あらすじ
日本人の実力は、こんなものではないーー。
在日33年、日本を愛する伝説のアナリストが、
「給料の本質」と「日本人の給料を上げる方法」を明かす。
いまこそ、
自分のために、仲間のために、
そして日本のために動きだそう。
◆筆者よりコメント◆
日本人の給料は過去30年間、ほとんど上がっていません。
いまの給料は、まじめな日本人の働きにふさわしい水準ではありません。
政府や経営者に任せていては、給料は上がらないことがハッキリしました。
いまこそ、日本人1人ひとりが動き出すときです。
本書では「給料の本質」を明らかにし、
日本人の給料を引き上げる「戦略」と「戦術」を導き出します。
ーーデービッド・アトキンソン
◆本書の主な内容◆
・給料が上がらないのは「日本人の能力」のせいではない
・給料が上がらない根本理由
・会社との関係をとらえなおせば給料は上がる
・毎年4.2%の賃上げを実現する
・見限るべき社長、ついていくべき社長
・「よいものをより安く」では給料は上がらない
・あなたは「評価される側」から「評価する側」になる
・「4つの基準」で働く会社を評価する
ほか
◆目次◆
第1章 背景:なぜ日本人の給料は低迷しているのか
第2章 未来:日本人は世界の貧困層になる
第3章 目的:毎年4.2%の賃上げを実現する
第4章 手段:見限るべき社長、ついていくべき社長
第5章 心得:「よいものをより安く」では給料は上がらない
第6章 戦略:イノベーションが起きる会社を選ぶ
第7章 戦術:「4つの基準」で働く会社を評価する
第8章 補論:俗流評論家に騙されるな
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
給与を上げるには、国民1人1人の意識も変えなくてはいけない。現状維持が緩やかな後退ということを感じる事が少ないので、少しずつでもマインドチェンジしていかないと本当に手遅れになる。
そう感じさせてくれる一冊でした!
Posted by ブクログ
2年前ほどに読んだがまだ記憶に残っているぐらい面白くてスラスラ読めるし、参考になる考え方が散りばめてある。何周も読み返す本ではないけど、一読しても良いと感じる。デービッドアトキンソンさんの考え方は個人的に好き。
Posted by ブクログ
Proposals for revitalizing Japan from a foreign business executive deeply acquainted with the country. I learned a lot from his ideas on how to increase salaries.
Posted by ブクログ
日本では感情論が優先されがち。
調査→結果の分析→お客様の声を聞く→単価を上げるための戦略を必死に追求する
ヨーゼフ・シュンペターの5種類のイノベーション
・プロダクトイノベーション
従来とはまったく違う、革新的な新商品・サービスを開発すること。
・プロセス・イノベーション
生産工程や流通方法を改善すること。
・マーケット・イノベーション
新たな市場に参入し、新たな顧客、ニーズを開拓すること
・サプライチェーン・イノベーション
商品を作るための材料や、その原材料の供給ルートを新規開拓・確保すること。
・オーガニゼーション・イノベーション
組織変革によって業界や企業に大きな影響を与えること。
企業の成長維持のためには、「継続的なイノベーション」と「新規顧客と市場の開拓」を続ける必要がある。
Posted by ブクログ
人口減少が今後日本にどのような未来をもたらすか、それが個人にどのように影響するか、繰り返し角度を変えて説明しているので、シンプルにわかりやすかった。
自分のこれからの働き方を考える上で一つのヒントと心構えとしたい。
Posted by ブクログ
現状維持を好む日本人に対する警告書。
給料を上げるためにどうすればいいのか?を端的にまとめている。会社から評価されるのではなく、評価するために会社を見極めていくこと、転職も覚悟した自分の給料の値上げ交渉など、なるほどと思う内容ばかりであった。ただどれだけの日本人が行動に移せるのかは疑問。他責、他力本願を続ける限り状況は悪化していくばかりであり、自己責任で主体的に行動する重要性を改めて認識した。