畑野智美のレビュー一覧

  • 罪のあとさき

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    14歳で殺人を犯した少年と、その現場に居合わせた少女。13年後、大人になった二人は再会した。現在と過去が重なるとき、新たな世界が生まれる。少年犯罪を通して描く、命と旅立ちの物語。
    少年少女にとって生涯トラウマ必至の出来事なのに、わりと淡々と過去を振り返り、現在も日常生活を送っていることに違和感を覚える。それを超越する愛情の存在も感じられないし、この先の二人に幸せが訪れるのかは不安だ。

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    2020年03月16日
  • 国道沿いのファミレス

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    暖かい小説だったが、綾ちゃんの言動にショックを受けた。
    あまりにも尻軽すぎでしょ。「夏のバスプール」の方が、純で好みだった。

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    2020年01月14日
  • 罪のあとさき

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    ネタバレ

    一味違った畑野作品。

    中学の時の同級生がその友人を殺害した。
    ヒロイン楓がその同級生と再会するところから、
    物語が始まる。

    人を殺した罪、子供を堕胎した罪、動物を殺した罪、不倫、ストーカー等様々な罪が行き交う作品。

    後味はよかったけど、ちょっと物足りなかったかな。

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    2019年12月12日
  • 夏のバスプール

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    ネタバレ

    どうしたらいいのか、夏の嵐のような恋。

    登校中にトマトを投げつけてきたのは、高校から入学してきた久野。因縁のある野球部の西澤、ひそかに憧れている図書室の松ちゃん、親友の青野、担任の有村先生、不登校の富君、幼馴染で青野の彼女の望月、中学生時代の元カノ河村さんなど、涼太の周囲は穏やかなようで複雑に絡み合っている。久野が気になる涼太だが、彼女の抱えているものは、どうやら大きなもののようで――。

    後半に向けて、こじれたりほどけたりする涼太を取り巻く人間関係が面白い。問題なのは涼太の鈍さである。彼はあまりにも健康的で、しなやかで、相手が傷ついていることに気付かない。傲慢と言えば言いすぎだが、西澤の態

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    2019年09月17日
  • 夏のバスプール

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    青春はいいな~とは思うけど。
    トマトを投げつけられた出会いから、たいして時間経ってないのにいつのまにか久野ちゃんのことが好きになっちゃってたのね。それが高校生?
    みんな高校生らしくてかわいいけど、やっぱりトマトをいきなり投げつける久野ちゃんは最後まであんまり好きじゃないかも。
    涼ちゃんと久野ちゃん以外の人のその後が気になるけど、そういうことを細かく解決していく話でもないのね。

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    2019年09月11日
  • 運転、見合わせ中

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    ネタバレ

    どの話も、このあとどうなったのよー?!って思ってしまう。
    やっぱり畑野さんの作品に出てくる男子が好きだと感じる。
    フリーターの永山の
    「残念な人で、何もできないというフリをしていた方が人生は楽だ、柴崎みたいに仕事に意欲がありなんでもできる人になりたいとういう人生はたいへんだろう」
    この思い、すごく響いた。 
    すごく考えさせられた。

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    2019年01月12日
  • 国道沿いのファミレス

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    ぐいぐい引き込まれて一気に読んでしまった。
    面倒な人間関係が詰まっているけど、シンゴの爽やかさと女子のような可愛さでそれが中和される感じがした。
    シンゴがいなかったら、どうなっていたのか……。
    無理矢理じゃない感じのハッピーエンド。

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    2018年12月08日
  • 国道沿いのファミレス

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    外食チェーン店の正社員25歳の主人公。
    ある日、身に覚えのない女性問題がネットででっち上げられ炎上。先につき、左遷。左遷先は6年半ぶりの東京郊外の故郷にある国道沿いのファミレス。

    出てくる人々はもちろん、ファミレスに従事する人々。高校生に大学生、三十路のフリーターでファミレス歴はやたら長い古参バイトなどなど。

    ある日、主人公佐藤に出来た彼女の元カレは自分の親父だった。彼女の過去を知るに連れ、これは...

    きっとどこにでもありふれた男の子の日常。
    ファミレスってとこが、良いね。なんか、学生の頃を思い出す。ほっこり爽やか甘酸っぱい一冊でした。

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    2018年11月16日
  • 夏のバスプール

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    登校中にトマトを投げ付けられたことから始まる涼太の高一の夏。トマトの同級生女子が気になったり、元カノが湿っぽい視線を向けてきたり、男友達や教師達と当たり前に交流したり。夏と水の印象に包まれたっぷりとした水分に満たされたような瑞々しい登場人物達に温度と湿度がある。流れる空気に何となくのまま寄り添った。

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    2018年10月10日
  • 感情8号線

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    ネタバレ

    周りからは幸せそうに、充実している人生を送っているようにみえても色んな悩みを抱えている。そんな女性たちの物語。
    考えていることや、悩んでいることは周りに話さないとわからないですよね。
    環状8号線。なんでこのタイトル?文中にもありますけど、遠くて近いってことでしょうか。

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    2018年09月17日
  • 国道沿いのファミレス

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    ファミレス社員の主人公の日常(主に人間関係)を描いた話。
    人間関係の狭さとかがリアルな田舎感が出てるなぁと感じた。

    女にだらしない父親を憎んでいるものの、そこまで強く拒絶していない雰囲気で少し違和感を感じたが、血の繋がりの情というものか。

    著者の初読作品であるが、読みやすいという一言に尽きる。

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    2018年08月01日
  • 海の見える街

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    ネタバレ

     のほほんと読みやすい物語でした。大人だけど恋愛経験がほとんどないような人の恋愛小説で、キャラクターにも魅力がありました。
     作中に二つのカップルが生まれたのですが、主人公じゃないほうのカップルはどうして結びついたのか不思議でしたが、読みやすい文でよかったのかなという感想です

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    2018年07月18日
  • 南部芸能事務所

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    とりあえず、各登場人物がそれぞれの視点で語るのですが、まだそれぞれ自己紹介がてら登場する…という感じでしょうか。長編シリーズものらしく息長く書くつもりで、1巻目はこういう構成になったのかもしれませんが、スローペースな出だし。全体的にお笑いの世界のお仕事小説的要素はあるが、この著者だからか恋愛要素強めですかね。

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    2018年06月02日
  • 運転、見合わせ中

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    Tぬ、おススメ本
    とある朝に止まってしまった電車にかかわる人たちの短編集。
    それぞれイマドキの人たちという感じがした。
    いろいろと割り切っていたり、そうでもなかったり、無駄にいろいろ考えてしまう子もいたり。
    読後感は思いのほか良い感じでした。

    しかし、OLさん。悪い子じゃないと思うのだけど、人を蹴るなよ。

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    2018年06月01日
  • 夏のバスプール

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    読みやすかったかな。

    主人公涼太と親友青野、幼馴染の望月、かつての同輩西澤、自分のことを好きな河野、友達でありながいいキャラの和尚、そして本屋でバイトをしている櫻井君、なにより、仙台から来て悩み多し久野ちゃん。他先生2人と、登場人物が少ない割に、役割がはっきりしていすごく読みやすい。

    ただ、結末は高校生的によかったけど、その他の人間関係があやふやなまま終わってしまい、消化不良な感じです。

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    2018年05月27日
  • 南部芸能事務所

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    お笑い芸人を目指す大学生とその周りの人たちの目線でリレー構成されたお話。
    それぞれが深く悩んでいる様子がしっかり丁寧に表現されています。
    思っていたより重めの印象。
    表紙と内容がなんだかしっくりこないような・・・・。
    シリーズで続きがあるようなので楽しみ。

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    2018年04月17日
  • 海の見える街

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    本田くんと、日野さんと、松田さんと、春香ちゃん。

    それぞれの視点から物語が進んでいきます。
    大きな展開はないけれど、少しずつ、みんなが前向きに変わっていく様子が描かれていると思います。

    単調な毎日を受け入れてしまっている本田くん。
    自分に自信がなく卑屈になってしまう日野さん。
    過去に囚われ続けている松田くん。
    見栄っ張りで何事にも深い興味が持てない春香ちゃん。

    みんな、どこか自分を変えたかったというか、変えるタイミングを待っていたような気がします。

    ほっこり和やかなお話でした(^_^)

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    2018年03月05日
  • タイムマシンでは、行けない明日

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    人生に竿さすのが丹羽、人生に流されるのが平沼。童貞君の思い上がりと言えなくもないけど、文明進歩への警鐘は私も考える。その先(地球滅亡後)の種の保存は誰が考えるべきか?

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    2018年02月28日
  • 運転、見合わせ中

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    ローカル線で朝の通勤ラッシュで電車が止まってしまう。
    そこを起点に、恋が始まる大学生、バイトの人間関を見つめなおすフリーター、今後の人生設計を考え直すデザイナーなど、6人の視点でそれぞれ人生の岐路を迎えることに。

    総じて面白かったけど、最後各パートの接点が電車が止まることだけでなく、もっと色々織り交ざった展開になればよかったなと思う。

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    2017年10月05日
  • 運転、見合わせ中

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    ある日の積み重ねが日常を作り、人生を作っていく。切り取れば物語のような一瞬なんて、たぶん誰だって探せばあるもの
    「頭で考えなくても、そのうちに決められる時はくる。別に完璧じゃなくていいんだぞ」

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    2017年07月25日