畑野智美のレビュー一覧

  • 宇宙の片すみで眠る方法

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    婚約中の彼を事故で喪い、しかも彼が年上の既婚女性と共にいたということで眠れなくなった女性が、デパートの寝具売場で働くことになります。

    読んでいくうちに、自分に合った枕、マットレス、掛布団って、熟睡するために大切なんだなと改めて思いました。著者が以前寝具店店員だったこともあって、寝具の選択はその人の頭の大きさや体型などと関わりがあることなど、詳しく書かれていました。

    小説では、わかりやすいセクハラとパワハラ、そしてわかりにくいモラハラについても書かれていました。人を愛することは、その人の気に入るようにすることではないと気づかされました。

    悲しみと共に過ごし、語り合い、向き合い、そして自分を

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    2025年12月03日
  • アサイラム

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    心に傷を負った人々が暮らす街、アサイラム。
    大学時代に同じサークルの男性から、同意のない性加害を受けたスミレはその街で暮らすようになる。
    心に傷を負った人々が暮らす街、なんて重たいのだろう。

    この街に住む雪下くんはとても幼く見えたが、スミレと変わりない年齢だった。
    生育環境が特異だったので、雪下くんは電車に乗ったことがない。
    ひとりで出かけられない。
    親は愛情から、彼を一人で行動させなかったのだ。

    登場人物は少なくはなかったが、一番心にの響いたのは雪下くんだった。

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    2025年11月30日
  • アサイラム

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    「アサイラム」とは
    避難所や保護、亡命という意味。

    物語は、いじめやDV、性被害などで
    心や身体に傷を受けた人たちが住む街に
    大学生の頃に性被害を受け、癒えない傷を持つ
    真野スミレ。

    そんな彼女が働く雑貨で同じくそれぞれに
    傷がある人たちとともに過ごしていく日々が
    丁寧に描かれた作品になってます。

    畑野さんの作品の好きなところは、
    キャラクターの感情面を繊細描写している部分です

    傷ついて別の場所て過ごしていても
    人と人が関わる中では何かしらの問題や悩みが
    出てきます。
    そういう時に他者重視の考えではなくて
    時には自分のことを大切にすることも必要なんだと
    感じました。

    物語に出てくるキ

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    2025年11月26日
  • 世界のすべて

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    静かで、するすると読みやすい。
    自分も少し前にデミロマンティックという言葉を知り、必ず「そんな長い間何で彼氏いないの?」と言う言葉にうんざりしていた身としては僅かに救われた気持ちになったので、主人公の気持ちにも共感した。
    主人公はどこまでもフラットな立場に見えるけど、そんなかれにすら偏見がある(自覚はしている)。きっと自分もそうなんだろう。都度客観的に自分を見つめ、気にしていけたらいいと思う。

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    2025年11月21日
  • 若葉荘の暮らし

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    コロナの影響を受け、収入が減ってしまったミチルは家賃の安い家に移ることに。そこは40歳以上独身女性限定のシェアハウス。

    孤独死はしたくないとか、自立しつつも誰か寄り添い暮らす、とかで実際需要ある気がするが、世の中色々な人もいるからなぁ。

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    2025年11月07日
  • アサイラム

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    内容はとても重いのに
    アサイラムの生活が静かでだいぶ好みでした。
    心に傷を持った人たちで暮らしていくなんて
    理想的かも。私も住みたい。

    性被害ではなく性加害、
    言葉一つとっても違うものですね。

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    2025年11月05日
  • ヨルノヒカリ

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    一般的・平均的に見えても実際はそうでないこともあるし、世間一般の形が正しいなんてなくて、そこに焦りや嫌悪を感じずに、2人や家族のペースや考えで幸せの形を築いていけばいい。それぞれの葛藤を描きながらもヒカリと木綿子さん、そして周囲の成瀬くんや司さん等登場人物が皆愛に溢れ優しく見守ってくれ、温かい気持ちになれる物語でした。

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    2025年11月03日
  • 世界のすべて

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    セクシュアリティが主になっている本。自分が生きやすい場所、幸せを感じられる場所、自分らしくいられる場所、そんな場所を見つけられていることが素敵だとおもう。世界にはいろんな人がいて、自分の知っていることが全てじゃない。知らないこと、出会ってきていないことや人を、変わった人だと思うのではなく受け入れ合える、認め合える社会になるといいな。

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    2025年11月02日
  • 大人になったら、

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    35歳、独身女性の止まっていた時が動き出す。仕事でも恋愛でも、その時が来たら歯車が急に動き出すことがあるけど、今まさにその転換点を物語通して見ることができて、あったかもしれない人生の追体験。
    最初からメイちゃんの心配はしてなかったけど、正直言って、みっちゃんは心配。

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    2025年10月29日
  • 大人になったら、

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    30代半ばの独身女性メイが仕事、恋愛、自身の将来に向き合い、悩みながら少しずつ自分なりの答えを見つけていく過程が描かれた小説。

    ジャンルは恋愛小説となっていましたが、物語のメインはメイの内面の成長だと思いました。恋愛要素は少しのスパイスという位置付けです。

    周囲が変化していく中で、自分だけが取り残されているんじゃないかと焦りや不安を感じたり、自身の結婚観や、仕事、人との関わり方を見つめ直す。この年齢の心境がリアルに描かれていて、メイと歳が近ければ共感する部分が多そうです。

    恋愛面は奥手でなかなか進展しないやり取りがとても可愛らしく、微笑ましい気持ちになります。
    人生のターニングポイントに

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    2025年10月25日
  • 世界のすべて

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    ジェンダーや恋愛指向を描く作品。
    物語りなのでちょっと綺麗にまとまりすぎている感はあるものの、
    とても優しい世界、かつ無理をしすぎずに生きていくところが良かった

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    2025年10月25日
  • ヨルノヒカリ

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    恋愛感情を知らない木綿子(35歳)と幼いころから孤独だった光(28歳)。光が住み込みで木綿子の家に住むようになる。
    ともに生活は出来るのだが、感情に名前がつかない日々が続く。過去のしがらみや他人の視線。
    そんなものはどうだってよかった。ただ一緒に居たい、それだけで表せる関係は恋でもなく、新しい寂しさを埋める形だった。
    最後まで言語化する必要のない心地よさを感じた。

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    2025年10月16日
  • 若葉荘の暮らし

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    時々現れる黒い影が気になった…
    主人公以外も見てるんだよね。先の見えない不安とか、この後訪れる不幸みたいなものの暗示かな。
    キャラがたっていて面白かったけど、主人公がなんか好きになれない。ぶっきらぼうな感じが最後まで苦手だった。ストーリーや設定は好きだし、ドラマ化したら絶対見るやつ。

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    2025年10月13日
  • 世界のすべて

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    表紙が素敵で読もうと開きました

    何が正解とか絶対とかはない
    自身の境遇に名前があることで救われる、安心出来るときがある

    でも逆に、こういう人達はこう、と勉強した気になって決めつけはしないで
    ひとりひとりをみて、向き合いたい

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    2025年10月08日
  • アサイラム

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    自分の日頃のおこないを振り返ってしまいますね。今までもたくさん傷つき、傷つけてきたであろう過去までも振り返ってしまいます。ツラい。

    本作は、性加害(あえて性加害と言います)にあった主人公スミレが行政の支援によって支えられている市に住んでいます。
    昔からの住人もいますが、虐待やいじめなど様々な被害者の方々が移り住んできていて、傷つかないためのルールのもとに暮らしています。
    むやみやたらに相手の過去を聞かない。
    その場にいない人の話はしない。など、当たり前であるような、でも実はそれでコミュニケーションをとることが普通になってしまっているような、うー、考えさせられる。
    人は怖い。他人と関わらなけれ

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    2025年10月08日
  • 世界のすべて

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    静かで、あたたかくて、とても良かった。
    周りと違うことは決して「おかしい」ことではないけれど、「普通」と呼ばれる枠に入れないことを焦ったり苦しく思ったりする気持ちは分かるなぁと思いながら読んでいた。

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    2025年10月08日
  • 世界のすべて

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    多様性。アセクアロマで悩む主人公。
    カフェ開業を目指し勉強を兼ねカフェで働く。カフェの雰囲気なのか、穏やかに流れる空気感が心地よい。

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    2025年09月30日
  • ヨルノヒカリ

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    なぜかはじめ飲食店の話と思っていて、主人公と同じようにまちがえた!と思ってしまった 暖炉の前にいるみたいなきもちになる本

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    2025年09月23日
  • ヨルノヒカリ

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    何か行動を起こした時、馬鹿にするような事を言われたとしても、自分を信じて、胸を張り行動し続ければ、次第に自分を理解し、応援してくれる人だけが残り、そのうち、自分のいるところが真ん中になる。

    人と人との関係性を改めて考えさせられる小説。

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    2025年09月23日
  • アサイラム

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    加害行為により傷ついたひとたちの再生への話です。深く考えさせられるため、読後感はかなり重めです。
    被害者への支援の必要性が、今になってやっとクローズアップされてきたように思います。その究極系とも言えるのが、作中に登場する街です。行政がここまで取り組むことは十中八九ないので、実現することはないのでしょうが。。
    この話の中で難しいと感じたのが、二次的な加害行為についてです。性加害では特に、そんなの大した事ないしいつまで引きずっているの、と言ってしまいそうになる自分に気付きました。被害者をただただ追い詰めてしまう言葉です。
    街でのルールとして、他者に深入りしない、噂話をしない等がありました。それはす

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    2025年09月19日