畑野智美のレビュー一覧
-
途中までは、うーん、良くわからないなぁ(読みづらいなぁ)と思っていたが、途中から、がらっと世界が変わる。タイムマシンは万能じゃなくて、今という時間がとても儚いバランスでなりたっているんだと、柔らかく教えてくれる作品。前向きでも後ろ向きでもない、絶妙な結び方だと思う。Posted by ブクログ
-
夢を簡単に諦めることはできない。もがき続ける新城と溝口に進むべき道は見えるのか。弱小お笑い事務所を舞台に、夢を追う者たちの挫折と成長を描いた7つの人間ドラマ。
近年、最も楽しみにしていたシリーズが本作品をもって完結となった。まだ何者でもなかった『メリーランド』の二人が、しっかりと将来を見据えて日々舞...続きを読むPosted by ブクログ -
再読。
1年を通して行われるオーディション番組がスタートした。
勝者には、レギュラー番組が決まる。
高みをめざし進む若手芸人達。
彼らの心には、孤独や嫉妬の感情が渦巻いていた。
今回は全7話。
全てオーディションに参加するメリーランドとナカノシマ、インターバルのメンバーの話。
悶え苦しむ彼らに...続きを読むPosted by ブクログ -
再読。
さらにみんなが一歩進んだ2作目。
明るい未来が見える展開あり、悲しい決断ありの各章でしたが、各章の最後のページで、ゾワゾワと来て、必ず泣きそうになりました。
女子の活躍が目覚しく、みんな強いなと感心しました。
新城の彼女の美沙ちゃんには、ずっと新城を支えていて欲しいと願います。
ちんちく...続きを読むPosted by ブクログ -
これが完結巻なのかー!もっともっと先を見たい、未来を見せて欲しい、そう思えるシリーズだった。けど、だからこそ、ここで完結するのが良いのかもしれない。でも先が読みたい!Posted by ブクログ
-
深夜のオーディション番組に挑戦する三組の芸人。売れるためのチャンスでもあり、彼らの運命も左右する。熾烈な勝ち抜き戦が幕を開ける。芸に生きる人々の心情を描く、好評シリーズ第4弾。
実力だけで売れる世界じゃないのが芸能界。事務所の力や時代のニーズ、そしてよく言われるのが、ちょうど今その枠が空いているのか...続きを読むPosted by ブクログ -
もう何冊も畑野作品を読んでいて、やっとこのデビュー作を読み終えました。解説の北上次郎さんが書いていた通りの感想です。一人を除いて全ての登場人物に幸せになってほしいと願ってやまない。そして登場人物を甘やかさないのはデビュー作からずっとなのですね。Posted by ブクログ
-
この本はタイムマシンの存在を知り、今は亡き大切な人のために、タイムトラベルを
してしまった、青年の話です。
SF小説の中でも、もしかしたら今、世界のどこかで起こっているかもしれないと
思うとゾクゾクしてとてもとても面白かったです。
面白い中にどこか現実味を感じられました。Posted by ブクログ -
再読。
著者の近年の作品に引き継がれたものをいくつも垣間見ました。
デビュー作だと思うと、ファンとしては感慨深いです。
大まかなあらすじは覚えていたつもりでしたが、後半に繰り返されるトラップを忘れていて、その都度驚かされ、新鮮な気持ちで読みました。
ユキのような男性は自分や自分の身内には近づい...続きを読むPosted by ブクログ -
弱小芸能プロダクション・南部芸能事務所を舞台に、お笑いに魅せられたひたむきな人々を描くシリーズ第3弾。
熱くお笑いを語り合うわけでもなく、芸に精進している姿をみせるわけでもない。何故彼らはお笑い芸人の道を歩んでいるのか。三作目となる本作品でもその答えはない。登場する若手芸人たちの描かれる気質は、その...続きを読むPosted by ブクログ -
ふたつ星〜読んでから、すぐに読み始めた。 色んなところで繋がってくるから 頭の中で整理しながら読んでった。 色々複雑な所もあるけど、こういう話は個人的に好き。Posted by ブクログ
-
南部芸能事務所シリーズの4作目。
TVのオーディション番組が始まったはずだが、その様子は殆ど描かれず、それに臨む、最初に新城、それから先輩ナカノシマの3人とライバルであるインターバルの2人の話が交互に挟まり、最後に溝口と、それぞれの日常と心情が語られる。
このシリーズ、いつも思うのだが、自分とは全く...続きを読むPosted by ブクログ -
南部芸能事務所に所属する芸人たちと周囲の人びとの人間模様を、瑞々しいタッチで描く連作短編集第2弾。
これから売れるのか、それとも燻り続けるのか。確固たる未来像を描くことができない芸人たち。不安な心うちが実に冷静にかつ温かみをもって表現されている。物語の中心はデビュー間もない新城溝口だが、個人的に気に...続きを読むPosted by ブクログ -
畑野智美さんの作品の中で群を抜いて好きになった。SF×青春×恋愛が絡むとこんなに淡く切ない物語になるのか。
わたしはこの作品を読む前にふたつの星とタイムマシンを読むことを強く勧めます。2014年10月刊行のこの本から2年経って今作が刊行されているのだけど…ここまで完成度の高いものができちゃうんだと驚...続きを読むPosted by ブクログ -
いい、いい、めっちゃいいんだけど、最後、そうですかぁー。
いろんな締め方あるとは思いますが、その中で、そうしたんですねー。
本屋大賞にノミネートされなかったのは惜しかったね!Posted by ブクログ -
SF恋愛小説、っていうことで
想像していた感じとはだいぶテンションが
違って、落ち着いてて
地に足の着いた、とっても現実味のあるSF物でした。
出だしから昔のお札の事とか(笑)
あぁ、やっぱり過去を変えるって
あかんのやなぁ、としみじみ。
平沼先生となった光二が
母親の草餅を受け取る場面は
涙、涙...続きを読むPosted by ブクログ