畑野智美のレビュー一覧
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「ふたつの星とタイムマシン」を読んですぐにこちらも。
人間関係もしっかり頭に入った状態だったので、面白さが倍増した気分。
変えたい過去があったとしても、タイムマシンを使ってしまったらパラドックスが起こってしまうんだよな…。過去に戻ろうとする光二にハラハラしながら読み進めた。
前作からの登場人物も綺麗...続きを読むPosted by ブクログ -
読み出すと止まらず、2日で読み終えました。
もうちょっとどんでん返しがあっても良かったと思います。
2人の目線で描かれていくので、どんでん返ししにくい展開だったかな。
井上夢人のラバー・ソウルみたいな展開かと思いきや、ストレートな感じでした。Posted by ブクログ -
「ふたつの星とタイムマシン」は散漫として面白くなかったのだが、この作品のための序曲(準備)だったんだな。
巷によくあるタイムトラベルが現実をひん曲げてしまう危険を孕むというものでなく、パラレルワールドで話を膨らませていた。そして平沼教授が校舎の窓から祭りに賑わう人々を見て、「SNSを通すことで一人で...続きを読むPosted by ブクログ -
同い年の主人公、真面目に生きているのに仕事に巡り会えず転落の一途を辿る。無職、ホームレス、ありえないことだと思っているけど、自分もそうなる可能性がゼロではない怖さをリアルに感じた。
もう社会人4年目なのに、いまだに働きたくないって毎日思ってて、でも、仕事があるってありがたいことなのかもしれない。Posted by ブクログ -
はじめは子ども向けのような話だなと思ってましたが、30ページ程度の中にあれだけの面白さを詰めて、さらにどこかで話や登場人物が繋がっているという仕掛けもあり、読み終えた時には、タイムマシンに乗ってたどり着いたような気分でした。
どれも不思議な話でしたが、あったらいいなと思うものばかりで、たくさんの夢を...続きを読むPosted by ブクログ -
読んでる間中、悲しさと寂しさが体にまとわりつくように、周りを漂っているような気分だった。
コミカルな描写や、会話もあるのだけどそれを感じさせない、主人公の平沼先生、長谷川さん、魚住さん、丹羽君のご両親、いろんな登場人物の悲しさが溢れている。
特に丹羽君のお父さんの気持ちが辛かった。痛いほど気持ち...続きを読むPosted by ブクログ -
とてもリアルな内容だった。今まで自分が関わってこなかった、これなかった体験を鮮明に描いており、この本を読んでよかったとすごく思えた。水越の苦労が、本当に本当に報われて欲しいPosted by ブクログ
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ストーカーをする人の心理って考えたこともなかったけれど、自分の言動に少しも違和感を感じないどころか、むしろそれが自分にとっても相手にとっても良いことだと脳内変換されてしまうのが恐怖すぎた。だけど実際こういう人が沢山いるんだろうね、見た目じゃ分からないんだろうな。
映画化してほしいと個人的には思ったPosted by ブクログ -
物理的な説明は不明ながら、ボーイミーツガールの切なさとパラレルワールドの不思議さがいい具合にミックスされてとても面白かった。井神教授の深い愛に包まれた研究室、いい雰囲気でした。Posted by ブクログ
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たとえ運命の岐路が違ったとしても、人はいつかは会うべき人に出会うという人生の恵みをSFならではの仕掛けで表現した佳作。
プロットに瑕疵があるとすれば、時間旅行に執着して研究者にまでなる主人公がパラレルワールドの陥穽に思い至らずに猪突猛進する序盤の展開は明白な矛盾だが、「恋愛」小説を成立させるために敢...続きを読むPosted by ブクログ