【感想・ネタバレ】海の見える街のレビュー

あらすじ

あらゆる恋愛は、奇跡だ。2015年、最高の恋愛小説は、コレだ!海の見える市立図書館で司書として働く31歳の本田。十年も片想いだった相手に失恋した七月、一年契約の職員の春香がやってきた。本に興味もなく、周囲とぶつかる彼女に振り回される日々。けれど、海の色と季節の変化とともに彼の日常も変わり始める。注目作家が繊細な筆致で描く、大人のための恋愛小説。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

春香が来ることで良くも悪くもみんな変わっていく。嫌いだったのに気づいたらみんなに好かれてて、ほっとけない存在。ハッピーエンドになってよかったけど、中学生好きの松田くんはどうなったんだ。あの子とどうなったんだ!気になってしかたないよ。

0
2025年12月15日

Posted by ブクログ

拗らせて、拗れて、絡まって、ほどけて。
青春かよっ。
青春だよっ。
4人とも、もどかしいわ。
1話目の海と最終話の海って勝手に「同じ海っ!!」てなってニヤニヤしてもたけど同じ海よね?
いやぁ、好き。

☆マメルリハ
☆ハナビ
☆金魚すくい
☆肉食うさぎ

0
2025年07月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

話が進むにつれ、ゆるやかに変化していく登場人物たちの心情が、軽やかなテンポ感と穏やかでやさしい風景描写と共に描かれているのが印象的だった。

本田、日野さん、松田、この3人の変化のきっかけとなった春香自身が一番、この街に来て変わったのだと感じた。
私たち読者の目に最初に映った春香は、こんなにも愛らしい女の子だっただろうか。

『みんなに優しくていいから、ほんの少しだけわたしを特別にしてほしい。』

海が見えるこの街で 4人が迎える明日が、少しでもあたたかいものであればいいなと思う。

(『金魚すくい』で発熱した本田がかなりツボで好き)

0
2024年03月18日

Posted by ブクログ


主人公が誰か分からないぐらい、それぞれに見どころがあって、感情移入しやすく読み進められました。
誰にでも抱えてる悩みはあるんだなと思いつつ、
でもネガティブな本ではなく前向きに方向転換でき、
ラストの展開がすごく好みでした。

春香ちゃんが個人的に1番好きです。
あ、分かる!!こういう人いるいる!笑となる部分が
多くて面白いです。

海の見える街、憧れます。

0
2023年11月06日

Posted by ブクログ

登場人物が個性的で、かつみんないいところがあって全員好きになっちゃいます。こんな海辺の街で暮らしてみたいな。

0
2023年04月17日

Posted by ブクログ

平凡な日常を描いた恋愛小説。すごく面白かったから読み終えてしまって少し悲しい。本田さんみたいな人タイプじゃないけど、読んでて好きになってしまいそうだった。

0
2022年05月28日

Posted by ブクログ

優しさや愛情が散りばめられた作品。
恋愛にトラウマを抱えている登場人物たちがゆっくりではあるけれど成長していく姿をあたたかく描いている。
素直になれない人や穏やかな恋愛小説を求めている人に薦めたい一冊。

0
2022年02月26日

Posted by ブクログ

10年間片思いをし続けた相手が別の男と結婚してしまったことにより、新しい恋に進めなくなっている人、過去の付き合った男がDVや、激しい束縛したりとどこか歪んだ恋愛ばかりする人など、、登場人物全員が過去の恋愛から何かしらのトラウマを抱えている
だからこそ、今の自分の恋心に素直になれず、どこか正直になれない自分と葛藤しながらも繰り広げられるストーリーがものすごく面白かった!
どこか共感できそうででも現実にはなさそうなストーリーではあったが、もどかしい恋心は読んでて和んだ

0
2021年03月10日

Posted by ブクログ

拗らせてしまった身としては眩しいぐらいの恋愛ドラマでした。連ドラや映画にできそうなぐらいきっちりした構成なので読書離れしている人にもお薦めです。

0
2020年03月15日

Posted by ブクログ

私はバッドエンドが苦手なので、いつもご法度であるけれど、最後を確認してから本を読み始める。
今回もそうしたのだが、すると誰と誰がくっつくのかがわかってしまった!
恋愛小説なんて、カップルがわかってしまえばあとは読まなくてもいいかな、とも思ってしまっていたけど、読んでみたら良い小説だった。
何が良いのか、というと、じんわりとした人としての温かさを感じる小説だったところ。
恋愛の行方だけじゃなく、文として良かったと思う。
たまにくすりと笑える表現もあって、今回初めて畑野智美さんを読んだのだが、また読んでみたいと思った。

0
2025年06月22日

Posted by ブクログ

少しずつ人が変化していく成長物語、変化の物語。初めは一人の人物の登場によって、日常が少しずつ歪んでいくように思えた。読み進めるうちに歪みではなく、プラスに変化していると感じるようになる。この変化って自分の日常生活でも起こっているし、人が新しい出会いを繰り返している限り、誰でも経験していることなのではないか。一見変化してないように思えても、変化していない人はいないと思った小説。

0
2025年03月01日

Posted by ブクログ

 物語は冴えない男性司書の恋愛を主に進められるのだけれど彼の周りにいる登場人物たちが、どの人も魅力的な個性を持っていることが私がこの本に感じる一番の魅力だと思う。
 章によって視点が変わるのでどの人物にも新鮮な気持ちで感情移入しまくりで終始飽きずに読めた

0
2024年12月29日

Posted by ブクログ

 好きだった日野さんと松田さんのこれからが気になったなぁ。
 みんな何かを抱えているけど、みんな幸せになってほしい。

0
2024年06月03日

Posted by ブクログ

全く違うタイプの人間と心通わせて仲良くなったり、身近にいる人を好きになっている自分に気づいたり、言えなかった気持ちを伝えたり…恋愛を含めそういう経験は成長させる。今となっては懐かしくて、なんだか羨ましいなー。
でも誰かと一緒にいて、語り合いたいっていう大学生の頃の気持ちを思い出した。

0
2021年02月27日

Posted by ブクログ

恋愛物は苦手な私でもこの作品はとても楽しめた。読み終わった後にぼーっと色々想像しました。みんな愛しい。

0
2021年02月04日

Posted by ブクログ

読むとふわっと心が穏やかになる話
何気ない日常の中で何気ないことが重なって
4人がそれぞれ幸せに向かって少しだけ、少しずつ前に進む感じ
章が進むごとに4人のことをどんどん好きになるのが心地良い
ラストは予想通りすぎるんだけどやっぱり感動する

0
2020年05月20日

Posted by ブクログ

本田さんみたいなタイプが元々の好みだったから春香ちゃんの気持ちには寄り添えなかったけど、これまで読んできた学生同士の恋愛小説とは違う魅力に気づく事ができた。
松田さんのその後が気になるんですけど…

0
2020年05月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

各章毎に登場人物の語り手が変わることでそれぞれの恋愛を徐々に感じることができる。それぞれの過去や考え方を知ることで登場人物の印象が変わっていく。何より、恐らくこの子と恋に落ちるんだろうなという女の子の最初の印象が最悪だったのだが、それが徐々に逆転していく。
人との出会いによって考え方が変化する。特にそこに恋があるならなおさらだ。ほのぼのとした街で優しく癒えていく恋愛小説。

0
2020年03月10日

Posted by ブクログ

片想いの人を想ってどうしようもなくドキドキする気持ち、不安になる気持ち、全部が共感できて辛いくらい感情移入してしまった。

0
2019年07月20日

Posted by ブクログ

「大人の恋愛小説」と聞いて読んだら
ちょっとイメージとは違う感じだったかな。
自分が年齢がだいぶ上だからか、とても若い人の
普通の恋愛に思えた。
でも相手がDVだったり、小児性愛者だったりと
特殊な設定ではあり、なかなか共感は難しいかも。
松田さんの「その後」が語られていないけど
そこがとっても気になりました。

0
2025年09月21日

Posted by ブクログ

「大人の恋愛小説」と聞いてイメージしていたものとは違ったけど、誰かと出会い、関わることで起こる心情や行動の変化が、本田くん、日野さん、春香ちゃん、松田さん、それぞれの視点で描かれていて面白かった。
見えているものが真実とは限らないし、その人の全てじゃない。
そういう当たり前のことに気づかせてくれる物語でした。

誰と出会うか、出会わないか。
どう向き合うか、向き合わないか。

個人的には松田さんのその後が気になりました。

0
2025年05月08日

Posted by ブクログ

「大人のための恋愛小説」という見出しはしっくりこなかった。すごく狭いコミュニティでの話だから盛り上がったんだろうなという、どちらかというと学生の延長上の恋愛に感じた。

0
2025年04月19日

Posted by ブクログ

海辺の街で繰り広げられる大人の青春という感じ。何歳でもやっぱり人は人と出会って関わっていくことで変化して、幸せを掴むのだと思った。

0
2025年01月21日

Posted by ブクログ

4人の視点から書かれた連作短編で、私としては最後の話が一番良かった。
畑野智美さんの話は、もっとサクサク入ってくるのに、今回は読むのに時間がかかってしまった。
会話が、誰と誰が話しているのか頭に浮かばず、読み返すことも多かった。
ぼんやりしてしまいがちな話に、マメルリハや亀やうさぎの動物がほんわかさせながら、ピシッと締めている気がした。

0
2023年12月04日

Posted by ブクログ

近所の古本屋で安く買えたという経緯で読むことになった本。恋愛小説という苦手なところもあり、敬遠してきたけど、なぜか読んでしまった。コテコテの恋愛ではなく、日常にあるような自然な流れなので、そこは良かった。皆さん年頃は何かと恋愛とやらに苦労するよなあとも思ったり。松田さんと日野さんのその後も気になるけど。

0
2023年10月31日

Posted by ブクログ

第一印象って大事だけど、そこから一歩二歩踏み込んで、ちゃんと相手を知ることの方が大事よね。苦手だから、そういう事が自然とできる人が羨ましい。

0
2021年04月05日

Posted by ブクログ

畑野智美の作品を読むのは、『夏のバスプール』と『ふたつの星とタイムマシン』に続いて3作目。
それで気づいたのだが、私は著者の文章と、構築する世界、醸し出す雰囲気が好きだ。
『夏のバスプール』はストーリーも面白かった。
『ふたつの星とタイムマシン』はやや淡々としていた印象があったが、それでもどこか引き込まれた。
3作とも恋愛小説だが、どれも味が少しずつ違う。

本作も例にもれずやわらかい雰囲気を持っている。
ただ、ストーリーにはうまく入り込めなかった感じがある。

それは、春香がやってきたことによって、彼女を含む4人の男女が変わっていく物語なのだが、あまり春香を好きになれなかったことに起因する。
派手な格好で職場に来たり、本を投げ飛ばしたり、人の引き出しを勝手に開けたり、人の家のドアを勝手に開けたり、いきなり殴りかかってくる男と付き合ったりしている女性が、わずか数か月で人が変わるとは思えないのだ。
変化のきっかけが本田との出会いということなのだろうが、好きになっただけで変わるということはないはずだ。
例えば、今のままじゃ受け入れられないと気づき、改めようと努力するエピソードがないと納得できない。
正しい道に引き戻そうとしてくれる友人がいたにもかかわらず、25年間上記のような生活をしてきた人間は、そもそもの価値観が違う。
人の優しさとか気遣いに無頓着なのだ。
それを根本から変えるには、周囲の人がちょっといい人だったくらいでは足りない気がするのだ。

だから、そんな女性に大事なインコを逃がされたのに、簡単に好きになってしまう本田も理解できない。
彼女の表情の豊かさとか居心地の良さに惹かれていたのはわかるが、はじめは理解不能な存在と感じていたはずだ。
それがどこでそう変わったのか、感情の変化を追うことができなかった。

二人に対して、日野は自然でいいと思った。
今まで好きだった相手に振られたものの諦めきれず、でも新たな男性が気になっているという状況は、ほめられたものではないが実際にある。
春香との関係については、やはり仲良くなるエピドソードが弱いと感じなくもない。
しかし、恋人になるわけではないし、これまでの人間関係のような裏のない奔放さに友達として魅力を感じたのだろうと理解できる。

そして松田に関しては、たぶん私は彼が好きだ。
児童館の職員が職場で女子中学生の写真を眺めることについてはまったく共感できず、たとえ犯罪ではなくてもせめて家でやれと思う。
しかし、彼自身が小児性愛を単純な趣味だと言っていても、過去のトラウマに振り回されていることは確かで、なんというか、同情の余地がある。
「金魚すくい」のラストシーンからわかるように、きっと松田は女子中学生が好きという以上に、思い出の女の子に囚われていたのだと思う。

「金魚すくい」には、「掬い」と「救い」がかかっているんだろうな。
しかもその「救い」の意味も難しい。
日野が鍵になるかと思いきやラストでひっくり返されて。
それでも松田は前を向いているようだ。
ロリコンということへの嫌悪感と同時に、人間としての複雑さを感じてしまった。

本書は「大人の恋愛」として売られているが、主要な登場人物は30前後だし、中高生でもついていける内容だ。
まぁ、春香にまつわる人間関係を理解できないのは子供だからと言われてしまってはそれまでではあるが。
狭いコミュニティで、誰が誰を好きで、その人はあの人が好きで……という様相は、「なんだ大人になっても中高生と変わらないな」という印象。

0
2020年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 のほほんと読みやすい物語でした。大人だけど恋愛経験がほとんどないような人の恋愛小説で、キャラクターにも魅力がありました。
 作中に二つのカップルが生まれたのですが、主人公じゃないほうのカップルはどうして結びついたのか不思議でしたが、読みやすい文でよかったのかなという感想です

0
2018年07月18日

Posted by ブクログ

本田くんと、日野さんと、松田さんと、春香ちゃん。

それぞれの視点から物語が進んでいきます。
大きな展開はないけれど、少しずつ、みんなが前向きに変わっていく様子が描かれていると思います。

単調な毎日を受け入れてしまっている本田くん。
自分に自信がなく卑屈になってしまう日野さん。
過去に囚われ続けている松田くん。
見栄っ張りで何事にも深い興味が持てない春香ちゃん。

みんな、どこか自分を変えたかったというか、変えるタイミングを待っていたような気がします。

ほっこり和やかなお話でした(^_^)

0
2018年03月05日

Posted by ブクログ

誰かと出会うことで変わる。
誰かと出会ったから変わる。
誰かと出会うために変わる。
誰かのために変わる。

0
2023年06月14日

「小説」ランキング