デービッド・アトキンソンのレビュー一覧

  • 世界一訪れたい日本のつくりかた―新・観光立国論【実践編】

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    観光業を発展させる事で、観光業を生業にしている人以外に恩恵がないと考えてしまうかもしれないがそれは違う。国内にいる旅行好きに新たな日本の一面を見せる事が出来る。現に最近の観光地はどこもクオリティが高くなっている、日光東照宮は綺麗になり、東照宮に至る道も綺麗になっている。

    ほとんどの部分は過去の著作に書いてある事の焼き直しではあるが、スポーツ産業への提言は面白かった。日本のスポーツ観戦はスポーツのみしか楽しめない。スポーツにあまり興味のない人達を呼び込まなければならないと。つまりにわかファンを取り込む事が非常に肝要だ。最近見たニュースではサーフィン、ゴルフなどは競技人口が大幅に減ってしまい、ゴ

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    2017年08月25日
  • 国宝消滅―イギリス人アナリストが警告する「文化」と「経済」の危機

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    日本は世界に誇れる文化財・伝統文化・伝統技術を持っているのに、その保護にお金を使わず、使い方もヘタという主張は理解できる。世界標準にあわせるだけで観光資源や雇用創出に活かせる要素は多いのだと感じた。そのためには、文化財を「冷凍保存」する従来の考えから、伝統や文脈の展示・継承へ転換する必要がある。

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    2016年05月27日
  • 国宝消滅―イギリス人アナリストが警告する「文化」と「経済」の危機

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     元ゴールドマンサックスの社員で、今は文化財修復会社の社長さんの語る日本の文化財の危機的状況について。

     なんとなく恣意的な箇所が見られるような気がする。
     文化庁が他の省庁に比べ「総合評価入札」を行っていないというのは、どれくらいの割合なんだろうか。ここデータ出せば積極性があるのに出さない理由は何だろうか。あと、下村前文部科学省大臣の名前を出す意味もよくわからない。社寺的な意味合いだろうか。あるいは大臣とパイプがあることを示したいのか?と穿ってしまうところがある。
     ゴールドマンサックス証券出身ゆえに、データの意味合いについては理解しているかと思うのだが、データを出す出さないの統一性がない

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    2016年05月05日
  • 国宝消滅―イギリス人アナリストが警告する「文化」と「経済」の危機

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    日本の観光を構成する文化産業の構造とその問題点について分析した本です。

    ここで語られることは、
    ・人口増の時代には許されたことも、今の時代では通用しないのなら変わる必要がある。
    ・文化は特別であるという考えは正に今の時代には通用せず、文化を守るために、文化を産業化せざるを得ない。
    ・後継者を育てるには教育に対する補助もありうるが、前提として需要が増えなければならない。同様に、産業を持続させるには補償金を出すことではなく需要を増やす施策が必要である。
    ということで、要は文化といえどもマーケティングと市場経済の中で他の産業と同列に生きていくしか道はないということです。

    他方で、文化財を白日の下

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    2016年03月18日
  • イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言

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    著者が書かれた別の本「新観光立国論」があまりに面白かったので、読んだ本です。結論を言うと、主張している内容は「新観光立国論」とさして変わらず、著者の意見を詳述し、論旨の構成も整えられているという意味で「新観光立国論」の方が面白く、特に本書を読む必要はなかったと思いました。
    、、と言っても、私が本書に期待していたことにあまりページを割かれていないというだけで、「新観光立国論」と比較しなければ充分に興味深い本です。
    本書を読む前に期待していたのは、超一流の投資銀行で成功した著者が、全く異質の文化財補修の会社で経営者になり会社を再建するまでのプロセスの詳細ですが、そこが本書のメインではなかったです。

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    2016年01月26日
  • イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言

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    耳が痛いし、カチンと来る所も無いではないが傾聴すべき点は多い。大企業であるほど、偉くなるほど無能になる(というか、無能な人間が多くはびこっている)、根っからのフォロワー気質でリーダー資質の無い日本人像。まるでWGIPのようだが、多くの優れたリーダーの必要な現代に国としてリーダーを育てられない仕組みは亡国的とさえ言えるだろう。
    観光立国ありき、のような後半には疑問も残るが、観光立国とかオ・モ・テ・ナ・シを題目にすると金儲け根性が出てしまうので、若者の雇用の受け皿としての「職人」の市場を拡大するという見方にすると俄然期待感が増す。

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    2015年10月25日
  • イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」

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    まぁ、参考にはなったが、何となく今ひとつの感想。
    面白いのは、面白いのだけれど、もう少し文化的側面からのアプローチを知りたかった。

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    2015年10月22日
  • イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言

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    著者は本書と、あと2冊を立て続けに書いているのだが、最初の一冊としてこれは妥当だろう。
    なぜ外国人が日本文化を語るのか、なぜ日本を豊かにしたいのか、なぜ一般的に言われていない結論が導き出されているのか。
    2015年6月に出版された“新・観光立国論”には彼の言いたいことが詰まっている。そちらにも著者について書かれてはいるが僅かである。
    彼を知るためには、先ずこれから読むべきである。
    なお、同じく講談社α新書から出ている“イギリス人アナリストだから〜”は“新・観光立国論”の内容薄いバージョンなので、あえて買う必要は無いと思われる。

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    2015年09月24日
  • イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」

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    日本人が一般的に「強み」だと主張しているところに、論理性が足りないこと(=wooly thinking)、客観性が足りないことが数字を基に検証されているのが面白かった。
    こういったロジカルな議論が乏しい国で、今後グローバルに競争していくのが難しいのではとやはり感じてしまう。日本的な「井の中の蛙」は今後、様々な局面で日本を世界から取り残してしまうのではないだろうか。

    日本人が実は個人主義が強い、というのは同感である。文句は言うが、自分ではやらない、自分に飛び火してきて欲しくない、というのは、税金、福祉、国づくり、様々な場所に見て取れる。

    全体的に「強み」よりも「弱み」と若干の批判に重きが置か

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    2015年08月16日
  • イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」

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    下アナリストで、元伝統建築の社長という移植の経歴を持つ著者。
    日本は特別でも突出しているわけでもない。
    なるほど、そこはその通りかな。
    キーワードを「面倒臭い」にもって言ったところも面白いが、面倒臭いことを避けるために、もっと面倒臭いこともあるわけで、なぜそっちを選択するのかはあまり考察してないようだった。
    アナリストの視点、というのも面白いが、なんとなく、違和感は残ったな。

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    2015年08月12日
  • イギリス人アナリストだからわかった日本の「強み」「弱み」

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    丁寧な言葉遣いで読みやすかった。そんなに丁寧で、謙遜しなくてもいいのにと思ってしまうほど。

    デービッドさんの指摘は、共感や納得する部分は多い。なにより、わかりやすい数字的根拠を示してくれるので納得しやすい。

    GDPは人口との関わりが深い、というのは確かだと思う。そりゃそうだ。

    日本の強みは、他の文化を取り入れてアレンジすることではなく、足し算していく、というのも納得。とはいえ、近代、お城や寺を次々と壊した時期もありますが…
    あとは、おもてなしを外国人に押し付ける、というのが新鮮でした。言われてみればそうかもしれない。
    最近のおもてなしには私もなんだか納得できていなかったので、妙に腑に落ち

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    2015年07月20日
  • イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言

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    著者の主張は「おわりに」に集約されている。

    観光資源を他国並みに活用すれば、GDPで7%上乗せできるという主張はデータと経験に裏付けられており、説得力がある。

    企業経営が感覚的、情緒的で合理的でない、サービスが受益者目線でなく、供給者の都合を優先しているなど、極めて正しい指摘と思う。

    それにしても文化財保護の国家予算が80億ちょっとというのは、余りにも少なくないか。

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    2015年03月30日