畑野智美のレビュー一覧

  • 世界のすべて

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    いまだにこの世は恋愛するのが当たり前みたいな風潮があるから、恋愛しない人やしたことない人は引け目を感じて生きづらさを抱えることになる。人間的に劣ってる感覚に陥る。だからといって普通を目指すのではなく、何よりも大事なのは自分自身を深く理解して、周りの声に左右されない自分で生きていくことだと思った。そして多様な性があることを世間の人に知ってもらうことだと思う。本やドラマでどんどん題材にしてほしい。
    この本は装丁も綺麗で内容も装丁の雰囲気のまま、とても大好きな作品です。

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    2025年09月12日
  • ヨルノヒカリ

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    手芸店の雰囲気がとても良くて、私もこんな手芸屋さんで、またものづくりをしてみたいなと思った。
    そして、ひかり君と木綿子さんの関係性がなんとも心地良くて、恋とか愛とかそういうんではないけど、お互いを大切にできる関係がとても心あたたまり、じーんときた。

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    2025年07月31日
  • ヨルノヒカリ

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    以前に読んだ「世界のすべて」にも、通じているような多様性を意識させられる。タイトルから想像つかなかったけれど、日常のごはん描写がたびたびあるので、おなかが空いた…オムライスもクレープも食べたいです(*´﹃`*)

    『人と違うから、社会の隅で生きていこうとかも、思わなくていい。…うんざりするようなことを言ってくる人もいるかもしれない。でも、胸を張っていれば、何も気にせずに付き合ってくれる人が周りに増えていく。そのうち、自分のいるところが真ん中になる。』

    人と同じじゃないことで、悲しくなったり、苦しくなったりしてしまう。同じである必要はないはずなのに、隣の芝が羨ましくなる。あんなふうに生きたかっ

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    2025年07月17日
  • 海の見える街

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    拗らせて、拗れて、絡まって、ほどけて。
    青春かよっ。
    青春だよっ。
    4人とも、もどかしいわ。
    1話目の海と最終話の海って勝手に「同じ海っ!!」てなってニヤニヤしてもたけど同じ海よね?
    いやぁ、好き。

    ☆マメルリハ
    ☆ハナビ
    ☆金魚すくい
    ☆肉食うさぎ

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    2025年07月12日
  • アサイラム

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    心に傷を負った人たちの街。優しくて穏やかで、でも少しだけ息苦しさもあって。
    面談で、加害者側の視点で事件を語った被害者に対して担当者がかけた言葉「あなたはあなたが見たことを信じればいい。そしてそれを話せるようになってください」に、ハッとした。自分視点で物事を語るのは、主観的であまり良くないことのように思えてしまうけど、そんなことはないのかもしれない。

    すごくがんばっていて、がんばりすぎて周囲から心配されていて、その心配の通りくじけてしまった留美ちゃんを見ていて寄り添うことの難しさを痛感した。留美ちゃんが街を出た後どうなったのかわからないままなのが気がかりだけど、人生ってそういうものだから。畑

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    2025年07月05日
  • ヨルノヒカリ

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    手芸の魅力が読者の目に、細胞に、染み渡っていくような作品だった。
    手芸だけではなく、料理がでてくるシーンではどんな料理でどんな味のものなのか実際にイメージができるような描写で、猛烈にオムライスを食べたくなって夜ごはんに食べたくらいだった。
    名前のない関係性は、世間の目を気にすると居心地が悪く感じるかもしれないけれど、当人同士にとって心地よいものなのであればそれは本当に貴重で素敵な関係なのだと思えた。
    手芸が、性別やバックグラウンドが違う人同士をも繋いでいく。人との出会いは色んな形があって、わたしもそんな経験をしてみたいと思った。

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    2025年07月04日
  • 若葉荘の暮らし

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    現代の女性たち誰しもが一度は脳裏を過ぎったことがある将来への不安が物語を通して描かれていて、ドラマを見ているようだった。(ドラマ化してほしい)

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    2025年06月29日
  • 感情8号線

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    ネタバレ

    環状八号線沿いの荻窪、八幡山、千歳船橋、二子玉川、上野毛、田園調布を舞台にした連作。たまたますべての土地が土地勘があり、分かるので楽しめた。八号線は北から南に行くにつれランクが上がる、なるほどね。
    対照的にでてくる女性はみんなヘビーな恋愛。読むだけでDVは辛い、愛じゃない逃げてほしい。ニコタママダム、これは悲しい。それぞれの土地のイメージと女性がうまくリンクして、面白く読めた。改めて次はどこに引越そうか、と考えた。

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    2025年06月19日
  • アサイラム

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    ネタバレ

    アサイラム(asylum)とは、英語で「避難所」や「保護施設」といった意味を持つ言葉である。

    様々な加害行為を受けた心に傷を負った被害者が安心して暮らせる街を税金で賄っている。この世界は、彼女たちの理想郷だなと感じた。

    様々な問題から、現状だと実現は難しいと思う。
    しかし、私も、アサイラムのような避難所のような居場所を見つけたいなと思った。

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    2025年06月18日
  • アサイラム

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    こんな街が現実にもあったらいいのに。
    「そんなこと」と言われても、それを嫌だと感じたなら、それは「被害」でいい。

    社会的には相手を慮るのも大事かもしれないけど
    自分を一番大切にできる生き方をしたい。

    もっとキツイかなと思ったけど
    比較的マイルドな濃度で読みやすかった。

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    2025年06月15日
  • ヨルノヒカリ

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    心がささくれ立っている時に読んだので、この優しい空気が心に沁みた。

    子供の時から大変な人生を過ごし、安心できる家族を持てなかったひかり。そして、恋愛に興味の持てず性的なものにも拒否感があり悩む思いのあった木綿子。悩みながらも頑張ってきた二人がお互いの癒しとなるような、温かい居場所ができたこと、本当に嬉しく思った。お互いがお互いのまさに「ひかり」なんだと思った。

    司さん、その司さんを理解する家族、ひかりを家族あげて大事にしてきた成瀬家、その成瀬がひかりのことをとても好きであること。心がジーンとした。こういう心が温かくなる小説を読むと本当に幸せだなと思う。

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    2025年05月10日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    ラストは鳥肌が立った! そうきたか!

    こちらは長編小説。
    短篇集の「ふたつの星…」のバラバラのピースが、本書でひとつにまとまり世界が繋がった観覚に浸れた。

    時空は一本の線ではなく、何通りも並行している…パラレルワールドの話は他小説やドラマでも題材になっているが、とても良く構成されている。

    親の気持ちを思うと苦しくて堪らなくなった。

    どんな世界でも、出会うべき人、影響を受ける人とは巡り会う♡ どの世界でもみんな幸せを感じてほしい

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    2025年04月24日
  • ヨルノヒカリ

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    前情報なしで読み始めた。畑野智美さんの本は「大人になったら、」に続いてこれが2冊目。

    タイトルの「ヨルノヒカリ」。序盤で2つの意味を知る。でもそこからこの物語がどこに向かうのかわかりそうでわからなくて、先が気になって読むのを止められず一気に読み終えた。

    呼んでいる途中、朝井リョウさんの『正欲』を思い出した。

    多様性って何なのか。普通って何なのか。
    わかるような、わかってるような、よくわからない。
    日常でも、その感情はたしかに生まれているけど、うまく言葉にできない感覚っていっぱいある。
    そんな感覚や、「普通」って感じるものと勝手に比べて感じるもどかしさや不自由さに寄り添ってくれるような物語

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    2025年04月23日
  • 神さまを待っている

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    派遣切りに遭い、職と家を失った愛が行き着く先は__圧倒的リアリティで描かれる貧困女子の現実。何をしようにもお金が足りない。取り上げられるように希望や気力を失い、次第に揺らいでゆく価値観。私ならと考えずにはいられない...神さまはいるのだろうか。

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    2025年02月19日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    ネタバレ

    最初はなかなか進まなかったけど、途中からとてもおもしろくなりました。
    私も過去に彼を亡くした事があるので、重なることもありとても切なかったです。タイムマシンで、彼が生きてた頃にいきたいと当時も思っていました。
    お父さんとの再会の時、息子は顔が多少変わっても分かりますよね。2人の会話が切なかったです。お母さんの草餅のところも涙が出そうになりました。

    彼を亡くして数年後私が結婚の挨拶に行った時、彼の両親は泣いて喜んでくれました。その時は申し訳ない気持ちも大きかったのですが、母になった今は長谷川さんに幸せになって欲しいと思う気持ちが分かりました。

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    2025年01月31日
  • 世界のすべて

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     ひとりの青年の葛藤と成長を通して、性的マイノリティとして生きることの苦悩を描くヒューマンドラマ。
              ◇
     脚付きのグラスに紫色のシロップを注ぎ、氷を多めに入れてからソーダ水を加えて軽くかき混ぜる。そして丸くすくったバニラアイスを載せさくらんぼを飾る。喫茶ブルーのクリームソーダの完成だ。

     ストローを添えてトレイに載せ、女子高生2人が向かい合って座る壁際の席に運ぶ。歓声を上げさっそくスマホでクリームソーダを撮り始める彼女たちに「ごゆっくりどうぞ」と声をかけ、カウンターに戻った。

     ランチタイムが終わっても店内には結構たくさんの客がいてめいめい寛いでいる。
     ブルーは40

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    2025年01月19日
  • 消えない月

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    2024/11/27
    以前から買ってずっと保管してたこの本にようやく行き着くことができました。
    あんまり明るくない話なのかなと思いなが読み進めました。
    マッサージ店でマッサージ士として働くさくらと、その店に客としてきていた松原さんという男性とこの2人は恋人関係になるのですが、だんだんと松原さんの本性が現れてきてさくらさんや弟の和樹、元同じ職場の池田さんなどなど周りの人たちは四苦八苦することになります。
    さくらと松原の視点が交互に描かれて話が進んでいくのですが、人の気持ちはこうもすれ違い、特に男の側がストーカーへと変貌していく思考の過程にはこういう事があるのかと読んでいてとても危機感を持たされま

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    2024年11月27日
  • 神さまを待っている

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    ネタバレ

    話が進むにつれ内容が重くて辛すぎて途中で読むのを辞めようか正直考えた。
    しかし最後まで読んで大正解だった。

    愛のホームレスになってからの苦悩や、「貧困というのは、お金がないことではない。頼れる人がいないことだ」という本書の肝となるフレーズから、自分には頼れる存在がいることのありがたみを感じた。

    また、愛が途中相手のことを信じられなくなってしまう場面では、過去の自分と重なって少し辛くなった瞬間があった。しかし、相手を信頼することも大事で、相手に信頼される人に自分はなりたいと思えるきっかけになった。

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    2024年11月13日
  • 神さまを待っている

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    仕事を失ってから、あっという間に世の闇に接することになる主人公のじわじわとした転落の姿がリアルすぎる。普通に暮らしていたはずなのに、少し外れたところ(それでも日常に背中合わせなくらい近い距離)には闇がぱっくり口を開けて主人公を待っている。

    読み始めた時にはポジティブな印象を持っていたタイトルも、意味がわかった時にはあっと驚くとともにヒリヒリした気持ちになってしまった。でも、これ以上にこの作品を代表するタイトルもないと思う。

    フィクションでありながら貫かれるリアリティこそが、このお話を圧倒的に刺さるものにしている。
    読んでみて辛い気持ちになったけれど、読めてよかった一冊。強烈で痛切な読後感を

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    2024年08月30日
  • 国道沿いのファミレス

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    ネタバレ

    ファミレス社員の佐藤はネット批判され、故郷のファミレスに飛ばされた。錆びれている街には活気や賑わいは一切ない。本社に戻るまでの辛抱と考える佐藤だが、いつの間にか店員・地元の人間関係に巻き込まる。地元には親友のシンゴがいてそれなりに楽しいが、シンゴの過去や結婚問題、佐藤の新しい恋人・綾の過去、バイトのストーカ行為など勃発。何故かそこにヤバイ自分の父親が!畑野作品の魅力は過去の自分とのリンクもあり、大いに共感したりする。また登場人物が多様でヤバイ奴やイイ奴も出てくる。そこが畑野作品の重厚さと醍醐味だろう。⑤

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    2024年08月15日