古屋兎丸のレビュー一覧
-
購入済み
深くて面白い。読むべき漫画
面白かった。先が気になってどんどん読めました。たたかいあって気づく友情、信じていたものの崩壊、そこから立ち直る強さ。
読みはじめたときは、なんてあくのつよい世界観の漫画なんだと思いましたが、読み終わってみればこれぞ少年漫画と思わせるあついてんかいが。個性的な見た目をしてるキャラクター達ですがちゃんと学園ものになってますよ。
ライチ光クラブ以外未読でしたが、ていいちのくにを読んでこの作者のファンになりました。
一巻2巻当たりの番外編で、これからの日本から消えて行くもの、ていいちが総理になったときの日本をスケッチするコウメイの姿が忘れられなくて。それがあったから最終巻のていいちとコウメイの絆にはうっかり泣いてしまいました。
コウメイや弾、菊間やしんじとか、それからどうしてるのかなと、最終話を読んで少し寂しくなりながら思いました。先輩たちの卒業後、これからどうしていくかっていうのは演出としてありましたが。
学校を舞台にしながら、今の世間の問題も描かれているような気がしました。古屋さんの背景までこだわる画面作りもあいまって、作品全体にパワーがあります。読んでいて面白かったし、読後感もすがすがしいくらいに楽しめました。
主人公が作中で得るものに、一本筋が通っているのがいいなと。
ジャンプ全盛期、ゆうはくだったりスラムダンク、ジョジョ、るろけんなどを読んできた人には、今のジャンプからきえてしまったジャンプらしさを思い出せる作品なんじゃないでしょうか。
未読の人は騙されたと思って読んで見てほしいです。オススメです。 -
Posted by ブクログ
ヤク中になって次元上昇ラリってる描写が圧巻すぎる。
でも、狂った時点でそこに救いがある。
自己を失ったまま死に至ることができるのだから。
古屋先生が、自らの作品を批判的に評しているように、狂うことの中に救いのようなものを見たような気がした。
太宰治の小説は、あまりにも現実味がありすぎて、また、あらゆる救いを拒絶する。
正常になることもできない、かといってギリギリのところで壊れ死ぬほどの苦痛と罪の一切が霊魂を束縛し支配するのだが、それでも、あらゆる愛からの離反と世界への恐れを抱えながら、人生を放棄することもできない、
霊魂の「生殺し」が生きている限りつきまとい、そこから逃れ解放されることはないのだ。
キルケゴールの言う、
「絶望してなおも自己自身であろうとする絶望」の極致が太宰作品には描かれている。
人間にとって最も苦悩であり、苦しみであることは、
事件や悲劇そのものよりも、
恐れることそのものであり、
いつ、恐れていたことが現実となるのかわからないこと、
そしてその恐れから逃げ惑えば逃げ惑うほどにその恐れは確実にその身に降りかかるのだという経験が、
その人間の人生をさらに不安定なものにしているのだ。
あがけばあがくほど、
右にいっても左にいっても、
戦っても逃げても
その人は不幸に絡め取られていき、袋小路の中に追い詰められる。
では、救いはあるのか。
私は、あらゆる絶望下、一切の希望が考えうるすべて閉ざされたとしても、
ある、
と断言しよう。
むしろ絶望の度合いが増すほど、その力は強くなる。
それは、むしろ絶望さえも利用し、一切の闇に打ち勝つ権能を持つ。
それが何かというのは、それぞれ答えを出してみてほしいのですが。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「生徒会長選挙における全校生徒投票法案」は是か非か?
状況見すぎて最後の一人になるとか、帝一相変わらず要領悪すぎ!
ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクンって、帝一緊張しすぎてもう姿すら見えないよ!
海帝新聞の世論調査の結果に、血の涙を浮かべながらブリッジを決める帝一。一年生からのあまりの信頼の無さに失意のドン底に堕ちた帝一は、果たして……!?
二年生になってもテンション下がらずに面白い。劇中でも語られた通り、今は大鷹が生徒会長になるまでの道が出来上がっているようにみえるので、それを帝一がどう覆すのか、覆さないのか。今後も注目です。 -
購入済み
美しい絵柄とこころの描き方に涙
1巻無料版を何度か読み返し、面白さと美しさと主人公ピカソと千晶に惹かれ、2巻
、3巻と読み進め、最後に泣きました。
3巻の作者のあとがきにも、じんわりしました。
よく◯◯を嫌う、憎む、妬む、避けるなど、気にしながらも遠ざけたり、そのモノやヒトよりも自分は大きいんだとつよい力で押さえつけようとしてしまうことはありますが、その大元を拾いに行き、解放しようとすることはなかなか自分のちからだけでは出来ず、やり方がわからないひとはいっぱいいて、縁あって誰かに力を借りて初めて成功するんだなと、わたしは最近自分自身が自覚して体験していて、
世の中にあるたくさんの自己解放法のひとつとして、こちらの幻覚ピカソが教えてくれていると感じました。
美しい絵がありうる問題を受け入れやすく描いていると思います。
決して、漫画は漫画、自分の生きている世界とは関係がないという作品ではありません。
学べる漫画、感じ取れる漫画です。
-
Posted by ブクログ
『ライチ☆光クラブ』の前日譚です
(前日譚ですが、『ライチ☆光クラブ』を読んでからがオススメです)
こちらも小学生篇同様、タミヤ視点でストーリーが進行していきます
・ニコが片目になった理由
・タミヤの心境の変化
・ゼラの過去
・そしてひかりクラブ初期メンバーの絆
小学生篇同様、本編では語られなかった疑問・背景がとても丁寧に、わかりやすく描かれています。(小学生篇よりもややグロテスク・エロチックな描写が増えます)
本編に近くなってくるのと同時にじわじわと忍び寄ってくる崩壊への予兆は小学生篇より辛いものがありましたが、そのぶん納得できることもたくさんありました。特にニコが片目になった理由は知れてよかったです(本編では理由こそ語られていたものの、あくまでもさらっとしか描かれていなかったので…)
あまり登場人物に関しての感想は言わない様にしているのですが、本編、そして小学生篇中学生篇と共通して愛しいのはニコだなあと。もちろんそれぞれの登場人物みんな魅力的なのですが、ニコはゼラやタミヤ、そしてジャイボなどのメインキャラクターとはまた違った味や役割があり、ニコならずしてこのストーリーは成り立たないとすら思いました
本編のストーリーの結末を知っているからこそ、ラストの"続劇"の二文字は何とも言えない気持ちになります。本編→前日譚→本編と、何度も繰り返して読んでしまう作品です
(本編は80年代の演劇を元に古屋先生がアレンジを加えて発表された作品でしたが、こちらは(小学生篇も含めて)完全に古屋先生の創作だそうです。古屋先生はあとがきに「蛇足なのでは~」と書かれていましたが、漫画から入った身としてはとても楽しく読めました。そして何よりも、古屋先生が愛情を持って描かれているのがとても伝わる作品なので、漫画のライチファンとしては読んで損はない一冊だと思います)
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。