何をしようにもお金が足りない。取り上げられるように希望や気力を失い、次第に揺らいでゆく価値観。私ならと考えずにはいられない...神さまはいるのだろうか。

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    2025年02月19日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    ネタバレ

    最初はなかなか進まなかったけど、途中からとてもおもしろくなりました。
    私も過去に彼を亡くした事があるので、重なることもありとても切なかったです。タイムマシンで、彼が生きてた頃にいきたいと当時も思っていました。
    お父さんとの再会の時、息子は顔が多少変わっても分かりますよね。2人の会話が切なかったです。お母さんの草餅のところも涙が出そうになりました。

    彼を亡くして数年後私が結婚の挨拶に行った時、彼の両親は泣いて喜んでくれました。その時は申し訳ない気持ちも大きかったのですが、母になった今は長谷川さんに幸せになって欲しいと思う気持ちが分かりました。

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    2025年01月31日
  • 世界のすべて

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     ひとりの青年の葛藤と成長を通して、性的マイノリティとして生きることの苦悩を描くヒューマンドラマ。
              ◇
     脚付きのグラスに紫色のシロップを注ぎ、氷を多めに入れてからソーダ水を加えて軽くかき混ぜる。そして丸くすくったバニラアイスを載せさくらんぼを飾る。喫茶ブルーのクリームソーダの完成だ。

     ストローを添えてトレイに載せ、女子高生2人が向かい合って座る壁際の席に運ぶ。歓声を上げさっそくスマホでクリームソーダを撮り始める彼女たちに「ごゆっくりどうぞ」と声をかけ、カウンターに戻った。

     ランチタイムが終わっても店内には結構たくさんの客がいてめいめい寛いでいる。
     ブルーは40

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    2025年01月19日
  • 消えない月

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    2024/11/27
    以前から買ってずっと保管してたこの本にようやく行き着くことができました。
    あんまり明るくない話なのかなと思いなが読み進めました。
    マッサージ店でマッサージ士として働くさくらと、その店に客としてきていた松原さんという男性とこの2人は恋人関係になるのですが、だんだんと松原さんの本性が現れてきてさくらさんや弟の和樹、元同じ職場の池田さんなどなど周りの人たちは四苦八苦することになります。
    さくらと松原の視点が交互に描かれて話が進んでいくのですが、人の気持ちはこうもすれ違い、特に男の側がストーカーへと変貌していく思考の過程にはこういう事があるのかと読んでいてとても危機感を持たされま

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    2024年11月27日
  • 神さまを待っている

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    ネタバレ

    話が進むにつれ内容が重くて辛すぎて途中で読むのを辞めようか正直考えた。
    しかし最後まで読んで大正解だった。

    愛のホームレスになってからの苦悩や、「貧困というのは、お金がないことではない。頼れる人がいないことだ」という本書の肝となるフレーズから、自分には頼れる存在がいることのありがたみを感じた。

    また、愛が途中相手のことを信じられなくなってしまう場面では、過去の自分と重なって少し辛くなった瞬間があった。しかし、相手を信頼することも大事で、相手に信頼される人に自分はなりたいと思えるきっかけになった。

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    2024年11月13日
  • 大人になったら、

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    ネタバレ

    縁もゆかりもない地への転勤か独立かの二つの選択肢がある中で、転勤を選ぶ主人公は初めて見たかもしれない。でもメイちゃんらしい選択だなと思った。適度に流されつつその中で幸せを模索する感じが好き。スーパーウーマンの女性主人公には疲れてしまうことも多いから、ある意味平凡な女性像を描いたこの物語には励まされた。

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    2024年11月08日
  • 神さまを待っている

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    仕事を失ってから、あっという間に世の闇に接することになる主人公のじわじわとした転落の姿がリアルすぎる。普通に暮らしていたはずなのに、少し外れたところ(それでも日常に背中合わせなくらい近い距離)には闇がぱっくり口を開けて主人公を待っている。

    読み始めた時にはポジティブな印象を持っていたタイトルも、意味がわかった時にはあっと驚くとともにヒリヒリした気持ちになってしまった。でも、これ以上にこの作品を代表するタイトルもないと思う。

    フィクションでありながら貫かれるリアリティこそが、このお話を圧倒的に刺さるものにしている。
    読んでみて辛い気持ちになったけれど、読めてよかった一冊。強烈で痛切な読後感を

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    2024年08月30日
  • 消えない月

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    内容は重いし、辛い気持ちになるし、読書としてのリフレッシュにはなりません。なので、ただ面白い本を読みたいという人にはおすすめしません。私がこの本を読んで感じたことは人間の思考が少しずつ歪んでいく怖さです。私は仕事をしている自分と重なり、状況は全く違いますが、共感をしてこの本を読んで良かったと思いました。仕事を辞めたいと思っている人に読んで欲しいです。内容は疲れるけど、人生について考えさせてくれる本です。

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    2024年08月23日
  • 国道沿いのファミレス

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    ネタバレ

    ファミレス社員の佐藤はネット批判され、故郷のファミレスに飛ばされた。錆びれている街には活気や賑わいは一切ない。本社に戻るまでの辛抱と考える佐藤だが、いつの間にか店員・地元の人間関係に巻き込まる。地元には親友のシンゴがいてそれなりに楽しいが、シンゴの過去や結婚問題、佐藤の新しい恋人・綾の過去、バイトのストーカ行為など勃発。何故かそこにヤバイ自分の父親が!畑野作品の魅力は過去の自分とのリンクもあり、大いに共感したりする。また登場人物が多様でヤバイ奴やイイ奴も出てくる。そこが畑野作品の重厚さと醍醐味だろう。⑤

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    2024年08月15日
  • 消えない月

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    ストーカーに変貌した松原と被害者のさくらの視点で交互に話は進んでいく。
    松原の思考回路がやばすぎて、怯えながら読んだ。
    怖いけど、結末がどうなるのか気になって、一気読み。

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    2024年07月23日
  • 神さまを待っている

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    早く雨宮くんに頼るてか電話取って相談したら良いのにー、、、

    主人公の子はお母さん早く亡くなって可哀想ではあるけど、ちょっと無知?てか頑張る方向間違ってる、、、

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    2024年06月20日
  • 運転、見合わせ中

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    2024/06/12
    畑野さんの本が好きで、色々な作品を遡って読んでます。
    タイトルの通り、見合わせになった一本の電車を通してそこに関係していた人々のそれぞれの恋愛関係や人間関係の変化について短編という形で描かれています。
    どの話も描いているのは日常であるはずなのに何故か続きが気になって読み進めてしまいました。
    描かれている内容も突飛な訳でもなく、かと言って単調という訳でもなく絶妙な感じがします。
    何か、心に平凡を求めたいときに気軽に読み進められるのでオススメです。

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    2024年06月13日
  • 国道沿いのファミレス

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    全てうまくいって全員報われるハッピーエンドでは全くないけど、それでもなんか読み終わった後に少しスッキリする話だった、読みやすい

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    2024年05月16日
  • 大人になったら、

    QM

    購入済み

    読みやすい

    主人公の人柄も登場人物も、みんなそれぞれの悩みも全然ありふれたもので、自分の周りにもこういう人いそうだ~!と思いながら読んだ。人それぞれ色んな過去、生き方と夢があって、十人十色が当たり前なのについ忘れがちな世の中(結婚出産出世などに関しては相手にその気がなくても勧めてしまう)だけど、もっと自分に正直に生きていきたいね。かっこわるくても。面白かったです😊

    #癒やされる

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    2024年03月22日
  • 海の見える街

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    ネタバレ

    話が進むにつれ、ゆるやかに変化していく登場人物たちの心情が、軽やかなテンポ感と穏やかでやさしい風景描写と共に描かれているのが印象的だった。

    本田、日野さん、松田、この3人の変化のきっかけとなった春香自身が一番、この街に来て変わったのだと感じた。
    私たち読者の目に最初に映った春香は、こんなにも愛らしい女の子だっただろうか。

    『みんなに優しくていいから、ほんの少しだけわたしを特別にしてほしい。』

    海が見えるこの街で 4人が迎える明日が、少しでもあたたかいものであればいいなと思う。

    (『金魚すくい』で発熱した本田がかなりツボで好き)

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    2024年03月18日
  • ヨルノヒカリ

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     光は家族というものがわからない。
     木綿子は恋というものがわからない。
     自分が「普通」とは違うということに悩む2人が、小さな一歩を踏み出すまでの9か月間を描くヒューマンドラマ。
     物語は主人公の2人、光と木綿子の視点で交互に描かれていく。
              ◇
     大型台風が町を襲ったその日、強風で飛ばされた物干し竿がアパートの部屋の窓ガラスに突き刺さった。たちまち吹き込む雨風。
     6畳ひと間の部屋が居場所もないほど水びたしになっていくのを見て、光は隣の駅近くにある健康ランドへの避難を決めた。

     駅に向かいながら、光はこれからの身の振り方を考える。

     働いていたレストランの閉店まで1か

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    2025年04月19日
  • 海の見える街

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    主人公が誰か分からないぐらい、それぞれに見どころがあって、感情移入しやすく読み進められました。
    誰にでも抱えてる悩みはあるんだなと思いつつ、
    でもネガティブな本ではなく前向きに方向転換でき、
    ラストの展開がすごく好みでした。

    春香ちゃんが個人的に1番好きです。
    あ、分かる!!こういう人いるいる!笑となる部分が
    多くて面白いです。

    海の見える街、憧れます。

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    2023年11月06日
  • 水槽の中

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    鎌倉だろうか、だろうね。海がいつも身近にあり、そこに集うかけがえのない友人。簡単ではないんだよな、4人が集まってくだらない話にどうでもいい話に、でもなくなるとダメ。花火大会のキスから遥とアルトのギクシャクがあるわけで、あーやっぱり男女は違うのかと思うし、でも友情だけを求めるのは単なる綺麗事かな自分はとも思う。部活をやらないで無駄と思っていた時間を友人が大切な時間で見えないものが見えると言う、桜が綺麗とか思う事から何かが見つかると言い、そういう友達がいて羨ましいな。桜舞い散る場面から始めて桜の蕾で終わる物語

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    2023年11月05日
  • シネマコンプレックス

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    南部芸能事務所を読んでいる気分になるって、流れも人の書き方も、嫌いじゃない好きなんだろうな。1人の気持ちの吐露するから次に相手のページが読めるのは面白いし、繋がっているし、短編小説って呼ぶんだね。バイトと読んでもその中には世界があるので、仕事に上も下もない、とは言いながらバイトの心情がリアルでいいかな、土屋の様な女性はたくさん存在するし、先輩と呼び方にキレるとかエグい。加藤くんと付き合っても自分が嫌われる前に振るんだろう絶対に。最後にあの2人はあそこから始める?のか。長い冬だよね、上手くいくのかな

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    2023年11月05日
  • 家と庭

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    下北沢って数回しか行けてないけど、魅力ある街だから、そこに住むとか羨ましい。よしもとばななも読んだなあああ。ずいぶん濃い一年だったけど最後に大きな家で一人暮らしになるとは、本当先は分からない。最後に告白してあまねに振られて、ここで言うのか思うたけど、あとがき2ページで救われたんよ、良い終わり方、林太郎繋がりから芸能界の仕事するとはね。インドネシアのお父さんが一言も話さないのも味がある

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    2023年11月05日