デービッド・アトキンソンのレビュー一覧

  • イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」

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    元ゴールドマンサックスのアナリストで現小西美術工藝社(文化財補修を行う職人大工)社長が、客観的事実を積み重ねた極めてロジカルに日本の現状分析と今後の課題を克服するための方策が綴られている。

    主張をサポートする図表も的確だ。辛辣な指摘もあるが、読んでいても不快に感じることのない表現や言い回し。

    彼によれば、日本人の面倒くさい文化やwooly thinking、客観的事実に基づかない感覚的施策が、様々な成長機会を妨げてきたのだという。(詳しい説明は著書にて)

    論理明快、突きつけられる事実は事実であるがゆえに溜飲を下げるしかなく、日本の評論家や知識人と称する人々の意見もいかに散漫な思考が混じっ

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    2015年08月09日
  • イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言

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    日本人の「おもてなし」に関する誤解や、日本人がそれを勘違いして使っているという点が非常に興味深かった。
    特に、日本人ではなく、日本という国家として考えた場合は、必ずしも高評価の「おもてなし」になっていないという指摘にはドキっとさせられた。するどい分析だと思う。

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    2015年01月09日
  • イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言

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    日本に魅せられたイギリス人の元外資系アナリストによる一冊。
    さすがアナリストだけあって、随所にデータに基づいた現状分析とそれに対する処方箋が明示されていますのでいちいち「ごもっとでございます」と思う内容が多いですね。
    著者のような第三者的な視点でデータに基づいたりして話を進めるというのは、私は比較的好みですのでここ数日の生活での待ち時間の長い場面を利用してあっと言う間に読むことが出来ました。
    日本文化のことだけではなく、観光に関することだけではなく、経済のことだけではなく。
    上記の内容はもちろんですが、それらの周辺部分にまで及ぶ幅広い内容がこの一冊に凝縮されています。
    年末年始のお休みに、サラ

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    2014年12月24日
  • イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言

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    アナリストと文化財補修者という二つの立場から語られる日本に、日本人ながら圧倒されてしまいました。日本人の見えていなかった日本、世界における客観的な日本の立ち位置というものが如実に語られています。自分にとって将来の指針となる一冊になると感じています。この本に出会えて良かった。

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    2014年12月11日
  • イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言

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    著者は、ゴールドマンサックスでパートナーを務めた後、文化財の修
    繕・補修を行なう小西美術工藝社の社長に就任するという、異色のキ
    ャリアを積んだ方。ゴールドマン時代は、金融機関の不良債権の実態
    を暴き話題になったそうです(驚くべきことに、銀行からは猛烈なク
    レームや脅しを受けたそうです)。また、小西美術工藝社の社長にな
    ってからは、旧態依然とした会社の体質改善に成功。まだ40代。こう
    いう方を真のエリートというのでしょう。

    本書は、金融と文化財という、二つの世界から日本を眺めてきた著者
    による、日本論・日本人論であり、文化財保護や観光活性化に対する
    具体的な戦略提言の書です。凄腕アナリストだっ

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    2014年11月07日
  • イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言

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    快刀乱麻。「肯定も否定もせず、ただおかしいと思うところは指摘する」と念を押した上で、圧倒的な客観性とデータによって日本の経済を分析します。辛辣に事実を突きつけられますが、日本の良い所、悪い所を発見し、新たな歩みを始めるための希望も授けられます。オススメです。

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    2014年11月01日
  • イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言

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    日本人は技術力があると言われているのは、本当なのかをサイエンスする必要がある。著者のデビッドは、例えば日本のGDPを見るとこう分析している。世界には242か国あり、人口が一億人以上の国は11あると言う。日本はその10番目。人口で考えれば、中国に抜かれのは当然となる。など、日本人には、分析する習慣がないので、感情論になる傾向が強い。なるほど。また、東京オリンピックのおもてなしの考え方は、上から下を見る見方だと喝破している。しかしながら、分析を深めれば、日本にはまだ伸びしろがあるとデビッドさんはまとめている。

    がんばろ!

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    2014年10月28日
  • 給料の上げ方―日本人みんなで豊かになる

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    2年前ほどに読んだがまだ記憶に残っているぐらい面白くてスラスラ読めるし、参考になる考え方が散りばめてある。何周も読み返す本ではないけど、一読しても良いと感じる。デービッドアトキンソンさんの考え方は個人的に好き。

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    2025年11月21日
  • デービッド・アトキンソン 新・所得倍増論―潜在能力を活かせない「日本病」の正体と処方箋

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    かつて池田勇人首相が掲げた「所得倍増計画」は高度成長の象徴として記憶に残る。だが現在日本の賃金は伸び悩み豊かさの実感は遠のいたままだ。その原因を生産性の低さに見いだす。中小企業の乱立や非効率な働き方を放置すれば国全体の力は削がれるばかりだと警鐘を鳴らす。企業統合や人材投資を進めれば一人ひとりの賃金は自然に高まるはずだという。半世紀を経て再び問われる「倍増」の夢。実現の鍵は過去の栄光ではなく変化を恐れぬ改革にある。

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    2025年09月11日
  • 国運の分岐点 中小企業改革で再び輝くか、中国の属国になるか

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    「変わらなければ生き残れない」。デービッド・アトキンソンは日本の国運が岐路にあると訴える。鍵を握るのは、全企業の99%を占める中小企業だ。だがその多くは生産性が低く、古い体質に縛られたままだ。アトキンソンは、規模の最適化と人材投資を進めよと説く。海外に誇れる技術も、眠ったままでは宝の持ち腐れ。既得権に安住せず変革へ舵を切れるか。再生の芽は足元にある。中小企業の力を引き出せるかどうかが、日本の未来を左右する。

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    2025年07月05日
  • デービッド・アトキンソン 新・生産性立国論―人口減少で「経済の常識」が根本から変わった

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    「変わらなければ生き残れない」――デービッド・アトキンソンは『新・生産性立国』で日本の根本課題に迫る。人口減少が加速する中旧態依然の働き方や組織では未来はない。転機は外からではなく内なる意識改革にあると彼は説く。中小企業の底力、現場の知恵、そして人への投資こそが成長の鍵となる。かつての成功体験にすがるのではなく時代に応じて変わる勇気を持てるか。生き残る国とは変わり続ける国なのだ。

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    2025年07月05日
  • 世界一訪れたい日本のつくりかた―新・観光立国論【実践編】

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    「日本は素晴らしい国だ」――そう胸を張る前に自らを外から見つめ直す必要がある。
    デービッド・アトキンソンは『世界一訪れたい日本のつくり方』で日本が内向きで独善的な「ガラパゴス化」に陥っていると指摘する。伝統や文化を守るのは尊いが他者の視点を受け入れなければ真の魅力は届かない。
    観光立国を掲げるなら世界の常識に目を向け心を開くべきだ。
    「変える勇気」が世界に愛される日本をつくる。

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    2025年07月04日
  • 給料の上げ方―日本人みんなで豊かになる

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    Proposals for revitalizing Japan from a foreign business executive deeply acquainted with the country. I learned a lot from his ideas on how to increase salaries.

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    2025年06月10日
  • デービッド・アトキンソン 新・所得倍増論―潜在能力を活かせない「日本病」の正体と処方箋

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    筆者の言うことを鵜呑みにする気はないが、自分も含め、日本人は甘いんだろうな。それが良さでもあるとは思うけど。

    昔のように国を支配するのではなく、今のEUのようなカタチでアジアに経済圏をつくることが目指すべき姿なのかもしれない。

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    2024年08月25日
  • 日本人の勝算―人口減少×高齢化×資本主義

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    国としては税金の引き上げではなく、人手不足の解消でもなく最低賃金の引き上げが最も重要。
    企業レベルでは技術革新ではなく、生産性の向上が最重要。せっかくシステムがあっても無駄な作業が増えてることがある。
    個人レベルとしては再教育(リスキリング)で長い人生社会のために貢献できるような人材居続けることが重要。

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    2024年05月04日
  • 給料の上げ方―日本人みんなで豊かになる

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    ネタバレ

    日本では感情論が優先されがち。
    調査→結果の分析→お客様の声を聞く→単価を上げるための戦略を必死に追求する

    ヨーゼフ・シュンペターの5種類のイノベーション
    ・プロダクトイノベーション
    従来とはまったく違う、革新的な新商品・サービスを開発すること。
    ・プロセス・イノベーション
    生産工程や流通方法を改善すること。
    ・マーケット・イノベーション
    新たな市場に参入し、新たな顧客、ニーズを開拓すること
    ・サプライチェーン・イノベーション
    商品を作るための材料や、その原材料の供給ルートを新規開拓・確保すること。
    ・オーガニゼーション・イノベーション
    組織変革によって業界や企業に大きな影響を与えること。

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    2023年10月26日
  • イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」

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    首相・内閣・経営者への提言
    日本に欠ける「弱点」は「数値の理解不足、議論を端的に短時間に出来ず、結論を先延ばしする」、よって世界でも異様に映る「生産性効率の悪い国」となっている事に納得する。それは企業のみならず政治の世界でも同じで「メスを入れなければならない(自分達が不利になる事)事項に対し結論、対策に対する「先延ばし」が延々と続いているのも納得いかない。ここにある「過去の長い高度高成長」が由来する主な原因であれば、そろそろ世代交代・次世代が発揮しなければならない世界となっていも良い頃合いだ。

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    2023年09月29日
  • デービッド・アトキンソン 新・観光立国論―イギリス人アナリストが提言する21世紀の「所得倍増計画」

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    「おもてなし」が観光のクオリティを上げるという考え方は的外れという指摘は、今まで感じていた違和感に対するカウンターとして爽快だった。
    地域産品の海外販路拡大とかクールジャパンでも常々「ありのままの私達を絶賛してくれる人に売りたい」という意識ばかり感じていたけど、観光分野でも同じだったのか。。
    これはもう日本人の対外的な特性なのか、未熟なだけなのか。

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    2023年09月11日
  • デービッド・アトキンソン 新・生産性立国論―人口減少で「経済の常識」が根本から変わった

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    観光立国への根本的改善には王道を改善し極める。その大切さを改めて伝えてもらったと思います。電化製品の衰退も、余計な機能にこだわったせい。全てに共通する日本の課題ですね。

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    2023年09月07日
  • 給料の上げ方―日本人みんなで豊かになる

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    人口減少が今後日本にどのような未来をもたらすか、それが個人にどのように影響するか、繰り返し角度を変えて説明しているので、シンプルにわかりやすかった。
    自分のこれからの働き方を考える上で一つのヒントと心構えとしたい。

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    2023年08月15日