村松潔のレビュー一覧

  • 家なき子(上)(新潮文庫)

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    フランスには読みごたえのある小説がたくさんあるけど、児童書はあまりこれというものがない。ペローの童話、十五少年航海記‥‥そんなところ。
    でも、知らないだけで探せば結構あるのかもしれない。これは冒険要素も入っていてワクワク楽しめる作品だ。

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    2019年12月13日
  • 憂鬱な10か月

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    実は見えてたりするんじゃないか、
    胎盤から出てくるときに、スッポリ記憶だけ落とされてくるんじゃないか
    可能性はありそう

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    2019年05月14日
  • マディソン郡の橋

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    意外とメロドラマだったんだなと思いきや、恋人たちがどうも宇宙や異次元にかけて愛を語りがちなのが特徴的で、いっそなにかのスペースオペラのこぼれ話として読んでみると興味深かった。

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    2019年02月24日
  • 憂鬱な10か月

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    「胎児版ハムレット」との触れ込みだったが、肝心のハムレットの内容が朧気だったので新鮮な気持ちで読んだ。ウィットに飛んだ皮肉と度々挿入される詩の一節一節が読んでいて心地いい。必要以上に汚い台所の様子や露骨な性描写(確かに臨月の胎児としてはたまったもんじゃないだろうけど)も含め、全編通して陰湿で意地悪なのに読後感は爽やか。本家「ハムレット」を読んでから再読してみたい。何気に作中にスマートフォンが登場するぐらい発行が新しい小説を読んだのは久しぶりで、けっこう驚いた。

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    2019年02月05日
  • 眠れる森の美女―シャルル・ペロー童話集―

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    名作や古典を読もうが最近のブームで、海外の翻訳小説をいろいろ読んでます。眠れる森の美女はやっぱりディズニーの印象がどうしてもちらついてしまう。

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    2018年12月18日
  • 憂鬱な10か月

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    赤ちゃんから見た両親、不倫、社会をややニヒルな目線で書いた作品。
    現代のハムレットなんていうので期待したが、それほどではないかなー。本家の迫力は無いし、訳も分かりづらい。
    でも、赤ちゃんにもし、全てが見えているとしたら…そういう目線では面白い作品だった。

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    2018年10月21日
  • 憂鬱な10か月

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    ネタバレ

    ラストの神々しさに息をのむ。愚かな現実でありながら、この希望に満ちた穏やかな感覚は何だろう。翻訳の長文に苦戦したが、忍び寄る犯罪の気配に胎児の運命が気になって何とか終わりまで辿り着いた。母親と対面した“彼”の「この顔のなかに全世界がある」や「容赦ない愛情に人生を盗まれる」等々、ウィットに富む表現にも助けられる。
    多くを赦され愛されているのは母親の方だと気づいた時、胸に込み上げてくるものがあった。

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    2018年09月11日
  • 美女と野獣(新潮文庫)

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    教訓めいた話が多いと感じたが、果たして著者のボーモン夫人は教育者だったとのこと。底本はヴィルヌーヴ夫人作の同名のもの。白水社から出ている。2018.8.4

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    2018年08月04日
  • 海底二万里(下)

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    最後の最後は緊張感もたくさんあったけど、
    案外あっさりしたエンディングにちょっとビックリだった。
    こういう話だったっけ?
    と思うところもあるなぁ。

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    2018年04月23日
  • マディソン郡の橋

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    この小説が、繊細で素敵な恋愛小説だと感じるかどうか、何を大切に生きていきたいかにも繋がる分かれ目だと思う。

    どちらかというと、私自身はこの小説を心から受け入れて楽しむ感受性は持ち合わせていないと思った。

    ただ、ロバートキンケイドのような人って、いる。本当に。それに途中まで身を委ねたフランチェスカのやり方と、子供に理解して欲しいと望むことが身勝手だと感じるのは私だけかしら。

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    2016年11月13日
  • マディソン郡の橋

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    綺麗な話だったし、訳文も美しかったし、きっと原文も美しいに違いないと思うのだけれど、全く響かなかったのは、きっと私に原因があるのでしょうね。きっとそうなんでしょうね。すみませんね。

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    2014年04月28日
  • マディソン郡の橋

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    ネタバレ

    「運命の出会い」の存在を主題としたいくつかの愛のひとつを描いた小説。「顔や体がきれいなのはすてきなことだ。けれども、彼にとってほんとうに重要なのは、むしろ人生を生きてきたことからくる知性や情熱、繊細な心の動きに感動したり感動させたりできる能力だった。」「この曖昧な世界では、これほど確信のもてることは一度しか起こらない。たとえ何度生まれ変わったとしても、こんなことは二度と起こらないだろう」という言葉が印象的でした。ソウルメイトのように男女には運命が存在し、それは生まれる前から決まっている・・・のだろうか。

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    2013年08月24日
  • マディソン郡の橋

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    こういう恋愛モノは久し振り。
    映画としてあったことは知っていたけれど、世界的にベストセラーになっていたとは。

    面白く読めた。
    こういう小説を書くのって、男性らしい気がする。

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    2013年04月15日
  • マディソン郡の橋

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    ネタバレ

    たった一度の出会いを丁寧に綴った作品。
    社会での役割と責任に捕らわれ馴らされる人と、束縛を逃れ群れを嫌う人。
    愛に落ちた二人のどちらもが大人の常識に従って判断した結果、そこに居るべき人が居ないまま、人生を過ごすことになった悲しい物語。
    形は変わっても現実にはよくある話だから、そんな状況とも付き合いながら生きていかなくちゃね。
    というシンプルなストーリーを、見事なラブ・ロマンスに昇華させた小説。

    重要な小道具としてNikon Fが登場する。
    作者自身も写真が趣味らしく、表紙の写真は作者の撮影だそうだ。
    それが関係しているのかどうか、一冊の写真集を見せられたような読後感でした。
    Nikonで撮ら

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    2012年01月01日
  • マディソン郡の橋

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    ノンフィクションのラブストーリーだった。

    これほど静かで、しかし狂おしく燃えたぎるような恋愛が

    あるなんて・・・・それも40代、50代の話である。


    きっと魂の伴侶なんだろう。

    そのような自分の”片割れ”に出会える確率はどのくらいなのだろうか。


    彼についていかなかったフランチェスカの愛はまさに本物である。

    賢明であり、哀しい判断。

    しかしそれがよりこの愛を美しく見せているのだろう。

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    2010年06月08日
  • マディソン郡の橋

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    12「あらゆるものが組織に組み込まれていくこの世界にあって、いまや自分は時代遅れになりつつある特異な男性的動物の一種」

    14「日に日に無神経になっていくこの世界で、わたしたちは瘡蓋だらけの感受性の殻に閉じこもって暮らしている。どこまでが大いなる情熱で、どこからつまらない感傷がはじまるのか・・・わたしたちは大恋愛であるかもしれないものをせせら笑い、純粋な深い感情に感傷のレッテルを貼ってしまいがちだ。」

    61 私もフランチェスカ。人々は温かく、自然に恵まれた田舎。でも、生活のこと、他人の噂しか耳にしない。芸術がない。それがつらい。こんな考えを持つ私は‘やわ’なのかしら?その営みに軽い反発を覚え

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    2009年10月04日
  • マディソン郡の橋

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    中年のせんこう花火。
    恋ってのは年取ってもできるもんやね。
    できりゃ、心のつながりだけにしてもらいたかったな。

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    2009年10月04日