畑野智美のレビュー一覧

  • 大人になったら、

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    恋愛や仕事や劣等感など色んな物事、感情に取り囲まれても1つ1つ着実に向き合おうとする姿がとても良かった

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    2026年03月19日
  • 宇宙の片すみで眠る方法

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    婚約者をバス事故で亡くした主人公。
    婚約者は見知らぬ女性と温泉旅館に泊まった後事故に遭っていて…(女性も死亡)。
    そりゃ辛いよね。浮気されてショックなのに相手が亡くなっているから感情のぶつけ先がない。詳細も分からないまま。
    物語の後半で浮気相手が悪女みたいな流れになるけど、私的には旅館に出向いた時点で婚約者もアウト。
    精神的大ダメージを受けた主人公はゆっくりと少しずつですが回復していこうと努力します。こちらの期待をものすごく持たせたところで物語は終わっています。幸せになっていますように。

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    2026年03月09日
  • 大人になったら、

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    ネタバレ

    読み終わった最初の感想は「リアルやな〜」。
    主人公は「恋人もいない、かといって仕事に励むわけでもない三十五歳の独身女性、会社員」で、物語の3/4くらいそのままで進んでいくけど、残りの1/4でぐんっと前に進んだ印象。

    世間的にはちょっと触れづらいレッテルがある主人公やけど、その人なりの人生があって、しっかり前に進んでいるのがリアルやなあと思った。

    羽鳥先生と結ばれて?よかった!

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    2026年02月27日
  • 世界のすべて

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    セクシャリティをテーマにした本。スラスラ読めて心がちょっぴり温まるような優しい話ではあったものの、どこか心に刺さる場面がないというか、綺麗にまとまりすぎて物足りなさを感じてしまいました。
    様々なセクシャリティの登場人物が出てくるのは良いのですが、どこか上辺だけに感じてしまって…。ただ、さまざまな人の「世界のすべて」を垣間見ることで視野が広がった(気がする)のは良かったですし、読後感も爽やかで良かったです。

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    2026年02月23日
  • 宇宙の片すみで眠る方法

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    寝具店でパートをする女性、依里。
    彼女は恋人を数年前にバスの事故で失い。

    さらに恋人が浮気をしていた…⁉︎

    とかなり辛い経験をしている。

    そんな彼女をある日恋人の浮気相手の女性の夫が
    お店に尋ねてきて…

    寝具店の知識の豊富さは実際に作者が
    寝具店で働いた経験が元になっているので
    ちょっとした枕や毛布の知識も知れて
    お得でした♪
    (まさか枕の寿命が3年とか衝撃∑(゚Д゚))

    依里は喪失感を抱えながらも
    少しずつ自分と向き合い、他人じゃなくて
    自分のため生きていく姿が良かったです。
    ただ、自分は依里のように誰かのために
    やりたかったことを諦めたりという経験は
    ないので、それだけ好きな人や愛している人が
    いれば、自分のより相手を優先しちゃうのかなと
    考えてしまいました。

    私たちは無意識にも誰かや他人に合わせてしまい
    本当にしたいことや本音を隠してしまいます。
    誰かのことを思って合わせるのも大切だけど
    「私」自身の思いや考えも大切にしていきたいなと
    思いました。

    畑野さんの作品に登場する人たちは
    さまざまな生き方や価値観を持つ人が出てくるのが魅力だなぁと思います。
    傷ついたり、辛い思いをした人が少しずつ
    前を向いて進む描写がどの作品も
    丁寧に描かれていると改めて感じました!

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    2026年02月21日
  • 世界のすべて

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    主人公の鳴海くんみたいに『好き』や『したい』が欠落してるんじゃなくて、単にその回路を持ってないだけなのに、周りが勝手に『可哀想』とか『いつか出会えるよ』とか、頼んでもない外野のノイズをぶつけてくる。
    あれ、最高に余計なお世話ですよね。

    結局、マジョリティが作った『普通』っていう物差しで測ろうとするから歪むわけで。喫茶店『ブルー』みたいな場所が必要なのは、そこが特別な場所だからじゃなくて、外の世界がそれだけ『正解』を押し付けすぎてるからじゃないですかね。
    『みんな違って、みんなめんどくさい』。
    それでいいじゃん、って改めて突き放してくれる感じ。心地いいですよね

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    2026年02月14日
  • アサイラム

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    扱っているテーマは非常に重いものですが、最初から最後まで薄い膜で包まれているような優しさを感じます。人は簡単に人を傷つけることができてしまう。
    そんなことも気がつかずに生きてきてしまった。そんな後悔も感じながら登場人物を応援している自分がいた。

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    2026年02月14日
  • 大人になったら、

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    30代になって、この作品を読み返したいと思いました。もっと色々感じたり、共感できることができそう。

    主人公が異性に対する感情や気持ちに共感した。
    私もこういう考え方するなとか、恋愛の優先度が高くなくて、恋愛してないと負け組みたいな世間の風評とか違和感があって、、、読んでよかったと思った。
    大切なのは自分が何をしたら幸せなのかよく考え、行動すること。私には優先度の中に恋愛とか結婚はまったく入ってきません。だけど、そういう経験はしてみたい、今の私はそう思ってます。

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    2026年02月11日
  • 宇宙の片すみで眠る方法

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    婚約者が女性と一緒に温泉宿の帰りに事故死。あまりのショックで眠れなくなってしまった主人公の女性はデパートの寝具売り場で、寝具一式を買い替えた事をきっかけに自身もパートスタッフとしてその寝具売り場で働くことに…。

    婚約者が一緒にいた女性との関係も気になり読み進めるが、寝具て自分の身体や睡眠を考えたら、もっとこだわるべき物なんだな…と少々反省。

    幸いベッドに入り、読みかけの小説を読み始めるとコテッと寝てしまう私にとって、眠れない…なんて日はそんなに多くないので自分の使っている寝具に関して合っているかどうかを考えてみたこともなかった。寝てても肩がこる、腰が痛いなんて事があったら寝具の交換を考えてみようかな。

    とても詳しいな…と思ったら作家さんは寝具店勤務経験者とのこと。なるほど納得。紹介されていた高級なムートンシーツの寝心地は試してみたいな〜。買えないけど…。

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    2026年01月28日
  • アサイラム

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    被害者が暮らす街。
    性加害を受けたスミレや、他のいろんな事件の被害者たちが住むところ。
    スミレと大切な人たちがゆっくり再生していく物語。

    事件の話や、負の感情がぶり返す様子は、読んでいてすごく辛いけれど、終盤さまざまなことを乗り越えて、前向きに生活していこうと思えるまで回復する姿に、ほっとした。
    スミレも雪下くんも横山さんも、みんな楽に生きられればいい。

    「誰かに身体や心が傷つけられていい理由なんて、あるはずがない。」

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    2026年01月24日
  • 世界のすべて

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    ネタバレ

    タイトルからはどんな話なのか想像できませんでした。性の多様性、グラデーション、決めつけない事。人権問題で性的少数者が上がることがあり、認識はしています。身の回りにいるのかもしれないが、どこか他人事と捉えていましたが、決めつけない事と多様性を受け入れる事の大切さが伝わりました。性はグラデーションで色んな形がある、枠があるものではない事に気付かされました。優しい気持ちになる本と思いますし、自分自身も性的少数者なのかもしれないと思います。

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    2026年01月20日
  • アサイラム

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    うーむ、難しい本だ。内容が難しいんじゃなくて、受け止め方が難しい。

    こういう街、はありだと思う。施設じゃなくて街くらいの大きさであることが重要だと思う。

    加害という言葉の使い方も、なるほどな、と思った。

    雪下くんがどうか幸せになれますように

    2026.1.17
    9

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    2026年01月17日
  • 家と庭

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    青春の葛藤を、現代的な雰囲気の中で物語が進んでいく。資産があって、どう生きて行くか悩んではいるけど、ふわふわした感じが、小説ならではかな。
    読みやすくて、若い人向けかなと思う。
    最後は、みんな次に進めるところで終わるので、読み終わりは安心できる。

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    2026年01月03日
  • 若葉荘の暮らし

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    202511/面白かったけど、表紙絵からうける印象よりは淡々としてるかんじ。舞台がコロナ渦ということで全体的にうっすらどんより重苦しさがあり、主人公が明るく元気な "いかにもTHEヒロイン" なタイプではないので、好みがわかれそうな作品。勇気もらえる人もいると思うけど、都合いいシェアハウスも同居人も勤め先も現実にはないし…と不安増す読後感も否めない。まーそれでも踏ん張って進むしかないんだけどね!

    印象的だった文章↓
    P240:年収200万円でも幸せに暮らせるみたいな本や雑誌の特集はたくさんある。 ささいな喜びを重ねていければ 十分だと考え 多くの女性が諦めてしまっていた けれど その生活は簡単に破綻してしまう。

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    2025年12月22日
  • 世界のすべて

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    令和版LGBTQの教科書
    面白い・面白くない ではなくて
    今の時代の風潮がよくわかるから
    全世代に“体感”の意味で読んでほしいと思った。

    (以下本のレビューではなく体験談と感想)

    自分のセクシュアルについて考える

    私はもしかしたら、恋愛というものを勘違いしていたかもしれない。

    「あいつ、お前のこと好きらしいよ」と聞くと、
    なんとも言えない気まずさに苛まれ、苦い気持ちになったのを覚えている。
    私のことが好きなのか、そう思った瞬間、接待しなくちゃいけない気持ちになるからだ。


    優しくされたから好きになるという経験がなくて、
    なんなら少し意地悪な男の子の方が好きで、
    恋を錯覚していたようにも思える。
    だけど、その人のことで頭がいっぱいになったり、
    目で追ったり、集団の中ですぐに見つけられてしまうという点では正常に脳がバグっていたと思うので
    恋という感情については
    わかっているようでわからないとい結論がでた。

    恋人や好きな人ができても
    大好きにはなるけど嫉妬や独占欲って感情があまりわからない。デミロマンティックという言葉には親近感を持ったけれど、価値観なのかセクシュアルなのか。その違いってなんなのか。まだまだわからないことだらけ。

    時代的にもセクシュアルな話は相手が話すまで無理には聞かないのが安全策。
    でも聞いてくれたから言えたって場合もある。
    踏み込まない行為って賞賛されるけど、逆説的に踏み込むことが求められている世の中でもあると思う。私たちは孤独すぎるから。

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    2025年12月13日
  • 若葉荘の暮らし

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    小さな洋食屋でアルバイト店員をしていたミチル(40代を迎えたばかり)がコロナ禍で家賃の安い家に移ることを余儀なくされ、40歳以上の独身女性専用のシェアハウス「若葉荘」に住むことになったところから始まるお話。
    コロナ禍の世の中で、そうした年齢のそうした境遇の女性の心理が細やかに描かれているように思えるが、時々晴れ間はさすものの、基本的にはドンヨリとした話が続く。『悩んでいても、悩んでいなくても、語る』ミチルさんの理屈っぽさにもやや閉口で、いい話だと思うのだが今ひとつお話に乗り切れず。
    若葉荘での人間関係にはホッとするところがあるが、ああしたシステムの中で人間関係に軋轢なく暮らしていける展開はいささか楽観的にも感じるところはあり。まあ、作家さんがコロナ禍を不安に生きていた時に『「こういうアパートがあればいい」と、想像を膨らませた』ということなので、そういうことなのだろうが。

    女性の貧困の理由が選択肢の多さにあって、男性の貧困の原因は選択肢の少なさ、という見方は面白く。『本来は、政治がどうにかしていくべきことなのだろう。けれど、それを期待できるような国ではないことも、分かっている』というのがなんとも…。

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    2025年11月23日
  • 世界のすべて

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    雨の日に、半分ビニール傘越しに「喫茶ブルー」を見ているとても綺麗な表紙。
    鳴海君の色なんですね。
    自覚している性は〇〇で、恋愛対象はこうで、性的志向は、こうな人は〇〇、というふうにラベリングというか、カテゴライズされるというのは当事者の人は安心するものなのかな。
    身内には「普通」であってほしい、というのも理解できるし、どんな人にも色々な生きづらさがあると思う。
    理解できなくても、知ろうとする、分かろうとする、傷つかない人が増える世の中になっていってほしい。
    ラストがとても良かった。

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    2025年11月19日
  • 消えない月

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    ネタバレ

    ストーカー側の心理を覗き見れる読んだことない感じの本でした。自己肯定感という言葉がありますが、自分に自信を持ちすぎて客観視できなくなるのはまずいと思います。

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    2025年11月17日
  • 世界のすべて

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    小さな喫茶店ブルーを舞台に、そこに集う人々の物語。恋愛感情やジェンダーなど様々なセクシャリティーの多様性をテーマにしている。知らないことは差別を生む。知っていろんな人の気持ちや考えを知ることが、お互いを理解し相手の気持ちを想像できるようになる第一歩だと思った。悩みを抱えているが故にフラットに人と接することができる鳴海優輝は、多くの人にとってオアシスとなっていく。最後がとても良かった。

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    2025年11月12日
  • 世界のすべて

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    ネタバレ

    今回も多様性の話。ポリアモリー、見た目の性と心の性が違うこと、恋愛感情を持つということ、遠い存在に持つ感情。誰にでも話せる話じゃないし、全員が理解してくれるわけじゃない。私も私で自分自身を理解していないのかもしれないなぁと思った。

    気になった言葉。
    差別されたくないし、自分も差別しないように心掛けていても、全てを平等に見ることは難しい。

    苦手だからと何かを排除することは、自分が受けてきた差別と同じだとも感じた。

    知識を得て、言葉を知り、客観的に自分を考え、少しでも楽に生きていける道を探している。

    最後の一文が、私が読書をしたい理由なのかもしれないと思った。

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    2025年10月29日