畑野智美のレビュー一覧

  • 海の見える街

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    ネタバレ

    話が進むにつれ、ゆるやかに変化していく登場人物たちの心情が、軽やかなテンポ感と穏やかでやさしい風景描写と共に描かれているのが印象的だった。

    本田、日野さん、松田、この3人の変化のきっかけとなった春香自身が一番、この街に来て変わったのだと感じた。
    私たち読者の目に最初に映った春香は、こんなにも愛らしい女の子だっただろうか。

    『みんなに優しくていいから、ほんの少しだけわたしを特別にしてほしい。』

    海が見えるこの街で 4人が迎える明日が、少しでもあたたかいものであればいいなと思う。

    (『金魚すくい』で発熱した本田がかなりツボで好き)

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    2024年03月18日
  • 水槽の中

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    鎌倉だろうか、だろうね。海がいつも身近にあり、そこに集うかけがえのない友人。簡単ではないんだよな、4人が集まってくだらない話にどうでもいい話に、でもなくなるとダメ。花火大会のキスから遥とアルトのギクシャクがあるわけで、あーやっぱり男女は違うのかと思うし、でも友情だけを求めるのは単なる綺麗事かな自分はとも思う。部活をやらないで無駄と思っていた時間を友人が大切な時間で見えないものが見えると言う、桜が綺麗とか思う事から何かが見つかると言い、そういう友達がいて羨ましいな。桜舞い散る場面から始めて桜の蕾で終わる物語

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    2023年11月05日
  • シネマコンプレックス

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    南部芸能事務所を読んでいる気分になるって、流れも人の書き方も、嫌いじゃない好きなんだろうな。1人の気持ちの吐露するから次に相手のページが読めるのは面白いし、繋がっているし、短編小説って呼ぶんだね。バイトと読んでもその中には世界があるので、仕事に上も下もない、とは言いながらバイトの心情がリアルでいいかな、土屋の様な女性はたくさん存在するし、先輩と呼び方にキレるとかエグい。加藤くんと付き合っても自分が嫌われる前に振るんだろう絶対に。最後にあの2人はあそこから始める?のか。長い冬だよね、上手くいくのかな

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    2023年11月05日
  • 家と庭

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    下北沢って数回しか行けてないけど、魅力ある街だから、そこに住むとか羨ましい。よしもとばななも読んだなあああ。ずいぶん濃い一年だったけど最後に大きな家で一人暮らしになるとは、本当先は分からない。最後に告白してあまねに振られて、ここで言うのか思うたけど、あとがき2ページで救われたんよ、良い終わり方、林太郎繋がりから芸能界の仕事するとはね。インドネシアのお父さんが一言も話さないのも味がある

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    2023年11月05日
  • 運転、見合わせ中

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    南部芸能事務所を全シリーズ読み耽るし、環状8号線も、海の見える街も、直近では大人になったら、神様を待ってるでは感動で震えた。なので続編のタイムマシンは遅いくらいでようやく読める行幸しかないって事。で登場人物が出会う前に挫折します うーんどうにもこうにも入って来ないんですが、何故だかわからないが、畑野智美なのに何故だ自分 うーん読めなかった〜

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    2023年11月05日
  • 神さまを待っている

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    秋に買ってたのか、こんな長く寝かせていたとは、1番最初に読むやつだって自分しっかりしろよと。私小説、ノンフィクションを読んでる感じしかしない、何故こんなになったかよりも、よくも戻ってこられた方が感想です。半年間の出来事で、自分からしたら短い時間としか思えないけど、感情がなくなってお金を貯める為に生きてるって就職とか考える事も出来ない所まだった。ケイスケなんか屑に暴力も込みで良い顔して生きてる屑に見つかって残念、もっと屑がいただろうな。雨宮に神谷にたくさん居たんだね。ナギを心配するまともな神経があったよ。

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    2023年11月05日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    ネタバレ

    同じ作者の「ふたつの星とタイムマシン」と併せて読むと面白い、みたいなことが書いてあったのだが、そちらは7年前に読んでいて、内容については全く印象に残っておらず。
    その時のレビューを見ても『口当たりはいいけど何となく物足らず』と書いてあったが、まあ、これはこれとして読んでみよう。

    2016年から偽札を持ってタイムマシンで1962年に行き三島由紀夫の新刊を買う仙台の大学教授・平沼が描かれた後、ロケットの打ち上げが行われる島に住む高校生・丹羽光二と、彼の気になる同級生・長谷川葵の2003年秋の日常が描かれていく。
    光二と葵の初めてのデートの日、葵が交通事故に遭い帰らぬ人になるが、光二は大学生になり大学院に進んでも彼女のことを忘れられず、研究室で代々引き継がれてきたタイムマシンであの日に戻ってもう一度最初からやり直そうと企てる…。

    序盤はややつかみどころがない話が続いたが、ようやく二つの話のつながりが明らかになると、そこからは元の世界に戻れなくなった光二の喪失感と苦悩が静かに語られていき、後半はもう胸が苦しくなる場面が続く。
    外の雪を見ながら研究室の中でかわされる光二と葵の過去を洗い流す会話の切ないこと。
    自分の言っていることがおかしいと理解しながらも突然会いに来た葵の父親の葛藤と決心、同じく母が作ってくれた草餅にも心が揺さぶられる。
    夜久君の正体が明らかになるのとの同時に明かされる未来の姿の味気無さには、SFとしての妙味と、間違っていると感じながらも前へ進んでいく文明への批評も感じる。
    色々な出来事が描かれる中で、様々な岐路の結果離れ離れになったとしても、いつかどこかで運命的な出会いが待っているという救いがあったのが良かった。
    (本を読み終えた時、いつも私より早く起き遅く寝る配偶者が、その日は珍しく先に寝ていて、その寝顔を見ながら、この人が私の運命と言える相手なのかいなとしみじみ思った)

    ラストは読んだだけではよく理解できず、ネットで検索してようやく理解できた。葵ではなく魚住さんでもないのは分かっていたが、彼女が光二の出会うべき人だったという結末はちょっと意外だった。

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    2023年10月08日
  • 神さまを待っている

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    ひょんなことから転がり落ちていった女性の話。
    何かが違えば、何か間違えてしまったら自分もこうなってしまうんじゃないかと怖かった。

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    2023年08月20日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    だれがだれと巡りあうのか。
    だれがだれのことを支えることができるのか。
    すべてが偶然で
    すべたが必然なのだろう。

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    2023年06月14日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    ネタバレ

    Fantastic! Amazing! 数回涙し、ドキドキもしたが本当に素晴らしかった。2003年、種子島で暮らす高1の光二は好きだった長谷川と2人でロケット発射を見に行く約束していたが、長谷川は事故死。光二はみちのく帝国大(かな?)へ進学し、先輩の魚住から「井神教授の作ったタイムマシン」があると聞かされ、9年前に戻って事故を防いで長谷川の命を助けようとする。しかし9年前の自分が事故死していた。話しは複雑だが、井神教授は光二を助けるべく、生前に残したメッセージ。光二のカタルシスがようやく始まる。⑤↑↑

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    2023年05月14日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    「ふたつの星とタイムマシン・短編集」の続編であり長編。

    大学研究室にひっそりとあるタイムマシン。
    作った人、未来から来た人、過去に行く人、生きてきた時代が異なるにも関わらず再び巡りあうという時間・時空・物理・恋を混ぜたお話。

    登場人物に不愉快な人なし。
    それぞれの抱えてきている想いのようなものがとてもシットリと表現されております。

    タイムマシンやパラドックス系か~と敬遠しがちな人でも十分楽しめる内容ではないかと思う。
    これから手に取る方は2冊連続で読むことをオススメ。

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    2023年05月04日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    学生時代の片思いの相手を救いたくて、起こした行動が人生のすべてを変えていく。
    もしかしたら、こことは別の世界がもう一つ、存在しているのかもしれないと思えてしまうほどに。
    すべてが切ない中、最後一筋の光が見えた気がした。

    主人公の光二。
    そして、今回も登場する平沼教授をはじめ、姉妹編「ふたつの星とタイムマシン」に登場する人たち。
    前作が連作短編?と思っていたけどすべてが繋がっていく。
    普段はSFは読まないけれど、とても読みやすく面白かった。

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    2023年04月26日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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     SFの形をした恋愛小説であり青春小説。以前から読みたかった本なのだが、7年を経て文庫化されたので、早速購入して読んでみた。もう一冊関連する短篇集も購入したのだが、そちらのレビューは後で。

     タイトルからもわかるように、タイムトラベル物。タイムトラベル物は、現在と過去の行き来が描かれ、そこがこんがらがるので苦手という方も多い。しかし、切ない系のストーリーが好きな方にはおすすめだ。「夏への扉(R・A・ハインライン)」、「美亜に贈る真珠(梶尾真治)」等の名作が多々ある。
     
     事故で亡くなった女の子を救うため、過去へ向かう男(元少年)というありがちな展開ではある。そこからが… なのだ。時空を超えて絡み合う運命の赤い糸かよ。切なすぎるなあ。これは「名作」と言ってよい作品です。

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    2023年04月17日
  • 海の見える街

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    登場人物が個性的で、かつみんないいところがあって全員好きになっちゃいます。こんな海辺の街で暮らしてみたいな。

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    2023年04月17日
  • 水槽の中

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    これはとても楽しく読めた。

    高2になった始業式から始まる、遥とマーリン、バンちゃんとアルト、4人の一年。
    いじめもスクールカーストもない、むしろ動画配信が発覚して処分を受けそうになったクラスメイトを全員で慮るようなクラスが描かれ、今の世の中にはあり得ないかも知れないが、読むのがしんどくなるような内容の本もある中で、こういう物語に出会うと心が安らぐ。

    クラス分け、部活紹介、憧れの先輩、学食、帰り道でのお喋り、期末テスト、夏休みの海の家、文化祭の準備、就学旅行での告白、球技大会、卒業式…。
    川西さんの動画配信発覚以外は特別なことは何も起こらないが、かつて通り過ぎてきたことばかりの描写に大昔の高校2年生の頃を思い出した。
    思えば、男子ばかりのクラス(私の高校は男3:女1の割合だった)の1年生でもなく、もちろん受験のための授業ばかりの3年生でもなく、2年生の時が一番楽しかったもんな。
    『陸上とは違う何かがしたいと思っていたのに、何もできなかった』という遥に『違う何かしてたじゃん』と返すマーリンだったが、全く同感。
    志望校目指して勉強したり、友達とダラダラしたり、まあ、色々悩みはあったと思うが、待ち受ける未来に対しておしなべて希望のほうが勝っていた時代が懐かしい。

    そんな中、学校をサボって行った水族館をきっかけに、川西さんの事件を経て大きくなっていく、遥の中に芽生えたアルトに対する微妙な想い。
    これもまた、高校の頃ってこんな感じだったなあと思い返す。
    じれったいような、自分の気持ちを持て余すような気持ちが丁寧に描かれていて、とても好い。
    花火大会でのこともありがちで、分かっていてもお互いちゃんとした対応が取れないんだよね。
    雪の中、海が見えるベンチでの会話がとても切なかった。

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    2023年04月05日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    2023/03/19
    宇宙に関する研究をして宇宙開発に携わりたいと思っていた丹羽光二は過去に好きだった長谷川さんという女性を不慮の交通事故で亡くしてしまう。
    やがて大学の研究室で以前の研究室の主である井が神先生という人からタイムマシンのカギを引き継いだという人からタイムマシンの存在について知ることになる。
    長谷川さんを亡くした過去を変えたいと思い、タイムマシンでその過去に戻ると、過去は違ったものになっていったのだが、もう一つの世界では丹羽光二自身が死んでしまうことになってしまう。
    それを側から見ていた未来の丹羽光二は、その後その世界にとどまったまま平沼先生という教授として研究室にいることになる。
    SF恋愛小説みたいなジャンルになるのかよく分からないのですが、もう一冊ある「ふたつの星とタイムマシン」という短編小説を読むとこの話がさらに面白く読めるのではないかと思います。
    運命で決まっている人との出会いは世界線が変わってもいずれは出会う運命にあるのだけれどどんな形で出会うことになるのかは分からないけど確実に存在するとも思えるんじゃない?と考えちゃうような本です。

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    2023年03月19日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    畑野さんご自身がこの作品は文庫化されないと思うと言われていたので、最近文庫化されたのが嬉しかったです。

    タイムマシンというとSF的な要素満載かと思うけど、そうでもなくて、登場人物の心情が丁寧に描かれすぎていて読んでいて苦しくなるくらいでした。そして相変わらず作中の登場人物を甘やかさない、だけど最後に希望を抱かせてくれるすごく読後感の良い作品でした。みんな幸せになってほしいと心から願ってしまいます。

    個人的には魚住さんが大好きになりました。

    人と人との出会いは奇跡のように見えて、最初から決められているのかもしれない。

    あと、「ふたつの星とタイムマシン」をもう一度読み直さないと。

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    2023年03月08日
  • 海の見える街

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    平凡な日常を描いた恋愛小説。すごく面白かったから読み終えてしまって少し悲しい。本田さんみたいな人タイプじゃないけど、読んでて好きになってしまいそうだった。

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    2022年05月28日
  • 水槽の中

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    2022/04/07
    畑野さんの描く青春系の小説が好きで、文庫化するのを待ってました!
    アルト、マーリン、バンちゃん、遥の4人が送る高校生活が描かれていて、ごくごく普通に4人の高校生、特に遥を中心として物語が進んでいきます。そこには一年の中で大半の人が経験しているであろう高校の行事のことや、恋愛についてのあれやこれやもあったりして「青春」という要素がギュッと豪華に詰め込まれているような感じです。
    あとがきの方も書いてましたが、大体の小説には山場となる出来事があったり、それを軸として物語が展開していく柱となるものがあったりする中、水槽の中では、特にこれといって大きな出来事や中心となる描写は無く、普通に高校生が高校生活を送る様子が描かれていて、逆に一般的なものをここまで読者を引き込むように描くことができるのは凄い…的な内容にとても共感しました。
    この本を読むことで自分の高校時代などを思い出し、理想的な高校生活像として自分を投影しながらこの小説を読むと、もう一度あの頃に戻ったような気分になれると思います。

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    2022年04月09日
  • 家と庭【無料試し読み特別版】

    購入済み

    望のこれから

    全体的なテーマとして、望の周囲の環境や接する人々の言動を軸に描写していくことにより、望の心の変化と成長を描いている作品といえます。普段何気なく見て過ごしている家の回りの風景すらも、心のもちようひとつで印象が変わることが体験できます。

    #ほのぼの

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    2022年04月01日