あらすじ
工場の煙に覆われた螢光町の片隅にある、「光クラブ」と名づけられた少年たちの秘密基地。その場所で、ある崇高なる目的のために作られた「機械」が目を覚ました。「機械」の正体とは―!? 80年代、伝説の劇団「東京グランギニョル」の舞台を、鬼才・古屋兎丸がマンガ化した衝撃作
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
初読と再読で大きく評価が変わった一冊。
私は元々、エログロに全く耐性がなかった。だからこの本を初めて読んだ時は物語の本質や魅力、メッセージを汲み取ることなど出来ず、その血腥く気持ち悪いドロリとした何かを自分の中に入ってこないようにするのに精一杯だった。
この作品全体のエロティック・グロテスクな表現は世界観の構築の根本たるところに絡みついているためそれらの表現を自分の中で上手く処理することが出来るのであればこの作品はとても面白く、場合によっては美しいと感じることが出来るだろう。
読んで見てほしい
内容は言わずもがな皆さんが言っている通りです。
映画を1本見たような読み応えがありました。
個人的に1番伝えたいのは最後に著者の目線で見た当時の劇の感想が読めるところが良いと思います。
実際生で見ることの出来なかった劇の雰囲気を少しばかり感じることが出来ました。
前から気になっていましたが、ずっと読むのをためらっていました。ですが、最近改めておすすめされ、購入。読んで良かった。他の作品では味わえない感情を味わうことができました。
思春期特有の不安定さ
終始一人一人の承認欲求と依存心を美しく、そして写実的に描写している。
よくよく見てみれば作中で安定した精神を持つ人間は出てこない。
Posted by ブクログ
2012年の舞台で出会い、その日からずっと大好きな作品です。グロさはありますが、中学生らしい葛藤や憧れの人に好かれたい感情、あの人にとっての1番でありたい。登場人物ひとりひとりがちゃんと中学生をしているなぁと。
匿名
ダークファンタジー
作品自体は以前から知っていたのですが、やっと読みました。今まで読んでいなかったことを後悔するほど素晴らしい作品だと思います。絵のタッチからストーリーの内容まで、どれも私に刺さりました。BL要素に関しては、ただただ切なく感じました。エログロが好きな方には特にハマると思います。星5までしか付けられないのが悔しいです!本当は10くらいつけたい!
匿名
続きが欲しいってなるけどやっぱりこの短さだから儚く美しいと思うのだろう、何にそんなに心奪われるのか分からなかったけどこれを見たあとならわかった気がする
Posted by ブクログ
突き抜ける異常!躍り狂う稚劣!
一度読んだら脳に焼き付いて消えることは無いであろう、トラウマ級の酷薄な舞踏会。
原案は1985年12月に著者・古屋兎丸先生が観劇された、劇団「東京グランギニョル」上演の演目「ライチ光クラブ」による。多少展開に違いはあれど、まずはよくもまあこんなあらすじを生み出して演劇にされたなあ…と驚きつつ、調べてみるとなんと今もなお演じ継がれている作品であるようだ。メインビジュアルの姿を見るに、どのキャストも作品のイメージ通り、まるで漫画紙面からそのまま出てきたような完成度で恐れ入る。
中学生男子が多かれ少なかれ内包している幼稚さや凶暴さ、無謀さなどといった要素に加えて無根拠の全能感であったり抑え難い官能への希求、無辺たる妄想といった、言ってしまえば‘男子のクソみたいなノリ’が漫画の形で可視化されたものであろう、と感じた。
不適切かもしれないが‘邪悪なインサイド・ヘッド’みたいな。
おそらくだが世の男性諸氏は多少なり身に覚えがあるのではなかろうか。人には言ったことないけど、ハチャメチャで荒唐無稽な空想に浸ってうっとりしていたような過去が。
そういう意味では、ぱっと見の狂気に満ちた印象と裏腹に、真っ直ぐで普遍的な青春譚と捉えられなくもないような気がする。
呼び覚ませ、己の内の少年を。
1版47刷
2024.10.8
Posted by ブクログ
エログロ満載。「耽美」という言葉がぴったりの作品。最後はもう全部ぐちゃぐちゃで面白いまであった。ゼラとジャイボのせいで新たな扉をこじ開けられた気がする。
Posted by ブクログ
これがアングラなんですね……
前から気にはなってたけど読んでなくて
グロいのちょっと苦手意識あったけど全然いける、これのおかげで性癖歪んだ、、タミヤどこまでもかっこよくて好きです
Posted by ブクログ
白い肌、黒の学生服と帽子、赤い薔薇と血。
ただひたすらに耽美って感じ。厨二っぽいけど好き。
雷蔵が好きだったな~。何もしてないのに可哀想だった…
すき
めちゃ好き…
絵柄も話の内容もセリフも好き…
頭悪いから在り来りなことしか言えないけど…
BLアレルギーな自分だけど、それ以外が好きすぎて読んじゃった
Posted by ブクログ
螢光町の片隅にある少年達の秘密基地「光クラブ」。そこには帝王として君臨するゼラを筆頭とする9人の少年が集い、ある崇高な目的のために「機械」を作っていた。
やがて完成した「機械」は「ライチ」と名付けられ、「美しいもの」を連れて来るよう命令されるが、ライチは「美しいもの」が何なのか理解できず、違うものばかりを集めてくる。
そんなある日、特殊な設定を施されたライチはようやく「美しいもの」が何なのか理解できるようになり、1人の美しい少女「カノン」と数人の少女を光クラブに連れて来た。
光クラブの面々はカノンを玉座に据えて女神として崇め、次の目的へ進もうとする。
しかしある時、メンバーのタミヤとダフがカノン以外の少女達を密かに逃がそうとしていたことが発覚し、タミヤは粛清として自分の手でダフを処刑することになってしまう。
更にゼラと親密な仲にあった少年・ジャイボが仕掛けた罠によってゼラは疑心暗鬼に陥り、光クラブの少年達の結束は徐々に崩壊し始める。
東京グランギニョールの舞台を、古屋兎丸が漫画化したカルト的な人気を誇るロングセラーコミック。
14歳で皇帝になったエラガバルス帝に憧れた常川ことゼラが、「永遠の少年のまま世界を手に入れる」ために、廃工場の秘密基地で無敵のロボットを造り、「永遠の美の象徴」美少女を捕らえて世界征服に邁進する光クラブの破滅を、ゼラの寵愛を独占しようとするニコとジャイボの対立と狂気、ゼラの狂気に危機感を感じかつての光クラブを取り戻そうとするタミヤの奮闘、囚われの少女カノンにより人間性が芽生えたロボット・ライチの暴走、カノンにより人間性が芽生えたライチとカノンの異形の恋を絡めて描いたストーリーは、少年期特有な男同士の憧れや友情や嫉妬、思春期特有の「大人」と「成長すること」を汚い醜いものとして軽蔑し「永遠の少年」でいようとする狂気的な傲慢が描かれている残酷な大人へ成長するための通過儀礼の傑作青春残酷絵巻です。
Posted by ブクログ
美しく儚く汚い。舞台を元にしているからか、テンポが独特で本当にキャラクター達の声が聞こえてくるかのよう。東京グランギニョルの舞台がどれほど衝撃的であったかを感じる。生で観劇した古屋先生を羨ましく思う。
Posted by ブクログ
映画から入りましたが、最初は気持ち悪いなと思っていました。でもその気持ち悪さがすごく好きになってしまった…
誰か忘れたけど、この作品は思春期と反抗期を拗らせた少年たちの話って言っててその通りだと思った。
「大人になりたく無い」と足掻き、自分達が最頂点だとしているゼラ。その偏った考えと抵抗が童心のまま大人になってしまった私に響く。
そして、そんなゼラに執着するジャイボ。大人になることを恐れ、ゼラに見捨てられることを恐れた事から崩壊が始まる様は頑張ってほしいと想いながらも、あれが1番よかったのだと痛感する。
まぁ私は雷蔵ちゃん推しですがね!キャハ!!
素晴らしい
愛し愛されるの全てがある、人を狂気的に愛するとはなんなのか、人から愛され自分がそれに気付かぬままに依存しているそんな物語。
愛とは狂気であり、人間を狂わすもの
ひええ
ライチとカノンの淡い恋模様が美しく、ジャンボのゼラへの異常な執着や愛憎が鬱くしく。光クラブのメンバーの最期は完全に自業自得なんだけど、不思議と助かって欲しいとも根底で思ってしまい、死にゆくたびに「あー助からなかった…」となんとも言えない感情になりました。
なんだかんだデンタクだけハッピーエンドな気がします。歓喜の中で死ねた訳ですから。カノンは生き残ったけどライチを失ってしまいましたからね。
Posted by ブクログ
グロとエロの描写が容赦なく続くなか、ロマンチックも同時進行しているので素敵だと感じる。
14歳という大人でも子供でもない特殊な年齢のコミュニティ、ジャイボとゼラの背徳的な関係性、美少女カノンと人の心を持ったロボットライチ
最後のカノンが鎮魂歌を歌いながら崩壊していく光クラブを背景にライチとダンスを踊るシーンは至高。
ゼラの肥大化した自我と、それぞれの少年たちの自我。必然的な裏切り。この裏切りには子供から大人に成長する過程にある自らに対する「特別性への期待」が不可欠だと感じた。
統率のとれた組織、子供らしくない活動、社会からの逸脱、カリスマへの盲目的な期待からなる光クラブの結束は自らの特別性を肯定していく感覚だったと思うし、だからこそ中でも主人公性の強いゼラへの裏切りも起こった。
よくある読者を怖がらせてやろうというだけのグロではなかったので、最後まで気持ちよく読めました。
単行本未収録の目覚めたダフの読み切り漫画を読むと読後感が更に良くなる。
Posted by ブクログ
劇が原作とあるだけ、漫画読んでるのに劇を見てる時のような臨場感が感じられて新感覚でした。
初っ端から地下アジトのような場所で何人かの少年が同中らしき男の子の目を潰すとこから始まり、その後現れた女教師も殺されてしまいます。
どうやらこの少年たちはこの地下アジトで巨大ロボットを造っているそう。このロボットを使うことにより世界征服を企んでいて、醜い大人を始末したいそうです。
そこで作戦を覗き見した男の子と女教師から情報が漏れることを危惧して殺した。
カノンとライチが踊ってる場面から光クラブメンバーの警笛が鳴る場面への移り変わりなんかまさに劇でありそーって思いました。穏やかな雰囲気から急に不穏になるかんじが。
Posted by ブクログ
このアプリで星5を超える評価が出来ないのが惜しいと思うくらい素晴らしい。エログロ、サイコパス、狂気に満ちた「光クラブ」……エグい描写がほとんどで、常軌を逸した作品だが、根底にある聖書と神話の世界観が物語を支えている。
残虐的で耽美で妖艶で漂うディストピアは、傑作以上の何物でもない。初読の衝撃と奮起は忘れられず、何度も何度も読み返したいと思う。
強烈でグロが極まってるが、オールタイムベストかもしれない。古屋先生天才だな
グロだけじゃなくて驚いた
以前ネットで話題になっていたのを覚えていて、読みたいなと思っていた作品でした。
グロ描写の多いアングラ作品だと思っていましたが、なぜ人気なのか分かりました。
ライチとカノンが心を通わせる描写がとても素晴らしかったです。
一見すると恋愛として成立しなさそうな組み合わせですが、アングラな作風のおかげですんなりと入ってきました。
エログロ描写もあったにも関わらず、読んだ後は幸せな恋愛映画を観たようなあたたかい気持ちになりました。
崩壊していった光クラブとは反対に、ごく当たり前の人間らしい気持ちを育んでいった2人には幸せになって欲しいです…
Posted by ブクログ
思春期の子供による大人への反抗と取れる作品でした。
背伸びしたい年頃の子達が秘密基地、グループ内の規律、呼び名、正に厨二病と言う単語がしっくりくる。
そしてもう一つは光クラブで造られた機械人間のライチと、白百合の名に相応しい少女カノンの甘くて切ない恋物語が心に来ました。
少年達の野望や疑心暗鬼、内部崩壊、そして最後は残酷に散ってゆく彼らを鬱くしいと感じたのと同時に、ライチとカノンの恋も静かに終わり基地から去るカノンに寂しさも感じた。
元が演劇の物ですが、この漫画も自分の手元で劇を見ているような感覚になりました。
古屋兎丸先生の描かれる耽美でグロテスクな絵が物語にマッチしていて鬼才と呼ばれる理由が分かった。
数年前からこの作品の名前だけは知っていたけど、中々手を出す機会が無かったのですが、SNSの人達に後押しされ買う事を決断しました。こんな素敵な作品に出会えた事と後押ししてくれた方々に感謝です。
ライチ ラライチ ララライチ 声に出して読みたくなる
Posted by ブクログ
「ライチ光クラブ」という舞台が原作であるが、そこに耽美なボーイズラブや複雑な人間関係を加えた古屋兎丸。やはり天才としか思えない。かなり分厚い一冊だが、読み始めて一度も飽きることがなく、1日で読み終えてしまった。
好みがハッキリ分かれる作品だが、アングラ系、少女椿を通ってきた人なら必ず楽しめる一冊であろう。
Posted by ブクログ
個人的に、大好き。
美しい絵に残酷なストーリー。
飛び散ってゆく血さえも美しく思える。
大人になることを極端に嫌う少年たち
「体の成長は罪ではない、大人になるまで生きることが罪なのだ」
何故かこの言葉がとても心に残る。
Posted by ブクログ
小学生中学生の頃に夢中で江戸川乱歩全集を読んでいたり、ホラー漫画や洋画ホラーを観て育ったので私自身はエログロ耐性があり、テンポ良く進むストーリーに痛快さも感じた。
世界観も漫画のタッチも唯一無二な感じでやっぱり人気な作品というのはすごいなぁと読後思った。
私自身はドハマりはしないけど、ふとした瞬間に登場人物のことを考えてしまうから、こころに残るってこういう作品なんだなぁ…と。
ひかりクラブを最初に作った3人の絆はなんだかまだ純粋で、少し光だった。
カネダが不憫だった…
Posted by ブクログ
東京グランギニョルの舞台とはまた違うけれど、思春期の自意識過剰さとか欲望が入り混じってて面白い。
ゼラと同じ14歳の時に読んだ衝撃は忘れない。
匿名
究極のエログロ耽美作品!?
作者あとがきにあるとおり、かつて上演されていた舞台作品が原作となっているそうです。
ストーリーとしてはB級なのかもしれませんが、古屋先生の筆調と相まってエロありグロありなのに、細部まで見たくなる耽美さがこもっています。
楳図かずおや伊藤潤二のように、怖い・気持ち悪いと思うのにどのページも一枚絵として成り立っているところにゾクゾクしてしまいました。
Posted by ブクログ
グロいのはあんまり得意じゃないけど、これは好き。
ジャイボのもう少年じゃ居られなくなるて葛藤が辛いね、、
完璧な少女であるカノンの存在が余計にね。
血しぶきブッシャーがむしろ爽快やった( ºロº)
Posted by ブクログ
めちゃくちゃ耽美でシソツヨ(無知故の正義の暴走が主だけど)で、少年たちの暴力的なかっこよさがあったな。
「美の果実」とされるライチは、楊貴妃も愛した。それをエネルギーとする無機質なマシン「ライチ」が、カノンの温かい人間味の授与によって、ライチが1番光クラブの中で人間味のある存在になるのが、良い。
無知(人間でいう赤ちゃん)から、沢山のインプットによって成長していく過程で、最初はゼラのライチの使い方とかから、殺戮マシンになると思ったけど、デンタクの密かな野望(『感情』のプログラミング)との邂逅によって、実はライチが感情を持ち『人間』になることが、必要性に沿ったものであったことに気づく構成が美しい。
個人的にはタミヤ・ライゾウ・ゼラ推し。
ゼラの黒い星かっこいい(悪のカリスマ的なネ)。
結局、光クラブはあんなにも「美」「美しくあること」に固執していたのに、ゼラの一番の側近で精神的距離も近かったジャイボの「嫉妬」(個人的には七つの大罪で1番醜いと思う)が、光クラブ崩壊の全ての元凶になったのが、皮肉が効いていて良い。
匿名
グロあり、エロあり、BLありなのでその辺が苦手な方にはおすすめしません。
が!!めちゃくちゃ面白かったです!!一気に読み終えてしまいました。
君たちほんとに中学生…!?って思いました笑
Posted by ブクログ
グロいんだけれどエロスと美しさがある。そして残酷さ。
標本のようにときを止めて美しくあり続けようとした、あり続けたかった少年少女たち。
秘密基地。閉鎖空間。自分たちの規則。そこに漂う耽美さ。
不思議な魅力や魔力がある作品だった。
きっと古屋兎丸さんの観た東京グランギニョルの舞台もそうだったのだろう。基本グロ苦手なわたしは目を覆いたくなるんだろうなーでも観てみたい。
そこまでグロくなかった。
あくまでもかれこれ二十年近くホラー漫画読み続けて慣れている私比です。
立ち読みにはグロシーンが含まれていなかったので、私が読めないほど酷かったらどうしようと恐る恐る購入しました。
この漫画と作者の存在を知ったのも今日ですw今日知って今日買う賭け。直視出来る程度で良かった。
買う前に内容を調べて《便器で貫通》という状況に衝撃を受け、全く想像がつかず「そんなこと可能なのか!?」という思いで、実際のイラストでどういう事かを確認したかったので。
あと、ジャイボがタマコちゃんを凌○って、異物挿入の事だったんですね。
小○生に鉄パイプって、想像しただけで身の毛も弥立ちます。
読後沈んだというレビューもあったのですが、私には次々と殺されていくラストは寧ろカタルシス。非常にスッキリしました。もっとやれ的な。罪無き人の殺害も行ったのですから、当然の報いでしょう。(いじめっこは別と考えています)
とりあえず一言「ゼラがクズすぎ」。
ジャイボが可哀想すぎる。
カノンが生き残って良かった。
ライチとの交歓は本当にほのぼのさせて頂きました。
余談ですが、肉眼カノンよりも、ライチを通してのドット絵カノンの方が可愛いと思いますw
なんだかんだで中毒性があり、また読みたくなってくる作品。
前日譚も買おうかな…?
Posted by ブクログ
選民思想の果て?
ライチで動く人形と美しい生贄の少女と、自分たちを(自分を、か)選ばれたものと信じる若者たちの、耽美で破壊的で悲しくて美しいお話。
グロイところもあるし、見てられないところもあるし、でも少女とロボットの触れ合いは琴線に触れるのです。
カノンのセリフがすごく良いんだよね。
それと「元祖」光クラブの面々の悲惨さね。
Posted by ブクログ
一言で言うと耽美なエログロ。
かなり独特な世界観なので、合わない人は本当に合わないと思う。ただ、アングラで退廃的な雰囲気が好きな人はどっぷりのめり込んでしまうんじゃないかな。
絵柄もとても個性的で、この作者にしか出せない魅力があると感じた。ファンが多いのも頷ける。
大人に変わりゆく過程の少年たちが持つ純粋な美しさ。それと同時に、未熟なこころから生じる危うさ。そのアンバランスな具合いがちょうどよくて、不気味なくらい違和感なく混ざり合ってる。
幼さは残酷さと同質だものね。
物語の核はもちろん紅一点のカノンだと思うけれど、別売りの外伝も通して見ると、タミヤの圧倒的な主人公パワーがすごい。全体的にどろどろと淀んで薄暗い中、唯一清涼感と爽やかさをおぼえた人物です。
有名だし読んでみるか、となんとなく手を出した本作だけど、とても新鮮で貴重な体験ができました。ある種の芸術作品を味わった感覚。
血液、内臓とグロテスク博覧会なので苦手な方は気をつけてください〜。
Posted by ブクログ
こんな話だったんだ!って感じ。舞台が見たくなった。グランギニョルに限らず、舞台って独特の熱量があっていいよね〜。しかし舞台って東京に生まれないと見られないので、やっぱり東京に生まれるってそれだけで特別なことだし、古屋さんはラッキーだねって思った(てかそんなに歳なの知らなかった)
Posted by ブクログ
嗜好要素しかない漫画家と思っていたけど、最後の方はしっかりストーリー回収出来てて胸に来るものがあった!
でもやっぱり描写と展開は凄まじいものなので、声を大にしてオススメは出来ません
知らなかった
迂闊!!!当時そのような劇団がいたとは!
数年前にリメイクされたのが
公演されたみたいだけど
やはり漫画の方がいい
雷蔵がかわいいわ!!カネダもかわいい
てかゼラも歪んだ性格おもろー