頭木弘樹のレビュー一覧

  • ひきこもり図書館

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    萩原朔太郎のものぐさニート具合に共感しつつあまりにもカスでは?と思い調べてみたら親が開業医の実家太し君だった。55歳で生涯を終えるまで殆ど働かずに親からの仕送りで暮らしあまつさえ子供もこさえていたという奔放さ。親からは毎月60円ほどの仕送りを受けていたそうで、現代の貨幣価値でいうと27~45万円ということ。詩の才能は別として、社会的には紛うことなきクズでは…?このことが知れただけでも面白かった。

    そして何よりもハン・ガンの短編が圧倒的。根本的な動物としての命を描いているようで、とても美しかった。菜食主義者の元となる作品なんだそう。暴力からの離脱を感じる。
    萩尾望都の漫画の感覚遮断実験が今でも

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    2025年11月07日
  • 絶望名言 文庫版

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    以前にも頭木さんのカフカ関連の本を読んだことがあり、そちらもとてもわかりやすく共感できる内容だったが、本作もよかった。
    好きな文豪や画家の話が多くそれだけでも楽しめたが、頭木さん川野さんの話にも頷けることばかりでなんだか救われるような気持ちになった。

    ベートーヴェンについてはあまり知らなかったので、こんなに病気や苦労が多かった人だったと知って驚いた。
    いろんな意味で本当に凄い人だったんだなぁと今更ながら知れてよかった。
    そういうことを知ったうえで、改めて名曲たちを聴いてみようとおもう。

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    2025年10月23日
  • 絶望名言 文庫版

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    古今東西の様々な作家の絶望名言を紹介した本。
    かなりのボリュームなので心身ともに元気な時に読むのがオススメ。絶望した時に自分を掬い上げてくれるような言葉を一つでも持っておくのに本書が役立つ。
    著者はもともと地頭がよいタイプの人間だが、そこに難病という経験を経たことにより感性が研ぎ澄まされたのではないか、と思うほど視点が面白く言葉の選別にセンスを感じた。

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    2025年10月20日
  • 当事者対決! 心と体でケンカする

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    心で困っている人と体で困っている人の往復インタビュー本

    ケンカする、とは随分物騒だが、読み進めるとなるほどと思うし最終章でその芯についても語り合っている

    お二方の人柄か、インタビュー形式ということもあってかとても読みやすかった。他人への攻撃性があまりないからかもしれない。男性同士で集まるとありがちな女性蔑視や女性を使ったマウンティングも無いので落ち着いて読めた。それぞれが抱えている問題の影響なのか、男性・女性もそうだが、世の中の物事に対して過度に肩入れせずにとてもフラットに見ている印象がある。

    手をもう一本生やすのは無理だとわかっているのに、心は変えられるという認識が世間にはある、という

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    2025年10月14日
  • 絶望名言 文庫版

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    絶望した時に、救いとなるのは明るい言葉ではなく、絶望の言葉だったということで、著名人なソレをピックアップするもの。
    明けない夜はないとよく聞くが、明けない夜もあるということことが印象的だった。

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    2025年10月08日
  • 希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話

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    ポジティブすぎるゲーテと、ネガティブすぎるカフカ。両極端な二人の言葉が、対話という形式で紹介されていて面白かった。
    ポジティブすぎるゲーテの言葉ばかりだと、陽気パワーに当てられて疲れてしまう。
    ネガティブすぎるカフカの言葉ばかりだと、自分も鬱っぽくなってしまう。
    両極端な二人の言葉を行ったり来たりするのがちょうどいい。

    日によって、どちらの言葉に共感できるかが変わってくるのが、自分事ながらおもしろかった。
    自分の気分や精神状態がどちらに偏っているのかを、客観的に見るための本としても使えるかも。

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    2025年09月30日
  • 希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話

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    これでもかってくらいに前向きなゲーテに笑ってしまい、どこまでいくんだっていうくらい後ろ向きなカフカを愛しく思った。
    けどゲーテが絶望を知らなかったわけではないし、カフカが希望を捨てきったわけでもない。深い。

    1個わかったのはカフカはイケメンだった。

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    2025年09月25日
  • 当事者対決! 心と体でケンカする

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    発達障害の当事者である横道さんと、潰瘍性大腸炎の当事者である頭木さん。
    それぞれの生きづらさについて2人が互いにインタビューをし合ったものをまとめた一冊。

    タイトルに「対決」「ケンカ」といった言葉が並ぶが、意見を戦わせるような内容ではない。
    むしろ対話をするなかで、自身の生きづらさを再確認し相手の生きづらさを知っていくような内容だった。
    それによってお互いの共通点や相違点が見つかっていき、個人の話から社会の話へと広がっていったように感じた。
    自分自身読んでいて、共感できるところや、想像しなかった生きづらさについて知れたことがあった。
    特に印象的だった話の1つは頭木さんの、ほんとうは対応できる

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    2025年09月24日
  • カフカ俳句

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    ネタバレ

    カフカの作品は難しいイメージがあって
    手に取りづらかった。

    そんなとき、俳句なら…と手に取った。
    これが沼にはまった原因だ。

    個人的に好きだった句は

    【わずかな光が言葉を通して洩れてくる】
    言葉にできるのは、わずかな事だけ。
    逆も然り、言葉を通して必ず伝わる事もある。

    【外にでることをゆるされぬままに
    内部を焼きつくす火の不幸】
    何かしたい(情熱)が何らかで実行されない時、
    外に出られなかったために内部を焼き尽くし、
    せっかくの情熱が自分を傷つけてしまう。
    (=不幸)

    【黒い水をかきわけて泳ぐ】
    絶望したまま、どう生きるか。
    光を求めて溺れてしまわないように。

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    2025年09月03日
  • シリーズ「あいだで考える」 自分疲れ ココロとカラダのあいだ

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    自分とは何なのか。
    その問いから、心と体について考えていく。
    私たちの心と体どちらが私なのかという問いに、白黒はっきりつけることはできない。
    だからこの曖昧な状態の自分を、あいだで考える。
    優しい文章で、文学作品などを取り上げながら著者は道を示していく。
    肩肘張って疲れて、ちょっとホッとしたいときに、読んでほしい本です。

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    2025年08月29日
  • ひきこもり図書館

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    “世の中でいちばん善良な顔をしてバスの後ろの座席で身をすくめていても、お母さん、握りこぶしでガラス窓をたたき割りたかったのです。”(p.169『私の女の実』ハン・ガン)

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    2025年08月22日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    とても面白かったです。

    カフカの思いに共感できる部分がたくさんあったからです。
    体型が細身、間食をしない、不器用、理想が高いところ(僕は今は違いますが…)が似ているなと思いました。
    でも、さすがに思想はカフカほどマイナスではなく、「ネガティブ力」では負けてしまいます。

    あまりのネガティブさ、心配性の程度は、見ていて笑えてくるほどでした。

    気持ちが沈んでいるときに、悲しい曲や刺激に浸ることを
    「アリストテレスの同質効果」というらしいです。

    メンタルが落ち込んだとき、強力な武器になってくれる本だなと思いました。

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    2025年08月15日
  • シリーズ「あいだで考える」 自分疲れ ココロとカラダのあいだ

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    自分でいることに疲れたことはありますか? 一体自分とは何なのか。心なのか体なのか…?
    (文学を読んでいて)「ここに書かれているのは自分の気持ちだ」と感じること…ありますよね!
    色々な作品が紹介され自分とは何かを考えさせる本。Interesting!

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    2025年08月06日
  • 絶望名言 文庫版

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    絶望的な気持ちを、きちんと言葉で表し伝えている、そんな名言の数々が染み入りました。
    自分の弱さを表現できるって、強さでもあるよね。。

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    2025年08月01日
  • 当事者対決! 心と体でケンカする

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    往復書簡のような対談集。それぞれの悩みの質も内容もちがうが、生きていく上で、何にぶつかり、何によって沈んだり前に進んだりできるのかが、具体的で手に取るようにわかった。

    私は就職氷河期というレッテルから逃れられずに未だ職探しの渦中である。ちょうど2ヶ月前に入院手術と自宅療養を経験してから、本当にこれからも職探しを続けられるのだろうかと暗い気持ちになっていた。貧・病・争と共にこれからも生きられるのだろうか。できれば生きたい。

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    2025年07月07日
  • ひきこもり図書館

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    「ひきこもる」ことをテーマに集められたアンソロジー短編集。

    ひきこもるとは言っても自分の意志で外に出ないだけでなく、閉じ込められたり、療養で致し方なくという話もありますが、それらの状況での心理変化や出来事が意外で面白かったです。

    アンソロジーはいろんな作家や作品と新しく出会うきっかけになっていいですね。初読の作家さんばかりでした。一編収録されている萩尾望都さんの漫画が傑作。

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    2025年07月04日
  • 絶望名言 文庫版

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    過去に読んだ本からの名言も多く、共感しながら読みました。
    切りが良いので、寝る前に読むのにちょうど良かったです。
    私はベートーベン、ゴッホ、宮沢賢治の絶望名言に胸を打たれました。

    読む時間が待ち遠しくなるような本でした。

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    2025年06月14日
  • 決定版カフカ短編集(新潮文庫)

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    ネタバレ

    読んでるうちに情景が掴めない、展開が読めない等の理由で正直よく分からない作品が多かったが、心に残る文章が各編あり、それが読後も尾を引く感じがかなり好き。シュルレアリスムの文章カフカで初めて読んだが、不思議な浮遊感を味わえた。断食芸人の「好きな食べ物が見つからなかった」って文章かなり心に残って尾を引いてる。
    天井桟敷の分かりやすい青年感も好き。大好き。

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    2025年06月05日
  • 絶望名言 文庫版

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    新しいタイプの本。心が沈んでいるときは明るい言葉は受け付けないというのはそのとおりで、名言が必要なときはむしろ、このような絶望的な名言の方が染み入るのかもと感じた。

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    2025年05月27日
  • カフカ俳句

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    カフカの作品や日記・ノートなどから選んだ語句を自由律俳句としてとらえて紹介している。訳者による解説も含めて、納得と感動だった。

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    2025年04月20日