【感想・ネタバレ】夏のバスプールのレビュー

あらすじ

夏休み直前の登校中、高校一年生の涼太は女の子にトマトを投げつけられる。その女の子・久野ちゃんが気になるが、仙台からきた彼女には複雑な事情があるらしい上、涼太と因縁のある野球部の西澤と付き合っているという噂。一方、元カノは湿っぽい視線を向けてくるし、親友カップルはぎくしゃくしているし、世界は今年で終わるみたいだし――。どうする、どうなる、涼太の夏!? 胸キュン青春小説!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

2021/01/31
高校生の青春話というと簡単すぎるかもしれないけど、だいたいそんな感じ。読んでいて気分が丸くなるようなそんな感じ。
中高一貫で内部進学により高校に進学した涼ちゃんと、クラブの野球チームで小さい時から何かと因縁のある西沢、いきなりトマトを投げつけてきた久野さんとか、幼なじみの望月、普段からつるむ仲間の青野…。それぞれの出会い方はなんじゃこりゃ…って感じだけど、それぞれがそれぞれのペースで親密になっていく様子が読んでてとっても面白かったです。
シリアスな場面でもすごいシリアスにしないかのように終わりの場面でひとボケ入れてくるあたりが話にオチがあるって感覚で楽しく読めました。

0
2021年02月01日

Posted by ブクログ

高一の夏を切り取った青春小説。普通の高校生の話。多少、種になる非日常的な背景はあるけども、描かれる日常は極めて現実的。その中で久野ちゃんが際立つ。

0
2024年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最近何故か青春ものが続く。主人公・涼、夏休み直前の登校中、同じ高校の女子・久野ちゃんにトマトを投げつけられる。久野は野球好きの弟が中学でいじめられたことで仙台から転校してきた。久野が野球部の西澤と付き合っているという噂。涼の元カノの微妙な距離感、親友カップルの関係もおかしい。涼は自分では気づかないうちに西澤や身近な同級生に心に傷を与えていたことを知る。青春時代の繊細な心情、微妙な距離感、疑心暗鬼、このすべて青春なんだ!ラストの涼と久野が対峙する場面はドキドキした。畑野作品の短文だけど鋭い描写を堪能した。④

仙台の強豪野球部というと2校。仙台育〇と東〇。悪いイメージされちゃうのは困ってしまう。。。

0
2023年07月01日

Posted by ブクログ

夏になると読みたくなって今年もまた読み始めました。
学生のときの夏休み直前〜夏休みの期間って本当に魔法のような特別な時間で、大人になればなるほど恋しくて。あの時の感情にまた出逢いたくなります。

0
2023年06月25日

Posted by ブクログ

ずっと気になっていた作家、畑野智美さん。
夏に文庫化されて買ったものの積読。
夏が終わる前には……と思いつつ、もう秋になってしまった。


第一文の赤い色が印象的。
赤と言えば、「久野ちゃんの赤い傘が見つけられない。」も好きだ。
見つけられなのだから視界に赤はないはずだが、赤い傘がどこかにある映像を想像してしまう。
読みやすく、イメージの湧きやすい文章だ。

とはいえ、裏表紙の内容紹介からわかる通り、人間関係はとても複雑な話だ。
現実でここまでごちゃごちゃすることはそうないと思うが、その複雑さの中で主人公・涼太の姿はどこかリアルに映る。

どんな人間にだって仲のいい人・悪い人、好きな人・嫌いな人はいる。
そして、他人から信頼してもらえるような人でも、知らぬ間に誰かを傷つけてしまうこともある。
さらには、傷つけたことに気づいてもどうしようもないことだってある。
ましてや涼太は高校生なのだから、大人のようにうまく立ち回ることは難しい。
青臭く、ぶれることもあるけれど、それでも好きな子のためには一生懸命になってしまう涼太が微笑ましい。


屋上から動き出すラストシーンは爽やかさ抜群。
少し頼りない涼太ではあるが、この夏がきっかけで覚悟を決めて、大人になっていくのではないかと思う。
一週間に満たない話だというのには驚きだが、高校生の頃の一日は濃密だったなぁと思い返した。

0
2020年10月07日

Posted by ブクログ

等身大の高校一年生が、みごとに描かれていて、想像以上に面白かった。
人を見下したり、いじめに加担してたり意識化に無いところで心無い行動をしてることは確かにあり、この主人公は誰にでもどこかあてはまるんじゃないかな。
でも、最後は心を偽らない行動を涼太と久野ちゃんがとってくれたので嬉しかった。

0
2018年01月20日

Posted by ブクログ

「夏休みまで、あと5日。
 トマトを投げて来たあの子は誰だ!?」

じりじりと暑くなる予感を秘めた夏の朝、
僕の右肩にトマトが飛んできた。

夏。空。プール。制服。白。トマト。赤。目の前の女の子。

何かが始まる予感と
何かが壊れる予感。

泳げない僕と
泳げるあの子。

あの子もその子もみんな一直線。一方通行。
それぞれの道が交差して。
どう頑張ってもぶつかってしまうなら
駆け抜けて可能性を捉まえたい。

感想が抽象的になってしまうけど、
細かく伏線とかその後とか言わずに
登場人物の不器用さに触れてほしい一冊です。

0
2015年07月05日

Posted by ブクログ

突き抜けた爽やか青春小説かと思ったら、全然そんなことなかった。ちょっと思っていたのとは違ったけど、普段読んでるのには近い感じかな。文庫の方の装丁の方がしっくりくる。

0
2015年07月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

河村さんと富永くんのお母さんが不気味で怖い。ただ、2人みたいな人っているんだよな…出会ったことがある気がする。
西澤くんには幸せになって欲しい。河村さんから逃げて〜!笑

0
2024年11月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中原涼太
高校生。一年八組。付属中学から内部進学で高校に入った。元野球部。図書委員。

有村
涼太の担任。数学教師。もうすぐ四十歳。

松ちゃん
司書。涼太が中学に入学した時、大学を卒業したばかりの新人で入ってきた。フランス系のハーフみたいな顔立ちをしていて、学校内で一番の美人教師と評判が高い。

青野
涼太と同じクラス。内部生。元野球部。駅前で本屋をやっている。

この世の終わり
化学教師のあだ名。

和尚
和田尚人。一年三組。内部生。元野球部。

久野愛美
涼太に似ている。トマトを涼太に投げた。仙台からきた。水泳部。

河村
中学二年生の時に二週間だけ付き合った涼太の元カノ。外部生。

富永浩樹
学校に来なくなった。内部生。中学二年の二学期に帰国子女枠でドイツから転校してきた。

西澤
体育クラスの十組で野球部。涼太とリトルリーグの時に同じチームにいた。

望月
隣のクラスの女子。青野の彼女。涼太とは幼なじみ。

涼太の姉
腐女子。一回り年上。

青野結
青野の妹。小学六年生。

久野雄基
愛美の一つ年下の弟。中学時代に涼太と野球の試合をした。

0
2023年12月13日

Posted by ブクログ

中学生による甘酸っぱい青春ものであると共に時に厳しい人間関係の複雑さがとても丁寧に描かれていて引き込まれた。夏におすすめの作品。

0
2023年09月05日

Posted by ブクログ

主人公の涼太がすごく思春期男子という感じで他人の感情に鈍く都合のいい解釈をするところがリアルでウッ、となってしまう場面も何度かありましたが、そういう青さが突き刺さるのは青春小説の醍醐味だよなー、とも思いました。久野ちゃん視点でこのお話を読んだらどうなるんだろう?全然違う雰囲気になりそう。最後のセリフはグッときました。

0
2021年08月22日

Posted by ブクログ

面白かった。この年代って、こんなに大人だったっけ。自分の過去を考えると恥ずかしくなるくらいに大人でした。このくらいのスピードで成長できてたら、もっと楽しかっただろうなと、今さらながら思う。

0
2021年08月01日

Posted by ブクログ

面白かった。普通に恋愛小説って感じ。色々伏線的なものがあったけど、もっと続編書けそうな感じがする。少し自分と似ている気がした。恋愛ってなんだろね?感情がよくわかんないね?好きになろうとするのってやっぱり無理じゃない?

0
2021年07月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

どうしたらいいのか、夏の嵐のような恋。

登校中にトマトを投げつけてきたのは、高校から入学してきた久野。因縁のある野球部の西澤、ひそかに憧れている図書室の松ちゃん、親友の青野、担任の有村先生、不登校の富君、幼馴染で青野の彼女の望月、中学生時代の元カノ河村さんなど、涼太の周囲は穏やかなようで複雑に絡み合っている。久野が気になる涼太だが、彼女の抱えているものは、どうやら大きなもののようで――。

後半に向けて、こじれたりほどけたりする涼太を取り巻く人間関係が面白い。問題なのは涼太の鈍さである。彼はあまりにも健康的で、しなやかで、相手が傷ついていることに気付かない。傲慢と言えば言いすぎだが、西澤の態度など、なるほどと思ってしまうところもある。しかし、この物語で、涼太を含め、誰も大きく変わろうとはしない。久野は仙台に残る弟に会いに行こうとし、また西澤の想いを受けるというが、それもひとつの逃げである。涼太はそれを指摘して、自分を選ぶように言うが、覚悟というよりは、それまでの自分を貫いているとも思える。

けれども、だからこそ、この物語はすとんと心に入ってくる。劇的にすべての状況が改善することなんて、なかなか現実には起こりえない。あと少しで世界が終わる、と言われても、現実的には信じられないけれど、それを口にして理由にして、色々な懸案事項を進める態度は自分にも覚えがある。季節が夏なので、世界の終わりは近づいていてもまだ実感が伴わないので、ラストシーンはさらっとしている。まだまだすることはいっぱいあり、悩んだりくやんだりして、進もうとできるのだ。

0
2019年09月17日

Posted by ブクログ

青春はいいな~とは思うけど。
トマトを投げつけられた出会いから、たいして時間経ってないのにいつのまにか久野ちゃんのことが好きになっちゃってたのね。それが高校生?
みんな高校生らしくてかわいいけど、やっぱりトマトをいきなり投げつける久野ちゃんは最後まであんまり好きじゃないかも。
涼ちゃんと久野ちゃん以外の人のその後が気になるけど、そういうことを細かく解決していく話でもないのね。

0
2019年09月11日

Posted by ブクログ

登校中にトマトを投げ付けられたことから始まる涼太の高一の夏。トマトの同級生女子が気になったり、元カノが湿っぽい視線を向けてきたり、男友達や教師達と当たり前に交流したり。夏と水の印象に包まれたっぷりとした水分に満たされたような瑞々しい登場人物達に温度と湿度がある。流れる空気に何となくのまま寄り添った。

0
2018年10月10日

Posted by ブクログ

読みやすかったかな。

主人公涼太と親友青野、幼馴染の望月、かつての同輩西澤、自分のことを好きな河野、友達でありながいいキャラの和尚、そして本屋でバイトをしている櫻井君、なにより、仙台から来て悩み多し久野ちゃん。他先生2人と、登場人物が少ない割に、役割がはっきりしていすごく読みやすい。

ただ、結末は高校生的によかったけど、その他の人間関係があやふやなまま終わってしまい、消化不良な感じです。

0
2018年05月27日

Posted by ブクログ

世界は今年で終わるー。終末がまことしやかに囁かれている2012年の夏を舞台に、甘くて痛い高校生の友情と恋愛を描く青春小説。
『青春のいじわる』(by菊池桃子)という歌があったが、10代の頃の人間関係は何とももどかしい。何でも出来る可能性はあるが何もうまくできない。青い空さえ自分を裏切る存在に感じる孤独感。青春時代は面倒だ。その感覚を「妄想はできても想像ができない」と表現した畑野さんの巧さに感服。

0
2017年07月02日

「小説」ランキング