村松潔のレビュー一覧

  • 海底二万里(上)

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    ラストがとても綺麗で、さらに神秘的でこの作品だからこそのものであった。
    下巻、この冒険のラストもとても楽しみです。

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    2021年04月21日
  • 恋するアダム

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     うだつの上がらない主人公の男チャーリーが母親の遺産で買ったアンドロイドのアダム。一緒に暮らしていくうちに、アダムがチャーリーの恋人・ミランダを好きになってしまい…という話。

     まず、アンドロイドの感情はどこからくるものなのか?という問いがある。アダムの感情はアダム自身の内部から自然発生的に湧き出たものなのか、それとももともとプログラミングされていたものなのか。AIを取り扱う話はまずAI自身が信頼できない語り手として存在しているところが、物語の不安定要素になっていて面白い。

     また、人間の行動基準や意思決定基準の何といい加減なこと。不合理で不条理で不公平で、でもその揺らぎがあるからこそアダ

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    2021年04月04日
  • 恋するアダム

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    人工知能を持ったアンドロイドと暮らすってどういうことなんだ??という未知の面白い体験が出来たことが良かった。倫理的な問題も散りばめられているので、思考することの醍醐味を味わえた。人間とロボットの境界線が曖昧になる世界って不思議だ。

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    2021年02月14日
  • 海底二万里(上)

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    色んな学問の要素が散りばめられているんだけど、読んでて理解に苦しんだり引っかからない。
    お陰で物語に没頭できる。
    一方で巻末に膨大な注釈があるから、分からないまま終わることもない。
    本編と図鑑や辞典を並べて読んだら、もっと深く潜れるんだろうな。
    読みながら書かれた時代を何度も確認してしまうくらい、先見の明がある作品だと感じた。
    あんなこといいな、できたらいいな、を説得力のある背景と一緒にお出ししてくれるからワクワクが凄く昂ぶる。
    まだ半分あるのが嬉しい。

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    2021年02月08日
  • 海底二万里(下)

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    ネタバレ

    この作品を通してネモ船長の存在感が凄まじい。

    海や海洋生物、また機械工学など幅広い知識を持つ「ノーチラス号」の船長。

    「人間」を嫌う人間社会とは切り離された世捨て人のような人物。

    ある時は冷静に、またある時は情熱的に。

    アロナクス先生が、最後に会いたい気持ちと会いたくない気持ちが葛藤していた気持ちが分かる気がする。

    尊敬と嫌悪。

    謎に包まれたままの「ネモ船長」。
    まさに「誰でもない人」。

    最後、ネモ船長率いるノーチラス号があの事件で航海は終わってしまったのか、まだ航海を続けているのか、

    はたまた、航海が続いている場合、まだ復讐はおわっていないのか、それとも、、、、

    っと、余韻

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    2020年06月18日
  • 美女と野獣(新潮文庫)

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    いろんな童話が入っている本でしたが、
    大好きな美女と野獣の原作が読めてとても良かったです。ディズニーや映画とは違う部分がありとても興味深く、改めてまた違う視点から見れて好きになれました。
    プリンセスの話が好きな人には是非読んでほしいです。
    美徳という言葉や意味をもっと考えたくなる物語でした。

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    2019年06月11日
  • 憂鬱な10か月

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    母親のお腹にいるわたし。お腹のなかで聞く愛の囁き、ポッドキャストの教養、胎盤から味わうワイン、犯罪の計画…
    なんなのだ、これは。
    ブラックユーモアたっぷりに語られる、胎児版ハムレット。
    普段の綿密な調査から離れて書いた、という作者のストーリーテリングのおもしろさ。

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    2018年07月20日
  • 眠れる森の美女―シャルル・ペロー童話集―

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    美しいけど残酷なペロー童話集。
    「眠れる森の美女」だったり「親指小指」だったり、深い森の中が思い浮かぶお話が多かったです。

    挿絵と解説、一話につき教訓も書かれていてとても読みやすい!
    そして愚か者には容赦なく罰が下る。笑
    描写が残酷でまったく救われない人もいるのでけっこう怖いです。
    童話ですが現実に通ずる部分もあり、どの話も"本当の美しさとは?賢さとは?"みたいなことを考えさせられました。

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    2018年07月09日
  • 眠れる森の美女―シャルル・ペロー童話集―

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    昔話とはいかに残酷なとこか!教訓も結構心に突き刺さります。色々な角度からの教訓が記されているので一読の価値ありです。人生とは弱者には辛いものだと言うこと。ただ、寓話だけに救いがあるのがよいとこです。

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    2017年11月19日
  • 眠れる森の美女―シャルル・ペロー童話集―

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    古本屋で外表紙無しで購入。さすが原文フランス語、優美で素晴らしい童話集。わたしはもう大学生になりますが、今読み返しても素敵で恍惚とした気分になります。教養として知るべき童話と、そのあとのお茶目な付け足しも魅力的。受け継がれてきた小さな宝石が詰まったような本です。

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    2016年03月11日
  • マディソン郡の橋

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    かなり映画で話題になっていたけれど、
    当時は全く興味がなく
    本を手にとった段階でも
    やっつけ仕事的に流し読みかなって。

    だけど全然違った。
    いわゆる不倫のお話なのに
    心の葛藤や精神論の部分が秀悦しているせいか、むしろ感動する覚えたほど。
    四日間で人はこんなにも変わっていけるものなのか。キンケイド自身の生き方が頑なすぎて涙がとまらなかった。

    映像でみたらどこまでこの世界観が再現出来ているのだろう。
    晩年に彼に友人ができたのは
    本当に良かったと思う。

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    2016年01月08日
  • マディソン郡の橋

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    最近、映画の「風と共に去りぬ」を鑑賞したばかりだったので、今作の主人公の一人・ロバート・キンケイドと、風と〜のスカーレット・オハラが、同じアイルランド系という偶然の一致が、何だかすごく嬉しかった作品ですo(^▽^)o←長い

    で、そんな同郷の2人なんだけど、一方は自分の生まれ育った土地を愛し、もう一方は風のように世界を放浪するっていう人物像の対比にすぐに気付けたのも、間を置かずに2つの名作に触れたからだよね〜と思えたのも嬉しかったのですo(^▽^)o←二回目

    ロボートが引用したナバホ族の詩に触れた時も、これまた最近DVDで見たウインド・トーカーズのキーとなるナバホ族を思い出して、o(^▽^)

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    2015年03月23日
  • マディソン郡の橋

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    若かりしころに感銘を受けた名作。
    いつでも懐かしくて甘酸っぱくてちょっびり悲し悔しな気持ちにさせてくれる一冊です。

    恋愛モノは苦手だけど、この本は何かを残してくれた、そんな気がする。

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    2013年01月08日
  • マディソン郡の橋

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    涙がとまらかった。田舎の風情がしばらくわすれられなかった。最後の方は通勤でこの読むのを辞めて、自宅で目を腫らせました。

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    2012年11月28日
  • マディソン郡の橋

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    ネタバレ

    中年の写真家と、家族を持つやはり中年の農場の主婦が出会い、恋に落ちる話。
    「彼氏彼女の事情」でチラっとでてきたので読んでみた。

    ストーリーはとっても陳腐。
    でも、読んでみるとなんともいえない気持ちになる。
    映画化するとおもしろくない、本ならではのよさを実感できるだろう。

    内容はとっても暖かい・・・情熱的であり、家族の愛もあり・・・
    人間の暖かさを感じたい人、純愛物を読みたい人、どうぞ。

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    2012年02月26日
  • マディソン郡の橋

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    あたたかい。

    責任、という表現がとても的確で、
    深い想いを共感できた。

    少し直接的すぎる訳もまた、良い。

    何に対しても、あまり強い愛情や想いを持てない私だけれど、

    出会えば、変わるだろうか。

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    2012年01月27日
  • マディソン郡の橋

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    時代の中で忠実に一生懸命生きた女性の姿が美しい物語。
    人は一つの道を選んで進み始めたら、それを進路変更することはむずかしいですよね。家族がいるのに恋を・・。しかも恋によって本当の自分を見つけてしまったフランチェスカは本当は彼と歩みたかった。でもそれが何を意味するか十分理解できているフランチェスカ。結果、家族に責任を果たす。その姿がその恋愛をより一層美しいものにしています。
    人妻でも恋をしたら、どちらの道を選ぶかは、やはりあなた次第でしょうけれど。美しい想い出、お相手を思いやる本当の愛!を選択しませんか。

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    2009年12月26日
  • マディソン郡の橋

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    ロバート・ジャームス・ウォラーの【マディソン郡の橋】を読んだ。

    1995年にクリント・イーストウッドとアニー・コーリーの共演で映画化され、大ヒットを記録した作

    品であるので、見た、または読んだ人も多いかもしれない。

    小説は全米で250万部を売り上げるという記録も作り出した大ヒット作である。

    生涯でたった4日間の愛の物語。だがその4日間が2人の人生において、かけがえのない4日間になる。

    不倫の話と言ってしまえばそれまでであるが、愛の形を問わぬとすれば、男が女を求める、または女が男

    を求めるという真理において、これほど切なくて魅力ある物語はないのではないだろうか。

    主人公のフランチェ

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    2009年10月04日
  • マディソン郡の橋

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    「大恋愛」なんて陳腐な言葉では片付けられない
    ロバード・キンケイドとフランチェスカの4日間の奇蹟。

    あー私の数少ないボキャブラリーでレビューは書けませんね。

    でもね、こんなことが実際にあったって知るだけで、
    地球の真反対にいる知らない人類に対しても愛おしさを覚えます。

    夢を見ているような体験を、長年自分の記憶に残すために、
    確実に存在していたと記すために、つないだ一通のメモと
    名前が刻まれたネックレス。

    地球規模から見た、体験と実感をつなぐために物質に頼る人間に、可愛らしさを感じます。

    映画化もされているけど、きっと映画で見たら幻滅するだろうなぁ。

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    2015年11月12日
  • 海底二万里(上)

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    とにかく美しい!特に船外へ出て海底を散歩するシーンは、恐ろしくも美しく、一気に読んでしまった。
    ノーチラス号の構造について描かれているところも、想像力を掻き立てられた。こういうメカメカしいのって、本当にワクワクする!!!
    上巻最後の終わり方もとても良かった。下巻へ続く最高の締めかた!!!続きを読むのが楽しみだ。

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    2025年11月13日