畑野智美のレビュー一覧
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畑野智美の作品を読むのは、『夏のバスプール』と『ふたつの星とタイムマシン』に続いて3作目。
それで気づいたのだが、私は著者の文章と、構築する世界、醸し出す雰囲気が好きだ。
『夏のバスプール』はストーリーも面白かった。
『ふたつの星とタイムマシン』はやや淡々としていた印象があったが、それでもどこか引き込まれた。
3作とも恋愛小説だが、どれも味が少しずつ違う。
本作も例にもれずやわらかい雰囲気を持っている。
ただ、ストーリーにはうまく入り込めなかった感じがある。
それは、春香がやってきたことによって、彼女を含む4人の男女が変わっていく物語なのだが、あまり春香を好きになれなかったことに起因する。 -
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ネタバレこれはどうやって最後締めるのかなと思ってたら、ラストに盛大な「???」。
誰だよとツッコミつつ、まあ考えられるのは事故の加害者娘かな・・・と、もう一度読み直してその名前を捜索して確認。
無事謎は解けたわけだけど、最後に彼女が登場するのが少々唐突に感じた。途中もうちょっと匂わせちゃ駄目なもの?
名前が変わって、歳を重ねて姿が変わったとしても、自分だとわかる人がいる。
理屈じゃなくて通じるものがあるんだなと、長谷川さんや父親の姿を見て思った。
斉藤もわかるかな。彼のリアクションが大いに気になるところ。大騒ぎして、大泣きしそう。
私的にはもっと主人公が、長谷川さんだけじゃなくて両親とも交流すれ -
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久々の畑野智美。
青春路線が爽やかで好きな作家さんです。
今までの作風からは想像出来ないテーマで、ちょっと躊躇したのですが、購入。
ややネタバレ含みます、注意。
中学生の時に友達を殺害した少年卯月くんと、その少年と同じ中学で関わりもあった少女楓ちゃんが、大人になって再会するという始まりです。
正直、卯月くんと楓ちゃんの関係性にモヤモヤします。
ある意味、二人の世界が完成されていくのだけど、お互いが何故お互いに惹かれるのか、という所でいまいち共感が出来ないのでした。
いや、よく考えてよ!とまるで、楓ちゃんの親友、芽衣子のように思ってしまう。
それは、卯月くんの永岡くん殺害動機にし -
Posted by ブクログ
ネタバレどうしたらいいのか、夏の嵐のような恋。
登校中にトマトを投げつけてきたのは、高校から入学してきた久野。因縁のある野球部の西澤、ひそかに憧れている図書室の松ちゃん、親友の青野、担任の有村先生、不登校の富君、幼馴染で青野の彼女の望月、中学生時代の元カノ河村さんなど、涼太の周囲は穏やかなようで複雑に絡み合っている。久野が気になる涼太だが、彼女の抱えているものは、どうやら大きなもののようで――。
後半に向けて、こじれたりほどけたりする涼太を取り巻く人間関係が面白い。問題なのは涼太の鈍さである。彼はあまりにも健康的で、しなやかで、相手が傷ついていることに気付かない。傲慢と言えば言いすぎだが、西澤の態 -
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外食チェーン店の正社員25歳の主人公。
ある日、身に覚えのない女性問題がネットででっち上げられ炎上。先につき、左遷。左遷先は6年半ぶりの東京郊外の故郷にある国道沿いのファミレス。
出てくる人々はもちろん、ファミレスに従事する人々。高校生に大学生、三十路のフリーターでファミレス歴はやたら長い古参バイトなどなど。
ある日、主人公佐藤に出来た彼女の元カレは自分の親父だった。彼女の過去を知るに連れ、これは...
きっとどこにでもありふれた男の子の日常。
ファミレスってとこが、良いね。なんか、学生の頃を思い出す。ほっこり爽やか甘酸っぱい一冊でした。