古屋兎丸のレビュー一覧
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太宰治の希代の問題作「人間失格」を、舞台を現代社会に移し、鬼才古屋兎丸が完全漫画化。
「恥の多い生涯を送ってきました」――ネット上に見つけた大庭葉蔵の独白が赤裸々に綴られたページ。掲示されていた3枚の写真は、葉蔵の転落の人生の軌跡を描いていた。読み進めるほどに堕ち、崩壊していく葉蔵の人生。彼は何を恐れ、逃げていたのか。
大庭葉蔵は、「道化」を演じることで生きてきた。同級生が声を掛けてきた時は変顔で応じ、先生の前で答えを発表する時はツメの部分でわざと間違え、高校までは「面白い奴」というキャラで人気者になり、そんな道化が息苦しくなると美術予備校に逃げ場所を求め、風俗でしか自然な笑顔を見せることが出 -
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太宰治の希代の問題作「人間失格」を、舞台を現代社会に移し、鬼才古屋兎丸が完全漫画化。
「恥の多い生涯を送ってきました」――ネット上に見つけた大庭葉蔵の独白が赤裸々に綴られたページ。掲示されていた3枚の写真は、葉蔵の転落の人生の軌跡を描いていた。読み進めるほどに堕ち、崩壊していく葉蔵の人生。彼は何を恐れ、逃げていたのか。
大庭葉蔵は、「道化」を演じることで生きてきた。同級生が声を掛けてきた時は変顔で応じ、先生の前で答えを発表する時はツメの部分でわざと間違え、高校までは「面白い奴」というキャラで人気者になり、そんな道化が息苦しくなると美術予備校に逃げ場所を求め、風俗でしか自然な笑顔を見せることが出 -
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「恥の多い生涯を送ってきました」――
ネット上に見つけた大庭葉蔵の独白が赤裸々に綴られたページ。
掲示されていた3枚の写真は、葉蔵の転落の人生の軌跡を描いていた。読み進めるほどに堕ち、崩壊していく葉蔵の人生。彼は何を恐れ、逃げていたのか。
大庭葉蔵は、「道化」を演じることで生きてきた。
同級生が声を掛けてきた時は変顔で応じ、先生の前で答えを発表する時はツメの部分でわざと間違え、高校までは「面白い奴」というキャラで人気者になり、そんな道化が息苦しくなると美術予備校に逃げ場所を求め、風俗でしか自然な笑顔を見せることが出来ず、周りが求める「普通」の正解に沿って演技をすることで人間関係を成り立たせてい -
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螢光町の片隅にある少年達の秘密基地「光クラブ」。そこには帝王として君臨するゼラを筆頭とする9人の少年が集い、ある崇高な目的のために「機械」を作っていた。
やがて完成した「機械」は「ライチ」と名付けられ、「美しいもの」を連れて来るよう命令されるが、ライチは「美しいもの」が何なのか理解できず、違うものばかりを集めてくる。
そんなある日、特殊な設定を施されたライチはようやく「美しいもの」が何なのか理解できるようになり、1人の美しい少女「カノン」と数人の少女を光クラブに連れて来た。
光クラブの面々はカノンを玉座に据えて女神として崇め、次の目的へ進もうとする。
しかしある時、メンバーのタミヤとダフがカノ -
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映画から入りましたが、最初は気持ち悪いなと思っていました。でもその気持ち悪さがすごく好きになってしまった…
誰か忘れたけど、この作品は思春期と反抗期を拗らせた少年たちの話って言っててその通りだと思った。
「大人になりたく無い」と足掻き、自分達が最頂点だとしているゼラ。その偏った考えと抵抗が童心のまま大人になってしまった私に響く。
そして、そんなゼラに執着するジャイボ。大人になることを恐れ、ゼラに見捨てられることを恐れた事から崩壊が始まる様は頑張ってほしいと想いながらも、あれが1番よかったのだと痛感する。
まぁ私は雷蔵ちゃん推しですがね!キャハ!! -
ネタバレ 購入済み
素晴らしい
愛し愛されるの全てがある、人を狂気的に愛するとはなんなのか、人から愛され自分がそれに気付かぬままに依存しているそんな物語。
愛とは狂気であり、人間を狂わすもの -
無料版購入済み
おもしろい
最初は絵がキレイだなーと思って読み始めたけど、おもしろくてはまった。それぞれのキャラクター濃すぎ!普通になりたい主人公だけどどんどん普通から遠ざかっている。
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ネタバレグロとエロの描写が容赦なく続くなか、ロマンチックも同時進行しているので素敵だと感じる。
14歳という大人でも子供でもない特殊な年齢のコミュニティ、ジャイボとゼラの背徳的な関係性、美少女カノンと人の心を持ったロボットライチ
最後のカノンが鎮魂歌を歌いながら崩壊していく光クラブを背景にライチとダンスを踊るシーンは至高。
ゼラの肥大化した自我と、それぞれの少年たちの自我。必然的な裏切り。この裏切りには子供から大人に成長する過程にある自らに対する「特別性への期待」が不可欠だと感じた。
統率のとれた組織、子供らしくない活動、社会からの逸脱、カリスマへの盲目的な期待からなる光クラブの結束は自らの特別 -
Posted by ブクログ
ネタバレ劇が原作とあるだけ、漫画読んでるのに劇を見てる時のような臨場感が感じられて新感覚でした。
初っ端から地下アジトのような場所で何人かの少年が同中らしき男の子の目を潰すとこから始まり、その後現れた女教師も殺されてしまいます。
どうやらこの少年たちはこの地下アジトで巨大ロボットを造っているそう。このロボットを使うことにより世界征服を企んでいて、醜い大人を始末したいそうです。
そこで作戦を覗き見した男の子と女教師から情報が漏れることを危惧して殺した。
カノンとライチが踊ってる場面から光クラブメンバーの警笛が鳴る場面への移り変わりなんかまさに劇でありそーって思いました。穏やかな雰囲気から急に不穏になる
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