デービッド・アトキンソンのレビュー一覧
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<目次>
はじめに
第1章 経済から見た「文化財」が変わらなくてはいけない必要性
第2章 文化財で「若者の日本文化離れ」を食い止める方法
第3章 文化財行政を大転換するため、まず「意識」を変える
第4章 文化財指定の「幅」が狭い
第5章 文化財の入場料は高いか安いか
第6章 文化財の予算75億円は高いか安いか
第7章 職人文化の崩壊
第8章 なぜ日本の「伝統文化」は衰退していくのか
第9章 補助金で支えるのは「職人」か「社長」か
おわりに
<内容>
『新・観光立国論』を書かれたイギリス生まれの現在伝統文化財補修会社「小西美術工藝社」社長による本。前回の著書とつながっていて、 -
Posted by ブクログ
日本の高度経済成長は、爆発的な人口増加があったから。松下幸之助や本田総一郎のようなすばらしい経営者が居て、メイドインジャパンの自動車や家電が世界を石鹸した、日本人の職人手金あものづくりが大きな原動力になって日本を牽引したというのは、妄想に過ぎない。
GDPで技術大国ドイツを抜いたから、日本の技術の方が優れているというような考え方が当たり前のように語られているが、一人当たりのGDPでは、日本が1881ドルに対して、ドイツは2989ドルと、明らかにドイツの方が高い。日本の技術がドイツに勝ったというのは、数字として証明できない。
OECDのドル基準実質GDPの購買力平価換算で、日本は1939年、戦 -
Posted by ブクログ
主張はデービッド・アトキンソン氏の別著と変わらず、一貫しているために学びは少ない。反復や確認、理解の深化には役立つ。日本のGDPを成長させたのは、日本人の器用さや真面目さ、秀でた技術力が本質的な要因ではない。主因は人口ボーナスによるものだ。人口減少に転じる時、我々がやるべき事とは。生産性向上の阻害要因は、規模が小さく生産性が低い会社の淘汰が進んでいない事や女性活躍が進んでいない事。どうやら日本の精神論的思い込みや文化的背景が理由にありそうだ。
私個人の体験。本著にも通じて、思わず納得した事。数年前、あるホテルに宿泊した。ホテルからホテルへ、旅を続けるため荷物は多く、移動の疲れもピーク。フロン