デービッド・アトキンソンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
単なる「日本下げ」ではなく、現在の日本のやり方の誤りを指摘し、それを改善する術を示している。
海外の観光地と日本の観光地の考え方の違いなど知らなくて恥ずかしいことがたくさん。
ただ、本当に日本がこれをやる覚悟と柔軟性があるかと心配になった。やれれば素晴らしいのだが、意味もわからずに精神論で批判する妨害者がたくさん出てきそう。
以下自分用の内容要約
日本を成長させるには、観光が重要。それは外国人移民の短期バージョン。
観光大国の条件は、客の多さと落とすお金の多さ。
日本は富裕層向けの、落とすお金を意識した観光を行っていない。
日本は観光大国の四条件、気候、自然、食事、文化すべて充実してい -
Posted by ブクログ
中小企業再編論者の著者が、日本の生産性の低さとその処方箋を列挙する。
序盤で「生産性」と「効率性」は別物と言っていたのはそのとおりだと思った。また「GDPの増加より幸福感の増加」といったカネが全てじゃない論に対しても、少子高齢化で社会保障費が増え続けながら労働人口が減ってる今そんな腑抜けたことを言ってる場合じゃないと一蹴していたのも同意。
低価格を当たり前にしている企業と国民、最低賃金の低さとろくに収益を上げない中小企業と退場を拒む政府と経済界が少しでも現状を改めていって欲しい。
満足には給料も払えないブラック企業なんてとっとと消えて欲しいと思ってるから著者の主張には全面的に同意。 -
Posted by ブクログ
弱体化する日本という国の現状を知ることができる良い本でした。
この本の主張を要約すると以下の通りです。
・日本はこのままだと数十年後に発展途上国レベルの国になる
・その原因は「高齢化」と「人口の減少」の2つの問題を同時に抱えていること
・特に「人口の減少」は日本経済にとって致命的、なぜなら「人口の減少」は商品やサービスの需給バランスを崩す(需要が減る)が、企業は供給を減らしたくないので企業同士による価格競争が起き、この競争によって「低品質・低価格のスタイル」になってしまい、最後に「給与を下げられてしまう」という形でバチを食らうのが最下層の従業員たち
・「高齢化」と「人口の減少」の2つの問題を -
Posted by ブクログ
菅首相が信者だというデービット・アトキンソンの著書、積読が発掘されたので読みました。人口減少に対して賃上げで需要喚起、生産性を上げてGDPアップ、輸出拡大、人材育成、これらは全く同意です。だがしかし、企業規模拡大については異論あり、これが平成の初め頃ならば正しかったかもですが、今や中小零細でもITを安いコストで使えるので、先ずはITを酷使したビジネス戦略で生産性向上ではないだろうか。揚げ足を取るようですが、日本と米国は人口や国土の大きさも違うので、比較対象にすべきではないと言いながらも米国のデータで会社の規模と生産性を論じているところは不誠実です。と言いつつもベンツに乗って六本木で遊ぶ金(どっ
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Posted by ブクログ
日本企業にこれから求められるのは生産性1.7倍の向上。
そのためには中小企業の合併による大企業化の推進 (規模の経済によって生産性の向上が見込める)、monopsyの排除 (これによって権力が経営者から労働者に移る)、労働の流動性、最低賃金の向上が必須だと謳っている本。
生産性向上が必要な理由は、人口減少と高齢化によって就労人口は減っていくかつ総需要が減っていく一方で一人当たりの社会保障負担分が増えるため。
現在のGDPを維持するためには労働生産性を向上させる、もしくは労働の参加者を増やす他ない。
私はこの本のおかげで山本太郎やアベノミクスが謳っている量的緩和に基づくインフレ推進、物価の -
Posted by ブクログ
観光立国をしていく上で「おもてなし」が渡航の動機にはならないという点は非常に共感できる。旅行にはたいていの場合、建築物や絶景など目的物があるはずで、日本のおもてなしの精神を見にやってくるとは到底思えない。マンホールや自動販売機に力を入れるというのも論外と思う。外国人が日本のどこに注目するのか、何に魅力を感じるのかをもっと考えるべきだよね。
いかに国内で消費させるかというところも共感。前爆買で経済効果アップ論には以前から違和感があった。ほとんど海外生産で作られた家電製品や日用品が売れても儲かるのは結局国内じゃなくて外。まあ生産してる日系企業や小売店は儲かっていくんだろうけど、観光客にも日本の観 -
Posted by ブクログ
外資系金融機関出身で日本の伝統文化保護の企業を経営し、大学でも日本を学んできた、英国人でありながら日本人以上に日本を知り、日本を愛してくれている著者による、数ある著書の中でも際立って強いワードによって綴られた提言書。
日本政府や経営者にかなり辛辣な意見を述べているが、彼だからこその複眼的な視点による提言は、愛する日本の行末を本気で案じているからこそのものであるのであろう。
世界を比較してのデータから見る、日本の生産性の低さは恐るべきものである。
そして歴史的に見ても、外部要因によって改革を強いられたことが多く、自ら改革をすることが苦手であるとの著者の言葉は、我々日本人の特性を鋭く指摘している。