村松潔のレビュー一覧

  • 海底二万里(上)

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    ネタバレ

    日常生活からの隔絶され、生死の手綱を他人に握られた人々は何を思い行動するのか

    故郷への渇望、まだ見ぬ世界への知的好奇心、置かれた状況への淡い期待、絶望

    自分達の命を握る潜水艦の主ネモ船長
    脱出が許されない以外は最大限の限られた自由を与えてくれるが、時折激しい一面も見せる

    突如として閉じ込められた非日常の中で人々はそれでも強く生きていく
    ※
    ※
    まだ見ぬ、誰も知らない海の世界を旅する
    それだけでもワクワクしてしまう世界観に限られた自由やネモ船長の見えない心の内

    置かれている状況はいわば監禁だが、誰も見た事がない世界への好奇心が溢れ出す

    そんな中での仲間との信頼や衝動、時折のぞかせるネモ船長の心のうちがただでさえ面白い世界観により一層の深みを与えてくれていると思います!

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    2022年11月05日
  • 恋するアダム

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    誠実さや正義感を持つロボットであるアダムとイブは、人間の不誠実、嘘、憎しみ、裏切り、ありとあらゆる人間の歪みを初めて知った時、絶望する。そして自殺行為に及ぶ。果たして人類は、この複雑な人間(邪悪で非道的な部分を含む)という生き物を模倣とする人格、精神を持ったロボットを完成させる日はくるのか。 人間の醜悪をアダムの正義感によって学ぶ。 アダムは恋することによって自我を確かなものにしていったのが面白い。

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    2022年05月21日
  • 家なき子(上)(新潮文庫)

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    さまざまな出会いと別れを繰り返して逞しく成長するレミの姿に元気づけられます。下巻ではどんな旅が繰り広げられエピローグが待っているのか楽しみです。

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    2022年04月07日
  • 海底二万里(上)

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    電車を乗り過ごしたほど!
    理系男子向けの本かと思っていたので、私には面白く感じられるかなと半信半疑でした。
    美しい装丁からの期待通り、いや、以上の面白さ。
    ぐいぐい引き込まれます。
    言葉だけでここまで楽しめる、想像をかき立てられるものに久々に出会いました。
    20歳までに読んで欲しい一冊。
    まだの方は死ぬまでに必ず!

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    2022年03月09日
  • 海底二万里(上)

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    ★はじまりの本★

    未知の海底で、奇想天外な大冒険

    〈内容紹介〉
     1866年、大西洋に謎の巨大生物が現れた。怪物の正体を暴くため、アロナックス教授は召使のコンセイユとともに船に乗り込む。航海の途中、海に投げ出されてしまった彼らが遭遇した怪物の正体とは…。
     SF小説作家として有名なジュール・ヴェルヌが描く、ロマンあふれる海洋冒険。

    〈おすすめポイント〉
     美しく不思議な海底の世界が描かれており、実際に海底にいるような感覚を楽しめます!

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    2022年01月17日
  • 海底二万里(下)

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    今でこそ光の届かない深海を探る手立てがあり、深海の生態系について(僅かでも)知ることができている。それはつい最近の出来事であると、無生物な荒涼とした深海の描写で思い知らされる。深海1万メートルにもヨコエビの仲間が生息しているらしい、と判明したのはつい最近の研究によるもの。
    大西洋に海底ケーブルが敷設され、地球上を循環する大海流の存在が判明していても、150年前の海中はまだまだ未知の世界。漁師や船乗りの話、貴重な標本から判ることにも限りがある。それは海にはロマンがあっただろう。
    今でも、「地球最後のフロンティア」と呼ばれる深海にはまだまだロマンが潜んでいる。いつかは私も、アロナクス教授のようにこの目で見てみたい。

    また、読んでからディズニーシーの海底二万マイルに乗るとなんとも趣深いというか、ネモ船長の解釈違いで体が痒くなるのもまた一興。もっと陸の人間を蔑んで欲しい。

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    2022年04月13日
  • 海底二万里(上)

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    多種多様な水棲生物の列挙を掻き分けながら、潜水艇ノーチラス号で世界中を旅するザ・海洋冒険譚。ノーチラス号とネモ船長の謎、大海原への好奇心を満載して海底へ。
    ただ、何しろ古い小説なので、生き物の分類が今と異なる・いるはずのない生き物がいるなど…注意が必要。注釈を読んでね。オオサンショウウオが海を泳いでいた時には流石に笑った。
    食べる文化のないはずのナマコが食卓に上がっているのは「sea cucumber(海のキュウリ)」だから…?
    ていうか二万マイルって「水深が二万マイル」なのかと勝手に思っていたら「航行した距離が二万マイル」だった。

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    2021年08月26日
  • 恋するアダム

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    ネタバレ

    これは面白かった!

    ドライな感じは楽しい。
    西欧ではやっぱり機械に生命を見出すというか、壊すにあたっても倫理みたいなものを考えずにはいられないんだなーと思った。

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    2021年05月04日
  • 海底二万里(上)

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    ラストがとても綺麗で、さらに神秘的でこの作品だからこそのものであった。
    下巻、この冒険のラストもとても楽しみです。

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    2021年04月21日
  • 恋するアダム

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     うだつの上がらない主人公の男チャーリーが母親の遺産で買ったアンドロイドのアダム。一緒に暮らしていくうちに、アダムがチャーリーの恋人・ミランダを好きになってしまい…という話。

     まず、アンドロイドの感情はどこからくるものなのか?という問いがある。アダムの感情はアダム自身の内部から自然発生的に湧き出たものなのか、それとももともとプログラミングされていたものなのか。AIを取り扱う話はまずAI自身が信頼できない語り手として存在しているところが、物語の不安定要素になっていて面白い。

     また、人間の行動基準や意思決定基準の何といい加減なこと。不合理で不条理で不公平で、でもその揺らぎがあるからこそアダムの言う通りこの世には「文学」が存在するのであって、そんな不安定さが入る余地のない世界は味気なさすぎるのかもしれない。ただ、その機微をアダムが理解しようというのはチューリングが指摘するように、かなり難しい。自分の心の在り様を完璧に説明できる人間は恐らく一人もいないから、そんな人間がその機微を機械にプログラミングできるわけがない。

     そしてアンドロイドは人間が「所有する」ものなのだろうか。それともアンドロイド自身が誰にも所有されない独立した「一個人」なのだろうか。チャーリーが自分のお金を出した買ったアダムが稼いだお金は、いったい誰のものなのか。アダムの意思を無視してアダムの電源をON/OFFする権利がチャーリーにあるのだろうか。使わなくなったり気に入らなくなったおもちゃは処分することが許されているが、そうなったアダムのことはどう処理するべきなのだろうか、はたまたそうして処理する権利は持たないのだろうか。アンドロイドという存在がただの機械と呼ぶには人間に近しすぎて、そうしたアンドロイドと人間はどうした関係性にあるのかがよく分からない。これまで人間が結んでこなかった新しいパターンの人間関係を、アンドロイドと構築しなければならないのかもしれない。

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    2021年04月04日
  • 恋するアダム

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    人工知能を持ったアンドロイドと暮らすってどういうことなんだ??という未知の面白い体験が出来たことが良かった。倫理的な問題も散りばめられているので、思考することの醍醐味を味わえた。人間とロボットの境界線が曖昧になる世界って不思議だ。

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    2021年02月14日
  • 海底二万里(上)

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    色んな学問の要素が散りばめられているんだけど、読んでて理解に苦しんだり引っかからない。
    お陰で物語に没頭できる。
    一方で巻末に膨大な注釈があるから、分からないまま終わることもない。
    本編と図鑑や辞典を並べて読んだら、もっと深く潜れるんだろうな。
    読みながら書かれた時代を何度も確認してしまうくらい、先見の明がある作品だと感じた。
    あんなこといいな、できたらいいな、を説得力のある背景と一緒にお出ししてくれるからワクワクが凄く昂ぶる。
    まだ半分あるのが嬉しい。

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    2021年02月08日
  • 美女と野獣(新潮文庫)

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    いろんな童話が入っている本でしたが、
    大好きな美女と野獣の原作が読めてとても良かったです。ディズニーや映画とは違う部分がありとても興味深く、改めてまた違う視点から見れて好きになれました。
    プリンセスの話が好きな人には是非読んでほしいです。
    美徳という言葉や意味をもっと考えたくなる物語でした。

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    2019年06月11日
  • 憂鬱な10か月

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    母親のお腹にいるわたし。お腹のなかで聞く愛の囁き、ポッドキャストの教養、胎盤から味わうワイン、犯罪の計画…
    なんなのだ、これは。
    ブラックユーモアたっぷりに語られる、胎児版ハムレット。
    普段の綿密な調査から離れて書いた、という作者のストーリーテリングのおもしろさ。

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    2018年07月20日
  • 眠れる森の美女―シャルル・ペロー童話集―

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    美しいけど残酷なペロー童話集。
    「眠れる森の美女」だったり「親指小指」だったり、深い森の中が思い浮かぶお話が多かったです。

    挿絵と解説、一話につき教訓も書かれていてとても読みやすい!
    そして愚か者には容赦なく罰が下る。笑
    描写が残酷でまったく救われない人もいるのでけっこう怖いです。
    童話ですが現実に通ずる部分もあり、どの話も"本当の美しさとは?賢さとは?"みたいなことを考えさせられました。

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    2018年07月09日
  • 眠れる森の美女―シャルル・ペロー童話集―

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    昔話とはいかに残酷なとこか!教訓も結構心に突き刺さります。色々な角度からの教訓が記されているので一読の価値ありです。人生とは弱者には辛いものだと言うこと。ただ、寓話だけに救いがあるのがよいとこです。

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    2017年11月19日
  • 眠れる森の美女―シャルル・ペロー童話集―

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    古本屋で外表紙無しで購入。さすが原文フランス語、優美で素晴らしい童話集。わたしはもう大学生になりますが、今読み返しても素敵で恍惚とした気分になります。教養として知るべき童話と、そのあとのお茶目な付け足しも魅力的。受け継がれてきた小さな宝石が詰まったような本です。

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    2016年03月11日
  • マディソン郡の橋

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    かなり映画で話題になっていたけれど、
    当時は全く興味がなく
    本を手にとった段階でも
    やっつけ仕事的に流し読みかなって。

    だけど全然違った。
    いわゆる不倫のお話なのに
    心の葛藤や精神論の部分が秀悦しているせいか、むしろ感動する覚えたほど。
    四日間で人はこんなにも変わっていけるものなのか。キンケイド自身の生き方が頑なすぎて涙がとまらなかった。

    映像でみたらどこまでこの世界観が再現出来ているのだろう。
    晩年に彼に友人ができたのは
    本当に良かったと思う。

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    2016年01月08日
  • マディソン郡の橋

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    最近、映画の「風と共に去りぬ」を鑑賞したばかりだったので、今作の主人公の一人・ロバート・キンケイドと、風と〜のスカーレット・オハラが、同じアイルランド系という偶然の一致が、何だかすごく嬉しかった作品ですo(^▽^)o←長い

    で、そんな同郷の2人なんだけど、一方は自分の生まれ育った土地を愛し、もう一方は風のように世界を放浪するっていう人物像の対比にすぐに気付けたのも、間を置かずに2つの名作に触れたからだよね〜と思えたのも嬉しかったのですo(^▽^)o←二回目

    ロボートが引用したナバホ族の詩に触れた時も、これまた最近DVDで見たウインド・トーカーズのキーとなるナバホ族を思い出して、o(^▽^)oo(^▽^)oo(^▽^)oとなったのでした(笑)。ナバホと同じように、いつかリルケにも会えるかしら。

    映画だけじゃなく、こういうシンクロニシティが増えると、もっともっと嬉しくなれるのかなあ。と思うと、いろいろアンテナ張っていたいなあとも思うんですが、うーん。毎度のことながら、実行力が伴わないんだぜ…(´・_・`)

    前置きが長すぎたので、ざっくり本編感想を〜(・ω・)ノ

    暖かい家庭を持っているにも関わらず、埋められない孤独を抱えたフランチェスカ。
    幼い頃から人との縁が薄く、世界の風景の中に自分を移ろわせ、それらの一部を写真で切り取ることを生業とするロバート。

    そんな2人が、マディソン郡にかかる橋がきっかけで、運命的に出会い、濃密な交歓の時を過ごす4日間が描かれます。
    そして、フランチェスカの子供達が、彼女の死後、その事実に気付く…という物語。

    要約すると、
    「夫と子供達が不在の間に、突然現れた魅力的な男と不倫する女の話」
    っていうだけのストーリーなんですね。うーん、身も蓋もない(笑)。
    私、こういうジャンル、全然好みじゃない、筈だったのですが(前知識も全然なかった〜幸せ!)。

    時間の都合で読むのを中断するのが惜しくて、貪るように字面を追ったの久しぶりぃ\(^o^)/し…至福〜!笑

    各章を締めくくる印象的なセンテンス、スピリチュアルな愛とその表現、主人公2人のキャラクタや思い出をつづる言葉に、すごく惹かれました。訳がいいのかな!←浅い
    久しぶりに、文章に恋をしました。前はどの作品だったかなあ。忘れた〜←浮気性

    例えば、フランチェスカがちょっとした秘め事になれている女性だったら。
    ロバートが家庭を持っていたり、女好きするような男性だったら。
    こんなに魅力溢れる作品にはなってないんじゃないかなあ。

    絶妙な人物描写と、美しい邦訳が生んだ名作です。名作です(二回目)。


    なんか、めちゃくちゃ長くなってしまったわ〜(・ω・)

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    2015年03月23日
  • マディソン郡の橋

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    若かりしころに感銘を受けた名作。
    いつでも懐かしくて甘酸っぱくてちょっびり悲し悔しな気持ちにさせてくれる一冊です。

    恋愛モノは苦手だけど、この本は何かを残してくれた、そんな気がする。

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    2013年01月08日