頭木弘樹のレビュー一覧

  • 当事者対決! 心と体でケンカする

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    往復書簡のような対談集。それぞれの悩みの質も内容もちがうが、生きていく上で、何にぶつかり、何によって沈んだり前に進んだりできるのかが、具体的で手に取るようにわかった。

    私は就職氷河期というレッテルから逃れられずに未だ職探しの渦中である。ちょうど2ヶ月前に入院手術と自宅療養を経験してから、本当にこれからも職探しを続けられるのだろうかと暗い気持ちになっていた。貧・病・争と共にこれからも生きられるのだろうか。できれば生きたい。

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    2025年07月07日
  • ひきこもり図書館

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    「ひきこもる」ことをテーマに集められたアンソロジー短編集。

    ひきこもるとは言っても自分の意志で外に出ないだけでなく、閉じ込められたり、療養で致し方なくという話もありますが、それらの状況での心理変化や出来事が意外で面白かったです。

    アンソロジーはいろんな作家や作品と新しく出会うきっかけになっていいですね。初読の作家さんばかりでした。一編収録されている萩尾望都さんの漫画が傑作。

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    2025年07月04日
  • 絶望名言 文庫版

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    過去に読んだ本からの名言も多く、共感しながら読みました。
    切りが良いので、寝る前に読むのにちょうど良かったです。
    私はベートーベン、ゴッホ、宮沢賢治の絶望名言に胸を打たれました。

    読む時間が待ち遠しくなるような本でした。

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    2025年06月14日
  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読んでるうちに情景が掴めない、展開が読めない等の理由で正直よく分からない作品が多かったが、心に残る文章が各編あり、それが読後も尾を引く感じがかなり好き。シュルレアリスムの文章カフカで初めて読んだが、不思議な浮遊感を味わえた。断食芸人の「好きな食べ物が見つからなかった」って文章かなり心に残って尾を引いてる。
    天井桟敷の分かりやすい青年感も好き。大好き。

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    2025年06月05日
  • 絶望名言 文庫版

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    新しいタイプの本。心が沈んでいるときは明るい言葉は受け付けないというのはそのとおりで、名言が必要なときはむしろ、このような絶望的な名言の方が染み入るのかもと感じた。

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    2025年05月27日
  • カフカ俳句

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    カフカの作品や日記・ノートなどから選んだ語句を自由律俳句としてとらえて紹介している。訳者による解説も含めて、納得と感動だった。

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    2025年04月20日
  • カフカ俳句

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    ただ生きることがたまらなく苦しい人種っていて、カフカはそのうちの一人だったんだと思った。カフカが普通と違うのは表現者だったことで、でも彼の苦悩は普遍的だからみんなに読まれてるんだなぁとも。

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    2025年03月04日
  • カフカ俳句

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    ネタバレ

    2024年に没後100年の記念イヤーだったカフカの自由律俳句集……?
    ではもちろんなく、カフカの手紙やメモ、小説の断片から、文学紹介者の頭木弘樹さんが、“俳句的”な文章を選び、短い文章をつけた一風変わったカフカ紹介本。

    繊細でナイーブなカフカは、頭木さんいわく、「炭鉱のカナリアのように」他の人の気付かない不安や恐怖に反応してしまう。

    一見、ネガティブな“句”(と、この本では呼んでいる)だけれど、他者に対する攻撃性はまるでなく、自分の内面や、自分と世界の関係について、深く深く内省している姿が、ごまかしがなく、とても誠実に感じる。(もしかしたら、そう感じる言葉を選んでいるだけかもしれないけれど

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    2025年03月03日
  • 落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ

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    いざ、落語を聞いてみようと思っても誰から、何から聞いたらいいのかわからないまま早数十年、それでもこういう本を見かければ読みたくなるくらいは、落語について興味がないわけじゃないわけだから、ほんと、早く一本、聞いてみたいと思っている。
    これはやはり買おうと思っている。

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    2025年02月04日
  • 当事者対決! 心と体でケンカする

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    やっぱり出てらしたテンプル・グランディン!ますますサックスの本読まにゃ。弁護士のドラマ、見始めました。

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    2025年01月30日
  • シリーズ「あいだで考える」 自分疲れ ココロとカラダのあいだ

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    ネタバレ

    こないだのホームレスので知った『あいだで考えるシリーズ』。その第一巻が我らが頭木さんだったので読む。心と体について。頭木さんらしく、いろいろな文学や漫画等からの抜粋で進められてて、今まで思ってもみなかったことが多かった。自分の中にいろんな年代の自分がいること、食べられないものがあるということを受け入れられない人がいること(共食圧力)、弱いロボットを作っている人がいること。魂が21gという話も出てきて、おぉ9mmと感動。でもこれは測り間違えだったという話だ。10代以上に向けての本なので読みやすいし、そもそも頭木さんのは読みやすいからな。

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    2024年12月26日
  • 絶望名言 文庫版

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    NHKラジオの「ラジオ深夜便」で放送されたものが完全収録されている。なので、ラジオでの会話がそのまま文字起こしされており読みやすい。
    カフカやドストエフスキー、太宰修等12名の古今東西の作家や芸術家が取り上げられている。解釈として必ずしも共感できないところもあったのだが、カフカやゲーテについては、うなずくことも多かった。落ち込んだときや元気でないときなど、読み返したいと思う。

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    2024年12月19日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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     カフカが手記やノートに書き遺したものを収録。大半が未完成あるいは断片的なものであるが、編者の解説によると、生前の発表された作品がごくわずかで、カフカ作品のほとんどが意向だったという。しかしだからといって、作品の魅力が損なわれるのではない。むしろ、未完だからこそ、カフカ独自の魅力を醸し出しているという。

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    2024年12月01日
  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)

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    万里の長城、流刑地は以前読んだ記憶がある。断食芸人の決然さ、強迫、孤立が、現在の熱狂に巻き込まれずに立っていられる一つの姿勢なのかと思われた。

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    2024年11月21日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    ネガティブな人間だなって自分のこと思ってるけど、それを超越するカフカのネガティブさに思わず笑ってしまった。
    そう考えると、わたしはポジティブなのかもしれない。
    きっとまた読み返したくなる。

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    2024年11月21日
  • ひきこもり図書館

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    どの作品も素敵で大満足した。
    古い作品から新しい作品、漫画までこの1冊で読めてしまうのだからお得すぎる。
    カフカの引きこもり願望は愛おしい。
    萩原朔太郎の「死なない蛸」には胸が痛くなった。
    梶尾真治のSFは面白くて他の作品も読みたくなった。

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    2024年11月17日
  • うんこ文学 ――漏らす悲しみを知っている人のための17の物語

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    (2024/11/05 3h)

    本アンソロジーを読む前に編者のエッセイ『食べることと出すこと』を読んだので、「あとがきに書いていた排泄文学、出すことができたんだなあ」と感激しました。

    わたし自身、うんこに対して幼児期と変わらぬ愛着を抱いておりましたので、このアンソロジーのタイトルには強く惹かれるものがありました。

    真面目に読むというより、可笑しみを持って読んでしまいましたが…。編者のあとがきにどのように読むかは自由とあることで、この読み方も良しと励まされました。

    特にお気に入りの作品は
    ・筒井康隆「コレラ」
    ・谷崎潤一郎「過酸化マンガン水の夢」
    ・佐藤春夫「黄金綺譚」
    ・伊沢正名「野糞

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    2024年11月05日
  • シリーズ「あいだで考える」 自分疲れ ココロとカラダのあいだ

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    すべての世代の自分が生き続けている、という考え方がとても良い。過去を振り返るといろんな自分がいて、どれも自分ではあるけれど、その中でもどのときの自分が一番自分らしい自分なのかをわかっていないとだめだと思っていた。自分とは何かを一言で説明できないとだめだと思っていた。でもそんなことはなくて、どのときの自分も自分の中で生き続けている。こういうときがあった、のではなく、今の自分にもそれが生き続けている。そう考えると全てのことに意味がある。結局自分のことを考えて疲れるけど私は自分のことをぐるぐる考えるのが好きだったりする。もう少し若いときに読みたかった!

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    2024年11月04日
  • カフカ断片集―海辺の貝殻のようにうつろで、ひと足でふみつぶされそうだ―(新潮文庫)

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    カフカ.名前は知っていたが生前の作品は少なく、親友のブロートが残された短編や断片、日記や手紙などを出版して世の中に知られるようになった由.本書の編訳者の頭木弘樹さんが「波」に‘’「わからない」がわからせてくれること‘’ で素晴らしい解説を披露してくれて、それを読んで捲ってみることにした.読んでいて何か不思議な感覚に陥ることが度々で、何度も読み返しては納得する文が数多くあった.例えば「家庭生活、友人関係、結婚、仕事、文学など、あらゆることに、わたしは失敗する。 いや、失敗することさえできない。」 「正しい道筋を永遠に失ってしまった。そのことを、人々はなんとも深く確信している。そして、なんとも無関

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    2024年10月16日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    ネタバレ

    はまっている頭木さんの本。カフカの超訳的な本はこれが最初だそうだ。ちゃんとした翻訳もやってたとは知らなかった。カフカの、いわゆる絶望名言があって、頭木さんの注釈がある、という形なので、サクサク読めるし分かりやすい。過去読んだことのある言葉も多かったけど、ほんとに絶望名人だなと思う。カフカの死後、カフカの本を出した親友・マックス・ブロートがすごいよね。おかげで世界に、歴史にカフカが残った。カフカと親友でいられたというのがまずすごいけど。

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    2024年10月03日