畑野智美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
畑野さんご自身がこの作品は文庫化されないと思うと言われていたので、最近文庫化されたのが嬉しかったです。
タイムマシンというとSF的な要素満載かと思うけど、そうでもなくて、登場人物の心情が丁寧に描かれすぎていて読んでいて苦しくなるくらいでした。そして相変わらず作中の登場人物を甘やかさない、だけど最後に希望を抱かせてくれるすごく読後感の良い作品でした。みんな幸せになってほしいと心から願ってしまいます。
個人的には魚住さんが大好きになりました。
人と人との出会いは奇跡のように見えて、最初から決められているのかもしれない。
あと、「ふたつの星とタイムマシン」をもう一度読み直さないと。 -
Posted by ブクログ
ネタバレとても現実的で、すごく考えさせられた。
読むと止まらなくなり、話に夢中になった。
「貧困というのは、お金がないことではない。頼れる人がいないことだ。」という言葉がとても心に残った。本当にその通りだと思った。
漫画喫茶で暮らすくらし、出会い喫茶でお金を得て生きる、身体を売る。そんなことは遠い世界のように感じるけどそれは今もどこかで起こっていることで他人事ではないと思った。
途中、どうなるかと思ったけど最後には愛が救われて良かった。
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2回目(2021年1月22日)
「頭のいい人ばかりが得する世の中で -
Posted by ブクログ
2022/04/07
畑野さんの描く青春系の小説が好きで、文庫化するのを待ってました!
アルト、マーリン、バンちゃん、遥の4人が送る高校生活が描かれていて、ごくごく普通に4人の高校生、特に遥を中心として物語が進んでいきます。そこには一年の中で大半の人が経験しているであろう高校の行事のことや、恋愛についてのあれやこれやもあったりして「青春」という要素がギュッと豪華に詰め込まれているような感じです。
あとがきの方も書いてましたが、大体の小説には山場となる出来事があったり、それを軸として物語が展開していく柱となるものがあったりする中、水槽の中では、特にこれといって大きな出来事や中心となる描写は無く、 -
Posted by ブクログ
2021/01/31
高校生の青春話というと簡単すぎるかもしれないけど、だいたいそんな感じ。読んでいて気分が丸くなるようなそんな感じ。
中高一貫で内部進学により高校に進学した涼ちゃんと、クラブの野球チームで小さい時から何かと因縁のある西沢、いきなりトマトを投げつけてきた久野さんとか、幼なじみの望月、普段からつるむ仲間の青野…。それぞれの出会い方はなんじゃこりゃ…って感じだけど、それぞれがそれぞれのペースで親密になっていく様子が読んでてとっても面白かったです。
シリアスな場面でもすごいシリアスにしないかのように終わりの場面でひとボケ入れてくるあたりが話にオチがあるって感覚で楽しく読めました。 -
Posted by ブクログ
再読。
芸人ライブを見て、自分も芸人になると決めた大学生の新城。
元人気芸人との付き合いに悩む女ものまね芸人津田ちゃん。
中学の同級生3人で組むナカノシマの一人中野。
元人気芸人のおっかけをする高校生ナルちゃん。
目の不調、相方との関係性に悩むスパイラルの長沼。
20歳下の夫に支えられる齢90の大御所芸人保子師匠。
売れない芸人だった父を持ち、新城と漫才コンビを組むことになった溝口。
このシリーズ大好きです。
それぞれが葛藤する姿がとても切ない。だからこそ、みんなが魅力的で応援したくなります。
ラストシーンのジワジワ来る盛り上がりに、心臓がドキドキしました。
続きに進みます。