村松潔のレビュー一覧
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凄く教育的な寓話集だった。階級社会が描かれていることもそうだが、神様が我々に試練をお与えになっている、というようなキリスト教的な考え方もずっと感じ取れる。
どの話にも大抵仙女が出てきて、神の代行か道徳の審判者のように人を評価したり、試練を与えたり(願いを叶えたり)する。美徳や知性を重視していて、心の美しさを持ち続けていないと最終的に幸せにはなれない話が多い印象。特に、両親が甘やかして育てた子どもは忍耐力が足りず、愚かになりがち。まあ、これは両親が悪いんだけど。
逆に、人の美点を見抜き、教養を身につけ、どんなに酷い目に合わされても美徳を忘れずにいればそれは報われる……。正直、今の感覚だとちょっと苦しいかなとは思うし、読みながら「ちょっとうるさいな」とは思った。世の中はもっと容赦無い。
ただ、人の心の美しさこそが幸せを呼ぶ、という希望は個人的には幻想と思いながらも強く望む部分だし、児童文学は夢を描くものであってほしいと思う。 -
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ディズニーシーのアトラクションでネモ船長とかノーチラス号とか知ってても、原作を読んだことがなかったので、読んでみた。そもそも「海底二万里」って、垂直方向に「二万里」で深海世界の話かと思ったら、単純に海底を移動した水平方向の距離のことだった。って、てかそんな二万里も深いはずないか、とか当たり前なのに、逆に言えばそれくらいしかイメージしてなかった。
裏表紙をそのまま引用すると「ときは1866年、大西洋に謎の巨大生物が現れた!異形の<怪物>の目撃譚に人々はおののき噂した。(略)議論が沸騰するなか、アロナクス教授はその正体を暴くため、使用人のコンセイユとともに高速フリゲート艦に乗り込む。それが、驚くべき旅の始まりになるとも知らずに¬ー。少年から大人までをも魅了する海洋冒険ロマンの傑作、新訳。」ということで、とにかくネモ船長と冒険に行く話かと思ったら、最初からネモ船長が登場するのではなかった。たぶん原作にもある、味のある挿絵がたくさん見れるのは良かった。
ゴールデンウィークで旅行に行くのに、移動時間とかゆっくりする時間に本を読もうと思って、しかも船に乗ったりしたので、ちょうどいいかなとか思って持って行ったけど、結局別の本を1冊読んでそれで終わってしまい、結局重しを持って行っただけのような本になってしまったが、旅行後に読み始めてから、1週間くらいで上下巻読めた気がする。
ネタバレにもなるので感想は下巻で。 -
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オペラ座の怪人。
海外小説としてはあまりにも有名な小説だが、あらすじが全くわからない作品
ホラー小説のジャンルらしいが、時代設定が19世紀末のパリで裕福層がミュージカル舞台を観覧するための著名なオペラ座で事件が起きる。
ミステリーみたいな話かなと勝手に想像しながら読み進めると、怪人のクリスティーヌに対する一方的な恋愛や、クリスティーヌに好意を寄せた子爵が、
怪人からクリスティーヌを救い出そうと、怪人のアジトに乗り込む等冒険譚の要素もあって、楽しめた
怪人の風変わりなアジトの拷問部屋の設定には、驚かされた。
やや、ラストが雑な感があったが500ページを超える大作で読み応えはあった。 -
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新潮文庫の上下を横に並べると、ノーチラス号の絵が出現する。その表紙の絵が気に入って購入。
1870年に発表された作品と聞いて少々驚く。
日本では明治3年。大政奉還から3年しか経っていない!この時代に、フランスではこの内容の小説が読まれていた事実に衝撃を受ける。
謎に満ちたネモ船長率いる潜水艦ノーチラス号に偶然乗り合わせた博物学者のアロナクスらが、海の中の驚くべき世界を10ヵ月間冒険するお話。
今から150年以上も前に書かれたものとはとても思えない。それもそのはず、当時は潜水艦なるものはなかった。お話の全ては作者の頭の中にあるもの。
作中にでてくる海底の描写。特に、様々な生き物の描写はカタカナの表記で味気ないものがあるが、全ての生き物がいきいきと描かれ、まるで海の中に宝石が散りばめられているようだ。
今から40年以上も前、中学生の頃にもしこの本に出合っていたなら、あれほど嫌だった夏休みの読書感想文の宿題もさぞ捗ったことだろう。 -
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美女と野獣含め13編が収録されている。
ディズニーの話に馴染みがあるから、実写のほうを脳内再生しながら読んでいた。そしたらあっさり終わったので、えっもう終わり?という感じで、ディズニーの細部に渡る世界観の作り込みすごいなと、本とは別のところに関心がいってしまった^^;
訳者解説によると、ボーモン夫人の美女と野獣は、ヴィルヌーヴ夫人の版を下敷きに書き直したものらしく、だいぶんカットされたそう。
他の物語も、「美徳」を説いた、まあ言ってしまえば似たようなパターンの話ではあるが、全体的に読みやすくて、人柄が何よりも大事だということが、身に染み渡ってきた。そりゃ13話も読むと刷り込まれるよな笑
子供の頃に一回は読んで欲しいかなと思う教育的な内容だった。
ヴィルヌーヴ夫人の美女と野獣を読んでみたい。
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フランスの海洋生物学者アロナクス教授、助手のコンセイユ、銛打ちの名手のカナダ人ネッド・ランドは、潜水艦ノーチラス号の調査に向かったところ、そのノーチラス号の襲撃を受ける。
幸運にもノーチラス号に打ち上げられその船長であるネモに救助された3人は、ノーチラス号の半年間の海中旅に同行する。
終始おびただしい数の生物学名が出てきて少し読みにくかったです。
物語というよりは、絵のない図鑑や百科事典を読んでいるようでした。
ただ下巻は物語にも盛り上がりが出てきて、棚氷に巻き込まれた話や海底でサメと闘う話はハラハラしながら読みました。
原本と同じ挿絵が使われていたのも良かったです。
ネモ船長の国籍や、なぜ陸を捨てて海で生きることを選んだのかなど、、
疑問は残ったままです。
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上下巻の装丁の繋がりの登録順番を間違えて、再登録しました。いいね登録をいただいており、そちらも削除する事になり申し訳なく思います。
なんか気になってしまって。
1870年 SF海洋冒険小説。
ディズニーシーの「海底2万マイル」のモチーフ。
乗った事も行った事もないけれど。
第一部
1. 逃げる岩礁
1866年世界中の海で、鯨の様な何かが目撃されて、多くの船が接触等で事故に遭う。
2.賛否両論
海洋研究者アロナクスが「海洋の神秘」という研究が認められてアメリカの調査船に乗り込む事になる。
3.旦那様のお気に召すままに
忠実で献身的な召使の若者コンセイユを伴い、エブラハムリンカーン号へ。
4.ネッドランド
フランス系カナダ人の鯨漁銛撃ち名人ネッドランドが、一角獣と思われている奇獣を撃つ為、同乗。
5.行きあたりばったり
他船の船長が、ネッドランドに鯨漁を依頼。きっちり仕留める。日本からアメリカあたりを航海。乗組員達に不満が積もる。
6.全速力で
遂に巨大生物と遭遇。全速力で追跡。最大火力で近づくも、衝撃で海へ投げ出される。
7.新種のクジラ
研究者とコンセイユ、ネッドランドは、海上で鯨の正体が、鉄板でできていると知る。
8.動中の動
三人は、鯨と思われていた潜水艦の中に誘導される。
9.ネッドランドの怒り
食事はでるが軟禁状態の三人。
10.海の人間
潜水艦の持ち主は、ネモ(無名)艦長。三人の生活は、保障するが、地上に戻すつもりは無い。
11.ノーチラス号
潜水艦はノーチラス号。艦内を案内され、素晴らしい部屋、名画、書物に感動。
12.全ては電気で
艦内はオール電化。
13.いくつかの数字
ノーチラス号の優秀さを具体的な数字で表現。
14.黒い川
黒潮の流れに乗り日本の近くを渡航。潜水艦の窓からの海底の驚愕。
15.招待状
ネモ艦長から、森で狩猟ののお誘い。陸に上がれると思いきや、海底の狩猟だった。
16.海底平野を散歩する
潜水服を着用して海底散歩。海底の森へ。
17.海底の森へ
ネモ艦長の所有する海底の森の水中動植物に圧倒。
18.太平洋の海面下を4,000里
太平洋の海底で出会う様々魚類。そして海底に沈むフロリダ号
19.ヴァニコロ島
海底に見る多くの難船。サンゴの墓に眠る。
20.トレス海峡
パプアニューギニアのサンゴ礁の海底を進む。ノーチラス号が座礁か。その間、ボートで島に上陸する三人。
21.陸上での数日
久しぶりの陸地。果物、パンの木、鳥と陸のご馳走に大喜び。
22.ネモ艦長の電撃
島の原地人から襲撃を受ける。電撃手摺で反撃。
潮が満ちて、サンゴ礁から抜けトレス海峡を抜ける。
23.病的な眠り
再び海洋航海。再びの軟禁状態。夕食後、激しい睡魔に襲われる。
24.サンゴの王国
目覚めると乗組員の一人が瀕死の重傷。脳挫傷で助けられない。亡骸をサンゴの墓に埋葬。
まだ潜水艦が実用化されていなかった時代に、詳細な海底の様子などに驚く。
ネモ艦長の正体、この社会を拒絶した生活の意味するところは、下巻へ。