畑野智美のレビュー一覧

  • やるせない昼下がりのご褒美

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    おやつをテーマにした短編集。
    6名の作家さんが1つずつお話を書いてくれていて、こういうのをアンソロジーというらしい。

    タイトルに「やるせない」とついてるだけあって、どのお話にも切なさが漂うけれど、甘いおやつがそれを癒してくれたり、前を向くきっかけになったりして、読後は優しい感動に包まれる。

    「楽園の代わりのカッサータ」は、映画みたいなおしゃれな雰囲気。
    不倫はダメだけど、誰かや何かにすがったり、現状を変えてほしいっていう思いには共感した。
    しかしこの相手の政治家はひどい男だ。
    ピュアなんだけど、結局自分のことしか考えてないんだよね…。

    「ファースト・アンド・オンリー」はキュンすぎてまるで

    0
    2026年07月27日
  • 若葉荘の暮らし

    Posted by ブクログ

    主人公は洋食屋でのアルバイトで生計を立てている40歳の女性:ミチルだ。彼女はコロナで収入が減り、一人暮らしの部屋を引っ越すことになる。そして風呂、トイレ、台所共用、光熱費、通信費込みで5万円という安い家賃、「40歳以上の独身女性限定」という条件付きの「若葉荘」に転居。大家のトキ子ばあちゃんが常駐するいわゆるシェアハウスで、それぞれの部屋には鍵が無い。

    元人気作家もいれば、有名大学出身で大手企業の女性もいる。それぞれの事情を抱える女性たちが迷いながらも たくましく若葉荘で生きる様子が描かれているのがリアル。

    将来の不安やコロナ禍の閉塞感がリアルに描かれていて、人と人との繋がりをもう一度見直し

    0
    2026年07月24日
  • やるせない昼下がりのご褒美

    Posted by ブクログ

    大好きなアンソロジーシリーズ。
    今回は、初読の作家さんも多かったけど
    タイトル通りやるせないんだけど
    暗さはなくて、読後感がすっきり。

    0
    2026年07月23日
  • 30代後半、独身、ひとり暮らし

    Posted by ブクログ

    二十代半ばぐらいで、自分を「おばさん」と言うようになり、彼氏がいないことや結婚していないことを自虐して書いている人がとても多い。平成も昭和も遠くなっていくのに、今でも「結婚していないことは、恥ずかしい」という価値観で生きている人はたくさんいる。

    ↑の文章のようになんとなく分かる、と思える文がたくさん出てきて共感できる本でした。もういろんな生き方あっていいじゃん、独身とか離婚とか子無しとか無職とかパートとか専業主婦とか、いろいろあっていいじゃん。いつの時代だよ、と私は思う。

    0
    2026年07月23日
  • 30代後半、独身、ひとり暮らし

    Posted by ブクログ

    うう、妹がイヤな奴だなぁ〜…夏帆ちゃんの事なかれ主義も相まって、その大人な寛容さに付け込んでくるモンスターに見えた!
    しかしねえ本当に30代後半は大変ですよ色々と。
    おそらくこの時期は、人生の答え合わせなんですよ。
    20代までは正しいことなんてみんな何も知らないわけで、目の前のことを懸命にこなして、若い価値観を持っているだけでいいのだから。
    30後半にもなると大きな変化がそれぞれにあり、岐路がハッキリしてくる。
    比較して幸か不幸か正解か不正解か、無理して考える。嫌な時期ですとも。
    夏帆ちゃんは常に孤軍奮闘なんですよね。自分は物心ついたときからひとりで生きていくつもりだった、っていう言葉もね、よ

    0
    2026年07月22日
  • 消えない月

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    努力するものには、平等に運は味方する。そして、ストーカーは努力する。
    どんな者にでも運は平等に味方してしまう、その通りなんだけど、酷い話。でも、その通り。
    鍵変えないのか!と思ったりしたけど、それももう彼女の認識の甘さと、相手の掴み取った運の結果なんだな。
    酷い。つらい。

    被害者と犯人の2つの視点で書かれているのも良かった。

    0
    2026年07月19日
  • 30代後半、独身、ひとり暮らし

    Posted by ブクログ

    お金や生活、人間関係の悲喜こもごも。30代は悩み考えることが多い。どうしたいか、どうありたいか、先のこともしっかり考えたうえで自分の意思で選択していく生き方をしようと思った。

    0
    2026年07月17日
  • やるせない昼下がりのご褒美

    Posted by ブクログ

    どのお話も読み終わった時には少し元気が出てくるような、まさにご褒美のお菓子と似た味わいでした。「ファースト・アンド・オンリー」がお気に入りです。

    0
    2026年07月17日
  • 宇宙の片すみで眠る方法

    Posted by ブクログ

    寝具店でパートをする主人公は婚約者をバス事故で失っていた。大阪に出張した筈の彼は年上の既婚女性と東北の温泉宿に宿泊していたのだ。
    寝具店で接客する内に自分の為に生きていくことの大切さを知る。良き眠りが良く生きる事を表していて読んでいて心地よくなる作品だった。偶然だが、丁度今観ているTVのミステリードラマでバスの転落事故で配偶者の不倫を知るというのと被ってて、ゾワッとした。

    0
    2026年07月14日
  • 消えない月

    Posted by ブクログ

    1日で読み切った。それくらい続きが気になって読み続けてしまった。
    松原の育ってきた環境と、性格と、友人関係と、仕事環境と。色々な角度からストーカー加害者の心情や背景が描かれていて、松原がどういう人間なのか。どういう考え方をするのか。というのが、すごく伝わってきて、気持ち悪かった。たぶん読みながらしかめっ面になってたと思う。

    さくらちゃんが家族とか大事な人に迷惑がかかるから、悪い影響が出てしまうのではと、1人で抱え込んでしまう気持ちはとても分かる。じゃあどうすればよかったんだろうとモヤモヤする。

    私だったら、と考えてはみるものの、そもそもさくらちゃんと考え方も性格も異なるので、なんの解決策に

    0
    2026年07月11日
  • やるせない昼下がりのご褒美

    Posted by ブクログ

    どのお話もとても素敵でした。
    それぞれの登場人物が抱えている陰を、おやつたちが彩り、背中を押してくれる。
    ほっこりするし、こんなおやつが食べたいなと思える作品でした。

    0
    2026年07月08日
  • 感情8号線

    Posted by ブクログ

    女性6人の群像劇。一番共感できないなと思っていたお嬢様が、最終章に出てきたとき結構良かった。あと、いくつかの章に出てくる不倫相手や浮気相手の女性も嫌だと思っていたが、その人が主人公として出てくる章ではこれも結構良かった。

    0
    2026年06月30日
  • 消えない月

    Posted by ブクログ

    ストーカーという存在を、とても真っ直ぐに描いた作品だった。

    読んでいて何度も「どうしてこんな結末になってしまったんだ」と考えさせられる。被害者だけでなく、加害者側の歪んだ思考も描かれることで、その異常さや恐ろしさがより伝わってきた。

    特に印象に残ったのは、「ストーカーは風化しない。誰よりも何よりも努力して、運も味方につける」という言葉。その執着の恐ろしさに納得すると同時に、ぞっとした。

    一方で、その執着の果てに、唯一の理解者ともいえる住吉との繋がりさえ失い、松原は本当の意味で独りになってしまう。その結末には何とも言えない虚しさが残る。

    終盤の展開は衝撃的だっただけに、その後の松原の独白

    0
    2026年06月29日
  • 30代後半、独身、ひとり暮らし

    Posted by ブクログ

    日経の書評で面白そうだったので、買って読んでみる

    特定の世代の特定の属性をもった人をテーマにしたようで、フリーランスのみならず会社勤めの給与所得者でも会社経営者でも、既婚者でも子育て中の人でも持っているであろう不安感、閉塞感がとても細やかに描写されている

    男尊女卑的な価値観を持つ男性の存在は、世代的な問題なのだろうか?
    おっさんはいつまでも価値観をアップデートできないということは、共通認識として定着しているの?

    自分はそうじゃないと思いたいけど、そういう一面があるかもしれないことには気をつけていなきゃ

    0
    2026年06月28日
  • 宇宙の片すみで眠る方法

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    タイトルと表紙絵から想像したのは、なんらかの理由で眠れない女子が、様々なアドバイスをもらいつつ、睡眠と生活を立て直していく話。ざっくりとはそうなんたけど、思ったより重い感じだった。

    主人公の依里は、婚約者の直樹を事故で亡くしている。出張だと言って、既婚者の女性と温泉旅館に泊まり、帰りにバス事故で2人とも亡くなったのだ。眠れなくなった依里は、たまたま訪れた寝具店でお勧めの寝具を一式買って、どうにか眠れるようになる。そして、今はその寝具店でパートとして働いている。そこへ偶然、直樹と共に亡くなった女性の夫、高橋が客として訪れ、直樹に囚われていた依里に少しずつ変化が…。

    話の核として、連れ合いを不

    0
    2026年06月27日
  • やるせない昼下がりのご褒美

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ほっこり短編集。
    一番最初の島本さんのだけ不倫ネタで、好きなジャンルじゃなかったけれど…他の話はほっこり読めた。
    織守さん、友井さん、名取さんの話が好き。

    0
    2026年06月23日
  • 大人になったら、

    Posted by ブクログ

    面白かったです。
    恋愛や結婚にマニュアルはない。35歳は若者ではないけど最近は失敗を恐れて恋愛をしない若者が増えているらしい。
    この主人公が先生を気になる人になり最後は上手く行く気配で終わるのが良かった。
    後苦手な後輩が段々と可愛く見える所が面白かったです。
    恋愛に悩む人、特に30代には刺さるかなと思います。
    畑野さんの本初めてでしたが、読みやすさや色々考えさせられて他の本も読みたくなりました。

    0
    2026年06月23日
  • 宇宙の片すみで眠る方法

    Posted by ブクログ

    恋人が不倫相手と事故死してから眠れなくなった依里。
    自身が働く寝具店に、その不倫相手の旦那が訪れた…。
    表紙の可愛さから、まさか、こんなちょっと重い話とは思わず。
    結婚間近だった依里にとって、恋人の不倫は寝耳に水で、何があったかなんてもう聞く事が出来ない。
    彼への思いや、寝具店での接客で毎日がいっぱいいっぱい。切り替えが出来なくてもどかしくてなかなか前に進めない気持ちに自分も寄り添っていると本当に辛い。
    寝具の説明が結構的確で、枕やマットレスが体に合ってないと疲れが取れないなどその辺もためになった。

    0
    2026年06月20日
  • ヨルノヒカリ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    現代の苦労であるアロマンティックや毒親を話を赤裸々にしつつ、畑野先生作品でよくある一匙の奇跡が救ってくれる話
    作中で女装趣味の司さんの「人と違うから、社会の隅で生きていこうとか思わなくていい。何も気にせず付き合ってくれる人が増えれば、そのうち自分がいる所が真ん中になる。」(若干意訳)のセリフが素敵だった

    人と変わってても、それを分かって付き合ってくれる人がいれば、簡単には倒れないといった話だった

    0
    2026年06月18日
  • 30代後半、独身、ひとり暮らし

    Posted by ブクログ

    主人公夏帆は漫画家。一冊目に出した節約というテーマと、美人漫画家という話題性からそこそこ売れっ子に。彼氏は脚本家だけどヒモみたいなフラフラした人。
    独身のライフバランスやお金事情や恋愛や家族に相続など気になることが満載で参考になったり興味深い内容だった。

    0
    2026年06月14日