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Posted by ブクログ
南部芸能事務所シリーズの4作目。
TVのオーディション番組が始まったはずだが、その様子は殆ど描かれず、それに臨む、最初に新城、それから先輩ナカノシマの3人とライバルであるインターバルの2人の話が交互に挟まり、最後に溝口と、それぞれの日常と心情が語られる。
このシリーズ、いつも思うのだが、自分とは全く異なる世界や世代が舞台ながら、身につまされるような話が多い。
離れた場所にいても、家族三人で、一緒に頑張るんだ(by中嶋)。息子が生まれ名前を考えた時のことを思い出す。
約束を守れずに逃げ回っていた後ろめたさがあり、それを咎められそうで、僕は敬語でしか話せなくなったのだと思う(by中野)。うちの息子にも敬語で話されるのだけど、そういうことなんだろうか、切なくなるね。
時間をかけてもいいから、一番欲しいものを選びなさい(by亡くなった溝口の父)。と言ってあげたい…。
なりたいもののためには、見たくないものだって見なくてはいけない(by新城)。トリオでも、コンビでも、恋人がいても、友達がいても、子供がいても、俺達は一人なんだ(by野島)。人生は厳しい。
努力というのは、誰にでもできるように思われるけど、そんなことはない。周りの支えが必要になる。ボクが努力できる環境を母が作ってくれた(by溝口)。だけども全く一人ということはないんだよと。
親子の情、友情、男女の仲、先輩後輩…、そうした近しい人との関係に加え、他人からどう見えているのかも気になり、行ったり来たりする思いに色々としんみりしみじみ。
オーディションの結果を絡めてヒリヒリするような雰囲気の中、どの話もイジイジしていた割に最後の割切りがあっさりしているが、そうした割切りや忘れる力がないと生きていくのはキツイしな。
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