畑野智美のレビュー一覧

  • 30代後半、独身、ひとり暮らし

    Posted by ブクログ

    日経の書評で面白そうだったので、買って読んでみる

    特定の世代の特定の属性をもった人をテーマにしたようで、フリーランスのみならず会社勤めの給与所得者でも会社経営者でも、既婚者でも子育て中の人でも持っているであろう不安感、閉塞感がとても細やかに描写されている

    男尊女卑的な価値観を持つ男性の存在は、世代的な問題なのだろうか?
    おっさんはいつまでも価値観をアップデートできないということは、共通認識として定着しているの?

    自分はそうじゃないと思いたいけど、そういう一面があるかもしれないことには気をつけていなきゃ

    0
    2026年06月28日
  • 宇宙の片すみで眠る方法

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルと表紙絵から想像したのは、なんらかの理由で眠れない女子が、様々なアドバイスをもらいつつ、睡眠と生活を立て直していく話。ざっくりとはそうなんたけど、思ったより重い感じだった。

    主人公の依里は、婚約者の直樹を事故で亡くしている。出張だと言って、既婚者の女性と温泉旅館に泊まり、帰りにバス事故で2人とも亡くなったのだ。眠れなくなった依里は、たまたま訪れた寝具店でお勧めの寝具を一式買って、どうにか眠れるようになる。そして、今はその寝具店でパートとして働いている。そこへ偶然、直樹と共に亡くなった女性の夫、高橋が客として訪れ、直樹に囚われていた依里に少しずつ変化が…。

    話の核として、連れ合いを不倫の果てに亡くしたかもしれない、依里と高橋の心の軌跡がある。
    そこへ依里の仕事を通して、枕やマットレス、羽毛布団の知識が披露される。私は、すごく勉強になった。
    もう一つ、寝具店のパワハラマネージャー、お客さんのモラハラダンナ、自分のことは後回しになりがちなお母さん、など、抑圧される女性の描写もある。そして、依里と高橋も、自覚ある無しの違いはあるものの、相手に合わせてしまう面があるという推察が語られる。相手が亡くなってるだけに、自覚のなかった依里は特に複雑だろうなあ。2人が本当に不倫関係だったかどうかは、直樹が巻き込まれた感があり、でも真相は永遠にわからない。依里も高橋も私もモヤモヤである。

    依里と高橋が、2人で事故現場を訪れ、なんらかの区切りをつけられて、それぞれ自分の人生を考えられるようになったのは、後味の良いラストだった。2人は今後付き合うのかどうかは、ちょっと曖昧なままで消化不良だけど!

    0
    2026年06月27日
  • やるせない昼下がりのご褒美

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ほっこり短編集。
    一番最初の島本さんのだけ不倫ネタで、好きなジャンルじゃなかったけれど…他の話はほっこり読めた。
    織守さん、友井さん、名取さんの話が好き。

    0
    2026年06月23日
  • 大人になったら、

    Posted by ブクログ

    面白かったです。
    恋愛や結婚にマニュアルはない。35歳は若者ではないけど最近は失敗を恐れて恋愛をしない若者が増えているらしい。
    この主人公が先生を気になる人になり最後は上手く行く気配で終わるのが良かった。
    後苦手な後輩が段々と可愛く見える所が面白かったです。
    恋愛に悩む人、特に30代には刺さるかなと思います。
    畑野さんの本初めてでしたが、読みやすさや色々考えさせられて他の本も読みたくなりました。

    0
    2026年06月23日
  • 宇宙の片すみで眠る方法

    Posted by ブクログ

    恋人が不倫相手と事故死してから眠れなくなった依里。
    自身が働く寝具店に、その不倫相手の旦那が訪れた…。
    表紙の可愛さから、まさか、こんなちょっと重い話とは思わず。
    結婚間近だった依里にとって、恋人の不倫は寝耳に水で、何があったかなんてもう聞く事が出来ない。
    彼への思いや、寝具店での接客で毎日がいっぱいいっぱい。切り替えが出来なくてもどかしくてなかなか前に進めない気持ちに自分も寄り添っていると本当に辛い。
    寝具の説明が結構的確で、枕やマットレスが体に合ってないと疲れが取れないなどその辺もためになった。

    0
    2026年06月20日
  • 30代後半、独身、ひとり暮らし

    Posted by ブクログ

    主人公夏帆は漫画家。一冊目に出した節約というテーマと、美人漫画家という話題性からそこそこ売れっ子に。彼氏は脚本家だけどヒモみたいなフラフラした人。
    独身のライフバランスやお金事情や恋愛や家族に相続など気になることが満載で参考になったり興味深い内容だった。

    0
    2026年06月14日
  • 30代後半、独身、ひとり暮らし

    Posted by ブクログ

    人それぞれ悩みがある。何が幸せかはわからない。お金が沢山あるから、成功ではない。お金があっても幸せだとはわからない。自分に力をつけることは大切。勉強、努力。

    0
    2026年06月14日
  • 宇宙の片すみで眠る方法

    Posted by ブクログ

    寝具ってちゃんとしたの使った方がいいのが
    よ~っく分かったし
    仕事のやり方って自分の納得できる方を選ぶ方が
    やっぱりよい。

    0
    2026年06月12日
  • 宇宙の片すみで眠る方法

    Posted by ブクログ

    不思議な話だった。
    けっこう衝撃的なイベントがあったなか、淡々と仕事に取り組む姿勢や話の展開が、逆に感情を押し殺して必死に生きてる姿を想像させる。
    とても静かに、紆余曲折しながら、自分の感情を出せるまでに回復するストーリー。
    みんなが、一人でも安心してゆっくり眠れるようになりますように。

    自分に合う枕、気になってきた。

    0
    2026年06月07日
  • 消えない月

    Posted by ブクログ

    ストーカーこわい
    認知の歪みこわい
    どんだけ周りの人に言われても自分が思ってることが正しい、って思い込んでどんどん正当化できるのもこわい

    0
    2026年06月02日
  • 30代後半、独身、ひとり暮らし

    Posted by ブクログ

    日本って年齢によって生き方とかライフスタイルひとまとめにしがち
    何歳までは学生で就職して何歳になったら結婚して子供がいて役職がついてetc…
    人間の数だけ生き方があってそれを尊重し合える日が来るといいね
    そんでお金の心配しなくていい日も来るといいね
    クズ彼氏と付き合う日は来なくていいね( ^ω^ )

    0
    2026年06月01日
  • 30代後半、独身、ひとり暮らし

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった!タイトルからするとよくあるイラストエッセイの小説版みたいな話かと思ったら、もっと深く、大人の小説だった。
    主人公夏帆さんはもちろん努力したしてるけど、イラストエッセイの漫画家として成功してるし見た目もきれいでモテて、誰にでも悩みはあるが、結局恵まれていると思ってしまった。出てくるいろんな女性も背景はいろいろ。結局人それぞれ。だけど、夢中で読んだ。自分とは立場が異なるけど、その場に同席してるかのように読めた。貝塚くんとくっついてくれた方がよかったのにな。終わりは少し納得していない。

    0
    2026年05月31日
  • 夏のバスプール

    Posted by ブクログ

    胸キュン青春恋愛小説

    東日本大震災の翌年。夏休み前の数週間。
    主人公・涼太は、被災して転校してきた久野ちゃんが気になっている。可愛くて少し変わり者の彼女から、トマトを投げつけられるという奇妙な出会いをきっかけに、二人は親しくなる。

    涼太は高校に上がって部活をやめ、成績も悪いし、恋人もいない。親しかった友人の一人は高校進学を機に不登校になってしまい、また、別の親しい友人同士のカップルの関係性も気になる。
    そんな、ままならない高校生活。

    だからこそ、久野ちゃんとのやり取りは爽やかで甘酸っぱい。
    恋っていいなあ、と思える一作。

    0
    2026年05月30日
  • やるせない昼下がりのご褒美

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    【あらすじ】

    あの人と過ごす「おやつ」の時間が、
    今日を乗り切る力をくれる。
    おいしいものを愛する作家陣が、
    心とおなかの空腹をあたたかく満たす短編小説集。

    ●作品紹介
    妻子ある政治家と逢瀬を重ねる画家の朱莉。
    マスコミを避けるため延泊した伊豆の山奥のホテルで回想する、
    これまでのこと。
    ――島本理生「楽園の代わりのカッサータ」 

    なりゆきから、派手めギャルとして高校生活を送る陽子。
    クラス替えで再会した関優征は、かつて放課後をともにした相手だった。
    ――織守きょうや「ファースト・アンド・オンリー」

    両親の交通事故がきっかけで瀬戸内海の島に住む叔父に引き取られた碧。
    果樹が茂る庭の手入れをし、
    その恵みをいただく中で回復していく少女の物語。
    ――友井羊「春とマーマレード」

    アイドルグループの一員として活動している泉水。
    テレビ番組のお題で、まもなく卒業するメンバーの大地と一緒に、
    スイーツをプロデュースすることに。
    ――畑野智美「アンパッサン」

    息子の大学進学にあわせて上京した尋乃。
    そっけない息子の隣で思い返すのは、
    幼い彼とふたりで東京に滞在したときの記憶で……。
    ――名取佐和子「ドーナツ息子」

    休学中の高校を中退して、食の仕事に進もうかと悩む美也。
    東京で郷里の友達、瀬里が暮らすシェアハウスに滞在するなかで、
    食事とスイーツづくりを担当することになり――。
    ――伊吹有喜「ストロベリーの歌」

    【個人的な感想】
    どの話もほっこりするだけじゃない、深い悲しみや辛さが描かれていて読んでいて飽きなかった。

    0
    2026年05月28日
  • 30代後半、独身、ひとり暮らし

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    30代後半という人生の転換期の女性たちの不安や揺らぎを、誇張することなく丁寧に描いた作品だ。主人公は仕事も生活もある程度成り立っており、決して不幸ではない。しかし、どこか満たされない。このままでよいのか?という問いが浮かび上がる。若い頃のように何かを獲得することよりも、何を手放し、どんな孤独と付き合うかが重要になる年代のリアルが伝わってきた。このような誰にでもある気持ちに寄り添うような空気感が印象的。生きづらさの言語化しづらい感情を掬い上げるところに、畑野作品の魅力があるのだろうと男性目線でも感じた。④

    0
    2026年05月27日
  • 水槽の中

    Posted by ブクログ

    畑野智美さんの『水槽の中』を読みました。
    ​読み終わったあと、しばらくぼんやりと自分の高校時代を思い出してしまった。

    この物語に描かれているのは、同じ高校に通う遥、マーリン、バンちゃん、アルトの4人の1年間。友情、恋愛、勉強、そしてなんとなく見え隠れする将来の不安……。誰にでもある、でも二度と戻らない特別な高校2年生の日々です。

    ​ドラマチックな大事件が起きるわけではありません。むしろ、どこにでもある「平熱の日々」。でも、だからこそ彼らの心の機微がダイナミックに伝わってきて、胸がギュッとなる。

    ​「水槽の中」というタイトルが、まさにあの頃の、世界のすべてだった狭くて透明な空間を象徴しているようで、なんとも引き込まれました。

    ​大人になって忘れていた、あの頃のヒリヒリした空気感に浸りたい人におすすめしたい一冊です。

    0
    2026年05月21日
  • 30代後半、独身、ひとり暮らし

    Posted by ブクログ

    30代後半って、生き方がバラバラに分かれていくタイミングなのかも。
    学生時代はみんな同じような感じだったのが、結婚するしない、離婚するしない、子どもを持つ持たない、介護ありかなしか…様々な選択を経て、今の状況がある。体調不良も重なったりすると、色々不安になるのもわかるなぁと思いながら読んだ。
    そして、ピタッとハマる雑誌がないというのも同感。ハイブランドがたくさん載っているものはただの憧れでしかないし、節約術ばっかりというのも面白くない。そういえば、雑誌も読まなくなったなぁと。
    主人公の夏帆は漫画家として成功しているし、そんなに悲観的にならなくても…と思うけど、これは周りの男に恵まれなかったせいに違いない。
    私だったら、年が離れていようとも貝塚さん一択!
    夏帆が色々なものを吹っ切って、これからの暮らしを楽しんでくれますように。

    0
    2026年05月21日
  • 神さまを待っている

    Posted by ブクログ

    文具メーカーで働いていた主人公が派遣切りにあい、あっという間にホームレスになってしまう描写がリアルでした。
    参考文献の量がとても多く、しっかり勉強してから書かれた物語なのだと思いました。

    何か悪いことをしたわけでもなく、真面目に生きていてもちょっとしたことで貧困に陥ってしまうのは今でも実際に起きていることですね。
    主人公の愛は少し危機感が足りない…?と思う場面も確かにありましたが、困った人がセーフティネットに繋がりにくい現状の方が問題と思います。

    愛ちゃんだけでなくナギちゃんやサチさんが今後どうなるのかが気になりました。

    0
    2026年05月17日
  • 若葉荘の暮らし

    Posted by ブクログ

    こんな場所、こんな人の関係あったらいいなぁーと思いながら読んだ
    ここに住んで悩みが前向きになり成長していく主人公

    文章も軽くて読みやすかった

    0
    2026年05月17日
  • 宇宙の片すみで眠る方法

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    婚約者の直樹が亡くなってから不倫していたかもしれないという疑念が残ってしまった依里。
    直樹の不倫相手かもしれない人の夫である高橋と会うようになった依里が直樹との思い出と新たな気持ちで向き合っていく。
    男性マネージャーが物凄く嫌な人間として描かれていたり、年配の女性の夫が高圧的なお爺さんとして書かれており、依里に「負けるな……!」と応援してしまう場面がしばしばあった。寝具店に勤務している依里が真面目にお客様たちと向き合い、店員とお客様としての信頼関係が芽生えているところは心温まった。

    0
    2026年05月15日