古屋兎丸のレビュー一覧
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『ライチ☆光クラブ』の前日譚です
(前日譚ですが、『ライチ☆光クラブ』を読んでからがオススメです)
『ライチ☆~』本編は既に歯車が狂ってしまった状態からのスタートでしたが、こちらは前日譚ということで過去からのスタート。中学生よりももっと幼くてあどけない小学生。そしてひかりクラブのリーダー・タミヤ視点でストーリーが進行していきます
「そうこの秘密基地の名前!ひかりクラブだ!」
「わーかっこいー」
「これいいよ!タミヤ君!!」
「14才までに僕はなにをすればいいんだろう…」
「俺命がけで働くから!誓うよ!」
「それはわくわくしますね!」
「面白そうだな~ってついて来たんだ!」
「私はただのつきそいだから」
「僕もメンバーに入れてよ」
・無邪気な遊び場だったはずのひかりクラブがどのようにしてあの残酷な舞台、光クラブへと変化していったのか
・9人の少年たちはどのようにして集まったのか
・ニコがゼラに対して絶対的な忠誠を誓うの理由
・タミヤがリーダーから没落したこと
・そしてゼラが帝王の座へと即位したこと
本編では語られなかった疑問・背景がとても丁寧に、わかりやすく描かれています
小学生篇ということもあり、本編よりもややほのぼのしています(ストーリーの軸は本編のままなので、決してめちゃくちゃ明るいわけではありませんが…)
登場人物たちのあだ名の由来(明確なのはニコ・ヤコブ・ゼラ・ジャイボ(?)だけですが…)などちょっとしたトリビアもあり、本編ファンとしてはそちらもまた楽しめます。巻末のおまけの四コマもクスッと笑えて◎ -
Posted by ブクログ
実際の史実に基づいた少年十字軍の話
読む側に色々な問題提起を投げかけてくるけれど、根底にあるのは現代にも通ずる宗教紛争とこの時代に存在した奴隷制度による人身売買
中巻以降に明るみになってくる少年同士の摩擦や衝突自体は十字軍という組織の中じゃなければ、もっと言えば宗教という存在に影響を受けていなければきっと若かりし頃なら誰もが経験する青い出来事なんだと思う。多神教で宗教にさほど支配されることのない国に生まれて今の時代を生きる私はそう感じる
だからこそ少年十字軍の彼らのこの物語を胸がえぐられるような気持ちで読みました。下巻の救いようのなさは尋常じゃない
「僕は考え方が違う人を殺していいなんて思わない」
エティエンヌが言っていたこの言葉の真意は現代に生きるどの国の人達にも重く響く言葉だと思う
面白いっていうとすごい語弊があるけど久しぶりにずっと余韻が残る漫画に出逢った。が、誰彼かまわずオススメはできない作品です。ただ私は好き。えぐいし痛いけど -
Posted by ブクログ
今回はフンドシ祭りでした(≧∇≦)でも何故か色っぽいどころか笑っちゃうんですよw恥ずかしがってる光明ちゃんが可愛かったですww
そしてローランドの金髪の狂犬時代!駒との友情にただ性格悪いだけでなく実は熱い奴だった事が判明して、ちょっといいエピソードで不覚にもきゅんとしてしまいました(^_^;)
普通なら森園や大鷹の正義漢が主人公なはずなのに、悪どい手を使ったりずる賢い帝一やローランドが主要キャラで、でも何故か憎めなくて応援したくなってしまうから不思議ww唯一光明ちゃんが可愛さ1000%の癒しを与えてくれます。帝一といいコンビですよね(^_^)v -
Posted by ブクログ
ネタバレシュールすぎる(笑)
昨日、漫画喫茶で1~5巻最新まで読んだけど、兎丸さんの漫画の中では最高の漫画。
帝一のドアホさがめっちゃ愛しいです(笑)
最初、真面目すぎる優等生で月(デスノ)っぽいと思ったら、途中から何このこ!(大爆笑)
周囲もアホな子ばっかり。
無限大公、架空切腹(名言すぎる)
爺コスプレからの糸電話、毘沙門天様との会話(謎)
光明もいいキャラしてるし、東郷クンもアホまるだし。
最近、橋本市長が行列出演したとき北村弁護士が「総理にはなりたくないの?」って聞いたら「派閥争いが僕には無理なので無理」というようなことを言ってだけど、派閥争いってこういうのに近いことなんでしょうね。
その舞台が学校で、優秀なのにアホっていうのが、もうみんな可愛い。
月くんの「ははははははははは!」っていうくだりは私の中で公式歴史的名シーンですが、そういう笑いをフンダンに盛り込んだ感じですごい好み。
バクマンのシュールな笑いってやつの最たるものみたいな。
作画すごい綺麗だと思ったら兎丸さんは美大出身なんですね。
本気で笑える漫画ってあんまりないんだけど、本当に爆笑した。
ヒロイン失格(最近爆笑した少女マンガ)といい、帝一といい、集英社さんさすがです!長く続いてほしいなぁ。
では。帝一(感想)終了のお知らせだ!! -
Posted by ブクログ
ゼラにもつらい過去(現在)があった
自分の想いを伝えることが下手で、なまじ頭がよかったばかりに、やりきれない思いをロボットの開発に向けてしまった
ニコはきっと誰よりも友達が欲しかった・認められたかった
そこに、吸引力の強いゼラが現れてしまった
雷蔵は1番純粋で、1番「キレイな子供の心」を持っていたんじゃないのかな
「大人は汚い」なんて発想にも至らないくらいの
カネダを見てると、こいつは私だなあ、とか思ってしまう
デンタクは、ゼラとは対照的に「健全な育ち方」をした天才少年かなあ
でも、自分の頭脳がロボットという目に見える形で現されて行くのに酔ってしまったのかもしれない
ダフは健全な思春期の男の子代表で(笑)
タミヤのパチンコを受けるときの澄み切りすぎた瞳がとても印象的
それ程、3人の友情が深かったのだろう
タミヤは人を好意的に捉えるのが得意なんだろう
その彼の長所が、ゼラによる光クラブの乗っ取りを招いてしまったのかな
ヤコブも雷蔵も、完全に巻き込まれた形
ヤコブみたいな明るい子は、光クラブに入っていなかったらどんなに楽しい学生生活をおくれたんだろう
で、ジャイボは何?ってなる
ひょっとしたら、ジャイボにも不幸な背景があるのかもしれない
(親の愛情を受けてないとか)
しかしそれが語られないから、また不気味な彼の魅力が引き立つのかもしれない
(サイコめいたものも感じてしまうけれど)
下を読み切ると、上の冒頭が何であったのかがわかる
海岸での幸せな様子から一転し、タミヤがダフを手にかけようとしているところへつながると、まさに
「どうしてこんなことになっちまったんだ」
嫌悪感を覚えながらも少年たちの行動を否定できないのは、自分にもその気持ちがわかってしまうから・実際に通ってきた(通っている)過程だから
思春期の子供たちの危うさが凝縮された作品だと、改めて思う
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