畑野智美のレビュー一覧

  • タイムマシンでは、行けない明日
    ポプラ並木さんのベスト11の中に入っていて、私が未読だった一冊。

    SF。私はそれほどSFが得意分野ではないのだが、パラレルワールドの物語はその中でも割と好きな分野(*^▽^*)

    プロローグから本編に入っていくあたりが、どうにも読み辛くなかなか頭に情景が入ってこない(-。-;
    会話文の連続が、誰が...続きを読む
  • 若葉荘の暮らし
    40歳過ぎ限定のシェアハウス
    入居されている方々が、みんな個性的でそれで
    嫌な人が1人も出てこない。

    今は選択肢が多すぎるから、考えも悩みもそれぞれな中で自分と似てる悩みをもっていたりして…
    ほっとできる小説でした。

  • 若葉荘の暮らし
    若葉荘の住人のように普通の人なのに、漠然とした不安とか心配に押しつぶされそうに思っている人はいっぱいいると思う。でも世の中にはもっと大変な思いをしている人がたくさんいて、そんな漠然としたものに押しつぶされてはいけない、人を頼ってはいけないと考える人が今の日本には多い気がする。
    人と比べてどうこうじゃ...続きを読む
  • 若葉荘の暮らし
    女性特有の悩み、不安。わかるなぁと思いながら読んだ。ミチルの「自分自身を信頼できるようになりたい」という言葉が刺さる。確かに。今からでも遅くないかも。そうなりたいとおもった。
  • 夏のバスプール
    最近何故か青春ものが続く。主人公・涼、夏休み直前の登校中、同じ高校の女子・久野ちゃんにトマトを投げつけられる。久野は野球好きの弟が中学でいじめられたことで仙台から転校してきた。久野が野球部の西澤と付き合っているという噂。涼の元カノの微妙な距離感、親友カップルの関係もおかしい。涼は自分では気づかないう...続きを読む
  • 夏のバスプール
    夏になると読みたくなって今年もまた読み始めました。
    学生のときの夏休み直前〜夏休みの期間って本当に魔法のような特別な時間で、大人になればなるほど恋しくて。あの時の感情にまた出逢いたくなります。
  • 若葉荘の暮らし
     主人公は望月ミチル、40歳ながらアルバイトで生計を立て、未婚、彼氏なし。コロナ禍でもありバイト代が減っていたことから、今後の生活に不安を感じ、 40歳以上独身女性限定のシェアハウス「若葉荘」に引っ越すことに決めた…。管理人のトキ子さんをはじめ、入居しているのは、様々な事情を抱えながらも今を精一杯生...続きを読む
  • タイムマシンでは、行けない明日
    普通に面白いエンタメなのですが、ロボットだとかバーチャルだとかそういう近未来要素は特に本筋とも何の関係もないので、別にいらなかったのでは?と思ってしまいました。そういう要素が作品を陳腐にしてしまっている感じです。
    でも、基本的には面白くサクサク読めてよかったです。
  • 若葉荘の暮らし
    40歳以上の独身女性の人が入居できる若葉荘。
    みんな、それぞれに女性であるがための悩みを抱えている。住民間の関わりのなかで、考え、気づき、人生を切り拓いていく様子が爽快です。
    若葉荘みたいな場所って素敵だなと思う。
    女性は選択肢が増えたことが貧困を招いた。 男性は選択肢が少ない
    納得した、選べるもの...続きを読む
  • 若葉荘の暮らし
     中年に差し掛かった女性の、真の自立を描いたヒューマンドラマ。
     畑野智美さん作家デビュー 10 周年記念作品。
             ◇
    就職氷河期世代で、40歳になるまでアルバイト生活。独身で恋人ナシの地味めの女性、望月ミチルが主人公。

     コロナ禍でバイト先の洋食屋が時短営業となり、時給暮ら...続きを読む
  • 消えない月
    被害者視点と加害者視点が交互に展開し、終始緊迫感の連続。
    加害者ストーカーの心理描写が凄くリアルで、心底恐ろしい。
    現実であるストーカー事件の犯人も、こういう極端な心理状況なんだろうなと、ある意味納得した。
    被害者は優しすぎるし、自分にも悪いところがあった、なんて思ってしまう甘さはある。
    でもこんな...続きを読む
  • 国道沿いのファミレス
    以前、歌手の方が「地方の人間にとって国道は大切」と仰っていた。生活の要なのだろう。その国道にあるファミレス。近くに大きなショッピングモールが出来て、今後の見通しは不明。主人公の境遇と良く似ている。2つの景色が合わさる中、主人公は「ちゃんとした社会人になる」事を目標に淡々と生きる。

    仕事して、彼女も...続きを読む
  • ふたつの星とタイムマシン
     「タイムマシンでは、行けない明日」と登場人物がリンクした短篇集。ただし、こちらの方が先に出版されている。自分は「タイムマシンでは…」の方を先に読んだので、本書はサイドストーリー的に読むことができた。どちらを先に読むべきということはないので、好きなほうから読んでいいと思う。ただ、両方を読むことで、登...続きを読む
  • ふたつの星とタイムマシン
    7話からなる短編集。
    こんなのあったらいいな~なんて想像されがちな、今現在では非科学的な物を実際使ってみたけど、結局は自分で決断して行動しないとね・・・そんなお話。

    各お話の登場人物は少しずつ関わっていたりいなかったりの距離感で登場します。

    全体的にほんわか幸せなお話。
    いじわるや血みどろな部分...続きを読む
  • ふたつの星とタイムマシン
    タイムラインや超能力、瞬間移動など科学や物理で解明できない能力やものたち、科学で解明できる人間ロボットなどが登場する短編集。
    繋がりがある物語も。

    少し生活が豊かになったり、逆に親友との関係がぎくしゃくしてしまったり…一見便利にも思えるこれらの力だけど、力を使えばその分、その人に何らかの影響を及ぼ...続きを読む
  • タイムマシンでは、行けない明日
    タイムトラベル作品のなかでは珍しい展開。
    大体こういうのは、何度もタイムトラベルを繰り返して長谷川さんを救ってハッピーエンドか、タイムトラベルをしたあとに魚住さんへの気持ちに気づいて戻ろうとするかの2択だと思ってたけど、一度だけタイムトラベルしてそのまま10年以上その時代で生き続けるのは驚いた。
    ...続きを読む
  • 罪のあとさき
    卯月くん家の訳アリ品の蟹を家族で食べるところが妙に心に残りました。
    卯月くんの優しいけれどどこか幼い危うさもあるところが、中学と大人時代を織り交ぜられて表現されていき、どんどん読み進めていってしまいました。
    受け入れられる渡辺さんは凄いと思いますが、彼女もしたたかな強情さがありますね…
    とても面白い...続きを読む
  • 消えない月
    さくらと松原の交互の視点で話しは進む。
    松原はわりと早い段階でモラハラ感を出し、さくらは別れを切り出すのだが、、
    松原のなんでも自分に都合のいいように妄想していく様が怖い。
    追い込まれるように、どんどんネガティブ思考になっていくさくら。私が悪い。私が我慢すれば全てまるく納まる。と考える。これ、、昔の...続きを読む
  • 神さまを待っている
    派遣切りをきっかけに、住む家を失い、出会い喫茶で男性を待つようになった26才の愛。ワリキリ=売春には抵抗がある。なぜなら、PCが使えて事務仕事ができる自分は、そっちにいかなくてもやっていけるから──
    私の家族は仲良しではないにしても、これまでの人生を支え、認めてくれる、ありがたい存在です。親無しに生...続きを読む
  • 神さまを待っている
    初めて読む作家さんの本
    読み初めから最後までページをめくる手が止まらなかった
    今まで生きてきた私とは遠い世界の話
    でも実はすぐ隣にある話

    文具メーカーで働いていた26歳の「愛」が派遣切りに遇う
    母は他界していて再婚している父や新しい家族とは疎遠
    友達は多いが頼れる人はいない
    愛は漫画喫茶に住み
    ...続きを読む