頭木弘樹のレビュー一覧

  • シリーズ「あいだで考える」 自分疲れ ココロとカラダのあいだ

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    心と体について語るのに、色々な話が引用されていて、とても面白かったです。特に首から上と首から下が入れ替わるインドの伝記が印象に残りました。
    頭木さんは本や漫画、映画といった幅広い作品に触れていて本当にすごいなと思いました。
    あとがきに、「自分の考えを一方通行で提示するのではなく、読者にも一緒に考えてもらって良い一冊にしたい」という主旨が書いてあり、とても好感を持ちました。

    「自分」というものを考える時、僕は思わず「体」ではなく「心」の方ばかりに目がいっていました。でも、体が感情を作っているという文章をみたとき、体あってこその心なんだと思えました。例えば、ある男性を目の前にして胸がドキドキして

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    2024年04月09日
  • シリーズ「あいだで考える」 自分疲れ ココロとカラダのあいだ

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    もっと著者の主張が強いタイプの自己啓発系の本かと思ったけど、色んな本やコンテンツを引用しながら読者の思考整理を手助けしてくれるような本だった。

    ずっと自分から逃げられないならどう付き合ってく?
    心と体の関係って?
    心と脳はどう違う?みたいな問い。
    劇的な主張やエポックメイキングな言葉が散りばめられてるわけではないのだけど、そこが心地よかった。
    夏目漱石や寄生獣を読みたくなった。
    自分疲れの処方箋にはならないのだけど
    少し自分疲れの正体に近づいた気がした。

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    2024年04月08日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言2

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     少し前に本書の前作を読んだのですが、一味違った視点に感化されました。前作出版後も「NHKラジオ深夜便」の名物コーナーは継続していて、本書は、その内容を第2作目としての採録したものです。
     こちらも、なかなか私一人の頭では考えが及ばないような切り口からの解説で、とても興味深く読みました。

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    2024年01月09日
  • シリーズ「あいだで考える」 自分疲れ ココロとカラダのあいだ

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    ネタバレ

    ココロとカラダについて、文学的に説明しているユニークな一冊。
    専門用語が使われていたり、科学的データ満載で語られると全然ピンとこないようなテーマが、小説の一節を引用して説明されているとストンと腑に落ちるのが面白い。

    個人的に興味深かったのは、以下のとおり。
    ・性的指向はグラデーション
    ・昆虫は生涯で最も美しいときに死ぬ
    ・人はわからないものを分けようとする

    なんとなく『あいだ』を漂っているのは、全然悪いことじゃない。むしろ、それは自分疲れから解放される1つの方法。

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    2023年12月26日
  • シリーズ「あいだで考える」 自分疲れ ココロとカラダのあいだ

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    あいだで考えるシリーズ第1弾として、これ以上ない良書。
    自分とは何か?
    心?体?
    グラデーションだ、という答えに辿り着いた時、途端に楽になった。

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    2023年09月16日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言

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    またまた体調を崩して、久しぶりにゆっくりゆっくりではあるけどなんとか読書ができました、ゆまちです。
    それはさておき。

    古今東西の文豪の絶望名言を紹介し、その名言について自身らの体験を踏まえて語る本書。
    絶望した時には希望に溢れた言葉より絶望に満ちた言葉の方がすんなり身体に降りてくるというのには同感。本書を体調が悪い中読む事ができたのは、その点があるんだろうなあと。
    ああ、だめだ。頭がうまく働かなくて全然感想になってない。
    でも「明けない夜もある」など、腑に落ちる名言たちに、救われる。
    「不幸はひとりではやってこない。群れをなしてやってくる。」にも同感。
    私も一つの症状がやっとマシになったと思

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    2023年09月12日
  • 絶望名言 文庫版

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    絶望には絶望の流儀があるのだな、と納得。
    自分の知らない世界を知らない状態で非難する事はやめようと思った。

    太宰治、芥川龍之介はすぐにでも何か一冊読みたくなった。
    カフカ、ドストエフスキー、シェークスピアは、いつかの絶望の為に一冊ずつ、家に置いておくのも良いかもしれない。

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    2023年08月14日
  • シリーズ「あいだで考える」 自分疲れ ココロとカラダのあいだ

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    頭木さんの本は以前読んだことがあるので、重なっている部分もあったが、面白かった。
    いつもたくさんの本が(マンガ、映画なども)紹介されていて読みたくなるが、今回も三木成夫や繁延あづさ、大和ハジメなど、すごく読みたくなった。
    サブタイトルが「ココロとカラダのあいだ」となっていて、心と体の関係や、そのコントロールの難しさ、境界の問題など、読書だけでなく実体験に基づいて語られている。

    三木成夫によると体は内臓系(いわゆるハラワタ)と体壁系(手足、頭を含む、ハラワタ以外)に別れ、内臓系の中心が心臓で、体壁系の中心が脳である。「心」の漢字は心臓の象形文字である。「胸が熱くなる」とか「肚の底から」というよ

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    2023年07月29日
  • うんこ文学 ――漏らす悲しみを知っている人のための17の物語

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    うんこ
    誰でもうんこをする
    日々のことだから、たまには失敗もする
    もしかすると、人前で漏らしてしまうことも…

    生きるかなしみとしての排泄、漏らしたときのせつなさ、それらを見事に描ききった文学作品

    日本文学、海外文学、小説、エッセイ、自伝、体験談などの17のうんこの物語を思う存分楽しみました


    私が特に気に入ったうんこはこの二作品

    『ヒキコモリ漂流記 完全版』山田ルイ53世
    漏らしたうんこをバレずにきちんと処理できたと安心していても、やつには「におい」という武器が残っていることを思い知らせれました

    『野糞の醍醐味』伊沢正名
    あなたは野糞をしたことがありますか…?
    私は…、ノーコメント!

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    2023年07月11日
  • うんこ文学 ――漏らす悲しみを知っている人のための17の物語

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    著者はラジオで知っていて、紹介されていた本を読みたいと思っていたが、先にこの本が初読みとなる。

    著者の病気に関連した編集だけれど、本にも書かれているように人間誰でも体験したり、遭遇したりと人生には切り離せない事象だ。

    物語は、帯の細雪から始まり、最後のダビンチの言葉で締められている盛りだくさんの贅沢本である。

    文豪たちが、やはり才能なのか!?上品で文学的に語るところ流石である。

    つる姫じゃ〜っ!、懐かしい。
    少女マンガだったんだー(笑)

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    2023年05月16日
  • うんこ文学 ――漏らす悲しみを知っている人のための17の物語

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    著者自身が、そういう病気になっているということで、うんこを漏らすことを題材にした小説などを集めている本。
    着眼点がおもしろい。誰しもが隠したがることを、どうやって文豪と言われているような人が扱っているか、告白しているか、カミングアウトしているか。
    そういう小説を集めた、ということだけでも価値があると思う。

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    2023年04月10日
  • ひきこもり図書館

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    ネタバレ

    目次
    ・死なない蛸 萩原朔太郎
    ・ひきこもり名言集 フランツ・カフカ
    ・桃太郎 岡山県新見市 立石憲宗・編著
    ・凍った時間 星新一
    ・赤い死の仮面 エドガー・アラン・ポー
    ・病床生活からの一発見 萩原朔太郎
    ・フランケンシュタインの方程式 梶尾真治
    ・屋根裏の法学士 宇野浩二
    ・私の女の実 ハン・ガン
    ・静かな水のほとりで ロバート・シェクリイ
    ・スロー・ダウン 萩尾望都
    ・ひきこもらなかったせいで、ひどいめにあう話 頭木弘樹

    部屋から出たくない人ではなく、出られない人のためのアンソロジー。
    書かれているのは、なんらかの状況に閉じ込められて出ることができない人、または蛸。

    『死なない蛸』は

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    2023年03月13日
  • うんこ文学 ――漏らす悲しみを知っている人のための17の物語

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    珍しい、排便にまつわるアンソロジー。
    よかったのは尾辻克彦「出口」、山田風太郎「春愁糞尿潭」、筒井康隆「コレラ」、山田ルイ53世「ヒキコモリ漂流記 完全版(抄)」、阿川弘之「黒い煎餅」、伊沢正名「野糞の醍醐味」、ヤン・クィジャ「半地下生活者」。

    漏らすのは人間の尊厳に関わる…そういう思い込みが自分にはある。しかし編者がTwitterで呟いていたが人間死ぬまでに5トンものうんこをするならそれを全部便器の中に落とせるかというと。便意は常に不意打ちで来る。

    うんこにまつわる色々なことを思い出しながら読んだ。小学生の頃は学校でうんこをするのはタブーだった。あれ、なんだったんだろう? 学校でうんこを

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    2023年03月01日
  • うんこ文学 ――漏らす悲しみを知っている人のための17の物語

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    「うんこ」にまつわる小説やエッセイなどを集めたアンソロジー。
    谷崎潤一郎は好きな作家だが恥ずかしながら「細雪」は未読で、その結末が下痢で腹を下した主人公?が長距離列車に乗って旅立つところで終わるのだとは知らなかった。
    唯一収録されているマンガが「トイレット博士」でも「Drスランプ」でもなく土田よしこの「つる姫じゃ〜っ!」というのが編者の個性の表れだろうか?
    収録されている作品の中では韓国のヤン・クィジャの「半地下生活者」が圧倒的に良かった。80年代末に書かれた作品だが内容は完全に葉山嘉樹や小林多喜二ら戦前のプロレタリア文学の世界だ。これは他の作品も読んでみたいと思った。
    個人的には、松沢呉一の

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    2023年02月24日
  • 希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話

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    ゲーテのポジティブさと、カフカのネガティブさに大きなギャップがあって面白かった。

    ゲーテにおいては、ここまでプラスな考え事ができて本当にすごいなと思った。身長も187センチあって、身分も高くて、色々な学問に精通していて。現代にいたとしても超モテモテだと思う。

    ゲーテの生き方をみて、色々なものを手に入れられたら本当に幸せなんだろうかと考えさせられた。

    ゲーテは83歳くらいまで生きたらしい。人生の過程で、兄弟や奥さん、親友を亡くすという悲しい出来事を経験している。周りの人が亡くなるのを体験すること以上に悲しくなることはないと思う。だから、人生がある程度順調にいっても、本当に辛いことは誰でも起

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    2023年02月01日
  • 絶望読書~苦悩の時期、私を救った本~

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    この本を読んで、「物語を読む、知るとはどういうことなのか」を考えさせられた。人間は誰しも絶望を感じることがある。様々な物語を知っていれば、少しでもその絶望や不安を軽くすることができる。本文中の外国小説の紹介で知的障害のある女性の話はとても印象的だった。
    文中にたくさんの名言が散りばめられていて面白かった。また、本や映画の紹介もされていて面白かった。太宰治の「待つ」など、気になった作品に触れてみようと思う。

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    2022年12月21日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言

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    小説に対してあまり名言とか意識したことなかったが改めて1フレーズを切り取って自分に置き換えたとき、ストンと腑に落ちる感覚があった。ぜひ、また続編が見てみたい。

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    2022年12月05日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言

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    ネタバレ

    見たことのなかった世界を見た。
    絶望する境地は、普通は個人がたった独りで体験するもの。それを複数人で共有するという、新しいものの見方。
    絶望は誰も体験することなのかもしれない。
    その時はいつも独り。周りは暗闇の中。
    なのにそこで語り合う。先人たちの残した言葉。
    絶望の中でつぶやいた心の闇を絞り出す言葉に共感しつつ、語り合う世界。 初めてみた世界だった。今までに見た太宰も芥川も、みな独りで語っていた。それを個人で読者は味わっていた。

    深夜便にも興味を持った。

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    2022年12月05日
  • ひきこもり図書館

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    私は高校中退後に数年間ひきこもり状態でいたことがあり、その時は本当に最悪だった。

    人間不信に加え、大学で何か学びたいわけでもなく、かといって、やりたい仕事もなく、ただ推理ものやファンタジー小説を読んでいただけの日々に、これも生きているということになるのだろうかと、思ったものだ。

    そんな事があったもので、もしその時に本書を読んでいれば、果たしてどうなっていたのかということに興味を持ち、本書を読んでみたわけなのだが、まず惹き付けられたのは、カフカの「ひきこもり名言集」と、宇野浩二の「屋根裏の法学士」だった。

    ただ、カフカは正直ざっくりし過ぎた表現が響かなかったが、宇野浩二は良かった(両者の共

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    2022年11月13日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言

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    ネタバレ

    絶望している時こそ絶望名言を、という考え方が健康的だなと思った。
    特に好きだった名言は
    「人間は昼と同じく、夜を必要としないだろうか。」(ゲーテ)
    「あの人の弱さが、かえって私に生きて行こうという希望を与える。」(太宰治)

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    2022年10月15日