村松潔のレビュー一覧
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森見さん作品にはよく?登場する本書。上巻までの感想。
冒頭の、謎の海難事故の発生から、正体不明の相手を海に捜索する場面は、あらすじをどこかで目にしていたので、何となく予想はついたが、それでもわくわくする展開だった。
ネモ船長と合流してからは、海中の珊瑚や、魚、哺乳類など、様々な生物の固有名詞がずらずら続く箇所もあり、ヴェルヌも大仰に描写しているのだろうが、やや読みくたびれることもあった。それにしても、海洋生物のみならず、科学や物理、哲学などの分野の学者名や、理論の詳細など、広範な知識をもとに、当時としては夢のような装置や技術にしっかり理論づけをして描いている。単なる絵空事というより、当時の現実 -
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上下巻、ちがう出版社(翻訳者)のを読んでみた。
下巻の方が好き。
色々感想はあるのだけど、登場人物が少ないのにドラマチックな物語だった。
船長は謎めいていて、本当はいい人なんだろうなと思える場面がいくつもあった。
きっと、すべては謎のままのほうが、いい作品なんだろうな。
衝撃を受けたのは、150年前の時点で、乱獲により絶滅してしまうであろう海の生物が書かれていたこと。
ラッコ、マナティー、など
今もいるけど、確かに少ない。
全編にわたって、かなり詳しく海の生物のことが書かれていて、残念ながらそこは退屈で、読み飛ばしたりもしたけど、海底の旅行はドキドキした!
とはいっても、私は海があまり好 -
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最後のカーボーイ、ロバートと、アイオワの農場に住むイタリア出身のフランチェスカ。対極の人生を歩む二人が、マディソン郡の橋を介して出会います。
まるで足りないピースを探し当てたかのように、二つの魂が一瞬にして一心同体となり、死が訪れるまで紐帯に結び付けられます。二人はまさにベターハーフだったのでしょう。
「長いあいだ、私はあなたに向かって、あなたは私に向かって歩いてきたのです」
出会うことの必然性を、ロバートがこうフランチェスカに言います。
自分の魂の片割れに出会うのは、自身のことを良く知ってからかもしれませんね。その時こそ、希求するものが良く見えるのではないでしょうか。
この小説は、1 -
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ネタバレ『というわけで、わたしはここにいる、逆さまになって、ある女のなかにいる』という出だしで始まるこの小説の語り手は、もうすぐ生まれる予定の胎児だ。しかしこの胎児は母親の聴いているラジオ番組や外界の音から様々な情報を得て、周囲の人物の様子から世界情勢まで理解しているというとんでもない胎児なのだ。
彼の両親は不仲で、母親は父親を家から追い出し、父親の弟と不倫関係にあるばかりか、弟と共謀して父親を毒殺してしまう。弟の名はクローディア。正にハムレットである。彼は母親の胎内で色々な事を考え、どうするべきか、どうしたら良いのかを思い悩むが、いかんせん何もできない胎児であることがもどかしい。最終的に、警察に追わ -
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明治2年から3年に執筆された本ということにまずは驚かされる。当時の科学、博物学に作者の解釈を加えて描かれていると思われるが大筋は今でも通用しそうですね。あらを探さずにミステリーツアーをアナクロス先生目線で楽しむべきです。海洋生物や過去の出来事の羅列には間延びしてしますけど、訳者も書いている通り、当時の読者には未知なる世界の想像の幅を広げるのに役立っていたんでしょうね。ネモ船長や乗組員の正体については度々伏線を張っているにもかかわらす、作者の想像に任せるかたちで少々残念かな。終盤の戦艦撃沈の理由は明確にしてほしいところ。ただ、アナクロス先生が脱出を決意するきっかけとしては必要なので謎のままにして
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オペラ座の怪人。
海外小説としてはあまりにも有名な小説だが、あらすじが全くわからない作品
ホラー小説のジャンルらしいが、時代設定が19世紀末のパリで裕福層がミュージカル舞台を観覧するための著名なオペラ座で事件が起きる。
ミステリーみたいな話かなと勝手に想像しながら読み進めると、怪人のクリスティーヌに対する一方的な恋愛や、クリスティーヌに好意を寄せた子爵が、
怪人からクリスティーヌを救い出そうと、怪人のアジトに乗り込む等冒険譚の要素もあって、楽しめた
怪人の風変わりなアジトの拷問部屋の設定には、驚かされた。
やや、ラストが雑な感があったが500ページを超える大作で読み応えはあった。