畑野智美のレビュー一覧
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ネタバレおやつをテーマにした短編集。
6名の作家さんが1つずつお話を書いてくれていて、こういうのをアンソロジーというらしい。
タイトルに「やるせない」とついてるだけあって、どのお話にも切なさが漂うけれど、甘いおやつがそれを癒してくれたり、前を向くきっかけになったりして、読後は優しい感動に包まれる。
「楽園の代わりのカッサータ」は、映画みたいなおしゃれな雰囲気。
不倫はダメだけど、誰かや何かにすがったり、現状を変えてほしいっていう思いには共感した。
しかしこの相手の政治家はひどい男だ。
ピュアなんだけど、結局自分のことしか考えてないんだよね…。
「ファースト・アンド・オンリー」はキュンすぎてまるで -
Posted by ブクログ
主人公は洋食屋でのアルバイトで生計を立てている40歳の女性:ミチルだ。彼女はコロナで収入が減り、一人暮らしの部屋を引っ越すことになる。そして風呂、トイレ、台所共用、光熱費、通信費込みで5万円という安い家賃、「40歳以上の独身女性限定」という条件付きの「若葉荘」に転居。大家のトキ子ばあちゃんが常駐するいわゆるシェアハウスで、それぞれの部屋には鍵が無い。
元人気作家もいれば、有名大学出身で大手企業の女性もいる。それぞれの事情を抱える女性たちが迷いながらも たくましく若葉荘で生きる様子が描かれているのがリアル。
将来の不安やコロナ禍の閉塞感がリアルに描かれていて、人と人との繋がりをもう一度見直し -
Posted by ブクログ
うう、妹がイヤな奴だなぁ〜…夏帆ちゃんの事なかれ主義も相まって、その大人な寛容さに付け込んでくるモンスターに見えた!
しかしねえ本当に30代後半は大変ですよ色々と。
おそらくこの時期は、人生の答え合わせなんですよ。
20代までは正しいことなんてみんな何も知らないわけで、目の前のことを懸命にこなして、若い価値観を持っているだけでいいのだから。
30後半にもなると大きな変化がそれぞれにあり、岐路がハッキリしてくる。
比較して幸か不幸か正解か不正解か、無理して考える。嫌な時期ですとも。
夏帆ちゃんは常に孤軍奮闘なんですよね。自分は物心ついたときからひとりで生きていくつもりだった、っていう言葉もね、よ -
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1日で読み切った。それくらい続きが気になって読み続けてしまった。
松原の育ってきた環境と、性格と、友人関係と、仕事環境と。色々な角度からストーカー加害者の心情や背景が描かれていて、松原がどういう人間なのか。どういう考え方をするのか。というのが、すごく伝わってきて、気持ち悪かった。たぶん読みながらしかめっ面になってたと思う。
さくらちゃんが家族とか大事な人に迷惑がかかるから、悪い影響が出てしまうのではと、1人で抱え込んでしまう気持ちはとても分かる。じゃあどうすればよかったんだろうとモヤモヤする。
私だったら、と考えてはみるものの、そもそもさくらちゃんと考え方も性格も異なるので、なんの解決策に -
Posted by ブクログ
ストーカーという存在を、とても真っ直ぐに描いた作品だった。
読んでいて何度も「どうしてこんな結末になってしまったんだ」と考えさせられる。被害者だけでなく、加害者側の歪んだ思考も描かれることで、その異常さや恐ろしさがより伝わってきた。
特に印象に残ったのは、「ストーカーは風化しない。誰よりも何よりも努力して、運も味方につける」という言葉。その執着の恐ろしさに納得すると同時に、ぞっとした。
一方で、その執着の果てに、唯一の理解者ともいえる住吉との繋がりさえ失い、松原は本当の意味で独りになってしまう。その結末には何とも言えない虚しさが残る。
終盤の展開は衝撃的だっただけに、その後の松原の独白 -
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ネタバレタイトルと表紙絵から想像したのは、なんらかの理由で眠れない女子が、様々なアドバイスをもらいつつ、睡眠と生活を立て直していく話。ざっくりとはそうなんたけど、思ったより重い感じだった。
主人公の依里は、婚約者の直樹を事故で亡くしている。出張だと言って、既婚者の女性と温泉旅館に泊まり、帰りにバス事故で2人とも亡くなったのだ。眠れなくなった依里は、たまたま訪れた寝具店でお勧めの寝具を一式買って、どうにか眠れるようになる。そして、今はその寝具店でパートとして働いている。そこへ偶然、直樹と共に亡くなった女性の夫、高橋が客として訪れ、直樹に囚われていた依里に少しずつ変化が…。
話の核として、連れ合いを不