頭木弘樹のレビュー一覧

  • NHKラジオ深夜便 絶望名言

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    ネタバレ

    見たことのなかった世界を見た。
    絶望する境地は、普通は個人がたった独りで体験するもの。それを複数人で共有するという、新しいものの見方。
    絶望は誰も体験することなのかもしれない。
    その時はいつも独り。周りは暗闇の中。
    なのにそこで語り合う。先人たちの残した言葉。
    絶望の中でつぶやいた心の闇を絞り出す言葉に共感しつつ、語り合う世界。 初めてみた世界だった。今までに見た太宰も芥川も、みな独りで語っていた。それを個人で読者は味わっていた。

    深夜便にも興味を持った。

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    2022年12月05日
  • ひきこもり図書館

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    私は高校中退後に数年間ひきこもり状態でいたことがあり、その時は本当に最悪だった。

    人間不信に加え、大学で何か学びたいわけでもなく、かといって、やりたい仕事もなく、ただ推理ものやファンタジー小説を読んでいただけの日々に、これも生きているということになるのだろうかと、思ったものだ。

    そんな事があったもので、もしその時に本書を読んでいれば、果たしてどうなっていたのかということに興味を持ち、本書を読んでみたわけなのだが、まず惹き付けられたのは、カフカの「ひきこもり名言集」と、宇野浩二の「屋根裏の法学士」だった。

    ただ、カフカは正直ざっくりし過ぎた表現が響かなかったが、宇野浩二は良かった(両者の共

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    2022年11月13日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言

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    ネタバレ

    絶望している時こそ絶望名言を、という考え方が健康的だなと思った。
    特に好きだった名言は
    「人間は昼と同じく、夜を必要としないだろうか。」(ゲーテ)
    「あの人の弱さが、かえって私に生きて行こうという希望を与える。」(太宰治)

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    2022年10月15日
  • 絶望名人カフカの人生論

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    気持ちが沈んでいるときに読みはじめましたが…。
    え…私…カフカほど落ち込んでない!(笑)
    そんな心境になりました。
    読めば読むほど逆にカフカを心配しちゃいます…
    世の中にはポジティブな言葉、思考が多いですが、ネガティブな言葉にしかできない、ネガティブの強みを感じました。

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    2022年09月29日
  • ひきこもり図書館

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    12編のアンソロジー。しかも、内容は、ひきこもり。

    館長(編者)のいうことには、自身の引きこもり生活、コロナによる生活の変化など、そういった好む好まざるに関わらず、狭い世界に閉じこもる生活を否定も肯定もせず、その中で起きる心の変化を自分に引き寄せて読んで欲しい、とのこと。

    私自身はスポットライトの当たる場に出たこともあるし、良くも悪くも目立つらしい(友人、同期曰く)。
    しかし、内向的な性格で、趣味といえば、読書(漫画や雑誌含む)、美術鑑賞で、1人でいる時間が至福。
    だからコロナで外に出られないことの何がそんなに苦痛なのかよくわからなかった。
    なんだったら今まで、「友達多くてスポーツ大好き」

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    2022年01月10日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言

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    休職中に友人の勧めで読んだ。抑鬱状態のときにちょうど良い本なのかもしれない。
    複数人の文豪の言葉が出てくる中で、ゲーテの言葉が一番しっくりきた私はやっぱり凡人なんだろうなと思った(笑)
    読書好きでも文豪のと呼ばれる人が書いた本に読みづらさを感じてしまうので、誰かの解釈がついている方が挑戦しやすいと感じた。

    後書きの『言葉にすると絶望と少し距離ができます』という言葉がすっと心の中に入ってきた。

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    2021年12月28日
  • ひきこもり図書館

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    引きこもり経験者の編者が引きこもりをテーマに編んだアンソロ。12編。
    普段はなかなか読まないタイプの話が読めるのが楽しいよね。
    おもしろかったのは「凍った時間」と「フランケンシュタインの方程式」かな。
    星新一先生の「凍った時間」は星新一らしさ全開で好き。ラストの報われない感じもいい。
    「フランケンシュタインの方程式」はバカミスならぬバカSF(そんなのないかな)でものすっごく軽くて読みやすい。もうね、酸素ボンベが味噌になっていた時点で笑っちゃった。笑いごとじゃないけど。
    でも、印象に残ったのは「私の女の実」この話、すっごい印象に残る。読んでいるときもイライラするし、読後感もよくないんだけど、なん

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    2021年09月03日
  • ひきこもり図書館

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    13年間のひきこもり経験のある著者の選ぶ「部屋から出られない人のための」アンソロジー。私はひきこもるタイプではないけど、今までにない視点で物語を読むことができて、とっても満足です。

    引き篭もり止めたら、こんな楽しいことがあるよ、というような物語は12のうちひとつもありません。引き篭もるとこんな新しい発見があるよ、という話がほとんどです。ひきこもり部外者には、ひきこもりたちの声にならない声の代弁を聴いた気になります。朔太郎やカフカや星新一やポーや萩尾望都が、代弁をやってくれている。

    私としては、岡山在住の日本民話の会会長立石憲利さんが採取した「鬼退治に行かない桃太郎」がお気に入り。完全岡山弁

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    2021年06月20日
  • ひきこもり図書館

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    ひとりなら僕だっていきてゆけます。
    床の上に寝ればベッドから転ぶ心配はありません。
    う~ん。まぁそうだよね。
    水族館の地下の水槽で暮らす忘れられた蛸。飢え渇望して我が身を食らう。
    なくなっても生きている・・萩原朔太郎

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    2021年06月14日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言

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    ネタバレ

    ラジオ深夜便で放送してたのを書籍化したもの。
    ラジオを聴く習慣がなく、夜に聴きたくないというのもあって本を購入。
    いわゆる文豪さん的な人の言葉や小説からネガティブな言葉を集めてそれについて対談を行うという形式。


    この本では、カフカ、ゲーテ、ドフトエフスキー、シェイクスピア、太宰治、芥川龍之介、とぱっと見それっぽいような方々が選ばれてます。著者の専門である第1回目のカフカは揺るがない。この人が最初じゃなくて誰が最初だ(笑

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    2021年06月09日
  • 落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ

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    目の文学、耳の文学という視点は非常にわかりやすく、腑に落ちた。確かに漱石の「吾輩」の面白さを言語化する難しさは相当なものだが、主人公さえコロコロと代わってしまう落語との近しさと考えれば合点がいく。

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    2021年06月06日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言2

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    中島敦、ベートーヴェン、向田邦子など、ネガティブな名言を集め、解説している。
    「絶望名言3」を期待する。

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    2021年06月02日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言

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    カフカに始まりシェークスピアまで6人の名言が頭木さんの書評のように語られている。どちらかと言えばネガティヴ思考の私に刺さるものがある。2も読みたい。

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    2021年05月17日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言

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    絶望した人に寄り添う言葉が集まっています。
    カフカや太宰なんかは笑えるぐらい弱くてネガティブ。
    希望がもてない、消えたい、死にたいときにはまたこれらの本を読もうと思います。

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    2021年05月07日
  • NHKラジオ深夜便 絶望名言

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    失恋した時は失恋ソングが聴きたくなる。絶望した時には絶望の言葉の方が心に染みる。その通りだと思います。15年前に精神的に大変厳しくて、不謹慎ですが死んでしまいたいと思っていたことがありました。会社の同僚からは「元気出して」とか「がんばれ」とか気持ちが明るくなるような本を読んだらとか映画を観たらとか善意のアドバイスを貰いました。ますます凹みました。そんな時、お世話になっていたメンタルクリニックの先生から、ヴィクトルフランクルの「夜と霧」でした。何度も読みました。気持ちが少し救われました。それが正しかったのかなと実感させてくれる作品でした。良い本です。

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    2021年05月04日
  • ひきこもり図書館

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    昨年最初の緊急事態宣言になった時、まっさきに思い出したのは『赤い死の仮面』だった。

    一番強烈と感じたのは『死なない蛸』かなあ。

    『フランケンシュタインの方程式』は悩めるテーマなのに、ユーモアSF的な語り口が楽しい。元ネタ?の『冷たい方程式』も読んでみたくなった。

    『私の女の実』はやはり『菜食主義者』を思い出してつらくもなった。

    『静かな水のほとりで』はアイディアとしてはさほど突出とも思われないのに、妙に印象に残って後をひく。

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    2021年04月24日
  • 絶望読書~苦悩の時期、私を救った本~

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    書籍紹介の本が好きで結構な頻度で読んでいるけど、「絶望した時に寄り添ってくれる本」というアプローチは新鮮に感じた。

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    2021年03月29日
  • 落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ

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    落語は面白くない、分からなくても当たり前というのは初めて落語を聴く人には安心して入れるのではないかと思う。オチは必ず何かしらの言葉にひっかけたものなんだと思ってたが、話しが終わったのいうサインだと知れば、力をいれずに最後まで楽しめそう。「耳の物語」「目の物語」の話しは面白かった。「耳の物語」だからこそ世界も時代も超えて残る。落語は人間のダメな所を語ってるっていうのは談志師匠の「落語は業の肯定」と言うのに通づるなと思った。人間の普遍性を描いた作品はシェイクスピアしかり、長い間読み継がれ語り継がれていくものなのだと思う。

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    2021年03月25日
  • ひきこもり図書館

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    ひきこもりがテーマに編まれた12の物語。「凍った時間」はさすが星新一、久しぶりに読んだけど鋭い所を最後にえぐってくる所が気持ちよかった。「フランケンシュタインの方程式」はずっと気になってた疑問が最後に(笑)ハン・ガンの「私の女の実」は知ってると思ったら「菜食主義」のあとがきで読んでたからだった…ただ悲しいとか腹立たしいで終わらないのは最後の夫の行動なのかな。「静かな水のほとりで」がとても気に入ったのに、絶版が多いとの事で残念すぎる。何処かで探したいものです。新しい出会いがたくさん生まれた素敵な本でした。

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    2021年03月05日
  • 落語を聴いてみたけど面白くなかった人へ

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    こりゃ絶やしちゃいけない伝統芸だと思った。生の落語を聴いてこの本に書いてあることを確認したくなり、寄席に通うようになった。21歳の秋。

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    2021年01月24日