畑野智美のレビュー一覧
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辛い時ほど周りが見えなくなって、過去に囚われて、客観的に見れば「そっちじゃないよ」と言いたくなる方へ突き進んでしまう。主人公ほどでないにしても、そういうことには身に覚えがある。
どん底にロープを垂らして引っ張り上げてくれる人、そのロープを掴んで上に登るまで諦めない人、助かるためには双方の力が必要なのだ。でも現実は、ロープがあっても掴む勇気が持てないケース、途中で手放してしまうケース、ロープが弱すぎて支えられないケース、そもそもロープ自体見つからないケース、色々あって、全員が全く安全に幸福に生きられるわけじゃない。主人公以外の登場人物たちによって、そういう色々なケースを提示されて、その一つ一つが -
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あーこういうところいいなぁ
私も住みたいなぁ。
こういうところで老後過ごせるなんてことがあるなら夢みたいだなぁ。と読みながらすごく惹かれました。
今の時代、少しづつ格差や、あといろいろ選べるからこその多様性が、広がっていて、少し将来的に不安を抱えている人って思っているより多い気がします。
それは、この本にもあるけれど
コロナという少し前には考えつきもしなかったことが世界中で起こり、人との距離感がガラッと変わってしまった
今となればその距離感にも慣れて
対応できる自分がいるけれど
真っ只中の時は、それぞれ個人の価値観の違いの中孤独な気持ちにもなった記憶は忘れられない。
そういうのもあるのかもし -
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ネタバレ勤務先の廃業、災害で住む家も失った、身寄りのない28歳の男性。
彼が住み込みで働くことになった手芸用品店の店長は、「恋愛感情」が理解できないことに悩む35歳の女性。
一緒に暮らす中で、ゆっくりと心を通わせていく様子が優しい世界でした。
お互いに、相手が人には話せない(たぶん、自分でもうまく言語化できない)悩みを抱えていることに気づきながら、「自分に話してくれなくてもいいけど、いつか話せる相手を見つけてほしい」と思っているのが印象的でした。
そして、孤独感を感じている二人が、実は周囲の人たちに支えられているということに気づいていく様子にも心が温まりました。
最後が「…?そこで終わっちゃうの? -
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多様なセクシュアリティがテーマの一冊です。最近になってよく見かけるようになったテーマですが、今作はセクシュアリティのグラデーションにまで言及されていて、勉強になりました。
はじめは、主人公の鳴海くんのまるで第三者のような淡々とした世の中への目線に、苦手かもと思いながら読み進めました。それが、段々と彼の心情があらわになり、人間味が出てきたからか、話に没頭することができました。
子どもに対するセクシュアリティの対応は難しいですね。どんなセクシュアリティでも受け止められる大人でありたいけれど、親であったり関係が近ければ近いほど、苦労のない『普通』を願ってしまう気がします。 -
Posted by ブクログ
恋が出来ない二人の愛の物語。
木綿子、恋愛感情が持てないことに悩む35歳。祖母から引き継いだ手芸店店長で凄い美人。光、恋愛依存症の母親の為にいびつに育った28歳。ごくまれに切れる事はあるが、普段は優しく、どこか子犬を思わせる男子。
勤めていた飲食店が閉店し、住んでたアパートも取り壊しのために追い出された光が、間違って木綿子の手芸店の募集に応じたところから物語が始まります。
良いですね。
流行のLGBTの物語に含まれるかもしれませんが、、変に虚勢を張って声高に主張することもなく、暖かく主人公を見守っている感じです。やや善い人が多すぎる気がしますが、人物配置も面白い。
はじめて初めて読んだ畑野さん