古屋兎丸のレビュー一覧
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ネタバレめちゃくちゃ耽美でシソツヨ(無知故の正義の暴走が主だけど)で、少年たちの暴力的なかっこよさがあったな。
「美の果実」とされるライチは、楊貴妃も愛した。それをエネルギーとする無機質なマシン「ライチ」が、カノンの温かい人間味の授与によって、ライチが1番光クラブの中で人間味のある存在になるのが、良い。
無知(人間でいう赤ちゃん)から、沢山のインプットによって成長していく過程で、最初はゼラのライチの使い方とかから、殺戮マシンになると思ったけど、デンタクの密かな野望(『感情』のプログラミング)との邂逅によって、実はライチが感情を持ち『人間』になることが、必要性に沿ったものであったことに気づく構成が美しい。
個人的にはタミヤ・ライゾウ・ゼラ推し。
ゼラの黒い星かっこいい(悪のカリスマ的なネ)。
結局、光クラブはあんなにも「美」「美しくあること」に固執していたのに、ゼラの一番の側近で精神的距離も近かったジャイボの「嫉妬」(個人的には七つの大罪で1番醜いと思う)が、光クラブ崩壊の全ての元凶になったのが、皮肉が効いていて良い。
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1980年代なつかしい
懐かしい ライブハウスとか 観劇とかしたかったな 全くの田舎だったから 田舎でくすぶっていた 東京がいいな 東京が一番!昔のライチ光クラブの舞台って再現できないのかシラー
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狂気
東山春人は34歳の独身男性。
二鷹高校で働く高校教師をしている彼には誰にも言えない秘密があった。
それは美しい女子高生に殺されたいという後ろ暗い願望があることだった。
そのために大学と大学院を出て臨床心理士になるために研修に入ったにも関わらず進路変更をして高校教師になったくらいだ。
もちろんそんな素振りを当の女子高生たちには見せていないので人気教師として過ごしている。
厳しく育てられた兄の反動で放任育児だったため親に頼らないようにしていた東山は小中は勉強も運動もそこそこできたが高2の始めくらいから女の子を見るとその子に首を締められて殺されたいと思うようになったのだ。
自分のように誰かに殺される事に性的興奮を覚えるオートアサシノフィリアというものを知った彼は自分の事をよく知りたいと大学で心理学を専攻するのだった。
そして現在に至るがある1人の女子高生に目星をつけた彼は着実に自分の計画を実行しようと目論むのだった。
衝撃的なタイトルと暗さと耽美さが合わさった絵が印象的な話だった。
オートアサシノフィリアというものも初めて知ったなかで世の中いろんな人がいるんだなぁと改めて思った。
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リアル
2月23日、慶凰大学三年生の三島ジン21歳は就活としての会社説明会のためアルプステレビのあるお台場に来ていた。
会社説明会は4時半開始だが1時間も早く会場前についた三島はどこかで時間をつぶそうとあたりを散策することに。
お台場という場所柄なのかダンスを踊っている集団や路上ライブ、外国人観光客などいろんな人がいるなか、異様なメイクをした女性の集団に出会した。
その中の一人がサリン・ヘルヴァインのチケットを売ってくださいという紙を掲げていたが、彼女は三島の中学時代の同級生の岡野なな子だった。
懐かしい人との再会に声をかけるが彼女は今ロルコという名前で生活している設定らしく三島のことを知らない人扱いする。
会社説明会の後三島は岡野にもう一度出くわすが彼女はどうやら集団からはぶられているらしかった。
とりあえず助けたがその後口論になってしまい喧嘩別れになる二人。
ただ昔の事を思い出すうちにかつて好意を持っていた彼女がいじめられていたのに何もしなかった過去を繰り返したくないと思っていた三島は岡野を探し出して謝る。
しかしその時あたりの鳥が騒がしくなったと同時に凄まじい轟音と振動が一帯を襲いかかってくるのだった…。
東日本大震災の何年も前に描かれた作品だが人々のパニック具合や液状化などとてもリアルだった。
辛い状況だった岡野が縋ったモノが極限状態で崩れ去って行く中での決別の描写がとてもよかった。
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Posted by ブクログ
ネタバレ大庭が絶妙な運びで壊れていくのが悲しかった。堀木が普通だと思ってたのに、不意に見せた残酷さが衝撃だった。
大庭は生まれつき生きづらい性質かと思ってたけど、最後になってきっかけが明かされた…子供のときから辛い人生だったんだな…読み返すと、新たに気づく描写もある。女にも裏切られてたのか。みんなから好かれるような人が、抵抗する力もなく人間にすりつぶされたのがつらい。
表紙の大庭の悪人面は中身と違う気もするけど、悪い男ではあるな。
この世は辛いことが多すぎて、何もかもから逃げ出したい気持ちは私もあるな~、何もわからなくなるというか、周りを認識できなくなるのが救いというのもわかる気がする。
小説読んでないのであとがきが助かる…原作には救いがないのか。滅びの美学もあるけど、絶望と希望のないまぜは人間らしいし面白いと思う。太宰治は偉大なのかな~、色んな人に読まれてるし、何度もリメイクされてるね。